また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 167480
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍

四ッ岳北面

2012年02月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:23
距離
12.0km
登り
1,522m
下り
1,517m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

4:45平湯キャンプ場-6:30大滝川渡渉点-8:30標高1850m-10:30標高2270m-12:30〜13:00山頂-14:00大滝川渡渉点-15:00平湯キャンプ場
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
渡渉点手前の平坦地にある自然の?アーチ
四ッ岳北面へのエントランス?
2012年02月04日 08:04撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/4 8:04
渡渉点手前の平坦地にある自然の?アーチ
四ッ岳北面へのエントランス?
渡渉点後の平坦地にある池
渡り鳥(鴨?)がいました
まちがっても落ちたくありません
2012年02月05日 07:26撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 7:26
渡渉点後の平坦地にある池
渡り鳥(鴨?)がいました
まちがっても落ちたくありません
樹間から覗く笠
2012年02月05日 08:50撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/5 8:50
樹間から覗く笠
樹林帯を越えたあたり
もうひとふんばりです
2012年02月05日 11:12撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 11:12
樹林帯を越えたあたり
もうひとふんばりです
平湯方面を見下ろす
2012年02月05日 11:24撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/5 11:24
平湯方面を見下ろす
山頂から剣が峰方面
この日はピッケルは不用でした
ほぼスキーだけでいけました
2012年02月05日 12:39撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 12:39
山頂から剣が峰方面
この日はピッケルは不用でした
ほぼスキーだけでいけました
山頂から北アルプスの山々
2012年02月05日 12:41撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 12:41
山頂から北アルプスの山々
山頂から槍穂高
2012年02月05日 12:41撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 12:41
山頂から槍穂高
山頂から下界
2012年02月05日 12:41撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 12:41
山頂から下界
シャッターチャンスを逃しました
ポンツーンがうなります
2012年02月05日 13:24撮影 by  VG110,D700 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/5 13:24
シャッターチャンスを逃しました
ポンツーンがうなります

感想

奥飛騨パウダーのメッカ、四ッ岳に初挑戦。好天と幸運に恵まれ会心の山スキーとなりました。

星空の下、キャンプ場からスタートします。ヘッデンの明かりとGPSを頼りに、しばらく林の平坦地から尾根の右を進みます。小沢に出合い、ここから斜面に取り付きます。トレースはありましたが、滑走跡に消されていたり雪が積もっていたりであまりあてにできないようです。ところどころ利用しつつも、自分のルートでラッセルしつつ登ります。ラッセルは靴からひざくらいです。

暗闇、初ルート、登高技術未熟でなかなかペースが上がりません。登頂はきついかも。ちょっと弱気が入ります。渡渉点で夜が明けました。渡渉は問題なしですが、渡渉後に尾根に登り上げるのが斜度がありきついです。危ういトラバースをしつつなんとかスキーで登り上げます。

1740m平坦地までトレースはありましたが、使わずにラッセルします。以前、トレースを勝手に信用して痛い目にあってから、確実に信用できるところ意外はできるだけ自分のルートで歩くようにしてます。1740mから斜度が増します。それになんかでこぼこしてます。でかい倒木やら岩やらが雪の下に隠れてるみたいです。それでもなんとか細かくキックターンをして、落とし穴をかわしつつ登っていきます。

でこぼこ難斜面でもたもたしているとここで心強い助っ人登場です。後続のスキーヤーが2名追いついてきました。ともに単独同士のようです。ここから即席3人パーティーでラッセルを交代しながら登ります。ここからペースアップです。交代できるので全力でラッセルできます。登頂の希望が見えてきました。

2200mあたりで燃料切れ、エネルギー補給のため先に行ってもらいます。補給後、あとを追いますが疲れもありなかなか追いつけません。森林限界を超えた2350mあたりで追いつきます。このあたりから雪面はクラストしており、クトーをつけ、風にそなえて上着を着ます。

森林限界を超えると雰囲気が一変します。ロックアンドスノーの世界です。でもこの日は風もほとんどなく寒くありません。視界も良好です。北アルプスの山々がよく見えます。笠が真っ白で美しいです。

1名の方はここまでのようです。時間が気になりますがここは行くべきでしょう。クラスト斜面をガシガシとエッジとクトーを蹴りこんで登ります。すばらしい景色と燃料補給の効果か、先ほど感じた疲れは吹き飛んで行ったようです。

正面沢状地形を進みます。2600mあたり、岩がごろごろ露出してます。左右は壁でかわせません。一度スキーを担いで突破を試みます。つぼ足だとひざまで踏み抜きますが、それでも何とか突破します。おにぎり型の岩が見えてきました。再びスキーを履いて尾根まで登り上げます。三角岩上部を通過し、浅いシュカブラを踏みしだくと、目の前に剣が峰が飛び込んできます。

12:30、やりました、山頂です。途中から同行(先導?)していただいた方にお礼を言います。単独では登頂は無理だったでしょう。この方は四ッ岳はかなり経験があるらしく下りも先導していただきます。とてもありがたいです。

来たルートを戻ります。北北西のカールを滑るという考えもよぎりますが安全第一です。ゴロゴロ岩地帯を再び突破したところで単独ボーダーの方に会いました。7:30スタートだったそうです。かなりのスピードだと思います。

樹林帯をガンガン滑って行きます。雪はいいです。さすが北面。いい斜面です。スプレーが顔にかかります。気持ちいいです。あまり得意でないツリーランも楽しいです。登りの難所も突破しあっというまに渡渉点です。

ちょっと気が緩んだのか急に疲れを感じ、ここで休憩していくことにします。先導していただいた方とはここでお別れです。タフです。余韻に浸っていると先ほどのボーダーの方が追いついてきました。

少し登り返して最後の斜面です。この日出会った方々以外にも入山者がいたようでかなり食い荒らされています。なるべくいいところを選んで、最後尾なので慎重にキャンプ場まで滑りました。

この日は、途中から同行者に恵まれ、自分の実力からすれば会心の山行となりました。時間的にはギリギリだったと思うので、もう少し修行して、山行スピードをUPして再度訪れたい山です。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1301人

コメント

登頂おめでとうございます
初挑戦で、登頂おめでとうございます。
四ツは森林限界まではよいけれど山頂までは遠いですよね。その分滑り甲斐もあるわけですが。最初の尾根に乗るところは結構大変だったよなきがしますがどうでしたか。
2012/2/8 23:03
トレース、ありがとうございました
 後続、途中リタイアの方です。
 ルートミスが原因ではないですが、そのころから高山病状態に陥り急に登れなくなって、やめにしました。
 でも、最初の3時間、bockerさんが頑張ってくれたお陰で、おいしい斜面のところまで登れました。
 ありがとうございました。


 
2012/2/9 0:10
Neuronさんへ
コメントありがとうございます。
>最初の尾根に乗るところは結構大変だったよなきがしますがどうでしたか。
はい、大変でした。GPSログを見ると右往左往してます(笑)。今思うと、小沢に出る前に、細尾根をトラバース気味に高度を稼ぎつつ小沢を横切っていくと楽だったかなと思います。
2012/2/9 22:13
inouさんへ
おお!!こちらこそありがとうございました。
今回登頂できたのは、ラッセルを協力し合えたからだと思います。
これも雪山の醍醐味ですね。
2012/2/9 22:25
山頂まで御一緒できて光栄です
四ツ岳山頂まで一緒に頑張った者です


トレース等、助けてくれてありがとうございました。
またどこかで御一緒しましょう。
ではまた・・・
2012/2/20 20:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら