天狗原山 金山【天国に一番近い場所】

2014年07月26日(土) [日帰り]

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:52
• 休憩: 0:29
• 合計: 7:21

6:03 天狗原山・金山登山口
6:52 6:53 水場
7:30 7:35 暗いV字沢筋
8:00 8:05 鬼門のガレ場
9:00 9:00 地蔵碑
9:05 9:05 天狗原山山頂
9:25 9:30 神の田圃
9:53 10:06 金山山頂（給食時間）
10:36 10:36 天狗原山山頂
12:04 12:04 鬼門のガレ場
12:47 12:47 水場
13:24 天狗原山・金山登山口

登り3時間50分
下り3時間18分
この山行ではアップダウンが幾つかございますので距離の割には時間が掛かります。

ちなみにですが更に焼山を狙われる場合はもっと早くから挑みましょうネ。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

国道148号線を小谷温泉方面へ左折。雨飾荘脇から笹ヶ峰方面林道へ。
8分程度走ると駐車場。地図には10台とありましたが5台くらいで満車。
はみ出し者は路駐を余儀なくされるがそれでも5、6台でいっぱいいっぱい。
（by kibakoさん談パクリ）
尚、こちらの登山コースには避難小屋はございませんしトイレもありません。
登山口手前の小谷温泉には駐車場にトイレがあると思いますので事前に済ませておきましょうね。

コース状況／危険箇所等

人がほとんど入らない山域ですので獣との遭遇が懸念される。
ハッキリ言って初心者単独（同士）やファミリー向けのお山ではございませぬ。
経験豊富なお方、もしくはこちらのお山を熟知されたエキスパートさん同伴で挑まれますと良いかと思いまふ。

・登山道状況
残雪が残るV字でえぐれた暗い沢筋を歩かなければならない。
（その年によって雪融け状況は変わりますけどね）

ロープもハシゴもないガレた急斜面に挑まなくちゃいけない。
特に下山時は半端なくコワイ。
（ガイドマップにはロープありと記されていたがこの時には切れ落ちていて放置されていた。尚、現在は整備が行き届きキッチリと取り付けられていると思われる）

天狗原山から金山へ向かう途中に残雪が現れキモを冷やす急斜面トラバースが強いられる。
ここはほんの小区間ではあるが安全に配慮してアイゼンを装着し無難に通過されることをオススメいたしますわ。
（山頂付近もその年によっては雪解け状況は変わりますけども、日本有数の雪深いエリアですので真夏と言えどもアイゼンは必ず持参されるべし）

写真

天国へ導く道

まずはコースマップをご覧いただこう。
最初の「危険」マークがある場所では‘ガレ場 ロープ’となっているがこの時はロープが切れ落ちていてガレ斜面の土砂に半分以上の埋まった状態で放置されていた。
「天国に行くにはそう簡単じゃないわよ」って事を肝に銘じておくべし。

PREMIUMの予感

小谷温泉を過ぎグイグイと高度を上げる。
すると車窓からは朝陽の当たる後立連峰がドーンだったのよ。
これはひょっとするとアンドレな一日になってくれそうな気がするわ[[audio]]

キタキツネ物語

天狗原山登山口へ向かう林道途中で私達をお出迎えしてくれたのはキツネさんのご家族よ。
わたくし、人生初のキツネと遭遇です。
あとはパンダとコアラを見る事が出来れば喫水の日本人と認めていただけるであろう。

天狗原山登山口前

さぁ、やってまいりましたわよ。
絶対に誰もいないと確信していたのにまさかの満員御礼状態じゃないありませぬか…。
とは言っても私のマシーンで7台目なんすけどね。
しょうがないのではみ出し者は路駐を余儀なくされてしまうっつう事となる。

森の目覚め

誰もいないと思っていたところに人がいるとなると心強いもんである。
先にクマの餌食になっていてくれば私達は安心だ。
そんなこんなでグイグイと登り上げてくると眩い朝の光が美しいブナの森に煌めきを与えてくれたわ。
「あ〜偏屈人で良かったわ」と思える瞬間よ。

