秋田県大館市:国見山(登頂断念)〜曲げわっぱの森(西の又林道470mピーク)〜国見山、陣場506mピーク(断念)、長走259mピーク(送電線巡視路縦走)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 539m
- 下り
- 528m
コースタイム
06:46大館市街地出発
07:48長走小学校跡地裏の林道から左折
07:52同林道右折
08:08第1の鉄塔下通過?
08:16No.28鉄塔へ寄り道
08:19No.28鉄塔下〜引き返す
08:23元の道へ戻る
08:34T字路を右折し第2の鉄塔下を潜る
08:42T字路を左折
08:45T字路を右折し送電線の下の道を北上
08:51No.32鉄塔下〜右手の巡視路へ
(国見山〜西の又林道470mピーク)
09:07Y字分岐点に駐輪し右の薮道へ
09:11西の又林道へ出る
09:21左の分岐路へ〜470mピークを巻く道へ
09:27ピーク先まで行って引き返す
09:35対向車から熊の目撃情報を貰う
09:37薮道へ戻る
09:39Y字分岐点で自転車を回収〜国見山へ戻る
(西の又林道470mピーク〜国見山)
09:46No.32鉄塔下通過
09:51T字路を左折
09:53T字路を左の薮道へ〜薮道が続くのを確認し引き返す
10:00下山再開
10:13下山終了〜陣馬へ
(国見山〜陣馬506mピーク入口)
10:23陣馬の入り口が立ち入り禁止だったので引き返す
(陣馬ピーク入口〜長走259mピーク)
10:36国道7号線脇で小休止し地図を確認
10:46再出発
10:56松原の踏切付近に駐輪し松原集落を北上
11:08注連縄を潜る
11:15分岐路は見送り右へ〜沢(沢化した道?)と合流
11:17沢は左手へ素通りしぬかるみ通過
11:25分岐点で丸木橋を渡る
11:29急登のジグザグ道開始
11:36尾根道に出る
11:43小ピーク通過
11:45No.76鉄塔下に出て小休止
12:19下山開始
12:32No.77鉄塔下通過
12:42No.78鉄塔下通過
12:50沢を渡る〜下内川沿いに北上
13:02轍を右折し橋を渡る〜左折
13:06大一通沢標識のT字路右折
13:09トンネルで線路下を潜る
13:14国道7号線へ出て南下
13:51自転車回収
13:56出発〜「釈迦内温泉」は定休日だったので「ぽかぽか温泉」へ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
大館市街地から国道7号線を12〜13kmばかり北上し、右に分岐して長走集落に入る。田茂木神社の先の分岐で右の坂道を上り、長木小学校跡地の向こう側から林道(未舗装車道)に右折。最初の左側の分岐は無視して100m程先の次の分岐まで。前回( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1557480.html )来た時には崖の下に崩落していたカーヴミラーはきちんと修復されている。『大館トレイルガイド』が登山口に指定している箇所はもっと先だが、後述する様にその登山口は現在存在していないのでここを登山口と定める。 (国見山〜陣場506mピーク) 国見山から国道7号線に戻った後また北上。陣場駅が右手に見える辺りの左の分岐道から折り返して200mばかり南下。その先の鉄塔を回り込んで西へ進むと、先日登った南沢林道( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1590029.html )と隣り合う様にして延びている徒歩道へ出られる………筈だったのだが、鉄塔手前は赤錆びたゲートで閉鎖されており、「私有地につき立ち入り禁止」の看板が(Googleのストリートビューで予習しておいた際にはここまでは映っていなかったので判らなかった)。