四ッ岳北面
- GPS
- 10:23
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,522m
- 下り
- 1,517m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
奥飛騨パウダーのメッカ、四ッ岳に初挑戦。好天と幸運に恵まれ会心の山スキーとなりました。
星空の下、キャンプ場からスタートします。ヘッデンの明かりとGPSを頼りに、しばらく林の平坦地から尾根の右を進みます。小沢に出合い、ここから斜面に取り付きます。トレースはありましたが、滑走跡に消されていたり雪が積もっていたりであまりあてにできないようです。ところどころ利用しつつも、自分のルートでラッセルしつつ登ります。ラッセルは靴からひざくらいです。
暗闇、初ルート、登高技術未熟でなかなかペースが上がりません。登頂はきついかも。ちょっと弱気が入ります。渡渉点で夜が明けました。渡渉は問題なしですが、渡渉後に尾根に登り上げるのが斜度がありきついです。危ういトラバースをしつつなんとかスキーで登り上げます。
1740m平坦地までトレースはありましたが、使わずにラッセルします。以前、トレースを勝手に信用して痛い目にあってから、確実に信用できるところ意外はできるだけ自分のルートで歩くようにしてます。1740mから斜度が増します。それになんかでこぼこしてます。でかい倒木やら岩やらが雪の下に隠れてるみたいです。それでもなんとか細かくキックターンをして、落とし穴をかわしつつ登っていきます。
でこぼこ難斜面でもたもたしているとここで心強い助っ人登場です。後続のスキーヤーが2名追いついてきました。ともに単独同士のようです。ここから即席3人パーティーでラッセルを交代しながら登ります。ここからペースアップです。交代できるので全力でラッセルできます。登頂の希望が見えてきました。
2200mあたりで燃料切れ、エネルギー補給のため先に行ってもらいます。補給後、あとを追いますが疲れもありなかなか追いつけません。森林限界を超えた2350mあたりで追いつきます。このあたりから雪面はクラストしており、クトーをつけ、風にそなえて上着を着ます。
森林限界を超えると雰囲気が一変します。ロックアンドスノーの世界です。でもこの日は風もほとんどなく寒くありません。視界も良好です。北アルプスの山々がよく見えます。笠が真っ白で美しいです。
1名の方はここまでのようです。時間が気になりますがここは行くべきでしょう。クラスト斜面をガシガシとエッジとクトーを蹴りこんで登ります。すばらしい景色と燃料補給の効果か、先ほど感じた疲れは吹き飛んで行ったようです。
正面沢状地形を進みます。2600mあたり、岩がごろごろ露出してます。左右は壁でかわせません。一度スキーを担いで突破を試みます。つぼ足だとひざまで踏み抜きますが、それでも何とか突破します。おにぎり型の岩が見えてきました。再びスキーを履いて尾根まで登り上げます。三角岩上部を通過し、浅いシュカブラを踏みしだくと、目の前に剣が峰が飛び込んできます。
12:30、やりました、山頂です。途中から同行(先導?)していただいた方にお礼を言います。単独では登頂は無理だったでしょう。この方は四ッ岳はかなり経験があるらしく下りも先導していただきます。とてもありがたいです。
来たルートを戻ります。北北西のカールを滑るという考えもよぎりますが安全第一です。ゴロゴロ岩地帯を再び突破したところで単独ボーダーの方に会いました。7:30スタートだったそうです。かなりのスピードだと思います。
樹林帯をガンガン滑って行きます。雪はいいです。さすが北面。いい斜面です。スプレーが顔にかかります。気持ちいいです。あまり得意でないツリーランも楽しいです。登りの難所も突破しあっというまに渡渉点です。
ちょっと気が緩んだのか急に疲れを感じ、ここで休憩していくことにします。先導していただいた方とはここでお別れです。タフです。余韻に浸っていると先ほどのボーダーの方が追いついてきました。
少し登り返して最後の斜面です。この日出会った方々以外にも入山者がいたようでかなり食い荒らされています。なるべくいいところを選んで、最後尾なので慎重にキャンプ場まで滑りました。
この日は、途中から同行者に恵まれ、自分の実力からすれば会心の山行となりました。時間的にはギリギリだったと思うので、もう少し修行して、山行スピードをUPして再度訪れたい山です。
コメント
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初挑戦で、登頂おめでとうございます。
四ツは森林限界まではよいけれど山頂までは遠いですよね。その分滑り甲斐もあるわけですが。最初の尾根に乗るところは結構大変だったよなきがしますがどうでしたか。
後続、途中リタイアの方です。
ルートミスが原因ではないですが、そのころから高山病状態に陥り急に登れなくなって、やめにしました。
でも、最初の3時間、bockerさんが頑張ってくれたお陰で、おいしい斜面のところまで登れました。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
>最初の尾根に乗るところは結構大変だったよなきがしますがどうでしたか。
はい、大変でした。GPSログを見ると右往左往してます(笑)。今思うと、小沢に出る前に、細尾根をトラバース気味に高度を稼ぎつつ小沢を横切っていくと楽だったかなと思います。
おお!!こちらこそありがとうございました。
今回登頂できたのは、ラッセルを協力し合えたからだと思います。
これも雪山の醍醐味ですね。
四ツ岳山頂まで一緒に頑張った者です
トレース等、助けてくれてありがとうございました。
またどこかで御一緒しましょう。
ではまた・・・
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