天狗岩南尾根〜夜の六甲山高山植物園へ
- GPS
- 02:04
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 590m
- 下り
- 88m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下山はオルゴール館前よりバスでケーブル山上駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備されており、倒木も処理済み |
写真
感想
午前中に東京に用事があったのだが、東京を12時50分の広島行きののぞみに乗る。この日の山行の目的は六甲山山上にナイト・ミュージアムと題して、Rokko Meets Artの会期中、期間限定でライトアップされた高山植物園を訪れることだった。新神戸駅から六甲道へと移動し、タクシーで登山口に移動するが、結局、大月谷にかかる寒天橋から登り始めたのは16時半を過ぎた頃であった。
登り始めは木の階段による急登が続く。尾根のなだらかな辺りに達すると、樹の合間から神戸の街が見える。街は夕陽をうけて黄金色に輝いている。油コブシの尾根に遮られて夕陽は見えないのしばらくして、樹間からわずかにみえる街に降りかかる黄金色の輝きは瞬く間に消えていた。
日が落ちたせいもあるだろか、登るにつれて急速に気温が下がってゆくのが感じられる。空を見上げると雲が残照をうけて輝いている。階段の急登が一段落すると笹のはえた自然林の尾根道となる。六甲の魅力はこうした自然林が多いこともあるかと思う。
天狗岩に到達すると突然、背後に夕暮れの神戸の景色が展開する。丁度、黄昏時であり、市街の明かりが灯ったところだ。刻一刻と暮色が濃くなっていく一方、急速に市街の明かりが増えていく。時々刻々と変化していく夕景を楽しみたいところであるではあるが、植物園の閉園する時間があるので、先を急ぐ。
天狗岩を後にすると、すぐに舗装路に出る。直進すると行き止まりだったので、天狗岩への分岐へと戻り、左手の車道を進むと間もなく風の教会の前に出る。教会は夕闇の中に沈もうとしていた。土日のみは夜間も公開されるらしいが、さすがに平日のこの時間は既に閉館していた。
九十九(つづら)折の車道を登り、六甲ガーデンテラスへの分岐を右手に見送るとすぐに植物園である。この日の目当てはこの植物園である。夜間開館している隣のオルゴール・ミュージアムも訪れたいところであったが、どちらも平日は18時半までであり、受付終了の18時まではあと10分ほどとあってはどちらもという訳にはいかない。
園内に入ると紅葉の樹とRokko Meets Artのアート作品がライトアップの光があたっている。シロヤシオをみつけ損ねたが、春の両神山で見損なって両神山で見損ねたアカヤシオは真っ赤に紅葉していた。回遊すると斜面に沿って、数多くの提灯型のランタンが刻々と色を変化させている。高橋匡太氏によるライトアップ作品らしい。
園内は多くのカップルと外国人観光客・・・ほとんどは中国人だろう・・・で賑わっている。寄り添うカップルは熱そうだが、それ以外の人達は寒そうである。私もパーカーを着込むが、フリースを駅のコインロッカーに預けてきてしまったのが悔やまれるところだ。手袋をつけても完全に悴(かじか)んだ指先は容易には快復しない。閉園時間が近づいてきたので、オルゴール・ミュージアム前のバス亭に移動し、バスを待つ。
六甲山ケーブルカーの山上駅に着くと、次のケーブルカーの時刻は19時であり、まだ15分ほど時間があるので、駅の上の天覧台に上がってみると、すっかりと夜の帳がおり、美しい夜景が広がっていた。
ケーブルカーで下の降りると、辺りの空気は山上とはまるで異なり、かなり暖かく感じられる。六甲山と雖も夜の山上を侮ってはならないのであった。
※前回、Rokko Meets Artを訪れた時のレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1582855.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する