ミヤマママコナさん

「おっ！、き、綺麗…」。
なんつ〜かさ、クラスの中でも無口で飾りっ気のない地味な女の子っていたでしょ。
誰とも接点を持とうとしない無人駅みたいな子って言うのかな。
でもね、そんな彼女にひとたびキラリと眩い光を当ててみたら「ひぇ〜！、君めっちゃキレイやんか！」と改めて驚かされる事ってなかった？。
（お化粧したら君はシンデレラになるかも…）
今、ミヤマママコナさんを見つめたら改めてそんなお花かもと思ってしまたっわ。

ヒメシャジンさん

ソバナさんのWink的存在と言えばいいのかしら。
こちらも清楚な感じが出ていてとても気に入っているわ。
その他にも足元を賑わせてくれるお花が充実しているのでスンバラシイ森と言えるわ。

高妻山登場

樹木のフレーム越しからはキリっとした存在感抜群のエラそうなお山が登場したわよ。
きっとこれは由緒あるお山に違いないわね。
地図で照合してみると、なんとコチラは100名山の高妻山と家来の地蔵山でしたわ。

V字沢筋道

日当たり良好の尾根筋ルートから一変して「ちょっとどこに連れてかれるのよぉ！」と不安に駆られる陰気臭いところに導かれたわ。
とは言ってもジメジメ歓迎系の私はこんな場所こそゾクゾクとしちゃっている。

天へ導く「神のロープ」

植物も育たないほどの暗く湿った足元グジョグジョのV字型の沢を只々黙々と進む。
稜線眺望派のハニーちゃんがそろそろ機嫌が悪くなる展開だ。
「ちょっとぉ！、なんで川口浩みたいな事しなきゃいけないのよ！」。
後悔の念に駆られている時に私達の歩く暗闇に光が射し込んだ。
そすてその光からロープが垂れているではないか。
もしや天国へ導いてくれる神にロープでは…。

雪渓

それはまるでマンホールから上がってきた感覚に似ていた。
天へ導くロープを辿ってみたら視界は開け、更にその場所には今現在真夏真っ盛りを迎えているがまだ大量の雪渓が残っていたのよ。
この雪の融けた水が先ほどの暗いV字型沢筋に流れ込むからずっとグジョグジョやねんな。

サンカヨウさん

この時期にサンカヨウさんが見られるとは思いもしなかった。
流石は雪深い山域ね。
このエリア一帯は今ようやく春の目覚めを迎え湿地帯特有の花々が旬を迎えていた。

キヌガサソウさん

湿地帯三兄弟と言えばキヌガサソウさん、サンカヨウさん、エンレイソウさんだよね。
サンカヨウさんを見つけられたのできっとそばにはキヌガサソウさんもいるに違いないと思ったら…やっぱりあった。
だけどこの量は半端ないわよ。

日本一の大群落

よそも知らないくせに図々しく日本一と言っちゃいましたが、コチラのキヌガサソウさんの大群落は凄すぎですわ。
この辺り一帯のフィールド全てが「Kinugasasou WORLD」となってんのよ。
ミッキーとミニーも出てきそう。
ほんとこんな凄い規模は見た事も聞いた事もないわよ。
もう鉄人FANの私としたらこの光景を見られただけで天狗原山をチョイスして良かったとジーンとしちゃったわ。

天使の金鳳花さん

さぁジメジメした湿地帯から光溢れる爽やかなフィールドに変わりつつあるわよ。
それを知らせてくれたのは幸せの黄色いお花のミヤマキンポウゲさんよ。

大絶景

湿地帯を進み更に金鳳花のお花畑を抜けたら天が開けたわ。
危なっかしいガレた急斜面を登り上げたらこのお山自慢のお花畑と眺望が待っていた。
やっぱ目を引くのはこの贅沢なまでの眺望ですわな。
北ア艦隊を代表する主力級ばかりがズラ〜リよ。

北アルプスパノラマVIEW

オオハナウド君

眺望を堪能したらお次はお花畑を楽しんじゃおう。
まずはこの後注目株として躍り出そうなセリカ界の貴公子だ。
果たしてこのお花で何人の女性がメロメロになった事やら。
lanちゃん、ここでも彼は君を待っているよ。

シナノナデシコさん

こちらのお花は地元白山では見られないお花なのでめっちゃ「どうもはずめますて」感がございますわ。
合コンとかに参加するとこんな気分となるのかしらね。
ほんとにキュートでお美しいですわ〜。

タカネナデシコさん

繊細かつ雅やかで気高さが際立つわ。
コチラは白山でも目にしているのでついつい御ひいきしちゃうところが出てしまうわ。

クルマユリコさん

ユリ子さんは今日も派手だった。
母「アナタ！、ちょっとその派手な格好は何なの！」。
母「もうちょっと女の子らしいお淑やかな姿出来ないの？」。
娘「んもう、お母さん考え方が古いのよ〜」。
娘「こんなの今じゃフツーよ」。
母「フツーよってアナタ、それじゃ竹の子族にしか見えないじゃないのよ！」。
昭和20年代の母を持つとこういった会話でもめる事しばしばである。

天国とやらは遠い

鬼門と思われたガレ場も無時に登り終えたので後はルンルンハイジWORLDが待っているものだと思いきやsouはトン屋が卸さなかったわ。
その後も森が覆い尽くすアップダウンの連続に加え、暑さと顔にまとわりついてくる吸血虫との戦いにも苦しめられたわ。
天国へ向かうには何回地獄を経験せなアカンねん？
どうやらこの後も前方に見えるマウンテンをやっつけない事にはクララと逢えないみたいだわね…。

IT'S FINE[[audio]]

暑いけどこのブナ森に癒されながら頑張らさせていただくわ。

天国への扉

樹林帯をようやく抜けたわよ。
御蔭様でハニーちゃんのイライラも収まってくれた。
彼女がスキップビートの出来るフィールドにやってきたっちゅうもんよ。

幸せのエントランス

やっと夢にまで見ていた素敵なSTAGEに辿り着いたわよ。
コチラの斜面ではキューティハクサンコザクラさんとKingシナノキンバイさんの夢の競演となっていたのよ。

Kingの天下

シナノキングが満開だ。
こりゃ圧巻としか言えんわい。

お花いっぱいの地蔵碑

天狗原山山頂手前では「君はここまでよく頑張ったね」と地蔵碑が待ち受けていて私達に労をねぎらってくれた。
更にこのポイントでは本コース一番とも言えるお花畑が彩を添えていて私達に癒しの一時を与えてくれた。

地蔵様

手を合わせて合掌。
ホント素敵なところでとても感謝です。
そすて地蔵様の頭をナデナデして先に向かいます。

焼山登場

地蔵碑を越えたら何とも広々とした爽快な世界が待っていた。
この静けさとこの風景は正に地元白山の北部エリアとそっくりだわ。
今思えば序盤の辛い道のりも白山北部とほとんど似たシチュエーションだったのでとても親近感を覚えるわ。

天狗原山山頂着

登山口から出発して3時間、ようやく天国のてっぺんに立つことが出来ますた。
でもねこの先にも天国横丁の神の田圃があるって言うので出向いてみたいと思いますわ。

IT'S GOOD！

天狗原山山頂から望む金山と焼山の絶景でございます。
剱岳や槍穂高といった岩稜帯をガンガン楽しむ稜線マスターのお方からしましたら刺激の乏しい風景にしか映らないかもしれませぬが、ペーターのおじいさん的心が宿る私としましては極楽そのものでございます。
ウチのハニーちゃんもピョンピョンしちゃってくれてますわ。

火打山登場

この地から望む焼山の存在感もスンゲーのですがその右隣に君臨するラスボスの火打山がまた迫力満点なのであります。
残雪期の放山から望むアングルとは全くの真逆となるのですが、どちらから望んでもこのTWINにはスカっとさせられちゃいますわ。

神の田圃

天狗原山から金山まで足を延ばしてみたかった理由がコチラの存在なのよ。
「神の田圃」と呼ばれている湿地帯なの。
コチラには池塘が点在するお花畑があるのよね。
この雰囲気は白山の北弥陀ヶ原そっくりでとても癒されるな〜。

hakusan kozakura san

「天狗原山＆金山はお花の楽園だぜ」なんて事前に聞いてはいましたけれども、「フッ、白山に敵うところなんてありえないよ」なんて高飛車になっていたら、それがどうだ、コチラだって種類や単体密度、それにロケーションの雰囲気だって高ランクに挙げられるわよ。
なのにどうして雨飾山に人が取られちゃうのかしら？
（それは車が5台しか停められないからか？）

シラネアオイさん

こちらも地元ではお見受けする事が出来ませぬので初めて宮崎あおいさんに出会えた時の気分と双璧ですわ。
あのう失礼ですが宮崎あおいさんにお会いした事あるんですか？
ないです。

シラネアオイさん

綺麗デスネ〜。
見惚れちゃいますわ。
何よりアオイさんって名前が素敵ですわよね。
そこのボク、彼女にするならアオイさんよ。

幸せの黄色いお花たち

キバナノコマノツメさんがこんなにたくさん集結しているのも今までに見た事がございませんわ。
私の大好きなスミレさん。
黄色いHAPPY集団に包まれた私は只々その優雅さに酔いしれたわ。

金山山頂制覇

本日の最高点までやってきますた。
だけど、金山さんっつうのは正直言って地味よ。
中3の時にクラスが一緒になった金山君みたい。
M「おまえ、好きな子ぐらいいるんだろ？」
金「い、いや、そ、そんな…、い、いな…」。
M「そうか、やっぱいないのか」。
金「稲本さん」。
M「いるんじゃね〜かよ」。
みたいなぐらいちょっと控えめだけど主張はしっかり持っているお山だと感じた。

ブラ棒PANORAMA

金山君からのプレミアムなプレゼントをどうぞ。
これを見ると地球は丸いって事がよく判るだろ？
（撮り方が右肩下がりなんじゃねーのか？）
ちなみにドーテイはバンバンの経験者に習ってくだちゃい。

火打山と焼山

ここから焼山まで延びるルートにもそそられちゃうんだな。
行きて〜な〜。
だけど朝まで元気だった青空に陰りが見えてきたし午後からの雷雨も心配だから今日のゲームはここでおしまいね。

下山開始

登山時でも通ったが真夏と言えどもこんな雪渓が残り結構ビビリMODEも体験させてくれるねん。

ハクサンボウフウさん

セリカteamの彼女たちはとても好きヨ。
お花一つ一つがとっても可愛いもん。
アナタもお花のそばに近寄って視力検査する気持ちで見つめてみなよ。
めっちゃドキドキされるから。
これは？「右」。
これは？「上」。
これは？「鰍？」。
じゃぁこれは？「鰐？（う〜ん…）」。
0.5。アナタ今日から車運転しちゃダメ！
視力検査に漢字検定入れたらほとんどの人が落ちるがな…。

ハクサンフウロさん

ハクサンチドリさん

ふふん、こうして見ますと我がハクサン軍団がこの地でも主力を担って大活躍しているので私はハナガタカイわ。

ウラジロナナカマドさん

春の新緑に夏のお花、そすて秋の紅葉と長きに亘ってハイカーを魅了させてくれる万能選手。
特に秋となりますと涸沢を代表とする紅葉のメジャースポットにおきましては他を寄せ付けない看板花形スターに躍り出る存在となりますねん。

kimon

登山時でも苦しめられた急勾配ガレ斜面。
「下山時ではどうしよう…」と不安を抱きながら登った本コース一番の核心であります。
そすてその時が遂にやってきた。
本来この区間にはお助けフィックスロープが設置されていたらしいねんけど、今はコース斜面崩落の際に切れ落ちてしまい土砂と一緒に埋まってんねん。
（お願いだから直ぐに直しておいてよ…）
ホールドも悪く、コンディションは最悪。
落ちたらこのアップはございません。

ミヤマキンポウゲさん

ガレた急斜面を見事CLEARしましたらその直下に待ち受けるミヤマキンポウゲさん達の祝福を受けられた。
「よ〜しよくやった！。後は帰りの道中事故らずに無事に家に帰れよ」。
あ、あのう、そんな学校の先生みたいな祝福（指導）の仕方じゃなくてアグネスラムさん風にホッペにチュみたいなのが嬉しいんですけど…。

必殺 タカネの姐さん

恨みが出来ちまったらいつでも来な。

イブキジャコウソウさん

こちらも白山では見ないお花でしたので「なんだなんだ？」と釘付けとなった。
結構マブいじゃないですか〜。
特に君。
（みんな一緒やちゅうねん）

ツバメオモトさん

こちらのお山は面白いね。
山頂部では夏期真っ盛りのお花が咲き誇っていましたが残雪が残る陽の当たりにくい沢筋では今やっと春を迎えたって感じになっていたわ。
春の使者ツバメオモトさんが7月末期に見られるなんて驚きのサプライズね。

これよりSHOW TIME

グングン高度を下げ水場付近にまで降りてきちゃったよ。
そるとどうですか？
この素晴らしいブナ森。
陽射しもいい具合で射し込んでいるので描写的にはグググGooよ。
そこのアナタ、下山時の森を消化試合にしちゃ勿体ないわよ。

天狗原山登山口

いや〜、中々のお山でしたよ。
もうなんつ〜の、あらゆるスンバラシイものが全て凝縮されているって言えばいいのかしら。
ホント良い夢を見させていただいたわ。

試合終了

いつもの親指ポーズはないんですか？
ゴメン、今おしりがかゆくって…。
誰かムヒくれ〜[[sweat]]。

感想

K-Miller

皆さま、こんにつは。
ご機嫌いかがかしら？
え、私？
ふっふっふ…。
実はここだけの話だけどね、私告白されちゃったの。
彼女はねゾクっとするようなとても色っぽい美女よ。
清楚な白い衣装に身を纏い綺麗な瞳で私を見つめこう言ったの。
「貴方、ピロリ菌検査をやってね」。
くぅ〜、そう来たか〜。
「私を抱いて」とか言ってくれれば、「そ、そうお」とナンボでもだったんですけどね〜。
まぁ、私の身体を心配してくださったのでありがたくお受けいたしますわ。
綺麗な女医の彼女に言われたらとてもイヤとは言えないわ。
皆さまもお身体を気遣った方が宜しいですわよ。
そすて是非ピロリ菌をやった方がいいわよ！

さてこれより本題よ。
盆。ボン。BON。
皆さま、お盆休みに突入されましたでしょうか。
お陰様で私もハニーちゃんも必殺稼業はOFFにしちゃって久しぶりにのんびりとしちゃってるわ。
でね、こんな機会は滅多にない事だから行きたいところに是非行ってみた〜いと思っていたのよ。
それが何？
お休みに突入した途端にそれまでアホかっちゅうぐらいにカンカンデリを食らわせた熱狂高気圧がここのきて知らんぷりするかの如く元気がなくなってきたじゃない。
ほんなもんだから天気予報を見るとどこもかしこも雨続きとなってんのよね。
くっそー、つい一週間ほど前の週末だったら日中でもガスらない最高の日和だったって〜のに…。
結局は計画がポシャって夢で逢いましょうとなっちゃったわ。
行くところも無くなったんでレコも書かなくていいってのは周回遅れを乱発する私にとっては良い生き抜きかもしれないわ。
でもいつもデスクに5時間以上向かってコツコツと挑んでいた習慣が無くなっちゃうってのはこれはこれで寂しいのよね。
（デスクに向かっても9割以上は意識がないけどね…）
てなもんだから「やっぱ何かしよ」と考えてみたわ。
そうだわ、過去に私達が挑んだ素敵なお山でもご紹介しましょうかしら。
そうね、それがいいわ。
私達の心に残るとても素敵なお山。
どこも甲乙つけがたい良いお山ばかりでしたけど、そんな中でも是非お勧めしたいお山を教えちゃうわね。
それはこの時期を迎えますと是非抑えておきたいとても静かなお山であってね、序盤は素敵なブナ林が展開し、稜線に出れば胸の空く北アルプスの豪快なPANORAMAがドーン、そしてクライマックスは可愛いお花が咲き乱れる雲上の庭園がアナタの心を魅了することでありましょう。
そんな夢心地に浸れるお山とは「天狗原山＆金山」よ。
何それ？、そんなの知らないわ。金山？、金でも採取できんの？
そうよ、知らなくて全然普通、アナタもフツーよ。
場所はですね長野県の小谷よ。
メジャー100名山の雨飾山を挑むとすればココからよと言われている小谷温泉と話せば一番紹介するのが楽チンかしら。
コチラの林道ではメジャー雨飾山へ向かうハイカーが99.8％に対し、残りの偏屈者若しくは山菜キノコ採りは天狗原山へ行くのよ。
そんな極稀な偏屈人がウロつくと言われる天狗原山では登山口前の駐車場なんて整備されていなくてね、路肩（もちろん舗装なし）に慎ましく停める程度にしかないの。
まぁ5台も停められたら満員御礼なんだけど、このお山で満車なんて有り得ないくらいに知名度は低いと言っていいわ。
だって0.2%よ。
だからここへ訪れたらまずアナタは独占できるんじゃないかしら。
誰も知らない天国を独占。ふっふっふ、雨飾山バンザ〜イよね。

