四阿山
- GPS
- 04:10
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 917m
- 下り
- 912m
コースタイム
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:08
天候 | 晴れ時々曇り ほぼ無風だったが山頂付近のみ弱風 気温低く、山行中はマイナス10℃を下回る |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は多くないが、雪質は良かった。概ね2100メートルより上はサラサラのパウダー、それより下はパックされているか、もっと標高が下がるとかなり硬い雪。牧場エリアは有刺鉄線やその支柱が雪に埋まっていないので、跨ぐ時などは要注意。 |
写真
感想
年中行事の1つになりつつある厳冬期の四阿山スキー山行に出掛けてきた。今年は東信地方の積雪が増えず、期待しないで出掛けたが、想像通りに雪は少なかったものの、気温が低いため雪質が良く、思った以上に楽しめた。以下に詳細。
駐車場には真っ暗な時間に到着。早過ぎたと思ったが既にスタンバイして出掛ける人や、もぬけの殻のクルマも。今日は好天予報が出ているので早出の人も多いようだ。こちらも食事と準備をして明るくなってから出発。始めの10分ほどはライトを使う。例年この時期であれば駐車場から山頂まで雪が途切れないのだが、今年は、アスファルト道路が普通に見えていた。なんとか雪を拾って歩いたので板は外さなかったが、しばらく降雪がなく除雪と融雪で道路の雪はないところが多かった。道路の雪はなくても良いが、小雪の印象は拭えない。別荘に入り本格的にシール歩行を始めるが、雪は踏まれてかなり硬く締まっている。つぼ足でも歩けそうだった。それよりも気温が低くて寒い。インナーとアウターのグローブをしていても指先が痛いくらい。寒いのでペースを上げて歩き、駐車場から25分ほどで牧場に出る。まだ太陽は出ていないので薄暗い。例年牧場に出ると西風が強くて寒くてたまらないのだが、今日は風が全くなく、ここまでペースを上げたせいで背中にはじんわり汗をかくくらい。出発時には寒くて仕方なかったが、30分かからずに暑ささえ感じるように。牧場を進めば風も出るかと思ったが、今日は本格的に風が死んでいるようで、全くの無風状態だった。帰りはここを滑って降りてくるので牧場エリアの雪はよく見て歩いたが、所々雪が薄くて地面や岩が露出していた。これにヒットしたらたまらない。有刺鉄線とその支柱も、例年ならほぼ隠れて気にならないのだが、今年ははっきり出ており、跨いで先に進まなくてはならなかった。やはり雪は少ないし、牧場の雪は硬い。牧場を歩ききると尾根に上がる。ここも支柱が出ていて、しかも牧場のように広くないので、下りで滑るときは注意が必要な状態だった。例年どおりに東に大きく回って比較的傾斜が緩くて樹間の開いた辺りを登る。帰りのルートと雪質の確認だが、標高を上げるにつれて雪質は良くなっていった。サラサラのパウダーで、帰りが楽しみだ。樹林帯を抜け露岩帯が出てくる。ここは毎年雪が着いていないので、西側の方へ回るのだが、果たしてそちらは雪が豊富で滑り易そうだった。あちこち帰りのルートを確認しつつ登る。標高が2200メートルを超えるとお待ちかねのモンスターが現れるようになって。降雪は少ないようだが、気温が低いので一度できたモンスターが冷凍庫で保存されているようなものなのだろう。青空に映える。スノーシューの跡やスキーのシュプールはあちこちに見えるが、飛ばされた雪で消えかかっているところが多い。ここまでほぼ無風の中を歩いてきたが、山頂に近付くに連れて風が出てきた。空を見上げても雲の動きが速い。山頂が雲に覆われる前に到達したいので、最後は休憩もせずに登り切り、9時ちょうどに山頂に到着。少し雲が出ていたものの、視界は得られた。写真を撮りつつ休憩する。南の方に浅間山が見えるが、山頂付近は雲に覆われていて、結局この日は見えずじまい。北アルプスも雲の中で全然見えず。天気予報でも言っていたが、全国的には好天ではなく荒天で、関東付近だけ例外だったのだろう。山頂には誰もいないのでゆっくり休憩しても良かったが、風が冷たくて長居ができそうにない。10分ほど立ち休憩して下り始める。スキーの上手な人なら山頂でシールを剥がしてサッと滑っていくのだろうが、自分は途中の登り返しが嫌なので、しばらくはシールを付けたままで移動する。登り返しのないところまで来たらザックを降ろしてシールを剥がし、滑る準備をする。15分ほどで行動再開。寒い分雪質が保たれていて、滑っていて気持ちが良い。四阿山でこんなに快適に滑ったのは初めてかもしれない。自分としては割と良いペースで下り、露岩帯も雪のあるエリアに出てこなし、樹林帯は東の方に回ってここでも軽い粉雪を滑る。かなり快適で楽しい。やはり山スキーはこうでなくちゃ、と思う。ガリガリの雪なんて楽しくない。しかし標高を下げるとサラサラパウダーも消え、パックされた雪が出てくる。これは致し方ない。転けないように進む。下の方は大概藪というかジャングルスキーなので、板を快適に回せるような所は少ない。しかも雪質が堅くなっているので尚更だった。太ももに厳しい滑りをこなし、なんとか牧場に出てくる。ここは傾斜が緩いので雪質が良ければ意外に楽しいのだが、今まで良い雪に当たったことはない。今日は硬い雪だった。氷になっていないだけましだったが。広々として快適な牧場はあっと言う間に終わり、有刺鉄線を跨いで夏道を下る。最後なので転んだり樹木に激突しないように注意して登山口まで戻る。途中ゆっくり滑っても1時間かからずに駐車場に無事戻り、行動終了。
四阿山はやはり残雪期に滑るより、多少寒くても防寒対策をしっかりして、1月か遅くても2月の上旬くらいまでに滑れば結構楽しめそうだ。また来年も来よう。
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