山菜とか取ったりせず、只通らせて欲しいだけなのだが………まぁここは自由主義社会に於てはは至高に近い価値を持つ所有権の御託宣に従って諦めることにする。 思い掛けず時間が空いてしまったので、国道7号線を南へ引き返し、小休止中地図を見乍ら時間的余裕を考慮し、次の予定を考える。そして近場の中でも比較的整備されていそうな送電線巡視路を選ぶ。 (陣場506mピーク〜長走259mピーク) 国道7号線を更に南下し、松原の踏切を渡って松原橋で下内川を渡り松原集落へ入る。右折して北へ折り返す様に川沿いの道を300mばかり進むと左へカーヴするが、その先の短い橋へ右折して支流を渡り、民家の脇を通り過ぎて田んぼに挟まれた未舗装車道を進み、その先の森へ入る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(国見山) 分岐点から左の道に入り、その先のT字分岐は右折して西進だが、直進路は雑草に覆われているので判断は容易だろう。ハッチョウトンボか何かだと思うが、小さな蜻蛉が無数に飛んでいる。この時点で標高200mを超え、250m位の所からは地理院地図には書かれていないルートに移る様だ。 『ガイド』には送電線を3度潜ると書いてあるが、最初の送電線は何時の間にか通り過ぎていた。そこから先は地理院地図に書いてある徒歩道(実際には未舗装車道)と合流し北上。ここから先は『ガイド』の記述と微妙に違って来る。今回は今回は2015年に登頂した方のブログ記事( https://hornet2007.jimdo.com/home/%E7%9C%8C%E5%A4%96/%E7%A7%8B%E7%94%B0-%E5%9B%BD%E8%A6%8B%E5%B1%B1/ )を読んで予習しておいたので或る程度心構えをしておいたのだが、やはり戸惑う。 途中一度No.28鉄塔の巡視路へ寄り道。綺麗に刈り払われていて多少眺望が得られる。 (この辺のルート図は適当である。間違っている可能性大)。 その後地図にも『ガイド』にも記載の無いT字路に突き当たり、そこを右折(左は直ぐ先の鉄塔で行き止まる)。右折した先で2度目の送電線潜り。その先でまた不明のT字路。右手は薮化しているが、上記の記事に拠ればこれが『ガイド』が紹介していた道。左に曲がるしか無いが、直ぐその先でまたT字路。ここは送電線鉄塔が立ち並んでおり、綺麗に刈り払われた広い巡視路に突き当たる。左手の鉄塔まで寄り道しても若干眺望は得られるが、取り敢えず右折して少し盛り上がった箇所のNo.32鉄塔の下まで進む。ここで標高377m。尾根+鞍部が組み合わさった地形で、やや狭いが南北に眺望が得られる。南側遠くには市街地が、北側には谷間へ一度落ち込んでまた上り返す送電線鉄塔の群れが見える。 上記の記事に拠れば、鉄塔に向かって左手の笹薮の奥にガイドテープが発見出来るそうだが、どうもそれらしきものは見当たらない。それ以前に、笹薮がみっしり行く手を塞いでいて、人間が入り込める隙間など有りそうにも思えない。ここから頂上へ行く道は現在は死んでいると判断すべきだろう。 (国見山〜西の又林道407mピーク) 右手に送電線巡視路が続いているので、若しかして何処かから回り込む道が発見出来るかもしれない、などとまぁ余り期待もせずに、取り敢えず行ける所まで道を辿ってみることにする。尾根を西へ進むと、幸いなことに南側の眺望が開けて気分が良い。やがてY字分岐に行き当たるが、これが地理院地図に載っている道と同一のものなのかは不明。左の道は下り坂が続く様なので、上に続く右の道を行ってみる。自転車はここに置いて行く(ここまで途中から延々自転車を押して来たのだ)。半ば薮に埋もれていて雑草や低木の枝が鬱陶しいが、そう長く続かずに未舗装車道に出る。恐らくこれが、長走集落に入った時に看板を見掛けた「曲げわっぱの森」、または「西の又林道」なのだろう。「看板と高齢級の秋田杉だけです」などと、宣伝したいのかしたくないのか良く判らない看板が立っていたのだが、見たところ確かに平凡な未舗装車道と杉林だけの様だ。眺望も無い。 (この辺のルート図も申し訳無いが全く適当である。参照する場合は余りアテにせぬように。) 地図のどの辺に該当するのか不明だが、少し登ればこの林道で最も高い箇所(470mピーク付近)が有る筈なので、取り敢えずそこまで様子を見に行くことにする。路面状態は良く、普通の砂利道。きちんと整備されている様で歩き易い。やがてY字分岐に出るが、林道は右から下りが続く様だ。左の分岐路は多少雑草が生えており、50mばかり進むと、西側から上って来る半ば薮化した道と合流する(この辺は恐らく地図の記載通り)。 ピークと思しき箇所は少し盛り上がっているが、薮化していて通り抜けるのは難しそうで、眺望も得られそうには見えない。三角点が有るかどうか確認する気にもなれない。踏み跡の様なものが盛り上がった箇所の裾に沿って延びているので、取り敢えずそこを辿ってみるが(これは地図に記載が無い)、ピークに取り付けそうな所は見当たらない。やがて踏み跡(?)は下り坂になり、前方の山並みの眺望が多少得られる。何処まで下りるのか不明なので、適当な所で切り上げて引き返す。 下山途中、犬を1頭乗せた車と擦れ違うが、この先で熊2頭が歩いているとの情報を貰う。熊鈴だけでは心許無いので、『箱根八里」(一人で山道を歩いている時に威勢を付けたい時には実に適している歌だと思う。描写も日本の山道に合っている。山歌の伝統から殆ど切断されている現状は何とも侘しい)なぞ歌い乍ら国見山への道まで戻る。 (西の又林道407mピーク〜再び国見山) 分岐点で自転車を回収してからは自転車で下り。巡視路に出る手前のT字路分岐まで下りた所で、一旦薮化している右の道(『ガイド』で紹介されている道)の現状を確認しようと少し様子を見に入ってみるが、予想通りに薮漕ぎで一苦労。しかも途中、ススキが不自然に倒れている。風で倒れた様にも見えないし、人間が踏んだ後ならそれ以前に道にも痕跡が残っていなければおかしい。熊か何かの大型の動物の通り道になっているのだろうか。それをわざわざ確認する気にもなれないので、素直に引き返すことにした。 (長走259mピーク) 森の入口の小屋の建っている箇所に、細い注連縄の様なものが張ってある。地図には神社のマークなど付いておらず、この先も結局社や石碑の類いは無かったのだが、安全祈願か何かだろうか。 その先は暫く下内川沿いの平地の未舗装車道を真っ直ぐ北へ進む。ここは送電線巡視路になっているので、途中左手の鉄塔へ向かう分岐が有るが、標高は低い筈なので今回は取り敢えず見送った。やがて沢が左から来て右手に流れて行く箇所に行き当たるが、或いはこれは地図に記載の無い分岐路が沢化したものかも知れない。この辺りは10mばかりぬかるみになっていて沈み易く、道の端までドロドロなので回避も難しい。泥の上に小動物の足跡がくっきり残っているが、人間だと所々足首まで浸かってしまう。 間も無くNo.75/76分岐点を通過し、丸木2本と板1枚の短い橋を渡るが、板の方はグラグラして不安定。分岐道は無視して道なりに右へカーヴすると、両側から2つの尾根が始まる鞍部に出るが、そこの左手の尾根に取り付く。登り道はここから開始。 最初は急登のジグザグ道だが、数分で尾根道に出て、程無く小ピークを通過して259mピークのNo.76鉄塔の下に出る。北から南東に掛けての眺望が開け、右手には国見山が迫り、左手には送電線鉄塔の立ち並ぶ近隣の山並みが見える。低山なのでまぁそこそこだが仲々気持ちが良い。沢山の蜻蛉や蝶等と一緒に休憩。 縦走路なので下山路はその儘直進。最初はジェットコースターの下りかと思う様な急な下りだが、良く見ると不揃い乍ら階段が設けられている。道中終始眺望が得られるが、略真っ直ぐな道なので見える光景は略同じ。周囲は雑木林で生態系に幅が有るのか、昆虫に加えて蛇やら蜥蜴やらとも出会す。虻等の害虫の類いを見掛けないのは幸い。途中No.77と78の鉄塔下を通過し、No.78の下はコンクリートで固めてあるが、雑草の下に側溝が隠れているので足元注意。その先は急な下りが続き、高度が下がるに従って、右下に見えていた田んぼがどんどん近付いて来る。 最後は小さな沢を渡るが、橋は無い。その先はだだっ広い野原が広がっており、踏み跡は右手の方に有るんだか無いんだか判らない程度に続いているが、何れにしろ消滅。振り返ってみても特に目印らしきものは見当たらないので、今出て来た沢の有る場所を北側から一から探すとなると大変だろうと思う。南側から登ることにして正解だった様だ。草を掻き分け右手の下内川沿いに北上すると、廃車が打ち棄てられている辺りから轍が続いているのでそこを辿り、右折して橋を渡る。その先のT字路は左折し、次のT字路は右折。その先で鉄道下のトンネルを潜って国道7号線に出て、後は途中で美しいコガネムシの死骸を拾ったりし乍ら松原の駐輪箇所までてくてく南下。 自転車を回収した後は、国道7号線を南下して「ぽかぽか温泉」に寄る。 |
その他周辺情報 | (ぽかぽか温泉) 大館駅前の通りを西へ行った先。入浴料350円。ぬるい湯と、ぬるくて勢いの弱いジェットバスと、水風呂、露天風呂に見せ掛けた屋内風呂(ガラス越しに鯉の泳ぐ小さな池が見え、他の風呂よりは若干熱い)が有る。全身用のシャワーは壊れていて使用不能。普通のサウナの他、「ミスト風岩盤浴」のサウナも有る。運動後のクールダウン用としては些か消化不良。 |
写真
感想
(国見山)
8月一杯まで災害復旧工事中の為立入り禁止となっていたのでこの時期になった。『大館トレイルガイド』で紹介されている登山道についてはそもそもその存在が確認出来なかったので評価以前の問題だが、今後この道が整備されることが有るのかどうかは全く不明。この山は頻繁に道が変更されているらしいので地図がアテにならいのには閉口するが、眺望を得るのが目的なら、送電線の巡視路を辿るだけでもまぁまぁ見晴らしの良い場所は幾つか有る。急登は無いので、西の又林道と合わせて、山道歩きの散歩用のルートと考えればそこそこ楽しめるかも知れない。
(西の又林道470mピーク)
今回はついでに確認に寄ってみただけなのだが、宣伝文句通り、杉林以外は特にこれと云った見所も無く、単なる長い砂利道の様だ。但し地理院地図の情報は不完全だが、Googleの航空写真を見る限りでは、この道は黒森や面倉山、羽保屋山方面にまで延びているらしい。この道が何の為に整備されているのかはいまいち不明なのだが(林業用か?)、少なくとも徒歩道よりは通行可能な状態である可能性は高いだろうから、何れ折を見て改めた来てみたい。
(陣馬506mピーク)
南沢林道を歩いた時に、その東側を巡る送電線巡視路を兼ねた徒歩道も歩いてみようと思ったのだが、入れないのでは致し方無い。航空写真で見ても割合はっきり判別出来るから通行可能である可能性は高いし、それなりに面白そうな道だとは思うのだが。
(長走259mピーク)
見込み通り、送電線の巡視路はきちんと整備されていて歩き易い。やはり何かどうしてもそこを通らねばならないはっきりした理由が有ると整備もされ易いのだろう。前半の南側は普通の森歩きと山歩き、後半の北側は終始同じ様な眺望が得られるなだらかな尾根道と、メリハリがはっきりしている。縦走路を取らず、好みに応じて北側だけ、南側だけを登り下りしても良いかも知れない。但し前述の通り、北側から入口を探すとなるとやや手間取るかも知れない。
大館市内に送電線の鉄塔が一体何百本建てられているのか私には見当も付かないが、それらの全てを維持・管理して行く為の道は多大な労力を払って整備されている様だ。普段当たり前のものとして何気無く使用している電気を当たり前のものとするには、その背後で実は莫大なコストと手間暇が掛けられているのだと云うことが、こうした道を歩くと少しは実感出来て来る。
但しこうしたシステムには不安を覚えないでもない。私がここへ登ってから4日後、北海道で大地震が起き、その影響で大規模な停電が起こった。一極集中型の大規模送電システムが災害に対して極めて脆弱であることが、この一件からも明らかになった(ネットでは原発推進派と彼等の言に踊らされた人達が、その真逆の内容のデマを拡散していた様だが、あの子供騙しの詭弁に騙されてしまう大人は結構居るらしい)。現状で大館市内の送電線の内大体何%が稼動しているのかは知らないが、地盤の緩い箇所は想像以上に沢山有る様だし(例えば今回の国見山や、大反射板の設置されている大日影山を見れば良い)、地震や洪水や土砂崩れや崩落等の災害が発生した場合、広範囲に電力供給が滞ってしまう地域は多いのではないだろうか。災害に対しても強靭な、安定した電力供給を行うには、小規模分散型のネットワークシステムを整備する必要が有る。
それなのに何故か大館市では企業も行政も、発電事業に対しては余り積極的な姿勢を感じることが出来ない。太陽光発電パネルは最近ではあちこちで見掛ける様になったが、確かに導入コストは安くなって手を出し易いものの、太陽光発電は再生可能エネルギーの中でも取り分け稼働率や発電効率の悪い発電方法だ。普通の水力発電の他は、秋田県の他の地域では地熱発電や風力発電を行っている箇所も色々有る様だが、大館ではバイオマス発電位しか耳にしない(それもどれだけの成果を上げているのかどうも判らない)。水資源は豊かなのに小規模水力発電所を設置する動きは見られないし、市内に温泉は20ヶ所以上も有るのに、そのどれとして温泉発電を試みようとはしていない筈だ。これでは折角の資源を死蔵することになって余りにも勿体無いし、災害対策としても不十分だ。
小規模発電は経済的にも重要な意義が有る。2013年度時点で、大館市の地域経済循環率は90.9%。地域を回るカネの優に1割近くが域外へ逃げて行っていることになる。これに対する有効な対策のひとつとして、「地産地消(地域で生産したものを地域で消費する)」ならぬ「地消地産(地域で消費するものは地域で生産する。地域の需要は地域の供給によって賄う)」と云う考え方が有るが、市民の日常生活に必要なものの内、電力はどうやっても欠かすことが出来ない。ならば大館市民が必要とするものを大館市民が作って提供しては悪い理由など存在しない。地域の経済的自立度や持続性を高めると云う点からも、小規模発電は推進すべきだろう。現市長はバケツに入れる水の量を増やすことには熱心だが、水を入れるバケツの底に空いた穴を塞ぐ為の努力に関して言えば、現状ではまだまだやり残していることが多いと評価せざるを得ない。
但し自治体ではなく国レヴェルで見た場合、こうした路線には懸念要因も多い。今年に入ってようやく、東北電力も再生可能エネルギーの買い取りに対して意欲的な姿勢を見せ始めたとの報道が為されたが、その一方で、経営が悪化した東電が自社の立て直しの為に東北電力を傘下に入れようと画策している、との噂も聞こえる。送電線を握っている電気事業連合は原発への未練を捨て切れず、再生可能エネルギー事業の発展を阻むのに熱心だし、長年国策として原発、と言うよりも核燃料サイクルシステムを推進して来た自民党は国際的にも今更方針を撤回することなど出来ないだろうから、今後も最早経済的合理性も安全保障も度外視して、再生可能エネルギー事業の足を引っ張り続けることだろう(現与党は地方の自立も極端に嫌っている)。現時点では大枠では日本の未来は暗い。遅かれ早かれ原発プロパガンダの呪縛から目を覚ます人は今後も増え続けるだろうが、草の根レヴェルでの試行錯誤による抵抗が、この不合理で持続性の無い現状を多少なりとも打破して将来へ繋げることが出来るのか、それとも古い既得権益層の作り上げた構図に囚われて頭のアップデートが出来ない儘、日本人は衰退への道を歩き続けるのか、今だに予測が付かない。
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