きのこにふれて、特徴を実感。筑波実験植物園のきのこ展

2018年10月06日(土) [日帰り]

コースタイム

　毎年この時期に野生きのこの展示会をしている、筑波実験植物園（国立科学博物館）に行ってきました。
　今回が2度目の見学。3年前に初めて行ったとき、野生きのこの実物の展示が、とっても勉強になったので、友人をさそって、2度目の見学。

　茨城県内などあちこちから採集してきたきのこが、いま採集してきたばかりという、鮮度の良さで展示されています。
　野外で、生で、出会うことがなかなかできないきのこがいっぱい。
　鮮度を保つため、大きな温室のなかに、きのこが置かれ、温室全体は冷房がされています。

　良い状態で、きのこたちに接することができます。
　やはり、実物は、印象が違う。

　　さらに、研究者と係のみなさんが、毎日、新鮮なきのこ、そのものを、採集してくる。
　係の方は、どうぞ触って、匂いもかいてくださいと、そんな言葉をかけてくれます。きのこは、触った感触や、微細なつくり、感じる重みなどが、判別の手がかりになるので、こういう指導はあるがたい。

　私たちが行ったときも、前日に、巨大なニオウシメジが、温室に運びこまれました。このきのこは、周囲1メートル超、人の胸くらいの高さに育ちます。しかも、食用！

　東京に西端から、筑波まで、日帰りは大変でした。
　でも、きのこに、これでもかと、ふれあえる、充実の一日でした。
　

天候

晴れ。

アクセス

利用交通機関：

電車

写真

実験植物園は、筑波エクスプレスの筑波駅から、バスで10分くらいの場所にあります。実験演習林があり、中は広い。

入場入り口で手続きをして園内へ。
会場は前回と同じ。

今回は、きのこのオブジェ作成の講習会もありました。
女性2人は、そちらへ。

男2人は、温室のなかで冷風を浴びながら展示されている野生きのこの、実物を見学。
まずは、巨大な仁王シメジに見参。
柄が、大人の腕くらいあり、高さは1mあります。
これでも、食可。

同。

クロハツモドキ。食毒不明。
（以下、食毒のデータは、展示側の判断です。）

オオシワカラカサタケ。毒。

ニオイコベニタケ。食毒不明。
会いたいきのこです。

ミドリシメジ。食。

アラゲキクラゲ。（食可。tanigawa).

アラゲコベニチャワンタケ。コケのある野外でよく見かけます。

アカチャツエタケ（食毒不明）

アカチャツエタケ（食用と表示だが、別のテーブルでは食毒不明とある））

アカモミタケ（食）
うちのカミさんは、お腹にきます。

ニガクリタケ（毒）
事故が多いきのこ。

サクラシメジ。食。長野県で、好かれる。

クロハツモドキ。毒。

フキサクラシメジ。食。　　

フキサクラシメジ。食。

ツエタケ。

オオシロカラカサタケ。毒。

ムレオオイチョウタケ。たべない。

セイヨウショウロ。
日本のトリュフ。

カレバキツネタケ。

マツオウジ。食毒不明。

ウラグロニガイグチ。

「カニノツメノタマゴ」と表示。

「フウセンタケの仲間」。

ヒラタケ。

クロアワビタケ。

オニフスベ。

キタマゴタケ。食と表示。

キタマゴタケ。

クサウラベニタケ。

クサウラベニタケ。毒。
いかにも、食べられそうだが・・・。

オニイグチ。食毒表示なし。

クロカワ。食。根強い愛好者を持つ。やや高価。

コテングタケモドキ。毒。

オオホウライタケ。食毒不明。

カベンタケモドキ。

キンチャワンタケ。

ムラサキヤマドリタケ。食。（洋風料理に）

ノウタケ。食。

フサクギタケ。食。

カキシメジ。毒。事故多い。

アカアザタケ。

ニガイグチモドキ。

ウラベニハナイグチ。食毒不明か。

クリフウセンタケ。食。

キヌメリガサ。食。

コテングタケモドキ。

キクバナイグチ。

ミドリシメジ。食毒不明。

アカモミタケ。

カキシメジらしい。

屋外へ出て、実習林へ。タマゴタケなど、きのこがいろいろ。

女性2人は、タマゴタケのオブジェを仕上げた。その後、きのこの展示を観察。

得がたい体験をしました。

感想

tanigawa

　6日からは、長野方面へ遠征の予定だったのですが、台風が気になって、中止に。
　さて、どうするか？
　カミさんが、友人と、筑波のきのこ展に行く計画を立てていたので、それに便乗の形ででかけました。

　もともと、カミさんは、高倍率？だった、タマゴタケのオブジェ製作の講習会に当選。　友人と2人で講習会に参加の予定でした。
　結局、筑波行きは、二組の夫妻で行くことに。

　きのこが大量に持ち込まれた展示室は、きのこの香りと熱気と歓声で、わんわん。
　衝撃的ですらある展示会の昼下がりでした。
　往復電車にして、元気が保てて、良かった。
　

コメント

aonuma1000

なんと、研究熱心ですね。
tanigawaさま、こんばんは。
お見事です。
研究熱心ですね。
こちらへのコメですみませんが…

きのこの選別には形もでしょうが
植生・林や日の当たり、
斜面の様子で選別できる範囲が狭まるのでは？
実地研修も大切だと思い、近場の山に入っております。
されど一向に識別ができません。
私の、赤顔山のキノコ勉強のキノコ鑑定をお願いできませんか？。

rainbow

きのこが、むんむん
tanigawaさん、こんばんは。
きのこ展に行ってらしたのですね。
私も以前に一度行った時にガラス室がきのこの匂いでムンムンしていたのを思い出しました。
また、きのこ展に行きたくなりました。

ところで、オオシロカラカサタケは地元産でしょうか。。。
筑波大学の敷地に生えたという話を聞いたことがあったものですから。
本当は熱帯性のキノコだそうですね。

tanigawa

Re: きのこが、むんむん
　 rainbow さん、いつもありがとう。
　オオシロカラカサタケは、土つきで展示されていました。
　図鑑「日本の毒きのこ」によると、帰化しており、国内の温暖化、気候変動の指標になりうると、されているようです。

　筑波の展示は、あの熱気と真剣な雰囲気が、またいいですね。
　いつも、とっても、勉強になります。
　あとで図鑑を見る楽しみが深まります。