記録ID: 1390301
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雪山ハイキング
甲信越
【守門山塊】大岳・中津又岳 大雪庇2018・春を呼ぶ波
2018年02月26日(月) [日帰り]
Forest21
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 08:06
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,188m
- 下り
- 1,174m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
●ルート上、特に危険を感じる場所はありません。ただ、大岳→中津又岳区間にて、「大岳からの下り」はかなりの急斜面となります。距離は短いです。 ●主稜線上の雪庇への近づきすぎには十分にご注意下さい。 ●この時期は大岳をピストンされる方が多いのですが、中津又岳から見た大岳方面の展望がすばらしい。中津又岳ピーク周辺では、足元に広がるシュカブラ、グランドキャニオンのごとき大雪庇、その奥に見える守門岳北面が美しく、本コース最大の見どころです。 |
写真
6時36分、三条市より長岡市栃尾地区へと抜け、道の駅「R290とちお」付近を走行。刈谷田川が静かに流れています。
6時43分、登山口である二分集落へ向かう途中、守門岳の奥に朝焼けが始まります。
「あぁ、オレは今年もまた守門に来た…」
「あぁ、オレは今年もまた守門に来た…」
【世界最高レベルの除雪】二分集落を走行。除雪は完璧。この守門・魚沼・十日町周辺の除雪技術は、おそらく世界最高レベルでしょう。
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2/26 6:57
【世界最高レベルの除雪】
二分集落を走行。除雪は完璧。この守門・魚沼・十日町周辺の除雪技術は、おそらく世界最高レベルでしょう。
二分集落を走行。除雪は完璧。この守門・魚沼・十日町周辺の除雪技術は、おそらく世界最高レベルでしょう。
【除雪終了地点・駐車場】
7時03分、登山口である除雪終了地点に到着。平日ですが、すでに5台が駐車してあります。
7時03分、登山口である除雪終了地点に到着。平日ですが、すでに5台が駐車してあります。
【本日の持ち物】
車を降りて支度をします。持ち物はワカン・6本爪アイゼン・Wストック。ピッケルは置いていきます。
車を降りて支度をします。持ち物はワカン・6本爪アイゼン・Wストック。ピッケルは置いていきます。
【登山開始・雪壁を上がる】
7時15分、支度を調えて登山開始。まずは除雪終了地点の奥へ進み、ゆるいスロープで雪壁の上に上がります。
7時15分、支度を調えて登山開始。まずは除雪終了地点の奥へ進み、ゆるいスロープで雪壁の上に上がります。
歩き出した直後の足下の様子。雪面は堅く締まっており、結局「大岳」手前までずっとツボ足のままでした。
まだ薄暗い中、トレースに従い「大平橋」へ向かいます。奥にはこれから登る「大岳」が見えます。
7時25分、大平橋にて西川を渡ります。堰堤から流れ落ちる「ザー」という音だけが響きます。
【大平橋・保久礼コースへ】
大平橋を渡るとすぐに左に曲がり、「保久礼コース」方面に向かいます。
大平橋を渡るとすぐに左に曲がり、「保久礼コース」方面に向かいます。
右手側、506mの斜面から陽が昇り始め、周辺一帯を淡いパープルで染め上げます♪
「キレイだなぁ…」
「キレイだなぁ…」
【枝尾根に取り付く� �
7時37分、枝尾根に取り付きます。急斜面を登り、トラバースして斜上しながら右巻きで尾根に至ります。
7時37分、枝尾根に取り付きます。急斜面を登り、トラバースして斜上しながら右巻きで尾根に至ります。
【枝尾根に取り付く�◆�
7時43分、枝尾根に上がったところで早くも休憩。左奥には「藤平山」が見えます。「もう汗かいたよ…」
7時43分、枝尾根に上がったところで早くも休憩。左奥には「藤平山」が見えます。「もう汗かいたよ…」
枝尾根から少し下り、沢筋を歩きます。例年は雪の下から「チョロチョロ」と沢の流れが聞こえるのですが、今年は何も聞こえません。
沢筋を抜けて斜面を登ると、前方に「大岳」が少しだけ近づきます。杉林を歩きます。
【長峰を通過】
8時32分、長峰付近を通過。長峰は、どこがピークなのかも不明な場所。細いブナ林に変わります。
8時32分、長峰付近を通過。長峰は、どこがピークなのかも不明な場所。細いブナ林に変わります。
8時44分、斜面を下って保久礼小屋へ向かいます。そこから先はしばらく急登が続き、880m付近で一段落。
【保久礼小屋・大雪】
8時49分、保久礼小屋を通過。屋根にはこれまで見たこともないほど雪が積もっています。「多いね…」
8時49分、保久礼小屋を通過。屋根にはこれまで見たこともないほど雪が積もっています。「多いね…」
「保久礼小屋→880m」区間、展望の利かないブナ林の急登を進みます。夏道ではココは階段が続く場所。
9時07分、880m付近に来ると一時的に急登から解放。展望も開けます。この先から尾根が拡散していきます。
【キビタキ小屋・不明】
9時26分、キビタキ避難小屋付近。小屋が見当たりません。「場所が違う？雪で埋まっているのかも…」
9時26分、キビタキ避難小屋付近。小屋が見当たりません。「場所が違う？雪で埋まっているのかも…」
左手側にちょっぴりの霧氷を楽しみつつ、まあまあの斜面を登り続けてブナ林を抜けます。「朝が冷え込めば、美しい霧氷に出会えたのに…」
4
2/26 9:36
左手側にちょっぴりの霧氷を楽しみつつ、まあまあの斜面を登り続けてブナ林を抜けます。「朝が冷え込めば、美しい霧氷に出会えたのに…」
ブナ林を抜け「不動平」手前で進行方向の展望が開けます。「先行者が見える。でも、アソコまで意外に遠いんスよ…」
【不動平手前・ワカン】
これまでずっとツボ足で通しましたが、不動平手前で足が沈み始めます。観念してワカン装着です。
これまでずっとツボ足で通しましたが、不動平手前で足が沈み始めます。観念してワカン装着です。
【不動平を通過・大岳へ】
10時08分、「不動平」を通過。大岳ピークは目前です。「守門の旧火口壁は拝めますかねぇ…」
10時08分、「不動平」を通過。大岳ピークは目前です。「守門の旧火口壁は拝めますかねぇ…」
【大岳ピークを通過】
10時36分、斜面を登り切って「大岳」ピークに到着。休憩せず、そのまま網張方面へ進みます。
10時36分、斜面を登り切って「大岳」ピークに到着。休憩せず、そのまま網張方面へ進みます。
撮影ポイントを探りながら、網張方面へ進みます。左手側は雪庇が張り出しているため近づきすぎは厳禁です。
最低鞍部「網張」へと下ります。トレースなし。下り斜面の途中で撮影ポイント到着。「よし、いつもの場所だ！」
【大岳ピークへ戻る】
11時06分、網張手前で回れ右をし、再び大岳へ戻ります。大岳からは雪庇が張り出しています。
11時06分、網張手前で回れ右をし、再び大岳へ戻ります。大岳からは雪庇が張り出しています。
【守門岳・記念撮影】
守門岳の旧火口壁をバックに記念撮影。「石井スポーツ長岡店で、新しいサングラス買いました〜♪」
守門岳の旧火口壁をバックに記念撮影。「石井スポーツ長岡店で、新しいサングラス買いました〜♪」
11時28分、大岳ピークを通過し、正反対の中津又岳方面がよく見える場所に陣取ります。「おぉ！コッチの雪庇はかなりせり出してる！」
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2/26 11:28
11時28分、大岳ピークを通過し、正反対の中津又岳方面がよく見える場所に陣取ります。「おぉ！コッチの雪庇はかなりせり出してる！」
【大雪庇・2018年 ver.】
大雪庇をじっくりと観察。「う〜む、今年もなかなかの大雪庇が形成されてる…」
大雪庇をじっくりと観察。「う〜む、今年もなかなかの大雪庇が形成されてる…」
【大雪庇を眺めてランチ】大岳頂稜にて、中津又岳の大雪庇を眺めながらランチ♪珍しく風もなく、ゆっくりと景色を楽しみました。
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2/26 11:30
【大雪庇を眺めてランチ】
大岳頂稜にて、中津又岳の大雪庇を眺めながらランチ♪珍しく風もなく、ゆっくりと景色を楽しみました。
大岳頂稜にて、中津又岳の大雪庇を眺めながらランチ♪珍しく風もなく、ゆっくりと景色を楽しみました。
【中津又岳へ向かう】
11時44分、大岳でのランチ終了。中津又岳へ向かいます。まずはワカンのまま急斜面を下り、鞍部へ向かいます。
11時44分、大岳でのランチ終了。中津又岳へ向かいます。まずはワカンのまま急斜面を下り、鞍部へ向かいます。
【後方・大岳からの急斜面】
大岳からの急斜面を下った直後、後方を撮影。雪を蹴散らしながらズリ落ちた先、クラストしていたのには意表を突かれました。
大岳からの急斜面を下った直後、後方を撮影。雪を蹴散らしながらズリ落ちた先、クラストしていたのには意表を突かれました。
「大岳→中津又岳」区間、雪庇に近づきすぎは危険だし、かと言って谷間に近づきすぎると勾配がキツい。
この日、大岳から中津又岳方面に縦走する登山者はゼロ。ひと筋のスキーのトレースが残っているだけでした。
