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Yamareco

記録ID: 140313
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

台風に耐えて、晴天の剣岳へ

1996年08月14日(水) 〜 1996年08月18日(日)
 - 拍手
ベルクハイル その他5人
GPS
72:40
距離
13.7km
登り
1,601m
下り
1,595m

コースタイム

8/14 16:10室堂発-16:50雷鳥沢(テント泊)
8/15 (暴風雨で停滞)
8/16 5:20雷鳥沢発-7:50別山乗越-8:40剣沢着(テント泊)
8/17 4:50剣沢 発-5:50一服剣-6:40前剣-7:50平蔵のコル
   -8:30-50剣岳-10:00前剣-11:00一服剣-12:00-13:00剣沢
   -14:00別山乗越-16:30室堂着 
   (アルペンルートを使って下山し、18:40立山駅着)
8/18 移動日
天候 8/14 晴れ (夜中より暴風雨)
8/15 暴風雨
8/16 曇り時々雨
8/17 晴れ のち霧
8/18(移動日) 晴れ
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
行きかえりは車に分乗し、四国(新居浜)から高速を使い、富山(立山駅)まで。
立山駅の駐車場はほぼ満杯状態だった。
立山駅からはアルペンルートで室堂まで。
予約できる山小屋
8/14 室堂を出発、今日は雷鳥沢まで行くだけ
2011年10月06日 15:18撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:18
8/14 室堂を出発、今日は雷鳥沢まで行くだけ
雷鳥沢より立山
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
雷鳥沢より立山
雷鳥沢でテントを張る。夕食の準備中
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
雷鳥沢でテントを張る。夕食の準備中
夕焼けに赤く染まる立山
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
夕焼けに赤く染まる立山
雷鳥沢テント場と立山
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
雷鳥沢テント場と立山
夕焼けに赤く染まる雲と稜線
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
夕焼けに赤く染まる雲と稜線
大日岳方面も、雲が輝いて美しい夕焼けだった
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
大日岳方面も、雲が輝いて美しい夕焼けだった
大日岳方向、暗い空をバックに、雲だけが明るく光っていた。思えばこれが夜中からの暴風雨を暗示していた
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
大日岳方向、暗い空をバックに、雲だけが明るく光っていた。思えばこれが夜中からの暴風雨を暗示していた
8/17 台風の暴風雨の一日をなんとかしのぎ、天気が回復してきたので、とりあえず剣沢まで移動する
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
8/17 台風の暴風雨の一日をなんとかしのぎ、天気が回復してきたので、とりあえず剣沢まで移動する
8/18 剣山へ登山開始、一服剣付近より、剣御前(右)と別山(左)
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
8/18 剣山へ登山開始、一服剣付近より、剣御前(右)と別山(左)
剣岳へ登る人の群れ、ちょっと渋滞ぎみ
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
剣岳へ登る人の群れ、ちょっと渋滞ぎみ
前剣付近より、剣岳を望む
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
前剣付近より、剣岳を望む
平蔵谷を見下ろすと、雪渓を登る登山者が、小さく見えた
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
平蔵谷を見下ろすと、雪渓を登る登山者が、小さく見えた
カニのタテバイにて、笑顔を見せる今回のメンバー
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
カニのタテバイにて、笑顔を見せる今回のメンバー
剣岳手前より、立山を遠望
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
剣岳手前より、立山を遠望
剣岳山頂より、立山と遠く薬師岳(右奥)
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
剣岳山頂より、立山と遠く薬師岳(右奥)
剣岳山頂を登り終わり、余裕の表情を見せるメンバー
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
剣岳山頂を登り終わり、余裕の表情を見せるメンバー
カニのヨコバイ付近より
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
カニのヨコバイ付近より
一服剣を下る
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
一服剣を下る
八つ峰を手前に、後立山連峰を望む。左より、鹿島槍、五竜岳、唐松岳、白馬に続く稜線
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
八つ峰を手前に、後立山連峰を望む。左より、鹿島槍、五竜岳、唐松岳、白馬に続く稜線
剣沢のテント場にて、テント撤収中。登ってきた剣岳をバックに
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
剣沢のテント場にて、テント撤収中。登ってきた剣岳をバックに
剣沢テント場より剣岳
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
剣沢テント場より剣岳
8/18 立山駅付近の宿の前で、記念撮影
2011年10月06日 15:19撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/6 15:19
8/18 立山駅付近の宿の前で、記念撮影

