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Yamareco

記録ID: 1720843
全員に公開
ハイキング
中国

岡山県瀬戸内市&備前市 等覚寺〜りおう山〜玉葛山〜妙見山

2019年02月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:05
距離
8.9km
登り
587m
下り
571m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:43
休憩
0:20
合計
4:03
8:23
24
道の駅「黒井山グリーンパーク」駐車場
8:47
8:47
13
妙見山登山口
9:00
9:00
21
瀬戸内市&備前市境分岐
9:21
9:21
18
りおう山登山口
9:39
9:39
5
玉葛山登山道分岐
9:44
9:54
3
9:57
9:57
17
玉葛山登山道分岐(2回目)
10:14
10:20
19
10:39
10:39
9
玉葛山登山口
10:48
10:48
12
瀬戸内市&備前市境分岐(2回目)
11:00
11:00
12
妙見山登山口(2回目)
11:12
11:15
13
11:28
11:28
19
南下道分岐
11:47
11:47
18
南下道分岐(2回目)
12:05
12:06
20
赤池
12:26
道の駅「黒井山グリーンパーク」駐車場
瀬戸内海などの展望や野鳥観察などを楽しむコース
歩行距離8.5km、歩行時間3時間40分、歩行数16,400歩、消費カロリー2,010Kcal
天候 曇り後小雨
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 道の駅「黒井山グリーンパーク」の向かい側の駐車場に自動車を停めました。岡山ブルーラインを挟んで南北に道の駅駐車場があり、歩行者は地下通路を通って行き来できます。
 なお、りおう山<写真15〜19>の北西の登山口近くにある駐車場は福祉施設のもののようです。
コース状況/
危険箇所等
 妙見山<写真25>東の南下道分岐より東、及び、南下道の標高120mから南の地形図の破線の道との合流点までは整備されておらず、道が不明瞭です。
 それ以外は整備されわかりやすい道ですが、玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>の登山道は滑りやすい所が多く、ロープが設置されています。東尾根のほうが急でロープが多いので、下りが苦手な連れは、今回のように反時計回りにしたほうがロープに頼って安全に歩けました。
 玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>にはコバノミツバツツジが多く、麓のソメイヨシノが散り始める頃には満開のツツジロードが楽しめるでしょう。

 妙見山<写真25>東の南下道分岐までは、大量のピンクテープがあり、一部急な所もありますが快適に歩けます。
 ところが、そこから東は急に木が茂り道がなくなりました。少しかき分けるとシダの間の細踏み跡のようなものがあったり、少し開けた所から東方面の斜面にきれいな道が見えていたりするのですが、どうもそこに至る道がはっきりしません。これから雨が降る予報が出ていたので、今回はすぐに諦めて引き返すことにしました。ただし、GPSを見ていても往路から外れて少しさまよいました(>_<)

 妙見山<写真25>東の南下道分岐からは、最初はやはり大量のピンクテープがありました。しかし、標高120mでほとんど涸れた幅数十cmのちょろちょろ流れをまたいだ所からテープがなくなり、きれいだった道が途絶えました。
 涸れ沢から逸れないように何度かまたぎながら歩いていると、赤池にたどり着きました。この辺りから小雨が降り始めたので、池のほとりから逸れて雨をしのげる竹林に入り、地形図の破線の道を目指しました。
 竹林を抜けるとすぐに幅40cm程の土道に出ましたが、さらに東の低木がまばらな斜面を登ってしまい、追いついてきた連れに指摘され引き返しました。
 地形図の破線の道はそのうち南南東に向きを変えますが、うっかりして廃車が放置された所まで進み過ぎ、枯れススキに突っ込んで引き返しました。すぐにコンクリート道に戻ると、すんなりアスファルト道に合流できました。

 その他、コバノミツバツツジロードなどコース状況の詳細は、周辺情報下欄の添付ファイルで確認できます。
その他周辺情報  今回のスタート&ゴール地点となった黒井山等覚寺南側の駐車場の南向いに道の駅「黒井山グリーンパーク」があります。地元の魚介類など特産物の他、夏はウォータースライダーのある「ちびっ子プール」、毎年10月10日から12月の第1日曜日までミカン狩りが楽しめます。
ファイル
(更新時刻:2019/02/04 23:09)
01福猫その1シャム
岡山県内の多数の山頂で目撃されている福石猫の生身バージョン⁉駐車場北の斜面にいてしばらくこちらを見ていましたが、他の猫と一緒に近寄ってきたので動画も撮りました。端正な顔立ちに青い瞳が印象的なシャムネコですが、最近あまり見かけなくなったような気がします。
2
01福猫その1シャム
岡山県内の多数の山頂で目撃されている福石猫の生身バージョン⁉駐車場北の斜面にいてしばらくこちらを見ていましたが、他の猫と一緒に近寄ってきたので動画も撮りました。端正な顔立ちに青い瞳が印象的なシャムネコですが、最近あまり見かけなくなったような気がします。
02福猫その2
   黒ネコのタンゴ兄弟
♬黒ネコのタンゴ、タンゴ、タンゴ、だんご三兄弟(^^♪いや、2匹でした。動画も撮りました。
1
02福猫その2
   黒ネコのタンゴ兄弟
♬黒ネコのタンゴ、タンゴ、タンゴ、だんご三兄弟(^^♪いや、2匹でした。動画も撮りました。
03福猫その3チビシロ
4匹の中で一番小柄で、物欲しそうにこちらを見ていました。動画も撮りました。
2
03福猫その3チビシロ
4匹の中で一番小柄で、物欲しそうにこちらを見ていました。動画も撮りました。
04黒井の井戸&大師像
黒井山等覚寺境内に入るとすぐに見えました。弘法大師が汚れた衣をこの井戸で洗ったところ、井戸が黒くなったとの伝説があります。詳細は感想にて。
04黒井の井戸&大師像
黒井山等覚寺境内に入るとすぐに見えました。弘法大師が汚れた衣をこの井戸で洗ったところ、井戸が黒くなったとの伝説があります。詳細は感想にて。
05「黒井の井戸」の中
井戸の中に逆さに映っている注意書きには、この水は煮沸して飲むようにと明記されていました。側にひしゃくやコップがあったような気がしますが・・・
05「黒井の井戸」の中
井戸の中に逆さに映っている注意書きには、この水は煮沸して飲むようにと明記されていました。側にひしゃくやコップがあったような気がしますが・・・
06黒井山等覚寺本堂
弘法大師ゆかりの寺らしく、境内の入口には「大師値遇随縁往来」と彫られた石柱がありました。御縁に従って修行すれば、お大師さまに出会えるという意味です。本堂は新しそうでした。
06黒井山等覚寺本堂
弘法大師ゆかりの寺らしく、境内の入口には「大師値遇随縁往来」と彫られた石柱がありました。御縁に従って修行すれば、お大師さまに出会えるという意味です。本堂は新しそうでした。
07黒井山等覚寺御宝殿?
側の石碑に「御宝殿」や「移設」の文字が読み取れたので、ここに御宝殿を移設したのかもしれません。中は見えませんでした。
07黒井山等覚寺御宝殿?
側の石碑に「御宝殿」や「移設」の文字が読み取れたので、ここに御宝殿を移設したのかもしれません。中は見えませんでした。
08妙現宮鳥居
妙見宮ではなく、妙現宮になっているのが気になりますが、それよりもここから西北西に延びている土道のほうが気になりました。今回はそのままアスファルト道を歩きましたが、すぐ北東側にこの道が並行しているらしく、たまに木の間からピンクテープが見えていました。
08妙現宮鳥居
妙見宮ではなく、妙現宮になっているのが気になりますが、それよりもここから西北西に延びている土道のほうが気になりました。今回はそのままアスファルト道を歩きましたが、すぐ北東側にこの道が並行しているらしく、たまに木の間からピンクテープが見えていました。
09ヤブツバキ
自生するツバキで、暖地では11月から2月頃まで咲きます。一度にたくさん咲かないのであまり目立ちません。傷んでいる花が多かったのが残念でした。
09ヤブツバキ
自生するツバキで、暖地では11月から2月頃まで咲きます。一度にたくさん咲かないのであまり目立ちません。傷んでいる花が多かったのが残念でした。
10「くろい山道」標石
