猫又山、釜谷山&大猫山〜下りでヘトヘト
- GPS
- 14:50
- 距離
- 18.6km
- 上り
- 2,059m
- 下り
- 2,047m
コースタイム
天候 | 快晴、夕方から曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
油断すると迷いやすい |
写真
装備
個人装備 |
グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 ホイッスル 鈴 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 常備薬 保険証 タオル ツェルト 杖 シュラフ iPad スマホ*2 ヒトココ 虫除けネット
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感想
自分が日帰り可能とした富山百山が73あり、前回で68座になりました。
未踏のうちラスボスとして控えるのが、ずっと自分には無理なんじゃないかと思っていた日帰りでの釜谷山。
先月釜谷山の前哨戦として赤谷山に登り、何とか行けるんじゃないかと思い、今回挑戦して来ました。
暗い時刻から登るのは今回が始めてです。
ヘッドライトを付けて3時半に出発しました。
ブナクラ峠までは数週間前に登ったばかりです。
分かりにくいところはあったものの、間違って引き返すなんてことはなかったので、安心して歩いていました。
ところが…
のっけから間違ってしまいました。
白萩川に架かる橋を渡り、ブナクラ谷へ向かうべきところを白萩川に沿って進んでしまいました。
距離的には500mで大したことはないですが、標高で100mも登ってしまい、かなりのショック。
いつもなら多少間違ったくらいでがっかりはしないんですが、今回は日帰り登山の集大成、間違わなくとも体力がギリギリと思っているのに、標高100m分の体力を無駄にしてしまったのです。
出だしからの失敗で結構凹んでしまいました。
その後ブナクラ取水堰堤を過ぎると登山道に入ります。
沢に何度もぶつかり、6回ほどの渡渉があるんですが、前回は迷わなかったのに、暗い時刻のヘッデンでは分かりにくくて何度も引き返したり、立ち止まってキョロキョロしたりしました。
露で濡れた草むらを進む部分が多くて、もともと膝から下は濡れてましたが、沢でずっこけて腰からびしょ濡れになりました。
前回は楽しい道だと思い、ヤマレコにもそう書きましたが、今回は前述の道間違いもあってブルーな気持ちで歩いてました。
明るければ間違わない場合も、暗いと視野が狭くなるので、よほど注意しないといけないことを知りました。
何もかも勉強ですね。
出発2時間後、5時半に明るくなってきました。
明るくなって気分も少し明るくなりました。
ブナクラ峠には7時過ぎ到着。
前回の、寒かった赤谷山のイメージがあり、ずぶ濡れの下半身が乾くとは思えなかったのですが、太陽が登ると前回と違い気温が上がり、いつの間にか乾いていました。
靴はさすがに水を含んだままでしたが、ずぶ濡れの気持ちの悪さがなくなり、元気になっていました。
ブナクラ峠を出て二時間少しで猫又山到着!
猫又山まで標高200mくらいの地点で森林限界を過ぎ、その辺りで周囲の山々が鮮やかに目に飛び込んで来ました。
何度も立ち止まり、山々を眺めたり、写真に撮ったりしました。
毛勝三山には雷鳥がいるとのことで、前回赤谷山に登ったときもそれらしい鳥を見かけたので、今回は期待していました。
森林限界を過ぎてからはいかにも雷鳥がいそうなところで、ハイマツが茂っているので、雷鳥との出逢いを期待しましたが、それは叶わなかったです。
さて、第一関門の猫又山は過ぎ、次は釜谷山です。
体力的に厳しそうなら諦める気持ちもありましたが、まだ大丈夫と判断し、進むことにしました。
猫又山から釜谷山は、距離にして1.5km程度、標高差は37m。一旦130mほど下がるため、170mほど上がることになります。
数字上は大したことないです。
「一般登山者のための登山道はなく、非常な苦労を強いられる。」と本に書いてありましたが、踏み跡がちゃんとあり、やはり大したことはなかったです。
…猫又山→釜谷山のコースを舐めて、こう書いてるわけじゃないです。
余りに猫又山までがキツかったので、それに比べればそのあとの釜谷山までが楽だった、ということです。
前述の、猫又山の森林限界を過ぎてからはずっと絶景の中を歩きましたが、釜谷山山頂からも絶景が広がっていました。
毛勝山もよく見え、山頂にいる人らしきものも見えました。
双眼鏡を持ってなかったのではっきりは分かりませんでしたが、もし双眼鏡で覗いたら、毛勝山頂の人がはっきり見えたと思います。
こちらからは見えませんが、向こうからは見えているかも知れないと思い、何度も大きく手を振りました。
おにぎりを食べ、再び猫又へ。
猫又に着き時刻は12時。
そこでもおにぎりを食べ、大猫経由で降りることにしました。
太陽が出る前は道迷いなどでブルーでしたが、そんなことはすっかり忘れ、この辺りでは疲れもまだ少なく、景色や気温が良いこともあり元気いっぱいでした。
ところで、12時間とか歩く人は、足先が痛むことはないのでしょうか?
私は足の親指や小指の爪、足の親指の付け根の重心が架かる部分の皮ふなどが痛くなる時が多いんです。
靴が合ってないんでしょうか?
足の親指、小指の四本はしっかりテーピングしているので、8時間程度の山行なら平気なことが多いんですが、10時間とかそれ以上の山行だと痛くなることが多いんですね。
なので今回は、釜谷山か猫又山で休憩する時に一度靴を脱いで、足先のメンテを入れようと思っていました。
ですが、靴の中は濡れているし、脱ぐのが面倒だしまだ痛みはないし…で、メンテしませんでした。
これがあとあと響いてきたのかも知れません。
ここからは下りに入ります。
今までの登山では、下りで疲れたとか下りが厳しかったという経験はほとんどありませんでした。
ともすれば、小走りで降りる時もあったくらいです。
山頂からの帰りに下り上りを繰り返した初雪山、下山後に林道歩きが10km有った鉢伏山はキツかったですけど。
ところが猫又山からの「東芦見尾根」は厳しかったです。
斜度が急な上、滑りそうなところが多く、足の置き場も考えないといけないようなところばかりです。
ヤブヤブで分かりにくいところも多いのです。
大猫山に着いた時にはかなり消耗していました。
ちなみに大猫山は山頂がよく分からず、100mほど行ったり来たりしました。
大猫山近くで甲高い鳥の啼き声が絶え間なく聞こえ、ところどころ低い声も聞こえました。
雷鳥の親子じゃないかと思いましたが、ヤブヤブなところで姿は見えなかったです。
その後大猫平に着く頃には足先も痛んできて、さらに太もも、脹脛に筋肉痛も発症しました。
翌日に筋肉痛が発症したことは何度もありますが、当日のまだ歩いている時に発症したのは初めてです。
それほど下り時に足に負担が掛かったのだと思います。
大猫平以降は足先の痛みと筋肉痛で、さらにゆっくり下りました。
ようやくブナクラ取水堰堤に着き、山道が終わったあとも急ぐことはできずゆっくり歩きました。
*****
猫又山に行く場合、大猫山を通って行く方法と、ブナクラ峠を通って行く方法の二種類があります。
つまり時計回りと反時計回り。
事前にいろんな方の記録を拝読し、大猫平経由コースの方が厳しいと思いました。
今回は、厳しいコースは下りで利用しようと思ったのです。
ですが、下りがこれほどキツイと、時計回り…大猫山を通って猫又山に行き、帰りはブナクラ峠を通る方がいいのかも知れないと思いました。
いや、むしろ上りを大猫経由にした場合は、上りがキツすぎて釜谷山へ行く気力がなかったかも知れません。
…時計回りがどうなのか、それは実際に試してみないと分からないことですね。
*****
前回、前々回と、気温が上がらず、飲料水は少なく済みました。
今回は2.7L用意し、帰りのブナクラ取水堰堤で無くなりました。
見た動物…登山中ではないですが、夜中馬場島に向かう道で、ニホンカモシカが道路の真ん中を歩いていて、100mほど後ろを車でノロノロ走りました。
その後すぐにウリ坊が道を横切り、その後親イノシシ、またウリ坊二匹の計四匹が横断していきました。
猫又山山頂でお二方、その後下りで大猫から登ってこられる方、大猫付近でテントを設営されている方、大猫平で本格的なカメラを三脚で立てておられる方、全て単独の方5名と出逢いました。
筋肉痛は三日後まで続きました。
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