感想

【山行No 233】

・お盆休みを利用して、山の仲間と、テント泊で剣岳、立山に行くことになった。
 メンバーは、新居浜から自分のほか、H氏、T氏、Fさん、
 これとは別に大阪から合流予定のM氏夫妻の6名。

 
8月13日
22:00新居浜発
 ・新居浜組は、幹事役のH氏のインテグラに同乗して出発。
 この時点で、九州の南に台風が接近していることは知っていたが、
 大した影響もないだろうと思い、出発。
 しかし早くも四国でも小雨が降り始めており、早々と波乱の予感もあった。

 ・H氏とT氏が交代で運転し、高速を一路、関西方面へ、
  夜中、3時に大津PAに着き、とりあえず仮眠をとる。

8月14日
 ・朝、M氏夫妻の車と合流し、朝食をとってから大津PA発、
  名神、北陸自動車道とも大して混んでなく、晴れ間も見える中、快適に進む。
12:20 富山IC
 ・富山地方は良く晴れているがフェーン現象のせいで、気温は35℃あり、かなり暑い。
  富山平野からは剣岳、立山連峰も良く見えた。
14:10-15:00 立山駅着
 ・ようやく登山口着、駐車場が満杯で、しばらく空きができるのを待つ。
  あとはアルペンルートを使い、室堂へ、
  バスの車窓からは能登半島もはっきり見え、フェーン現象のせいか、空気の透明度が高い。

16:10 室堂
 ・前日に入山していたFさんと合流。
  雷鳥沢まで17kgの荷物を背負い、とろとろ歩く。
16:50 雷鳥沢着
 ・テントはすでに70張ほどある。
  男性用の6人用テントと、女性用の2人用テントを張り、早速夕食の準備。
  今日はちょっと贅沢に、焼肉の夕食。
  夕食を食べていると、西の方、夕焼けが恐ろしいほど赤く燃え、立山の赤く染まった。
  みんな、きれいだなぁ...などと言っていたが、思えばこれは台風接近を
  知らせる雲だった。
  夜に入り小雨が降り出したので、早々に寝た。

 ・夜、0時ころにはかなり風が強まり、フライシートがばさばさと不気味に騒ぎ出した。
  激しい風と雨の音を聞きながら寝ていると、
  ついに2時過ぎにフライが風にあおらて、半分吹き飛んでしまった。
  しかたがないので、2名がカッパを着て、フライをかけ直す。
  ペグも吹き飛んでおり、しかたがないので、石を重しにと、テントの裾に積み上げる。
  午前4時ころにもまたフライが吹き飛んだ。
  またかけ直したが、それ以降はもう寝るような状況ではなく、全員起きて、じっと夜明けを待つ。
  ラジオを聞くと、午前5時ころに台風は能登半島の沖を通過した様子。
  暴風雨のピークは過ぎたかと思われたが、いつまでたっても風は強く、外をのぞくと、まさに嵐の様子。

 ・夜は明けたが、トイレのため外に出ると、周りにあったテントは1/3はつぶれた状態になっている。
  西風はものすごく、体を傾けないと歩けない。風速は15〜20m/sくらいの感じ。
  トイレには、つぶれたテントから人たちが避難していて、トイレ内が満員渋滞していて、これまたびっくり!

 ・午前中も一向に風雨は衰えず、しだいにテント内は裾から水が侵入してきて「床上浸水」状態。
  みんな狭いテントマットの上に座り、ひたすら耐えるのみ。まるで「難破船」に乗っているような感じダヨ。
  ラジオを聞くと、関西方面は天気が回復したようで、甲子園の高校野球をやっているのを聞くのも、恨めしい。

 ・昼を過ぎても風は収まらず、今日中に剣沢に移動する予定もあきらることとし、
  相談するが、濡れたテントでもう一晩過ごすのも大変なので、今晩は近くの山小屋に泊まることに決定。