かつては黒井山等覚寺<写真04〜07>の参道だったのでしょう。似た道標は他の寺の旧参道でも見たことがあります。年号などは彫られていませんでした。
10「くろい山道」標石
かつては黒井山等覚寺<写真04〜07>の参道だったのでしょう。似た道標は他の寺の旧参道でも見たことがあります。年号などは彫られていませんでした。
11アオジ♀
ノジコに雰囲気が似ていますが、胸部にも斑紋があります。オスはくちばしや目の周辺が黒いです。2羽で飛び跳ねているところを動画にも撮りました。
1
11アオジ♀
ノジコに雰囲気が似ていますが、胸部にも斑紋があります。オスはくちばしや目の周辺が黒いです。2羽で飛び跳ねているところを動画にも撮りました。
12シメ♂
オスはくちばしや目の周辺が黒いです。なかなか気が強いようで、ハシボソガラスにまでケンカを売るカワラヒワの親分に「やんのか、オラァ」とすごんでいるのを見たことがあります。動画も撮りました。
2
12シメ♂
オスはくちばしや目の周辺が黒いです。なかなか気が強いようで、ハシボソガラスにまでケンカを売るカワラヒワの親分に「やんのか、オラァ」とすごんでいるのを見たことがあります。動画も撮りました。
13シジュウカラ♂
胸の黒いネクタイのような模様が特徴です。オスはこのネクタイが太いです。動画も撮りました。他には、コゲラ、ヒヨドリ、シロハラ、エナガ、メジロ、ツグミの鳴き声が聞こえました。この一角は野鳥観察スポットでした。
2
13シジュウカラ♂
胸の黒いネクタイのような模様が特徴です。オスはこのネクタイが太いです。動画も撮りました。他には、コゲラ、ヒヨドリ、シロハラ、エナガ、メジロ、ツグミの鳴き声が聞こえました。この一角は野鳥観察スポットでした。
14りおう(龍王)山
      登山道入口
地元の通称はりゅうおうではなく、りおうだそうです。登山道には道標やロープ、階段があり整備されていました。
14りおう(龍王)山
      登山道入口
地元の通称はりゅうおうではなく、りおうだそうです。登山道には道標やロープ、階段があり整備されていました。
15りおう山頂上展望台
りおう山の伝説(感想参照)が書かれた案内板の脇から、お母さん鯉のぼりと展望台が見えました。予想よりも天気が悪く、周辺は霞んでいます。
15りおう山頂上展望台
りおう山の伝説(感想参照)が書かれた案内板の脇から、お母さん鯉のぼりと展望台が見えました。予想よりも天気が悪く、周辺は霞んでいます。
16りおう山頂上展望台より
          玉葛山
展望台の上からは、南東方向にこれから向かう玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>が見えました。動画も撮りました。
16りおう山頂上展望台より
          玉葛山
展望台の上からは、南東方向にこれから向かう玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>が見えました。動画も撮りました。
17りおう山頂上展望台より
          妙見山
北東方向に妙見山<写真25>、その右背後に大平山、左奥に片上湾が見えました。
17りおう山頂上展望台より
          妙見山
北東方向に妙見山<写真25>、その右背後に大平山、左奥に片上湾が見えました。
18りおう山頂上より
    東大平山&西大平山
展望台から下りて頂上北西端からは、北西方向左に東大平山、中央奧に西大平山が墨絵のように見えました。
18りおう山頂上より
    東大平山&西大平山
展望台から下りて頂上北西端からは、北西方向左に東大平山、中央奧に西大平山が墨絵のように見えました。
19りおう山頂上より
     龍王山&四辻山
西南西方向左に2週間前に訪問した龍王山、中央に四辻山が見えました。振り返ってお母さん鯉のぼり<写真15>を動画に撮りました。
19りおう山頂上より
     龍王山&四辻山
西南西方向左に2週間前に訪問した龍王山、中央に四辻山が見えました。振り返ってお母さん鯉のぼり<写真15>を動画に撮りました。
20玉葛山登山道分岐
「登」の文字が簡略化されており、最初は何と書いてあるのかわかりませんでした。りおう山<写真15〜19>と玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>との分岐です。
20玉葛山登山道分岐
「登」の文字が簡略化されており、最初は何と書いてあるのかわかりませんでした。りおう山<写真15〜19>と玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>との分岐です。
21玉葛山頂上三角点
    (点名:玉葛)
標高267.0m頂上三角点(点名:玉葛)です。 この南側が開けて展望が効きます。
21玉葛山頂上三角点
    (点名:玉葛)
標高267.0m頂上三角点(点名:玉葛)です。 この南側が開けて展望が効きます。
22玉葛山頂上の祠
水の入ったペットボトルに囲まれていました。りおう山(龍王山)<写真15〜19>が近いので、水神様をお祀りしているのかもしれません。
1
22玉葛山頂上の祠
水の入ったペットボトルに囲まれていました。りおう山(龍王山)<写真15〜19>が近いので、水神様をお祀りしているのかもしれません。
23玉葛山頂上より
      虫明湾&長島
南南東方向にかき養殖場の虫明(むしあげ)湾と長島が見えました。ハンセン病療養所のある長島は、現在、世界遺産登録を目指しています。このさらに南から動画を撮りました。
23玉葛山頂上より
      虫明湾&長島
南南東方向にかき養殖場の虫明(むしあげ)湾と長島が見えました。ハンセン病療養所のある長島は、現在、世界遺産登録を目指しています。このさらに南から動画を撮りました。
24玉葛山東尾根より
     妙見山&大平山
南西方向から見る妙見山<写真25>のフォルムがもっとも美しいです。右奥に大平山が見えています。標高215m辺りまで下った所から歩きながら動画を撮りました。また、標高150m辺りでは玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>と妙見山<写真25>を動画に撮りました。
24玉葛山東尾根より
     妙見山&大平山
南西方向から見る妙見山<写真25>のフォルムがもっとも美しいです。右奥に大平山が見えています。標高215m辺りまで下った所から歩きながら動画を撮りました。また、標高150m辺りでは玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>と妙見山<写真25>を動画に撮りました。
25妙見山頂上
展望は効きません。なぜかこの周辺だけ崩れていました。山名プレートに「妙見山?」と書かれています。自信を持ってもいいのでは(^^)
25妙見山頂上
展望は効きません。なぜかこの周辺だけ崩れていました。山名プレートに「妙見山?」と書かれています。自信を持ってもいいのでは(^^)
26妙見山東尾根より
     179m峰&大平山
中央奥に大平山、手前に妙見山東尾根上にある179.1m峰(点名:坂田)が見えます。ここに行こうしましたが、ヤブになったので断念しました。下山途中で雨が降り始めたので無理しなくてよかったです(^_^)
26妙見山東尾根より
     179m峰&大平山
中央奥に大平山、手前に妙見山東尾根上にある179.1m峰(点名:坂田)が見えます。ここに行こうしましたが、ヤブになったので断念しました。下山途中で雨が降り始めたので無理しなくてよかったです(^_^)
27「とんびがくるりと輪を
   描いたホーイのホイ」
気持ちよさそうに旋回していたので動画も撮りました。この写真のタイトル、わかるかなぁ?わかんねぇだろうなぁ(*_*;
27「とんびがくるりと輪を
   描いたホーイのホイ」
気持ちよさそうに旋回していたので動画も撮りました。この写真のタイトル、わかるかなぁ?わかんねぇだろうなぁ(*_*;
28黒井山等覚寺の
      鐘楼&六地蔵
ゴール間近で六地蔵に迎えられました。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天人の六道すべての衆生を救ってくださるお地蔵様です。
28黒井山等覚寺の
      鐘楼&六地蔵
ゴール間近で六地蔵に迎えられました。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天人の六道すべての衆生を救ってくださるお地蔵様です。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