そんな夢のような偏屈者になりたい私達だって最初はここの存在には全くノーマークだったの。
私達が尊敬するお山の大先輩でありいつも優しく交流させていただいているKさんからある時ポツリと聞いたの。
「夏の金山はいいところよ」ってね。
それを聞いてからは歳月は随分と流れてしまったのだけど、夏を迎える頃となると彼女の語った言葉をふと思い出してしまうの。
「夏の金山はいいところよ」。
尊敬するKさんが「いいところよ」とまで言わせてしまうような場所とは…。
そう思うと居ても立っても居られず今度の夏こそは是非行ってみようと意識を高めた。
その前にいろいろ調べてみた。
登山者がほとんどいないみたいなのかネットでもあまり紹介されていなかった。
ただ分かった事と言えば雪深い地なので残雪がなかなか消えず真夏と言えども7月後半からやっとお花が現れだしてくるとの事らしい。
そして忘れちゃいけないのが「アイゼン必須（ピッケルもあれば尚可）」という事。
ほほう、天国へ向かうにはそう簡単じゃないっちゅう事なんですね。
そすてその日を迎える時が来た。
時は2014.7.26。
夏真っ盛り、そすて普通に考えると高山植物も真っ盛りの頃よ。
「独占金山いただき！」と思って早朝から乗り込んできたらまさかの満車状態となっており、私達は想定外の「はみ出し者」扱いとなり0.2%の偏屈者のおしくらまんじゅうを味わった。
とは言え私達のマシーンを入れても7台だから今日はざっと10人くらいってところなんでしょうね。
そう思えば夏期の週末のお山としましたら貸し切り同然と考えてもいいくらいよね。

あとは画像と共に紹介させていただいた通りでございます。
私達は地元愛ではございませぬが白山がとても大好きなのであります。
古代樹とも思える趣のある巨樹の森。
爽やかな気分に浸らせてくれる広大な草原に色とりどりのお花の乱舞。
いつまでも見ていたくなるような稜線からのダイナミックな眺望。
これらは日ごとに変化をもたらせてくれるので全く飽きる事はない。
したがって夏期を迎えるとほとんど白山漬けとなってしまい、他のエリアに出向く事はほとんどといってないのであります。
これは井の中の蛙と思われても仕方がないのかもしれないが、先にも触れたとおりに日々変化を繰り返す白山が気になって気になってといった感じになってしまうの。
そんな中でもKさんがポツリとささやいた「夏の金山はいいところよ」が頭から離れない。
お山のスペシャリストのKさんもいろんなお山を見て触れて楽しまれてきた中でこのように仰ってくれたと思うので夏の金山は超極上別格ランクに挙げられるくらいの素晴らしいところに違いないハズね。
ならば一週だけ夏の白山を休んでみるとするか。
（それでも白山花期絶頂期に脱出するのはめっちゃ後ろめたいとウジウジしちゃうねん…）
後にも先にも訪れる事がないかも知れないので折角挑むのなら天狗原山＆金山の旬を迎えた週に、それも晴天必須でチョイスしちゃうわよ。

感想はジーンと余韻に浸れる素晴らしいお山でした。
天国に辿り着くまでの展開や道筋、ストーリーなんかもこのお山を引き立たせてくれる要因とも言えるわ。
そして何よりも私の大好きな白山北部にとても似ているところなどが共感を得ましたわ。
とても静か（これは絶対に譲れない）
森が豊か（これも）
眺望が素晴らしい（これもだよ）
お花の種類が豊富で風景にマッチしたお花畑が広がりを見せる（この時期常識だよね）
池塘が点在する（これがあるとお山ランクは3ツ星から5ツ星にランクアップ）
雰囲気的には初めて白山加賀禅定道の檜新宮から七倉ノ辻に辿り着いた時と似た感動が得られたわ。

