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記録ID: 1687391
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ハイキング
東海

竜爪山 〜年末富士見 竜の章〜 B57

2018年12月29日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:12
距離
11.8km
登り
1,121m
下り
1,294m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:38
休憩
0:44
合計
5:22
8:08
13
スタート地点
8:21
8:22
40
9:02
9:02
22
9:24
9:24
42
10:06
10:06
15
10:21
11:04
53
11:57
11:57
93
13:30
牛妻坂下バス停
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
前日 渋谷マークシティ発16:30(高速バス2,250円)静岡駅着19:25

静岡駅前BS発7:25(しずてつジャストライン、420円)瀬名新田BS着7:58、発7:58(アサヒ交通タクシー、1960円)旧登山口手前着8:07

牛妻坂下BS発14:10(しずてつジャストライン、540円)静岡駅前BS着14:48、静岡駅発15:55(JR、580円)富士駅着16:26

アサヒ交通 054-262-1212
コース状況/
危険箇所等
静岡市の方々に愛される山、ほとんどが東海自然歩道であるがゆえ、整備が行き届いています。牛妻へ下りる道の途中、間伐のため仮道通過区間があります。
その他周辺情報 静岡を訪れる度に立ち寄る「鐘庵」静岡駅前店 桜えびそば700円、静岡おでんは一串100円。
「鐘庵」の桜えびそばと静岡おでん。前泊のお楽しみ。
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「鐘庵」の桜えびそばと静岡おでん。前泊のお楽しみ。
2,000円を超えない場所でタクシーを降りる。旧登山口までは15分の距離だった。
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2,000円を超えない場所でタクシーを降りる。旧登山口までは15分の距離だった。
三十六丁目の四丁目通過。
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三十六丁目の四丁目通過。
竜爪の滝を見下ろす。
2
竜爪の滝を見下ろす。
8:49、尾根に乗る。
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8:49、尾根に乗る。
新道と合流し、神社へ。緩やかな道だった。
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新道と合流し、神社へ。緩やかな道だった。
穂積神社。新年を迎える準備中だった。
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穂積神社。新年を迎える準備中だった。
夫婦杉。足を止め、しばし見とれる。
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夫婦杉。足を止め、しばし見とれる。
真富士山方面への巻道を分ける。
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真富士山方面への巻道を分ける。
鉄製階段が延々と続く。地元の先輩方は、階段脇の秘密の道をスイスイ進んでいた。
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鉄製階段が延々と続く。地元の先輩方は、階段脇の秘密の道をスイスイ進んでいた。
竜爪山薬師岳を通過。
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竜爪山薬師岳を通過。
10:20、竜爪山文珠岳に到達。
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10:20、竜爪山文珠岳に到達。
富士山との対面は、いつもかけがえのない瞬間。
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富士山との対面は、いつもかけがえのない瞬間。
駿河湾の向こうに伊豆の姿。
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駿河湾の向こうに伊豆の姿。
久しぶりに富士を見ながらコーヒーを味わう。
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久しぶりに富士を見ながらコーヒーを味わう。
明日、明後日訪れる予定の貫ヶ岳、愛鷹山方向。
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明日、明後日訪れる予定の貫ヶ岳、愛鷹山方向。
また明日会いましょう。
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また明日会いましょう。
文珠岳の山頂広場。気持ち良かった。
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文珠岳の山頂広場。気持ち良かった。
則沢分岐。当初考えていた下山コースの下降点。ちょうど則沢から登って来た人とすれ違う。
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則沢分岐。当初考えていた下山コースの下降点。ちょうど則沢から登って来た人とすれ違う。
シモバシラたち。
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シモバシラたち。
鉄塔越しに愛おしき安倍奥方向を望む。
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鉄塔越しに愛おしき安倍奥方向を望む。
若山北分岐でトリカブトの段への道を分ける。
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若山北分岐でトリカブトの段への道を分ける。
11:56、若山到達。
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11:56、若山到達。
鉄塔、青空に映える。
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鉄塔、青空に映える。
反射板の光る文珠岳を振り返る。
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反射板の光る文珠岳を振り返る。
黄金色に輝くススキ。
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黄金色に輝くススキ。
牛妻登山口。クマ出没注意看板、平山口には無かったなあ。
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牛妻登山口。クマ出没注意看板、平山口には無かったなあ。
東海自然歩道の案内板。素敵な道だった。
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東海自然歩道の案内板。素敵な道だった。
茶畑の間を縫って下り行く。
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茶畑の間を縫って下り行く。
13:30、牛妻坂下バス停到着。予定より1本早いバスに乗れる。
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13:30、牛妻坂下バス停到着。予定より1本早いバスに乗れる。
時は流れ、16:42。富士市から望む富士山。明日も会えるだろうか。
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時は流れ、16:42。富士市から望む富士山。明日も会えるだろうか。

感想

 駅前の店で美味しい桜えびそばを食べているときに、この山行が2日で終わってしまうことなど思いもよらなかった。それは油断なのか、それとも世の中の常識が変わりつつあるのか、とにかく悲しい年末になってしまった。

 例年どおり年末の3日間を、連続日帰り富士見登山とすべく、高速バスに乗車した。西高東低の気圧配置、風の強いことを除けば絶好の登山日和が約束されていた。順調に静岡入り、心地よいホテルに向かう。
 翌朝、午前7時、バスの運行時間に合せた遅い出発だった。およそ40分、終点下車をいいことに、うたたねをしていた。瀬名新田のバスターミナルには8時少し前に到着、既に予約したタクシーは待っていた。「登山口だね」、すぐに発車した。
 ところがまさかの道迷い、分岐で止まってしまった。メーターを見れば2000円弱、これを機に降車することにした。礼を言ってスマホを見れば、すでに旧登山口の近くまで来ている。当初の計画どおり瀬名新田から歩くことを思えば、はるかに時短、勢いよく車道を歩き始めた。途中、数か所あった駐車場所の自家用車数から、意外に登山者数の多いことを知る。
 旧道とはいえ、穂積神社までは歩きやすく緩やかな道が続いていた。神社では正月前の清掃作業が真最中であり、落葉を燃す煙の中、安全を祈願して後にした。ほどなくして鉄製階段が始まる。
 それは、1年の愚行を戒めるかのごとく、延々と続いていた。タクシーが300メートル付近まで運んでくれたお蔭で、残りの標高差は800メートルも無かったが、3日間はまだ始まったばかり、意識してゆっくりと上がった。ふと横を見ると、先輩方が悠々と巻道を進んでいる。どうやら勝手知ったる場所のようだ。
 そうこうしているうちに、登山道は急坂へと続いて行く。さすがに手を使うことはなかったが、階段上りに喘いだ後だけに堪えた。やがて稜線、富士山に雲がかからないよう祈りながら、少しペースを上げた。
 竜爪山は、薬師岳と文珠岳から成る双耳峰だ。雄大な眺望を供してくれる文珠岳と異なり、標高10メートルほど高い薬師岳は、鬱蒼とした樹木に囲まれている。山頂標識を確認して先を急ぐ。
 久しぶりだった。先ずは正面の駿河湾を望み、そしてゆっくりと視線を左に向けた。大きな存在がそこにあった。やはりこの瞬間はかけがえない。しばらく見つめたのちに、その姿を何枚かに写したのちに、至福のときを過ごした。陽射しは柔らかく、コーヒーはこの上なく旨かった。
 たっぷりと満喫したのち、安倍川方面へと下りる。往路を引き返さない喜びを噛みしめていた。途中、向かう牛妻口や則沢から登って来る方2名とすれ違ったほかは、独り静かな時間を過ごせた。東海自然歩道ゆえ、標識は多く、道はしっかりしている。少しの間、1年を振り返ることができた。
 やがて鯨ヶ池道を分けると、若山に到達する。視界は開けず、牛妻をめざし、なおもペースを維持しながら歩を進める。途中、間伐作業のため、仮道を通過するが、矢印に沿って進めば迷いなく、茶畑の広がるのどかな景色に出会う。牛妻口にも登山ポストがあった。
 林道を標識に従い下りて行けば、安倍街道を走る自動車の音が響き始める。安倍奥の往復に何度も通った道だ。急に安堵感が広がり、空腹を覚え始めた。年末の頼もしいバスが来るまでまだ時間がある。近づくと、穏やかな陽射しを受けて、安倍川の水面は優しく輝いていた。 (つづく)

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