【弘法大師(空海)ゆかりの裳掛(もかけ)地区】
 岡山県瀬戸内市の東端一帯を裳掛(もかけ)地区といいます。2019年1月21日は裳掛地区西部の福谷エリアを訪問しました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1711346.html
 今回訪問したのは東部の虫明(むしあげ)エリアです。裳掛(もかけ)の名は、間口(まくち)という集落で弘法大師が物干し竿を求めたところ拒まれたので、仕方なく入江にある岩(裳掛岩)に衣(=裳)を掛けて干したという伝説に由来します。
 今回の出発点となった等覚寺境内にこの衣を洗って黒くなった井戸、“黒井”<写真04,05>があります。 これが山号(黒井山)の由来ともなっています。
 
【この地区3座目の龍王山は“りゅうおう”ではなく“りおう”⁉】
 備前市と瀬戸内市の境付近に“龍王山”と名の付く山が3座あります。一つは西大平山の東北東にある龍王山、一つは四辻(よつじ)山の東にある龍王山、そして、今回訪問した玉葛(たまかずら)山<写真21〜23>の北西にある龍王山です。
 この龍王山は地図上には名前がなく、しかも標高が記載されていません。しかし、麓には分かりやすい道標<写真14>、頂上には展望台<写真15>が設けられています。むしろ、他の龍王山2座よりも存在感があります。ところが、この龍王山、読み仮名が“りおう”となっていました。地元の訛りでしょうか。
 このりおう山には2つの伝説があります。1つは、文明16年(1484年)頃、備前市三石を本拠地とする浦上氏の陣地がありましたが、備中の松田氏に攻め込まれ敗北したというものです。もう1つは、南北朝時代にあった山城の落城後、落城日の6月24日に行われる農漁業の神「大宗(おおうね)様 」の祭りの際に、神様と相撲をとってその年の豊作豊漁を占う者がいたというものです。
 この2つの伝説、どうも関連がありそうです。文明16年、りおう山の山城で指揮をとっていた白髭入道薩摩守(しらひげにゅうどうさつまのかみ)は合戦に敗れ、原山門地区で自害しました。ちょうどりおう山の真北に位置するこの地に、彼を祀った大宗神社があります。「南北朝時代にあった山城」というのは、松田氏により落城した浦上氏の陣地のことではないでしょうか。
 岡山県の埋蔵文化財地図には、りおう山の山城は記載されていません。おそらく、まだ史実が確認されておらず伝説止まりなのでしょう。探せば何か遺構が見つかるかもしれません。
 展望台<写真15>には「お母さん鯉のぼり」だけが泳いでいました。そういえば、自分たちが音楽を習った頃の鯉のぼりの歌には、泳いでいるのはお父さんと子供たちだけです。あとから、2番の歌詞にお母さんが付け加えられたようです。
 りおう山頂上に単独で舞っているお母さん鯉のぼりには、母親に対して感謝の意を表すという意味が込められているのでしょうか。いろいろと、想像を掻き立てられました。

【玉葛(たまかずら)山と妙見山は見て楽しむ山】
 玉葛山<写真21〜23>と妙見山<写真25>の登山ルートも地図上に道がありません。しかし、所々に道標があり、道がよく整備されていたので、特にルートファインディングに困ることはありませんでした。
 妙見山<写真25>から179.1m三角点峰(点名:坂田)にアタックしようとしてヤブに突入しそうになり、天候悪化が予想されたためすぐに引き返したり、黒井集落に下りる途中やや道が不明瞭になったりした以外は楽な山行ができました。
 今回、この2座を八の字型(=めがね型)に歩いたので、いろいろな角度から、玉葛山と妙見山を眺めることができました。その結果、玉葛山は北西方面から、妙見山は南西方面から見ると、魅力的に映ることがわかりました。
 天候はよくなかったので、瀬戸内海や遠方の景色は霞んでいましたが、その分、コース上にある山の魅力を楽しむことができました。



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