今こうして何年も前の記録を紹介させていただきましたが、このアップを作成している最中でもいろいろとその時の事を思い出すのであります。
パソコンキーをパチパチしながらも「来年の夏にはもう一回行ってみるか」と思った次第であります。
お花だ〜い好きで毎週のように白山に登っているそこの貴方＆貴女。
そすて地理的には白山には行けないけども、それでも誰にも負けないくらいにお花だ〜い好きなのと声を大にして言いたいそこのお嬢さんも。
今度機会がございましたら天狗原山＆金山を是非訪れられてみては如何でしょうか。
きっといい夢を見させてくれるわよ

おしまい。

コメント

kibako

感激!涙で窓から覗く雨飾が霞んでおります(*´Д｀)
K-Millerさま、そしてハニーmillerさま　こにゃにゃちわ
0.2%偏屈業界の越後の岩下志麻・kibakoで~す。

もう、コメントがツボだらけ。51番!!
ここは登るとき「ここ落ちたらマジ滑落じゃん。帰りはどうするんね」
( ﾟДﾟ)とら・ららら・らん♪の天狗原草原をスキップ中も不安で不安で。

登っては稜線だ!!ええっ、また下るの?ええっ「貞子の谷ぃぃぃ!!」
というあの樹林帯は、天国草原の感激を増幅させる「味の素」なんでしょね。
放山と違う「裏の顔・焼山くん」も　ちびれましたよ。

ぇっ、宮崎あおいは白山におらんやんですね。
代わりにこちらはハクサンフウロ(フクロだと思っていた。てへへ)さんが
留学しております。
キツネもねえ、一度海谷林道で会ったんですが、あまりに突然でマボロシだったと思っていたら、いるんだぁ。

うーん昔の記録は捜索されにくいんですよ。
さりげなーく、日記に書かせていただきますけど事後承諾で( ｀・∀・´)ﾉﾖﾛｼｸ

追伸・わたしく　ピロリちゃんに好かれているので除菌を２回もしちゃいました。

K-Miller

0.2%の至福の時
kibakoさん、こんにつは。
ありがとうございます。

「0.2%の至福の時」。
この喜びは実に誇らしい事よ。
ほんと言うとkibakoさんのアップに即発されちゃったのよ。
Miller隊的には歴代山行のbest五に入るくらい素晴らしいお山だったわ。
こんな素敵なところがあったんだと感動しまくりでしたわね。

今度来る機会があったら雨飾山バンザ〜イの小谷ルートから攻め上げて山頂手前分岐から茂倉峰へ向かう尾根ルートを伝い金山君とブッチュ〜するのもいいかなと思っているわ。
金山君まで辿り着いたらお次は焼山攻略炎上しかないわと思っていたけども…。
何ですって⁉、乳がん検診だってか？
（入山禁止やっちゅうねん）
そう思うと胸が痛い。
やっぱピロリ菌の次は乳がん検診せなアカンか？

kibako

虻ノーマル(*´Д｀)
こんばんは　Millerさま
下山したばっかりの時は、虻のフルボッコとか怖ーい崩壊地が頭に残っておりましたが
日がたち山のおもひでが熟成され、極めつけはMillerさまのレコでボコボコ発酵して
香しいにほひが出てきました。
もしかして、とんでもないお山に出会ったのではないか、とわなわなしています。

雨飾〜金山ルートねぇ。
ルンルンステキなんですけどぐるっと回って12時間?
いたいけな私に出来るかしら。
乳がん検診の焼山はもしかして解禁??
早く噴煙で温泉卵を作りたいものです。
生きてるうちに行きたいものだわ金山天国(#^.^#)

