こんなはずではなかった木曽駒ヶ岳

2018年09月23日(日) 〜 2018年09月24日(月)

• GPS: 12:54
• 距離: 22.2km
• 登り: 2,226m
• 下り: 2,228m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:54
• 休憩: 0:00
• 合計: 7:54

5:32 スタート地点
13:26 宿泊地

2日目

• 山行: 5:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 5:00

6:53 宿泊地
11:54 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

木曽駒ヶ岳麓のペンションヒルトップ先にある駐車場

コース状況／危険箇所等

危険箇所は無し

その他周辺情報

日義道の駅有り
二本木温泉有り

写真

9/23 5:32

すごく、すごく前置きが長くなります。居眠りせずに読んで下さい。
前日夜に日義道の駅に車中泊。
朝、4時に起床。身支度を整えて登山口駐車場へ。
この時は、地獄の登山の幕開けとは思いもよらず。
天狗の鼻を根元からへし折られるとはこのことなんだと、長い人生初めて経験しました。
天気は予報通り、絶好の登山日和。
秋雨前線の影響で、天気が悪い日本列島でしたが、こんな良いチャンスは滅多にない！ワタシ達は何かを持ってると、登山靴に履き替え、いざ出発！

9/23 5:38

直ぐに、茶臼コースと福島Bコースの分かれ道。
本来なら茶臼コースを選択でしたが、正沢川の渡渉に問題有りで、安全を考慮し福島Bコースを選びました。

9/23 5:43

林道を歩き、後ろを振り返れば御嶽山が朝焼けに！
美しいではないか！！
こりゃぁ、ええ登山になるわい！
とルンルン気分！

9/23 6:08

ここの川、何とか水に浸からず、石を飛び飛びクリア！
どんなもんだい‼︎

9/23 6:18

振り返るとこんな感じ
先にいた男性陣2人も、何処から渡ればいいのか悩んでたけれども、ワタシ達の方が軽々通過。
やはり、ワタシ達は凄い！と今の時点では思ってました。

9/23 6:32

川を渡渉すると、登り口が倒木で分かり辛いです。
先行する男性の後をストーカーのようについて行きました。（何がワタシ達は凄いねんって思ってる人います？）

9/23 6:59

これが、かの有名な力水。
コップを持って行ったので、水を受け止め飲みました。
美味いではないか！

9/23 7:08

4合目から急登が始まります。
つづら折りの登山道が続きます。

9/23 7:16

木の隙間から良い景色が飛び込みます！

9/23 7:23

五合目到着！
少し疲労が…。

9/23 8:19

見晴台から見た御嶽山と乗鞍岳！
最高だわ！

9/23 8:34

7合目の避難小屋でトイレを拝借。
山の中では珍しく、水洗トイレ。

9/23 9:08

山姥岩。この前後は大きな岩をぴょんぴょん飛んで行きます。

9/23 9:27

8合目到着。
かなり疲労してきました。
だが、ここまで来たから後は楽勝！
と思ったアタシは馬鹿だった。

9/23 9:28

ここからは、酸素が薄いのと4合目からの急登がボディブローのように効いてきました。

9/23 10:21

紅葉と緑が縞模様の綺麗な斜面。
酸欠で疲労した身体を、気力でシャッター切りました。

9/23 11:06

ようやく、着いた山頂！
富士山が見えます。
7月に登った山。愛おしい。
でも、9合目から意識朦朧となり、やっとの思いで到着した山頂。
山頂目前で下山して来た30代前半であろうお兄さん。何とその方神戸から自転車で上松登山口まで来て、木曽駒ヶ岳をピストンして、これから神戸に帰るとかで。同じ兵庫県出身なので話が弾む弾む。
世の中怪物がいるものだと、自分の小ささが何とも悲しい。

9/23 11:08

南アルプス！素敵です。

9/23 11:08

八ヶ岳、去年の10月に美濃戸口から硫黄岳、天狗岳登った山です。
八ヶ岳って、登山愛好家から「ヤツ」と呼ばれてるんですね。シブいわ！

9/23 11:45

今日の宿泊地は西駒山荘です。
本来なら茶臼山経由で西駒山荘泊。翌日に木曽駒ヶ岳へ登り、福島Bコース下山を予定してのですが、先述の通り正沢川の渡渉が不可能と思い、福島Bコースからのスタートとなり、先に山頂へ行ってからの西駒山荘泊。
ただ、8合目から山頂まで一歩前に足を出すのも必死のパッチ。こんなしんどい登山は経験したこと無いです。
奥穂高〜ジャンダルム〜西穂高も経験しました。岩場の恐怖で精神的に参りましたが、ここまでの疲労感は無し。
2年前も上高地〜重太郎新道〜前穂高ピストン〜奥穂高〜穂高岳山荘泊。翌日、涸沢岳〜北穂高岳〜大キレット〜南岳小屋泊。翌日、南岳新道から新穂高下山も、平気。
今年の富士山1合目馬返しスタートピストンもへっちゃら。
だけど今回は何かが違う！絶望的な疲労感。ズタズタボロボロで山頂へ。
そこから西駒山荘へ向かうという続きのある登山。
下りだけならまだしも、1mの登りも無理と思う、半分意識が天国へ舞い込んでいる状態。
宝剣岳や、はるか彼方へ空木岳が目に飛び込んでるのですが、中央アルプスへは二度と来るまいと思うぐらい疲れています。

9/23 12:24

それでも、頑張りました。
落武者気分で命のある限り、何としてでも西駒山荘へ辿り着くという執念。

9/23 12:27

濃ヶ池。見下ろすだけで、近くまで行く気にもなりません。
まったく興味無し！

9/23 12:40

将棋頭山の道標。将棋頭山にも行く予定でしたが、ゼーッタイ無理。

9/23 13:01

遭難記念碑。大正時代に多くの生徒さんと校長先生が遭難し、亡くなられた悲しい事故。
こんなことは二度とあってはならないですね。

9/23 13:13

見えました。今日の到着地&宿泊地の西駒山荘。
鳥肌モノ！

9/23 18:08

名物、西駒んカレー！
実はワタシ達2人は、甘口カレー派。
西駒んカレーは辛いと思いました。もちろん、美味しいですよ。
知ってました？西駒山荘には食事のルールがあることを。
カレーは行儀が悪いぐらい、スプーンでカレーをちまちま最後まで食べて、ペーパーふきん1枚で綺麗に拭き取り、最後に水数滴を垂らして光沢が出るほど拭きあげるルール。
神経尖らせてやらせていただきました。

9/24 5:17

おはようございます。
朝です。風がもの凄く吹き荒れてます。
でも、天気はいいです。
素敵な朝と言いたいですが。
西駒山荘から木曽駒ヶ岳を登って福島Bコースで帰るのは嫌だったので、正沢川を無理矢理通って帰ろうと、昨夜同行者と会議を開き、満場一致で賛成となりました。
しかし、西駒山荘のマスターが、正沢川の状況を調べてくれた結果、男性の腰まで増水してるとのこと。諦めました。命が惜しいです。
と、同時に絶望感がワタシ達を襲いました。
また、あのコースを戻るという恐怖の2文字。

9/24 5:53

西駒山荘の朝ご飯です。
味噌汁美味しかったです。
ご飯とお味噌汁はお代わり自由。

9/24 6:53

西駒山荘を後にして、また木曽駒ヶ岳山頂を目指します。

9/24 7:05

本当にいい天気。果たして、昨日の登山口まで戻れるのでしょうか。
写真の女性は同行者のYちゃん。
Yちゃんも昨日は命辛々の山行だったらしく、えらい落ち込んでました。
彼女、凄いんですよ。フルマラソン3時間ほどで走れるアスリート。
こんな凄いアスリートと一緒に登山ができるなんて幸せです。

9/24 8:19

昨日は山頂がだだ混みで、写真を撮れなかったので、空いてるときに撮りました。
この後、9合目から8合目の間で、アタシは大転倒！靴底が石に引っかかりの転倒でした。
後ろを歩いてたYちゃんの目撃情報によると、一回転してたと。幸い頭は打ちませんでした。リュックがクッションとなり、右肘を打撲する程度の軽傷。
下りで怪我が多いとはこのことなんですね。

9/24 9:36

8合目から7合目はこんな感じの大きな岩場が続きます。

9/24 11:28

昨日の川。
水量が減ってて、簡単に渡れました。

9/24 11:54

帰って来たじぇい！登山口駐車場。
転倒により怪我はしましたが、命はありました。

撮影機器：

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

感想

joshitozanbu

中央アルプスは玄人向けの山というのが感想です。
今まで北アルプスを何度も行きましたが、中央アルプスは初めて。
楽勝と思ってました。ところが、辛いの一言。
同行したYちゃんは山を引退する気持ちが芽生えたとか。
そう言えば、福島Bコースからは女性の登山者がいませんでした。
女性には厳しいコースだったかもしれません。
帰りの道中で、来月に行く予定の平ヶ岳日帰りの話をしましたが、Yちゃんは山が恐ろしいと言って、暗い表情。そのぐらい辛かったのです。
何とか説得して、Yちゃんと平ヶ岳へ行きます。
ヤマレコでYちゃんの復活劇を乞うご期待！

木曽駒ヶ岳登山の結果
負傷者１名
自信喪失者2名

以上