筱見四十八滝・八ヶ尾山 / 廃道でアドベンチャー!
- GPS
- 06:51
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 733m
- 下り
- 740m
コースタイム
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
筱見四十八滝:クサリ場等多いが整備されている 縦走路:要ルーファイ能力 廃道:二度と行かねえ オススメしない |
写真
感想
「暑いから沢沿いに登れる山、でもヒルが出るとこは勘弁」というコンセプトで山を探していたら、多紀アルプスの八ヶ尾山というところは筱見四十八滝という滝めぐりのコースがあり、クサリ場もあるのだという。ええやんええやん。レッツラゴー。
5時半に堺を出て近道から第二京阪→京都縦貫道と走る。途中に京丹波PAで朝メシと昼メシを購入。なんか魅力的な商品がいっぱいあった。また来たいぞ。
8時すぎに篠山の筱見四十八滝キャンプ場に到着。装備を整えていざ出発。
数々の滝が出迎えてくれる。せせらぎの音が涼しい。気持ちのいい遊歩道である。クサリ場があちこちにあるが、難易度はそれほど高くはなく、マイナスイオンに癒されているうちに最上部まで来てしまった。最後に巨大な一枚岩をクサリに掴まってエイヤと超えると素晴らしい展望である。
しかしここから受難が始まる。その先は沢に沿って北へ進めばよかったのだが、何故か西の尾根を直登してしまったのである。いやだってテープも踏み跡もあるしGPS見ても正しいルート辿ってるように表示されてるんやもん。
最初はまだよかったのだが、徐々にルートは険しさを増し、人が歩けるような場所ではなくなってきた。よほど誰も歩いていないのであろう、ヤブこぎというより生い茂った木の枝をかきわけて進まねばならない。立って歩けないのでザックを枝に引っかけながらしゃがんで進む。テープとGPSを信じて無理やり突破、どうにか本来のルートに合流するもめっさ時間と体力ムダにした。
カール状の谷を詰めて峠山へと至り、そこから尾根の縦走路へ入って行く。
いくつかのピークを越えてアップダウンを繰り返すこと約1時間、11:35八ヶ尾山(678m)登頂。360度の展望だ。西には多紀アルプスの山々が連なる。
昼メシは京丹波PAで買って持って来たハモ寿司。台風の影響なのか心地よい風が吹いており、暑くもなく寒くもない薄曇り、丹波篠山の展望を眺めながらのハモ寿司は美味かった。
山頂も堪能したことであるし、下山にとりかかる。しかし下山を始めて5分くらいすると急に何かイヤな感じが。GPSを確認すると何と真反対の北へ向かって降りているではないか。慌てて山頂へ戻り周囲を確認。すると先ほどとは別の下山路を発見。あっぶね!山の反対側へ下ろされていたかも知れない。油断大敵である。
山頂から1時間弱で林道登山口へと下りてくる。ここからは2つの選択肢が。
ひとつは、このまま林道を下り集落へと抜け、南の山を迂回して車道をテクテク歩き朝の場所へと戻るルート。予想タイム1時間半〜2時間。
もうひとつは、廃道になった道を強引に突破し、コルへ登ってショートカットするルート。予想タイム不明。
まあ割とすぐに廃道に突っ込んでいくという方向で夫婦間のコンセンサスは取れたのである。
弁天池の堤防をえっちらおっちら登り、池のほとりをすぎて沢へと入っていく。
徐々に踏み跡は不明瞭になり、倒木が行く手を遮りだす。倒木を乗り越えたり下をくぐったりしながら進むのは大変に骨の折れる作業であり、そもそも道がないような山中に大小の倒木だらけなのだからその困難さは筆致に尽くしがたい。
コルに登るには沢を詰めるのはわかっているのだが、沢にもいくつか支流があり、林業用と思われるテープに誘われては何度も間違った沢に入り込んでは戻る。もちろん進むのも戻るのも倒木を越えていくわけであって、いちいちとんでもない労力を払いながらになる。
必死に読図をしGPSとにらめっこをし、ようやくここだろうという沢を詰める。そこからコルに上がるのが本当に苦労した。元々は斜面を巻いて登る道があったはずなのだが、その道は倒木によって寸断され崩落し跡形もない。足元グズグズですぐに崩れる急斜面を、木に掴まりながらなんとか斜めに巻いて登って行く。
沢を詰めている時は、いざとなれば林道に戻ればいいと思っていたが、これはもう戻ることも無理そうである。要所要所にテープはあるのでそれを辿りながらコルを目指して上がって行く。
ようやくコルに上がった時の安堵感といったらなかった。心底ホッとした。コルから先は比較的わかりやすく歩きやすい道。30分ほどで人里に下りてこれた。
いやしかし物凄いアドベンチャーやったわ。行者還岳で道迷いした時の経験が活きたか。でもまあGPSなかったら無理ゲーやろなあ。廃道になってるとこにはもう2度と行かんぞ。
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