K-Miller

0.2%のVictory！
kibakoさん、おぱようございます。
ありがとうございます。

お近くに住んでいながら遠いお山みたいな事をおっしゃらずに精力的にジャンジャンAttackなされてもっともっと偏屈者天国の世界を世に知らしめてやるのよ。
でもね、とは言いつつもよ、「きゃ〜！、天狗原山って素敵〜！。金山サイコウ！」、「私も今度行ってみた〜い！」なんて広く知られ過ぎてね、登山道に渋滞が出来るほどの人ゴミが出来ちゃうってのも興醒めしちゃうじゃない。
（人ゴミは偏屈人以下よ！）
それにマイクロバスを５台くらい貸し切って乗り込んでくる「○○山歩愛行会」みたいなのが訪れるんじゃないかって懸念もあんのよ。
そんなのが同じ週に集中して全国各地から訪れようもんなら天国の名は崩壊しちゃいますわ。
（鬼門の崩落地も崩落しちゃうわ…）
そすて我々のような0.2%の偏屈者はまたよそへ追いやられてしまうのよ。
キツネの親子の様にまた放浪の旅に出ないといけなくなっちゃうのよ。
だから私はそんなのもあってこっそりとレコアップをしたのよ。
誰も気付くことのない秘話でいいの。
目を通してくださるのはkibakoさんを代表とする静かな森と可憐なお花畑をこよなく愛するアブLOVE人だけで宜しいんですの 。

山と高原地図の火打山＆妙高版に目を通してみると、この界隈にももっとたくさんの御宝が眠っていそうね。
周辺に存在する家来の峰々などに通じる登山道も99.8%の貴族はピクリともしないところばかりじゃない。
kibakoさん、またいいネタがあったらこっそり乳がんしちゃって分かりやすく教えてちょうだいね

kibako

('◇')ゞラジャー
Millerさま　おはよーございます(*´▽｀*)
こっそり宣伝したつもりが、バス貸し切り押すな押すなで
０．２%全滅危惧種がホントに絶滅したら申しわけないっとビクビクしてましたが、
偏屈者しか(拍手した方ごめんなさい)訪問していない様子かしら。

0.2%であることに埃と昆布レックスがあったのですが、Millerさまのコメに勇気鈴々いただいたので私も「まっとうな希少種道」を突っ走りますわぁ。

乳首山塊極秘情報(レコに上げたら極秘じゃないけど)待っててくだされ。

K-Miller

祝 訪問者数50人達成！
kibakoさん、こんにつは。
ありがとうございます。

ふふん、凄いことじゃない。
隠れ偏屈者、いや、いつかは私も偏屈者ってなお方もいるって事に驚いているわ。
50人目の訪問者のお方に激レアの金山のバッチを差し上げちゃおうかしら。
そんなのあるん？
あるわよ。
ほらね。
「釜山」。
あらら？

Happi

ご無沙汰しております。
ミラー隊の皆様、お久しぶりです。なかなか渋い穴場にお出かけですね。それにしても、綺麗な花ばなにうっとりしてしまいましたよ。
私は膝を故障してから山は遠ざかっておりして、先月は手術に踏み切ったところです。リハビリで山を再開できるかわかりませんが、またにレコを覗かせていただきますね。

K-Miller

静かな夢心地
Happiさん、こんにちは。
ありがとうございます。

Happiさん、誠に御無沙汰ですね〜。
究極にまでガッツリと攻め込む姿勢を貫くアスリートのHappiさんや他の皆さま方にとっては怪我や故障は背中合わせとなっちゃうのでしょうか？
どうぞご自愛なさってくださいね。
私なんかはただ単に更年期による首の怪我で昨年は棒に振っちゃいました次第であります。
お互い気を付けましょうね。

え〜と、お山のお話をしなくっちゃね。
今回ご紹介したお山なのですが越後と信州の境にございます雪深いエリアに存在していまして、雨飾山や高妻山などの100名山がひしめく中にございますのでシーズンでもパラパラとしか人がいない日本最奥の天国なのであります。
お花と眺望と静けさを謳いましたら高ランクを付けられるとてもス〜バラシ〜お山ですわ。
ウチらはピークハンターでもありませんしガンガン攻め込むスタイルで挑んでいるわけでもありませんので、こういった静かなお山でボーっとしているのが至福の時なのでありますねん。

Happiさんの回復される事を願っていますわ。
そすてウチらは軟弱ハイカーでありますがまたご一緒できる機会がございましたら共に素敵な山行を出来ること夢見ています。
急がず無理をせず慎重にゆっくりと治してくださいね。