谷川連峰白毛門ミニミニ馬蹄系 東黒沢からウツボキ沢
- GPS
- 54:35
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,368m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 7:22
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 4:45
- 合計
- 8:00
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 9:33
灼熱の白毛門からの下山中も何度も水分補給のため休憩を取りました。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○東黒沢 飽きるほどのナメと小滝で構成された入門者向けの沢です。ロープは全行程で未使用。賑やかなキャニオニングのグループと一緒になりました。白毛門沢を分ける手前にあるハナゲの滝が大きいですが、右岸に明確な巻き道があります。その先の大岩も水量が少ないので水線通しでいけました。途中の小滝はほぼ直登可です。乗越までのツメは踏み跡がありますが、一部不明瞭です。読図とGPSが活躍するでしょう。下降の沢の小滝は基本的にクライムダウンで降りられます。広河原までは思っていたよりも距離感があって疲れました。 ○広河原付近 ナルミズ沢の広河原付近は、ビバーク適地が多いです。増水の危険性が低ければ、川原にもテントは張れます。今回は、水確保のための枝沢が近くにある川原にテントを張りました。たき火用の薪となる流木はあまり豊富ではありませんので、幕営の場合は探しながらが吉です。 ○ウツボキ沢 本流のナルミズ沢が超有名ですが、支流のウツボキ沢も初心者向けの沢としてはお勧めです。20m大滝(くの字滝)も落口へキッチリと巻けます。この大滝を含めてロープは未使用です。手が届かない息子に一度だけシュリンゲでサポートしましたが、本来は不要だったと思います。中流域は開放感があり、小滝とナメが続きます。滝は全て直登可能でした。稜線へツメ上げる場所は、選択した支流でだいぶ変わります。我々は最後まで水流の残る沢筋を詰めてコル最低部を目指しましたので、最後10分間は激しい笹藪でした。本流だと笠ヶ岳の肩の部分に草原でツメ上げるようです。なお、よく言われることですが、白毛門からの長い下山が最大の難関(暑さ、長さ)でした。 |
その他周辺情報 | 下山後は、二週間ぶりに掛け流しの湯の日帰り温泉、鈴森の湯へ。夕方なのでけっこう混雑していました。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖シャツ(防虫加工)
ズボン
靴下
雨具
帽子
着替え
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
テント、常備薬
スマホ
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
カラビナ
スリング
エイトカン
渓流シューズ
おたすけロープ(20m)
ルート図
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感想
息子との初めての遡行+釣りに行ってきました。
当初はナルミズ沢が第一候補でしたが、子連れには行程が長いために却下。代替案として支流のウツボキ沢としました。どちらも登攀要素は低く、初心者向きの沢です。そしてビバーク適地が多い広河原付近にテントを張り、中日はユックリとしてきました。私も15年ぶりの遡行となるため沢シューズなどを新調しました。
1日目。天候が数日間安定することを確認し山行を決定。渋滞が始まるギリギリに関越道を抜けて土合橋の駐車場へ。すぐにキャニオニングの団体がマイクロバスでどんどん到着してきます。我々も沢装備に着替えて後に続きます。明確な踏み跡をたどると堰堤上に到着して入渓です。途中で賑やかな団体を追い抜き、しばらくでハナゲの滝に到着。以前は右岸通しで登ってしまいましたが、今回は初心者の息子と一緒なのでちゃんと巻きました。最新式のフェルト製の釣り足袋は、けっこうフリクションがあり、ぬめりの多い岩でも快適です。水がすくないので、その先の大岩は水線通しでOKでした。直ぐに白毛門沢の出合となり小休止とします。ここで遡行の可否を判断する予定でしたが、息子も楽しんでいるようなので東黒沢へと足を進めます。
東黒沢は、ナルミズ沢へのアプローチとしてもよく使われているようで、ちょっと嫌な滝には全てマキがしっかりしています。といってもほとんどの小滝は直登可能で、息子もほぼ全て直登しました。バランス感覚はさすが子どもです。飽きるほどのナメと小滝を超え、読図をしながら慎重にツメを目指します。乗越地点を教えているので、分岐の度に地図を見て判断させました。開けた沢なのでGPSもほぼ正確で、迷うこと無く乗越へ。ヤブはほんの数分間でした。
ウツボキ沢出合までの下降が以外と距離があり時間が長く感じます。途中の小滝は基本クライムダウンが可能です。2m小滝だけ右岸直近を巻きます。ウツボキ沢の出合には既にテントが張られ、煙が上がっていました。我々は広河原方面へ少し下った右岸に快適なビバーク適地があったのでそこにテントを張ります。夕方にナルミズ沢本流で少し竿を出しましたが、人が多い区間(登山道近く)のため魚影も見えません。
2日目。昨夜は満点の星空でした。今日はキャンプ日なので登山は無しです。午前中はウツボキ沢の大滝まで偵察がてらを釣り上がりましたが、人がけっこう入っているようで魚影は見えません。岩の影で小さめのイワナを一匹だけヒット。大滝の滝壺で遊んで、テントサイトに戻って昼食。午後は、ナルミズ沢へGO。私は二回ほどバラし、息子は1回だけアタリがありました。明確な巻き道がある滝まで釣り上がりましたが釣果無し。散策している外国人に「おっきな魚、見ました」と言われるも、とぼとぼとウツボキ沢出合までもどります。まだ時間があったので、本流を釣り下がると、大きな淵で手頃なサイズのイワナを先ず私がゲット。続いて息子も釣り上げました。自然渓流では初めての釣りとなるため、釣果が心配でしたが、なんとか親子でそれぞれ1匹を釣って美味しく塩焼きで食しました。
3日目。ウツボキ沢の遡行日です。朝ゴハンは2日連続でホットケーキを焼きました。テントを撤収しようとしていると、前日、東黒沢をのぼってきた7名パーティがウツボキ沢を遡行すると言って通過されました。我々も撤収を急ぎ、念のためハーネスを付けて出発します。大滝は右壁のバンドを超えてひと登りで中間地点のテラスへでます。ここからちょっとヌルヌルした斜面を上がって左にルートをとって滝の落口へ出ます。慣れていれば問題ないでしょう。ロープは未使用です。
大滝の上流部は、小滝とナメの連続です。小滝は全て直登可能でした。息子も初見でガンガン登ってしまいました。ちょっと嫌なところだけスリングでおたすけです。途中で7人パーティと休憩の度に先頭を交代しながら、順調に高度を上げます。正面に稜線が見えてくると徐々に水量が減ってきます。なかなか枯れない水ですが、チョロチョロになってからも最後まで水線通しで登るとちょうど鞍部にツメ上がります。最後10分間は、背丈以上の笹藪でした。登山道に出た時は、息子も「やっと出たー」と安堵していました。
しかし最終日のメインは、この先でした。白毛門山頂までの軽い登りの暑さでまずヘロヘロです。山頂でヌルくなったコーラで乾杯していると、まさに山頂直下に白毛門沢の遡行者がツメ上がってきます。開けた斜面のため相当暑かったそうです。私も20年位前の夏に遡行しましたが、コーラ缶がホットコーラになったしまったのを思い出しました。ユックリと昼食を食べて、下山開始するも灼熱地獄でした。さらに樹林帯に入るまでは結構な急斜面で油断できません。なお息子は運動靴の底が壊れてしまったので、沢シューズのまま下山です。何度も給水・休憩しながらゆっくりと長い下山路をとぼとぼと下ります。この時期に縦走するのは考えものですが、トレラン風の数人にはガンガン抜かれました。約3時間かけて東黒沢出合の橋まで下山。熱をもった足を冷やし、息子はサンダルに履き替えて駐車場まで戻りました。
東黒沢、ウツボキ沢ともいわゆる沢のグレードでは、初心者向けの1級または1級上でしょう。確保や泳ぎが必須ではありません。マキ道も基本的にしっかりしています。ただし下山路を考えると、体力的にはちょっと大変ですが。。。
昨年の7月三連休は、父子で白峰三山を縦走したのですが大混雑で辟易したため、今年は人が少ないであろう沢と釣りにして成功でした。特に中日にキャンプ日(登山しない日)を入れたので、ゆっくりとした行程となり、満足度の高い山行となりました。
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