 ・ちかくの「ロッジ立山連峰」に泊まる。やっと乾いた環境にたどり着き、全員ほっとした。
  乾燥室も完備しており、全員、濡れた服や荷物を乾かす。
  夕食は、持ってきた食糧でカレーを作って自炊とした。
  部屋もベットの部屋で、ゆったりしている。昨晩からの疲れで、皆、ぐっすり。

8月16日
 ・台風一過の晴天を期待して早起きしたが、残念ながら今日も、どんよりした天気になっている。
 ・テント場に移動して、テントを片付け、とりあえず剣沢に移動することにした。

6:00 雷鳥沢 発(気温=12℃)
7:50 別山乗越
8:40 剣沢 着
 ・到着してテントを張り、とりあえず様子見していると、再び雨が降り出した。
  結局、今日も一日雨がちの天気で、パッとしなかった。
  日程的にも余裕がなくなってきたので、明日は剣岳に登り、そのまま室堂まで
  戻ることになりそう。

8月17日
 ・早朝に起きると、ようやく期待した晴天がやってきた。夜空は星の海が、こうこうと輝いていた。
 
4:50 剣沢発
 ・この数日の悪天で停滞していた我々と同じような人たちが一斉に登り始めているので、
  前方までかなりの行列となっている。
  自分だけ途中の山小屋によって、トイレを借りていたため、一人だけ遅れてしまった。
  ちょっとあせっていたので、渋滞した列を追い越そうとして、登山道の脇を
  進んでいたら、足元の石が転げ落ち、登山道にいる人に石が当たってしまった。
  幸いに怪我はなかったが、冷や汗ものの大失敗だった(大反省!)

5:50-6:00 一服剣(気温=8℃)
 ・前剣への登りは急登で、岩がゴロゴロしている。
  途中、ライチョウ、イワヒバリを見かけた。
6:40 前剣
 ・この先は、岩場のトラバースが続く。鎖場が3つあるが、2つ目の鎖場が特に渋滞していて、
  このままだと今日中に室堂まで戻れるだろうか? と、ちょっと焦る。
  待っている間、下の雪渓を見ていると、長次郎谷の雪渓を登ってくる人たちの小さい姿が見えた。
  前方の剣岳も大きく見えるが、一般ルートではない、正面の岩壁をクライミングする人たちの姿も見え、
  やはり剣岳はクライミングの道場だな、と思う。
7:50 平蔵のコル
 ・カニのタテバイは予想通りの大渋滞となっている。しかたない。
  タテバイの岩は乾いていたが、今日はちょっと体が重く、すいすいとは行かなかった。

8:30-50 剣岳山頂
 ・2日間も台風で足止めを食ったが、ようやく剣岳に登頂できた。
  天気も良く、立山などの展望も良い。
  時間的余裕がなく、のんびりできないのが残念。

 ・下りのカニのヨコバイは、待ち時間5分で済んだ。
  以前と同様、ちょっと怖い感じがして、鎖を頼りに通過した。
10:00-10 前剣
 ・時間的なこともあるので、メンバーのうち元気なT氏、M氏にここから先行してもらい、
  テントを先に撤収してもらうことにした。2人はこんなに元気が残っていたかと思うくらい、飛ぶように降りて行った。
11:10 一服剣
12:00-13:00 剣沢
 ・先行した2名はテントを撤収し、昼食の準備にかかっていてくれた。
  ちょっと暑いが、うどんで昼食。
  Fさんはちょっと高山病気味で食欲なく、ザックを枕に寝転んでしまった。

 ・テント一式背負って、室堂に向かう。さすがにメンバーの足取りも重い。
14:00 別山乗越
15:20 雷鳥沢
 ・ここから、あと少しで室堂だ、と思うが、ちょっとの登り返しがキツイ。

16:30 室堂着
 ・ようやく波乱に満ちた今回の山行が終了した。
  ビールで乾杯!一気に飲みほした。

 ・このあと、予約している下界の宿に向かうため、アルペンルートのバスにて下山
18:40 立山駅 着
 ・駅前の「立山館」という宿に泊まる。
  風呂に入り、夕食が終わると、全員疲れでぐったりした様子で、
  あまり酒を飲むこともなく、さっさと寝てしまった。

8月18日
 ・今日は移動日だが、悔しいほど良い天気。
  8:30 立山駅発-北陸道、名神、山陽道、瀬戸大橋を通り、18時に新居浜着
 

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