また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1657990
全員に公開
ハイキング
関東

奥久慈男体山

2018年11月23日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.4km
登り
1,030m
下り
1,034m

コースタイム

日帰り
山行
5:35
休憩
0:05
合計
5:40
10:50
60
西金駅
11:50
11:50
30
古分屋敷
12:20
12:20
30
大円地越
12:50
12:50
40
山頂
13:30
13:30
10
健脚コース展望岩
13:40
13:40
30
座禅岩への取り付き(標識)
14:10
14:10
10
座禅岩のコル
14:20
14:25
45
座禅岩
15:10
15:10
30
座禅岩基部
15:40
15:40
50
大円地駐車場
16:30
西金駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西金駅駐車場に停め、歩きました。山が徐々に迫るときの興奮がたまりません。
コース状況/
危険箇所等
大円地山荘脇の木道がかなり傷んでおり、穴に足を突っ込んだり、踏みぬいたりすると大怪我になるので注意が必要です。特に暗い早朝と夕方にはいっそうの注意を。

一般コースの木の階段部分も丸太が朽ち果てて押さえの鉄杭だけが飛び出している箇所が散見します。下山は楽勝と走ったりすると、これまた大怪我を招くので気をつけましょう。いくつかにはテープが巻いてあります。

健脚コースの下部は踏み跡が枯葉に覆われていて辿りにくくなっています。特に自分のように下山で健脚を使う場合には変なところへ迷い込まないように用心が必要です。

(座禅岩に関する注意)
座禅岩(筆者勝手に命名)へのルートは地図に記載のないバリエーションルートで、一般ルートではありません。鎖はありません。ルートを示すテープもありません。登はん要素はありませんが、枯葉が深く積もっていてホールドがとりづらく滑落する危険があります。草付きの雪の急斜面とよく似た感じです。従って、アイゼンとピッケルの装備があると安心です。筆者は今回丸腰で臨んでかなり怖い思いをしました。かつて登ったことがなければ撤退していたでしょう。
西金駅駐車場から出発。今日は非常に混んでいた。
西金駅駐車場から出発。今日は非常に混んでいた。
林道に入ったとたんに奥久慈岩稜が見えて狂乱状態。これがたまらない。
1
林道に入ったとたんに奥久慈岩稜が見えて狂乱状態。これがたまらない。
旧道を歩いた。
徐々に杉の落ち葉に覆われ、杉の根にアスファルトを引き裂かれて山へ還っていくのであろう。
徐々に杉の落ち葉に覆われ、杉の根にアスファルトを引き裂かれて山へ還っていくのであろう。
新道に戻り、再び岩稜に興奮した。
新道に戻り、再び岩稜に興奮した。
名残のテッポウユリ
名残のテッポウユリ
程無くして、奥久慈岩稜の目玉が飛び込んでくる。左からP460、入道岩、鷹取岩。紅葉のピークは過ぎているがまだきれいだ。今日はさまざまな色合いの紅葉を楽しむことができた。
1
程無くして、奥久慈岩稜の目玉が飛び込んでくる。左からP460、入道岩、鷹取岩。紅葉のピークは過ぎているがまだきれいだ。今日はさまざまな色合いの紅葉を楽しむことができた。
そしてここから見る奥久慈男体山に狂乱。
そしてここから見る奥久慈男体山に狂乱。
古分屋敷を臨むところからは大円地越の「くびれ」も含めてその雄姿を惜しむことなく見せてくれる。
古分屋敷を臨むところからは大円地越の「くびれ」も含めてその雄姿を惜しむことなく見せてくれる。
奥久慈岩稜もその全貌を披露する。
1
奥久慈岩稜もその全貌を披露する。
これが筆者のお気に入り。大円地越の「くびれ」
2
これが筆者のお気に入り。大円地越の「くびれ」
約1年ぶりの山登りとなる。よろしくご指導をお願いいたしますと手を合わせた。
約1年ぶりの山登りとなる。よろしくご指導をお願いいたしますと手を合わせた。
巨人の三兄弟と筆者が呼ぶところの岩峰。
巨人の三兄弟と筆者が呼ぶところの岩峰。
大円地越越しに出てくる雲が、ゴマアラザシのようだ。
大円地越越しに出てくる雲が、ゴマアラザシのようだ。
登山序盤。木道が傷んでいるので歩行注意。
登山序盤。木道が傷んでいるので歩行注意。
ブナノ木フェース(筆者勝手に命名)。
1
ブナノ木フェース(筆者勝手に命名)。
風が吹くと石油缶が叩かれて音が出る仕組み。なごむ。
1
風が吹くと石油缶が叩かれて音が出る仕組み。なごむ。
恒例により、登りは一般コースだ。木段が腐って鉄杭だけが残っている箇所がある。つまづき注意。
恒例により、登りは一般コースだ。木段が腐って鉄杭だけが残っている箇所がある。つまづき注意。
筆者も一本立てかけた。
1
筆者も一本立てかけた。
所々紅葉がきれいな場所もある。
所々紅葉がきれいな場所もある。
イロハモミジが赤くなるのはこれからなので、まだ見所は残っている。
イロハモミジが赤くなるのはこれからなので、まだ見所は残っている。
そして大円地越到着。
そして大円地越到着。
大円地越はケヤキの森。冬は葉が落ちてすがすがしくなる。
大円地越はケヤキの森。冬は葉が落ちてすがすがしくなる。
大円地越のくびれを登り切ると、ブナの兄弟が現れる。
1
大円地越のくびれを登り切ると、ブナの兄弟が現れる。
立派なものだ。
ブナノ木ルンゼ(筆者勝手に命名)。
1
ブナノ木ルンゼ(筆者勝手に命名)。
稜線に出ると黄葉の奥久慈の山々が迎えてくれる。
稜線に出ると黄葉の奥久慈の山々が迎えてくれる。
持方方面分岐
懐かしいバリエーションコースのゴール。
1
懐かしいバリエーションコースのゴール。
やがて山頂に到着し、祠に手を合わせてから奥久慈の山々を眺めた。
やがて山頂に到着し、祠に手を合わせてから奥久慈の山々を眺めた。
奥久慈岩稜方面。
奥久慈岩稜方面。
復路は恒例により健脚コース。足の置き場を工夫しなければならない。
復路は恒例により健脚コース。足の置き場を工夫しなければならない。
この赤土混じりの部分が一番難しい。
1
この赤土混じりの部分が一番難しい。
座禅岩(筆者勝手に命名)
1
座禅岩(筆者勝手に命名)
健脚コース展望台。今日はこちらは省略。
健脚コース展望台。今日はこちらは省略。
鎖場終盤に少しきれいなモミジの紅葉を発見した。
鎖場終盤に少しきれいなモミジの紅葉を発見した。
昔ヘルメットがかぶせてあった標識の裏から谷を詰めた。
昔ヘルメットがかぶせてあった標識の裏から谷を詰めた。
この谷の出合を右へ進むと座禅岩のコル(筆者勝手に命名)。枯葉が深く積もっており、ホールドがが取れずに非常に難しい。腐れ雪の急斜面のようだ。ピッケルとアイゼンが欲しいくらい。
1
この谷の出合を右へ進むと座禅岩のコル(筆者勝手に命名)。枯葉が深く積もっており、ホールドがが取れずに非常に難しい。腐れ雪の急斜面のようだ。ピッケルとアイゼンが欲しいくらい。
ルートファインディングとホールド探しに悪戦苦闘しつつ、座禅岩のコル(筆者勝手に命名)を目指した。
ルートファインディングとホールド探しに悪戦苦闘しつつ、座禅岩のコル(筆者勝手に命名)を目指した。
コルまであと一息。ここまで来れば危険度は下がる。
コルまであと一息。ここまで来れば危険度は下がる。
コルからはちょっと藪こぎ。服が裂けるので覚悟を要する。
1
コルからはちょっと藪こぎ。服が裂けるので覚悟を要する。
やせ尾根が見える。
やせ尾根が見える。
珍しいアングルから見る男体山山頂。
珍しいアングルから見る男体山山頂。
この岩が座禅岩(筆者勝手に命名)のピークだ。
この岩が座禅岩(筆者勝手に命名)のピークだ。
滝倉尾根の黄葉がきれい。
滝倉尾根の黄葉がきれい。
滝倉別尾根(筆者勝手に命名)
滝倉別尾根(筆者勝手に命名)
ふたつの尾根の黄葉
ふたつの尾根の黄葉
奥久慈岩稜の黄葉。美しく彩られた岩壁。
奥久慈岩稜の黄葉。美しく彩られた岩壁。
奥久慈男体山山頂方面
奥久慈男体山山頂方面
奥久慈岩稜の黄葉。肉眼ではここが一番美しく迫力もあった。
奥久慈岩稜の黄葉。肉眼ではここが一番美しく迫力もあった。
筑波山を遠望する。
筑波山を遠望する。
天使の階段を眺めて、さあ下山しよう。
天使の階段を眺めて、さあ下山しよう。
急斜面の下りは登り以上に慎重になる。
急斜面の下りは登り以上に慎重になる。
倒木に沿う。
まだずいぶんと急斜面だ。
まだずいぶんと急斜面だ。
所々いやなトラバースもある。ホールドが不十分だから、バランスを崩せば事故を招く。
所々いやなトラバースもある。ホールドが不十分だから、バランスを崩せば事故を招く。
枯葉の急斜面を下る。
枯葉の急斜面を下る。
あの常緑樹の間を抜けていく。
あの常緑樹の間を抜けていく。
どうやら健脚コースが近づいてきたようだ。
どうやら健脚コースが近づいてきたようだ。
座禅岩(筆者勝手に命名)基部の岩壁。
座禅岩(筆者勝手に命名)基部の岩壁。
気がついたら標識を追い越していた。
気がついたら標識を追い越していた。
根気よくかつ慎重に急斜面を下り、あの尾根を横切ると、、、
根気よくかつ慎重に急斜面を下り、あの尾根を横切ると、、、
潅木のトンネルを抜けて、茶畑に出る。
潅木のトンネルを抜けて、茶畑に出る。
大円地駐車場から無事を感謝して手を合わせた。
大円地駐車場から無事を感謝して手を合わせた。
夕日を浴びる奥久慈男体山の姿の何と美しいことか。
1
夕日を浴びる奥久慈男体山の姿の何と美しいことか。
座禅岩と、座禅岩のコル、やせ尾根をアップ(いずれも筆者勝手に命名)。
座禅岩と、座禅岩のコル、やせ尾根をアップ(いずれも筆者勝手に命名)。
帰りの道すがら、この角度からもう一度、夕日に一段と神々しい奥久慈男体山を眺めた。
帰りの道すがら、この角度からもう一度、夕日に一段と神々しい奥久慈男体山を眺めた。
P460、入道岩、鷹取岩も黄金色に輝いた。
1
P460、入道岩、鷹取岩も黄金色に輝いた。
そして奥久慈岩稜。馬の背のような曲線。
そして奥久慈岩稜。馬の背のような曲線。
帰路も旧道(右)を使った。
帰路も旧道(右)を使った。
夕日が沈み、奥久慈岩稜もゆっくりと闇に包まれていった。
夕日が沈み、奥久慈岩稜もゆっくりと闇に包まれていった。

