越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳(伊奈川ダムより周回)
- GPS
- 11:42
- 距離
- 23.8km
- 上り
- 2,625m
- 下り
- 2,613m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 11:40
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
上下2段で40台くらいは停められそう、余裕でした。 トイレは上段にひとつプレハブトイレがありますが「使用不可」になっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■伊奈川ダム駐車場〜越百山 スタートは幅の広い林道、その後南駒ヶ岳とコースを分けたところから狭い山道になります。危険個所はありません。 【水場】「下の水場」きちんと出ていました。「七合目水場」は確認していません。 ■越百山〜仙涯嶺 白砂の稜線を歩いたあとはハイマツの中を進みます。ハイマツの被さりが深く足元が見えにくい箇所もありますので慎重に。 仙涯嶺は「岩場」と聞いていましたが、よじ登るような箇所はほとんどありませんでした。 ■仙涯嶺〜南駒ヶ岳 南駒ヶ岳鞍部まで降りるのに鎖や足場もありますが難しくはありません。コルまで下りきるとややザレた道を登っていきます。途中尾根を東側に回り込みますが、このあたりの花々は素晴らしいです! 稜線に出る上部にはロープがあります。 ■南駒ヶ岳〜空木岳 ときに岩場、ときにハイマツの間を進みます。縦走路は明瞭ですが、私は一箇所で間違えました(空木岳に近づいた箇所で下を巻くような気がして下りてみましたが、稜線沿いが正解でした)。 ■空木岳〜木曽殿山荘 奇岩、巨岩を潜りながら高度を下げていきます。一部にクサリ、ロープあり。難しくはありません。 ■木曽殿山荘〜うさぎ平 倒木がそのままだったり、朽ちた丸木橋がそのままだったりと、ここまで歩いてきた中では「荒れている」印象を持ちました。(具体的な危険個所はありません) 途中から背の高い笹が出てきますが、ちょうど登山道脇の笹が刈られた直後でした。 【水場】「義仲の力水」「仙人の泉」ともしっかり出ており、補充させてもらいました。 ■うさぎ平〜伊奈川ダム駐車場 平坦な林道が6km続きます。危険個所はなし、途中に渡渉1ヶ所あり。 【水場】地図には載っていませんが、うさぎ平を出てしばらく進んだところに水が出ていました(柄杓もあったので飲んでよいのだと思われます)。こちらでも喉を潤しました。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
一昨年に池山尾根から登ってすっかり気に入った空木岳〜南駒ヶ岳。そろそろまた登りたいなぁとヤマレコを覗いていると、ピストンでなく周回ルートを歩かれている方がいらっしゃる。未踏の「越百山」、そして岩場の「仙涯嶺」を加えた縦走コース、途中にはたくさんの花々も咲いているらしい。ワクワクしながら伊奈川ダムへ向かいました。
ヘッデンなしで歩けそうな朝4:30にスタート。ゲートを渡った先で左右の分岐に、今日は右手に折れて反時計まわりの周回にします。幅広い林道を進んだ先で再び分岐、南駒ヶ岳方面と分けるここを越百方面に取ると、登山道へ入っていきます。
幅の狭い山道をぐんぐん登って標高を上げていきます。今日のルートは標高差1,700m、なかなか歩きごたえもあります。
写真で見ていた真っ赤な建物が見えてきました。越百小屋のテーブルをお借りして一休み、そこからさらに歩を進めます。林の向こうには仙涯嶺と思われる岩山、そして振り返ると御嶽山が見えてきます。森林を抜けると間もなく一つ目のピーク、越百山です。正面には御嶽山、右手に乗鞍や穂高連峰、左手には恵那山・・・そして尾根の向こうには南アルプス連峰が北から南まで、全部見えています。「すごい!」と、思わず声を上げてしまいました。
コーヒーを淹れて、横浜から来られたという男性としばらくお話させていただきました。氏は伊奈川ダムから上がって昨日は木曽殿小屋泊、今日稜線を歩いて来られたとのことでした。後から来られた男性やトレランの男性にも「お気をつけて」と声をかけ、先へと進みます。
ここからはワクワクするような稜線歩きです。目の前には仙涯嶺から南駒ヶ岳の雄大な稜線、遠景は左手に御嶽山や乗鞍、右手には八ヶ岳から南アルプス。歩を進めるたびにそれら風景が移り変わっていきます。花崗岩の巨岩も、白砂も、ハイマツも、素晴らしい風景を演出してくれています。
奇岩が目立つ仙涯嶺を越えると、南駒ヶ岳の鞍部まで一旦降ります。クサリや足場も使って降りたところから、今度は登り直し。ガレた岩場をしばらく登ると、尾根の東側へ回り込みます。するとまずウラジロナナカマドの群生が目に入ります。やがてミヤマキンポウゲの黄色とハクサンチドリの紫がたくさん。さらに進んでいくとコバイケイソウの群生、山肌が一面のお花畑のようです。
素晴らしい花々と眺望に魅せられながら、やがて南駒ヶ岳山頂へ。私より30分早くダムをスタートして空木岳の方から回って来られたという岐阜のトレラン男性とお話をさせていただきました。
ここからは2年前に歩いた縦走路、空木岳まで伸びる稜線を眺めながら進んでいきます。赤梛岳では大ベテランの先輩と話をさせていただき、その後しばらく一緒に歩かせていただきました。稜線の高度を上げていき、最後の岩場を越えると本日最後のピーク空木岳です。振り返るとここまで歩いてきた稜線が一望できます。そしてその先には檜尾岳や宝剣岳、木曽駒ヶ岳が続いています。それらを眺めながらお昼ごはんにしました。
木曽殿小屋まで降りると林の中を下山していきます。1,700mの標高を下げていくため、九十九折を繰り返して降りていきます。途中2ヶ所の水場で水分を補給、標高が下がるとともに高まってくる気温の中、汗をダラダラ流しながら降りました。
そして大詰めは6kmの長い林道、とにかくひたすら平坦な道を延々と行きます。この周回コースを考えた場合、この林道をどう取るか、がポイントになりそうです。スタート時のウォーミングアップとするか、ラストの流しにするか。私はあまりに変化なく退屈だったので途中走ってしまいました(笑)。
素晴らしい眺望と気持ちのいい稜線歩き、アップダウンのメリハリやきれいな花々。スケールの大きな縦走に大満足な一日でした。
dove0903さん、こんにちは! 鋸ではお世話になりました。相変わらず素晴らしい健脚ぶりで頭が下がります。越百〜南駒を日帰りで考えていましたが まさか空木までつなげるとは本当に恐れ入りました! 今後の参考にさせていただきます(*≧∀≦*)
harubo33さん、こんにちは。
こちらこそ鋸ではありがとうございました。
3連休最終日に周回しましたが、空木山頂で木曽駒・宝剣方面から来られたという方と話をしました。連休中日の木曽駒・宝剣は大混雑で大変だったようです。同じ中アでもこのあたりの山域は静かに歩けていいですね。とっても気持ちのいい稜線が楽しめますのでぜひぜひご計画ください。
8月に新穂高をベースにして(できれば笠〜双六〜槍をつなげた延長で)初の穂高にチャレンジしたいと思っています。harubo33さんやruhasamenさんが歩かれたジャンダルム〜西穂は私にはまだまだとても無理なので、まずは大キレット〜奥穂まで歩けたらいいなぁと考えています。昨年9月にharubo33さんが歩かれたレコがとても参考になるので、よく読ませていただいています。
やはり宝剣や槍は連休となると大渋滞になりますね〜。西穂からの下りも結構時間がかかりました。
それにしても新穂高から双六経由で奥穂まで狙われるとは驚きです!でも素晴らしい稜線歩きである事は間違いないでしょうね♪ ぜひぜひ、レコも楽しみにしております。
…ちなみに、個人的な感想ですが、ジャンよりも北穂→涸沢岳 の方が恐怖感が強くて難易度も高く感じました。まぁ、時期的に凍っていたからかも知れませんがσ(^_^;)
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