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Yamareco

記録ID: 1697900
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
葛城高原・二上山

大和葛城山…雲低し 寒風やまぬ ススキ原☁

2019年01月03日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:02
距離
5.4km
登り
535m
下り
476m

コースタイム

日帰り
山行
2:00
休憩
1:02
合計
3:02
9:02
6
9:08
9:13
28
9:41
9:41
23
(ベンチ)
10:04
10:33
8
10:41
10:41
2
葛城公園つつじ園
10:43
10:45
2
10:47
11:03
3
11:06
11:09
3
(すすき広場)
11:12
11:12
4
11:16
11:16
5
葛城公園つつじ園
11:21
11:28
14
11:42
11:42
22
(ベンチ)
12:04
水越峠
天候 くもり 時々 はれ
過去天気図(気象庁) 2019年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 【国民宿舎 葛城高原ロッジ】
http://www.katsuragikogen.co.jp/

装備

個人装備
行動着(ソフトシェル / ハイネックセーター / Tシャツ / ズボン / ヒートテックタイツ / 靴下 / 冬季用グローブ / 防風グローブ / 防寒キャップ / 靴) 防寒着(ウインドシェル / ライトダウン) 予備着(タイツ / フリースハイネック / ハイソックス / ウォーマーキャップ) 雨具 ザック30L 食事( おにぎり×2 / カレーパン ) 行動食(バウムクーヘン) 非常食(ピーナツあられ / チョコレート / ガム) 飲料(水500mL×1 / ポカリスエット500ml×1) 登山道具(山と高原地図 / コンパス / 腕時計 / サングラス / メガネ / タオル×2 / 笛 / 軽アイゼン) 緊急道具( ヘッドランプ / 予備電池 / エマージェンシーシート / ライター / マッチ) 救急道具(テーピング / ファーストエイド / 消毒液 / 塗り薬 / ポケットティッシュ / ウェットティッシュ / トイレットペーパー / バンダナ) その他(スマホ / 一眼レフカメラ / コンパクトデジカメ / 一脚 / たばこ / ポケット灰皿 / 財布 / 保険証) 【計8.0kg】
備考 【思い出の曲】
 Ash "Girl From Mars " 
 Arctic Monkeys "She's Thunderstorms"

感想

新年あけましておめでとうございます。
2019年の初登山は、実家から近くの大和葛城山。

 この山には、小学生の頃に登った気がする。恐らく、その時はロープウェイを使ったと思うが、確かな記憶がない。一応、大阪府の最高峰(標高959m)で、役行者が初めて開山した山である。登山口までは、実家から車にして約30分。こんなに身近な山なのに、自分の足では登ったことがない。「なんて失礼なことをしてきたものか…」
 
 昨日に買った“山と高原地図”を見ると、気になるルートがある。“ダイヤモンドトレール”。略して“ダイトレ”。二上山の北にある景勝地の“ドン鶴峰”から和泉山脈の西端にある“槇尾山”まで距離にして45km。何とも惹かれるベタなネーミングの道である。その中でもメインの峰は、大和葛城山と金剛山。その間にある“水越峠”からだと、一日で二つとも登れそうだ。

 父の車を借りて水越峠に向かう。峠の手前の駐車場は既に満杯で、道路脇にたくさんの車が数珠つなぎ。さすがに大阪、人が多い。無理に駐車をしようとすると、バスの運転手から「邪魔だ。どけっ!」と怒鳴り声。「これも大阪だなあ」と懐かしくもあり、嬉しくも思う。

 峠のすぐ手前に金剛山への登山口がある。多くの人たちが、そちらへ消えて行く。結局、葛城山の登山口にいるのは自分だけ。「なんとも人気のない山だ!」
 
 登りはじめは石畳の道。石で組まれた水路や石垣も残っている。さすがは関西、歴史を感じさせる。この大和の地域には、“戒那千坊”という人の史跡が多いというが、その名残の一つであろうか?

 杉林の植林に囲まれ、急な登りになる。丸太の階段が整備されて歩きやすい。その反面、自然を感じることはない。全く味気のない道。植林地帯を抜け、広葉樹林になったと思いきや、人の手の入った雑木林。「おいおい、単なる“裏山”やん。どこがダイヤモンドなん?」とがっかり。追い打ちをかけるかのように、親切な看板が何度も登場する。これは期待できない。先月に左太腿の肉離れを起こしたばかりだし、「今日はリハビリ登山に徹しよう!」

 うっすらと積もった雪の道を歩き、パラグライダー用の広場に出る。展望が開け、大和平野の広がりが見下ろせる。大和高田市の街並み。天香久山(152m)、畝傍山(199m)、耳成山(140m)の大和三山。その奥には、巨大な秀峰の額井岳が聳えている。残念ながら、台高・大峰の山々は黒い雲で見えない。高い山はやっぱり荒れてそうだ。青く澄んだ寒空と雲の低さが印象的で、なかなかいい眺め。リハビリとしては十分過ぎるご褒美だ。
 おにぎりで遅い朝食を済ませ、展望を楽しむ。それにしても風が冷たく、ジッとしていられない。タバコを立て続けに3本も吸いながら、広場の隅を行ったり来たり。身体は温まるが、耳だけはどうしようもない。昔話の“耳なし芳一”を思い出してしまう。

 少し歩くと、この山の代名詞である“一目百万本のヤマツツジ”の大草原に出る。もちろんツツジは咲いていないが、金剛山の見ごたえは十分である。裾野を大きく伸ばし、どっしりと構えている。山頂の辺りは、薄く雪化粧。霧氷が身頃なのかもしれない。
 
 そして、そのすぐ上には“葛城高原ロッジ”。どこからやってきたのか車が3台。「山頂まで車で来れる?ほんまに山なんかいな」と変な気分になる。ロッジの入口には、鴨料理と天然温泉のポスターがある。「ここは、スーパー銭湯か!」…。完全に娯楽施設に成り下がり、もう無茶苦茶。鴨鍋に若干の気持ちを惹かれるも、プライドを維持し、手は出さないでおく。

 凍り付いた芝生を歩き、すぐに山頂に出る。大阪府最高峰、2等三角点。達成感が出る場面。だがそれも、仰々しいほどの柱式の山頂標識に打ち砕かれる。「やりすぎだ」…誰もいない山頂は、強烈な風が吹き、寒さを通り越して痛すぎる。長居は出来そうもない。
 せっかくの山頂。展望だけは、きっちりと脳裏に焼き付けておく。河内平野が大きく広がっている。大阪のビル群が林立し、建物が鮨詰めに。夜景を見るには最高の場所かもしれない。遠くには、大阪湾や六甲山脈までもが見えている。海が思った以上に近く、大阪の狭さを改めて感じてしまう。「あ〜、密集している」
 山頂を退散する前に、一人のおじさんがやって来る。地元の御所市の人だ。「みんな、金剛山に行ってますな。正月の三箇日は、御神酒が振舞われますんで」と。道理でこの山には人がいないはず。金剛山がよく見える場所を丁寧に教えていただき、そちらに行ってみることにする。

 そこは、ススキと笹が広がる草原になっている。立ち枯れはしているが、高原らしい雰囲気。金剛山が大きく、和泉山脈の山並みもなかなかいい。「いつかダイトレの縦走をしてみようか」と思ってしまう。この山の一番の場所を教えていただいたオジさんに感謝だ。ぐずぐずしていると、次の金剛山に行けなくなる。やむを得ず下山することに。

 下山に入っても、自然を少しでも味わいたくて、“原生林”と地図に記されたところに寄り道をしてみる。期待外れと言うより予想通り。望んでいた自然が見当たらない。パラグライダー広場での展望が精一杯の慰めで、もう見所がない。諦めて下りることにする。
 時折、雲間から日差しが漏れて、光のカーテンを創る。澄んだ青い空も顔を出し、雑木林が一気に輝く。美しくなる光景に思わず足が停まる。だが、それも一瞬であって長くは続かない。その後は、もう見せ場が訪れることもなく、植林地帯へ突入。風景に興味がなくなると、さすがに足早に。一気にサクサクと下る。幸い、違和感のあった太腿に痛みが走らない。どうやら本調子に戻ったみたいだ。30分程で無事に登山口に到着。

登山初めとしては、まずまずの山旅。
「リハビリ登山、大成功!」であった。

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ハイキング 葛城高原・二上山 [日帰り]
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利用交通機関:
技術レベル
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体力レベル
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ハイキング 葛城高原・二上山 [日帰り]
天狗谷を経て大和葛城山そして水越峠へ周回
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

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