北稜岳
- GPS
- 02:27
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 603m
- 下り
- 600m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山小屋手前で倒木。枝で天井を擦るのが気にならない人は車で通れます。山頂直下から急斜面はトラロープがあるので安全。 |
写真
感想
楽古に行くつもりで車中泊した音更の道の駅は、もう寒いというのに結構な台数が宿泊していた。近くの車一台だけ寒いのでエンジン掛けたまま就寝。ファンの音が五月蠅くて早く起きてしまった。しかし、空は晴れていない。夕飯に続いて、すき屋で温かい朝食を食べた後広尾道に乗るが、山影は全く見えない。南の方が雲は厚い。すぐさま降りてUターン。晴れている北東を目指す。然別に近づき、山は見えるが山頂に厚い雲。南ペトウトルも考えたが、ダニ山なのでもっと雪が降ってからでも行けると止め、天気もパッとしないので、晴れたら行かないであろう北稜岳にする。
上士幌の7イレブンで地図を印刷しようとしたが、カシミールの地図に山頂の名前が無い。山行記録を見てだいたいの当たりをつけ、新しい電子地図にしたら山小屋と登山道だけあるが、やはり山頂名が無い。とりあえず印刷して店を出たら晴れ間はもう無い。ヤル気が出ないまま芽登から足寄の山を越え、道路地図を良く見ながら大誉地から上斗満へ。途中で現在地を見失い(地図上の変形十字路が実際は変形T字路に見える)交差点で悩んでいたら、目の前に小さな北稜岳の看板が。案内は無いと聞いていたので大助かり。無かったら絶対に行けなかった。案内の通り林道に入り、延々10キロ。斜度がほとんどない綺麗な林道。隣に綺麗な川が流れている。いつまで林道と思っていたら、目の前に倒木が道をふさいでいる。その向こうに山小屋が。登山口を前にして通せんぼ。無理すれば通れたが、ここで車に傷をつけてもしょうがないとバックで退避帯まで戻り、ヤル気の出ないまま最軽量モードでTシャツで出発。
当然登山口に先客はいない。先に綺麗な山小屋を覗く。トイレも外にあり、非常に整備された綺麗な山小屋。作業道が上下に分かれ、上を選択し出発するが、途中で無くなり、下を見ると看板が。入山届から左(下)の道が正解だった。あとは道なりに作業道を進む。所々にガレがあり、ナキウサギの生息地っぽい雰囲気はあるが、コールは無い。くまさんの痕跡に注意を払い、あったらスグにでも戻ろうと思いながら進むが、シカの足跡と糞が散在するのみ。シマリスが道を走り、エゾライチョウに脅かされ、カラの混群が上を通り過ぎる中、作業道の斜度がだんだんきつくなっていく。沢筋を離れ、古い作業道が何個も出てくるが、赤布がしっかりしているため迷うことは無い。
作業道から登山道に変わり、埋もれたガレ場の樹林帯に入るとロープが出て急斜面になり、上部で待望のナキウサギコール。コル地形に出て左の急斜面を登ると平らな樹林帯へ。少し進むと開け山頂へ到着。展望が無いと思っていたが、東と北は開けている。看板に阿寒と知床が差されているが、折れてしまっていて正確な方向は判らず。しかし、本当に知床まで見えるのか?平らな東三国山が見えるが、ここより明らかに低い。なぜあちらの方に名前があってここには無いのだろう。そのまま下りに入る。下から変に擦れた鹿の声が聞こえ、念のため何回か叫びながら降りて行くと、山頂東斜面広い範囲でナキウサギコール。それなりに住んでいるようだ。ガレ場を確認しながら下ると下から人の声、空耳かと思ったが、しばらくすると男女二人、札幌からの人。あとからまだ来ると言う。しばらくするとあと4人。この時間でこの山に。物好きな人達も居るものだと思いながら登山口まで。あとに人が居ると思うとくまさんに対する警戒がとけ、周りの植生と鳥を楽しみながら下山。シャクナゲの木はそれなりにある。ゴゼンタチバナの葉もあるので、少しは花も咲くようだ。コケむしたガレを抱いて立つエゾマツも結構ある。山の雰囲気は東大雪や然別に似ている。もうちょっとコケむしていたら美しい森だったろう。エナガを含むカラの混群が何回も頭の上を過ぎ、山小屋登山口駐車場に着くと、倒木を潜ってなんと車6台も。札幌ナンバーに北見ナンバー、一人一台、不思議な構成のパーティーだ。
帰りは陸別まで直接出る。上斗満は開けた酪農地帯。目の前に阿寒の山々の影が見える。陸別の奥にこんな平らな所があるなんて驚き。時間も早く、ナキウサギ関連で置戸の中山風穴まで行こうとも考えたが、道なりで行けないので中止、途中温泉もないので真っ直ぐ帰る。ナキウサギの確認ができたのでよしとしよう。
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