装備

備考 雨具上下、水、カロリーメイト、スマホ(地図とGPS目的)、ヘッドランプ、サングラス、日焼け止め(あらかじめ塗ってスタート、それでも今回は焼けました)。

感想

■山をやめるかも?まだ大丈夫
今年の正月休みの最後に、故障した足の回復を確かめるように奥久慈男体山を登って以来、低山も含めて山から遠ざかっていた。山をやめる気で遠ざかっていたのではない。いつでも戻れるように、走ったり、懸垂や腕立てをやったりして最低限度の体力作りはしていた。しかし一時期のように毎日山のことばかり考え、スケジュールとルート情報集めに血道を上げていたときのことを考えてみれば、山に対する関心ががまるでなくなってしまったのも同然の状態が続いていた。

熱狂がさめたときに、無理に登ると死ぬ。

まず、山に対する情熱がまだ残っているのかどうかを確かめるために、我が心のふるさととも言うべき奥久慈男体山に戻ってきた。たぶん戻ってきただけでも大丈夫だと思っていた。今日も、本当は東京に出てワインを飲んでこようと思っていたのだ。しかし朝走りながら、薄明に浮かび上がる日立アルプスを見ていたら、ワインじゃなくて山だろうと思ったのだった。

かくして、朝ひとっ走りジョギングした後であるにもかかわらず、最低限度の荷物をザックに詰めて奥久慈にやってきた。

いつものように西金駅に車を停めた。3連休の初日ということもあってか、普段はがらがらの西金駅駐車場もほとんど満車寸前の状態であった。

国道118号を渡ってすぐに、奥久慈岩稜がその片鱗を見せる。いつものように、いや暫く遠ざかっていた後だけに、いっそうの狂乱状態になり、足取りがいっそう速くなった。どうやら、まだ大丈夫なようだ。

男体山をやるだけならば、登山口近くに車を停めるところはいくつかある。そこが満車になっても弘法堂に少し広めの駐車場があり、そこからでも十分アプローチできる。初男体山は弘法堂に車を停めた記憶がある。

しかし、西金から徐々に近づく岩稜がもたらす狂乱は、車で一気にアプローチしては味わうことができない。P460、入道岩、鷹取岩を擁する奥久慈岩稜がどんどん大きくなってくる、そして民家越しに奥久慈の盟主男体山が圧倒的な全容を見せるとき、興奮はピークに達した。あれもやりたい、これもやりたいというアイデアが次々と沸いてくる。この狂気がまだ感じられるうちは大丈夫だろう。

でも、1年近くハイキングもしていない。今日はほどほどにしておかなくては。

車道まであふれかえった大円地駐車場を横目に、男体山に手を合わせて無事を祈った。

■いつものように一般で登り、健脚で降りた
一般コースで登った。木道がかなり傷んでおり、最近人気が急上昇していることが伺われた。特に紅葉シーズンは1年のうちで最も登山者が多い季節だ。多くの登山者とすれ違うのではないかと思っていたが、車の台数の割にはすれ違った登山者の数は多くなかったように感じられた。

頂上の祠で無事を感謝し、またこれからの精進を誓ってから健脚コースで下山した。登りに比べるとホールドの取り方が難しい下りは、頭を使うので面白いところがある。また下を見ながらの下りは高度感が案外高い。じっくりと時間をかけて展望台岩まで戻ってきた。いつもならひと攀じするところだが、今日は元気なついでに座禅岩(筆者勝手に命名)に寄ってこようと思ったので、日没になることを避けるべく展望岩はスキップした。

メインの鎖場の終盤、そして座禅岩(筆者勝手に命名)の登り口であるところの、かつて割れヘルメットが乗っていた標識を通過するところで、これから取り付くお嬢さん二人とすれ違った、この谷を詰めることを告げたら驚き、かつ励まされた。黙っていたほうが良かったのかも知れないが、道迷いと思われることを嫌ったというわけもある。むろん、女の子の前で格好いいところを見せたいというところもたっぷりあったのだが、、、。