進行方向、中津又岳ピークが見えてきます。勾配はさほどキツくありません。左から回り込む形でピークに至ります。
中津又岳山頂部は広く、積雪期はどこがピークか分かりにくい。「果たして、どこまで雪庇側に近づいていいのやら…」
【中津又岳ピークに到着】
12時17分、中津又岳ピークに到着。「グランドキャニオンのごとき雪庇群は今年も健在だっ！」
12時17分、中津又岳ピークに到着。「グランドキャニオンのごとき雪庇群は今年も健在だっ！」
【中津又岳より下山開始】
12時33分、中津又岳より下山開始。西へと派生する尾根を進み、まずは1300mまで下る。右斜面の雪庇注意。
12時33分、中津又岳より下山開始。西へと派生する尾根を進み、まずは1300mまで下る。右斜面の雪庇注意。
下山直後に後方「中津又岳」を振り返ります。勾配はゆるやか。ノートレース。ワカンで20�兮�が沈みます。
12時41分、高度1300m地点を通過。北へ枝尾根が分かれますが、そのまま西の尾根を直進します。
【真っ白な台地が目印】
12時55分、ポイントとなる1167mが見える。そこから左の尾根へ進む。写真左上「真っ白な台地」が目印。
12時55分、ポイントとなる1167mが見える。そこから左の尾根へ進む。写真左上「真っ白な台地」が目印。
雪面に映し出される木の影。この辺りまだまだ雪深く、春の「根開け」も始まっていません。
13時16分、赤花コースと尾根を分け、ブナ林の中を歩き続けます。実に静かです。
左手側の奥には、馴染み深い魚沼市の山々が見えます。「あれは唐松山。こちらは下権現堂山…」
【赤テープ・尾根を外れる】13時34分、ぶら下がったいくつもの赤テープに導かれ、尾根を外れる。まもなく保久礼小屋への急降下が始まる。
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2/26 13:34
【赤テープ・尾根を外れる】
13時34分、ぶら下がったいくつもの赤テープに導かれ、尾根を外れる。まもなく保久礼小屋への急降下が始まる。
13時34分、ぶら下がったいくつもの赤テープに導かれ、尾根を外れる。まもなく保久礼小屋への急降下が始まる。
【保久礼小屋へ急斜面】
尾根を外れて急斜面を下りますが、距離は短いです。つづら折りのトレースが、うっすらと残っていました。
尾根を外れて急斜面を下りますが、距離は短いです。つづら折りのトレースが、うっすらと残っていました。
13時50分、雪のどっさり積もった保久礼小屋を通過。ここから往路で来た道に合流します。
その後は背後の「大岳」「中津又岳」を時々振り返りながら、ゆっくりと登山口まで戻ります。「あぁ、守門岳ももう終わりかぁ…」
【駐車場・下山終了】15時09分、何の問題もなく無事に駐車場に到着。下山終了。中津又岳ピークから、およそ2時間30分でした。
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2/26 15:09
【駐車場・下山終了】
15時09分、何の問題もなく無事に駐車場に到着。下山終了。中津又岳ピークから、およそ2時間30分でした。
15時09分、何の問題もなく無事に駐車場に到着。下山終了。中津又岳ピークから、およそ2時間30分でした。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
雨具
ネックウォーマー
靴
ザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
水筒（保温性）
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
新潟県中越地方に位置する「守門岳」は、長岡・魚沼・三条の3市にまたがっています。この冬、その三条市では昭和44年以来の記録的な大雪に見舞われました。実際、JR信越線が三条市栄地区で立ち往生したニュースを目にした方も多いのではないかと思います。
そうした長くて厳しい冬も終わりが見えてくると、春を迎える先駆けとして「あぁ、今年もまた守門岳の大雪庇を見に行きたいなぁ…」という気持ちが沸いてきます。新潟県、特に中越地方にて登山をされている方は、皆さんそういう気持ちになるのではないでしょうか。
大岳から中津又岳へと連なる雪庇群を目にすることで、季節的にも気分的にもようやく越後の「遅い春」を迎えることとなるのです。
（参考文献・その他）
・『越後の山旅』藤島玄 著 藤波出版社
・『下田山塊 山岳地図』 三条市経済部営業戦略室 発行
・カシミール3D
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