■座禅岩(筆者勝手に命名)はかなりしょっぱかった
実は座禅岩(筆者勝手に命名)は登はん要素はほとんどない。しかし枯葉が深く積もった急斜面は、丁度腐れ雪の急斜面を登るような別の種類の難しさがある。ピッケルにアイゼンでもあれば安定に登れるが、今回は丸腰な上に靴も底の柔らかいハイキングシューズだ。滑落の恐怖と戦い。そしてところどころ倒木に行く手を阻まれてルート変更を余儀なくされた。右往左往しながら、しかし潅木に助けられつつ、何とか座禅岩のコル(筆者勝手に命名)に到着した。ここまで来れば危険度はほぼなくなるが、今度は少しいやらしい薮こぎになる。そういえば今日の服装は薮こぎ仕様でもなかった。松の葉が食い込んだり、いばらなどの潅木で山パンツを引っかかれつつ、小岩峰へたどり着いた。ここを1mほど登れば、かつては憧れのピナクルだった座禅岩の頂上である。

滝倉尾根、滝倉別尾根(筆者勝手に命名)の紅葉が美しい。それにもまして、奥久慈岩稜のもろい岩壁に張り付くようにしている潅木の紅葉が岩壁と美しいコントラストを作り出していた。紅葉シーズンとしては、イロハモミジを除けば盛りを過ぎた感もあるが、ところどころに輝くような金色の霞を楽しむことができた。

そして座禅岩(筆者勝手に命名)から眺める奥久慈男体山の正面岩壁が誘う。奥久慈岩稜に比べると、高度感は若干劣るものの、いくつものルート(?)が走っている。最も自分の実力ではとても手に負えるものではないことは、言うまでもない。紅葉への名残は尽きないものの、そろそろ日没が気になる。降りよう。

まず、稜線を少し巻いて、薮こぎが軽くなるコースを選んで、コルまで戻ってきた。ここからが勝負だ。登りでもかなりしょっぱかったホールドの少なく滑りやすい急斜面を、今度は降りなければならない。最初は自分のつけた踏み跡が明瞭だったのだが、途中から踏み後が不明瞭になり、ホールドを取ることを優先しつつ、最も安定して降りられるルートを探しなおしながらの下降となった。

何とか一番悪いところを通過し、座禅岩(筆者勝手に命名)の基部岩壁を通過したと思ったら、健脚コースの標識を知らぬ間に通過していた。どうやらこれで死なないで済みそうだ。そしてまだ山への情熱は冷めていなかったことがわかってほっとした。

健脚コース下部も座禅岩(筆者勝手に命名)の急斜面同様、枯葉が深く積もっており、日没前であったにもかかわらずルートファインディングは容易ではなかった。普段ならば間にも考えずに踏み跡をたどればよいところだ。しかし今回は枯葉でほとんど取れなくなった踏み跡を追いかけた。こんな最後の小さな冒険をこなしつつ、ところどころ斜度のある斜面を横切り、何とか潅木のトンネルを抜け、茶畑の横に飛び出した。

■夕方の表情はすごい
大円地駐車場でいつものように無事の下山を感謝して、手を合わせた。男体山は勇気を浴びて金色に輝き、その谷や岩溝そして岩穴の彫りをいっそう際立たせて、奥久慈の盟主にふさわしい堂々とした姿を見せていた。まるで標高まで1000mほど高くなったようにさえ感じる。奥穂高だって、この姿と比べればなだらかに感じるのはひいきの引き倒しかもしれないが。

この夕方の男体山、そして奥久慈岩稜の姿を振り返り、振り返り、西金駅へ下山した。途中、件のお嬢さん方が、車で下っていく途中で止まって声をかけてくださった。どうやらお互いにピークに立った所を見られなかったようだ。自分が座禅岩(筆者勝手に命名)に立つのに思いのほか時間がかかったからに違いない。お互い無事の帰宅を祈って別れた。

西金への最後のひと歩き、登りと同様に旧道を使った。道に沢の水が流れている箇所があり、ペットボトルに詰めて持ち帰った。若干甘く感じたのは、カルキが聞いていないせいだろうか。

国道118にたどり着くころには日没も過ぎ、奥久慈岩稜は静かに闇に包まれようとしていた。

また来よう。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:298人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら