浅間山外輪山周回〜美しい縞模様と残雪の草すべり
- GPS
- 05:53
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 902m
- 下り
- 898m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:52
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・全行程チェーンスパイク装着、草すべりのみスノーシュー。 ・槍ヶ鞘〜トーミの頭は積雪少なく地面露出。午後は溶けて泥濘ドロドロ。 ・蛇骨岳〜Jバンド稜線上は強風で、仙人岳〜Jバンドは積雪少なくほぼ岩稜帯。 ・草すべり、トレースはあったが下りや引き返しトレースに翻弄された。GPSを見ながらルーファイし、ツボ足ラッセル。スノーシュー装着後は地面露出部を避けクラストした雪面を直登。 |
写真
感想
前日の遠見尾根の写真を処理した後、景色を回想しながら就寝。shilokoさんの体調を気に掛けて、目覚ましを掛けるのを忘れ寝坊。それでも5時半には起きて6時過ぎに前橋を出発。支度は前日にしたあったので、おにぎりを作り車中で朝食。
安中市市街地と軽井沢町の国道18号で渋滞に巻き込まれる。2時間30分かけて高峰高原ビジターセンターに到着。谷川や武尊なら1時間で着くが、午後遅くにならないと晴れ間が望めないのでパスした。日白山やタカマタギ、爼嵒には今後行く予定。
高層雲が覆うので景観はあるがどんより感は否めない。気温0度、午後の晴れ間を期待して出立。遅いスタートになってしまい前掛山は諦め、周回だけはする予定。先週訪れたkozyさんのレコを参考にさせて頂きスノーシューを装備する。草すべり登攀。
あまりにも残念過ぎる残雪でチェーンスパイク装着。車坂峠を歩んでいく。八ヶ岳上空にもガスがかかり、薄明るい樹林帯を歩んでいく。槍ヶ鞘に着くがガスで浅間山も見えない。
トーミの頭から草すべりを俯瞰する。湯の平には残雪があるが、九十九折の登山道だけ白く残雪しているが、回りは笹が見えている。トレースは未確認だがこれなら登れると判断。黒斑山へ向かう。
余りにも少ない残雪に、今年はいったいどうしたのだろうと思う。真剣に地球温暖化の対策を考えないとならない。個人の小さな努力でも、いずれは大きな波を起こすことが出来るはず。
途中の草すべり分岐にはトレースがあった。これで充分行けると改めて判断。先行者2名の黒斑山山頂。ガスが消え去っていき浅間山が露わになってきた。縞模様の浅間山も美しい。
記念撮影後、外輪山を時計回り周回して行く。樹林帯内にも積雪凍結があり早朝は滑りやすい。ホシガラスが鳴き、浅間山を右手に見ながら歩んでいく。
蛇骨岳から岩稜帯。稜線上は北西からの強風。気温0度、風もそれほど冷たくはないので、インサレーションのみ。白ゾレでは強烈な吹き上げる南風。俯瞰する嬬恋高原に残雪はなく、焼かれた黒い田園が見えていた。
仙人岳でソロの登山者とスライド。山頂からはガスの谷川、武尊尾瀬方面が良く見え、西には北アルプスと頚城山塊も見えていた。蓮華岳から白馬三山までの北アルプスが輝いている。五竜岳の武田菱も見え、前日訪れた遠見尾根も分かる。
鋸岳へは行かずJバンドを下る。途中までは雪すらなく岩稜を歩く。賽の河原へ下りはじめる所から残雪がある有り様。トレースもあるが遠回りしているので直下して行く。
賽の河原へ下り立ち浅間山を眺める。振り返るとJバンドと鋸岳。もともと着雪は少ないが今季はさらに少ない。雪原を歩んで行くが、トレースが途中から前掛山方面へ遠回りし賽の河原分岐に到達していた。スノーシューで遊んだのだろう。
また賽の河原や樹林帯内は残雪期は道迷いしやすいので注意。思いのほか浅間山側へ行ってしまうこともある。沢やヒドゥンホールに注意が必要。
誰もいないの湯の平分岐で昼食。空には晴れ間が見えてきた。青空に筋雲がなぞる様に流れていく。今日の昼食は、お揚げにイカと南瓜天のソバ。私の胃の中では、きつねとたぬきの化かし合い。食べる私も化け物か?
暖かい食物でエネルギーをチャージして、本日のメインイベント草すべりへ向かう。前日は遠見尾根でお気楽散策だったので、急斜面の雪面ラッセルや登攀に気合が入る。
トレースがあり樹林帯を抜けていく。そのままトレースを追うと沢を横切るはずだが、なぜかそのまま沢を登って行く。明らかに北へ行きすぎているが、とりあえずそのまま歩いていく。
その後大きく南に進路を変えて、歩いていくと火山館の方へ戻っていくのが見える。登れないと諦めた引き返しトレース。そちらへは行かず、GPSと地図でルーファイしながらツボ足で進んで行く。
踏み抜きが多くなってきたが、チェーンスパイクで行けるところまで行ってみる。夏の風景を思い出し、九十九折の木がある斜面に到達。斜面のかなり南側にトレースがある。ただこれは明らかに下った跡。
サンクラストしてる斜面を行くが、笹で踏み抜き地獄、股下まで埋没してしまう。ここでスノーシューにチェンジ。斜度のある坂を直登していく。テレベーター上げてもアキレス腱が突っ張るほどの急斜面。
クラストしている急斜面ではライトニングアッセントの強力なグリップが威力を発揮する。ここぞとばかりにバカ脚力全開で登攀して行く。トーミの頭からの雪崩を横に見る。
今回は私の獣仲間のカモシカに会えなかったが、そのトレースがまさに獣道で、草すべりを横断している高速道路状態。人のトレースよりはっきりと複数あった。
トーミの頭から見えていた残雪の登山道や、あるであろう夏道を無視して、雪の急斜面を直登して行く。振り返ると高度感はないが、歩んできた道がそのまま見る滑り台状態。滑落したら振り出しに戻ってしまう。ピッケル未装備なので慎重に登って行く。
岩稜帯を避けるように巻いて草すべり分岐に到達。ツボ足ラッセル、スノーシュー装着もあり遅延したが、直登した影響でほぼCT通り1時間20分で登れた。
朝は見られなかったトーミの頭から浅間山を眺める。トーミの頭の南斜面は残雪や霜が溶けて雪解け水が流れて泥濘ドロドロ。この時期に泥遊び。
中コースから下山。ガレ場にはシリセードの跡。この気温が続くと彼岸まで雪が残っているとは限らない。目の前の浅間2000スキー場も営業短縮するかもしれない。
ゆったりと下って駐車場に到着。すでに15時近くで誰もいない。着替えて帰路へ。混み合う軽井沢町を抜けて碓井バイパスへ。峠付近では裏妙義の岩稜帯が黄昏に染まっている。岩稜帯の陰と陽が、さらに険しさを映し出していた。
growmonoさん、今晩は、
そして、お帰りなさい浅間山へ。
連日に雪山歩き、すごいですね。
やっと浅間山に帰ってきましたね、
高山は別としてそろそろ雪がなくなってきていますが、今週あたりまた雪の可能性が嬉しいやら早く春が来てほしいやら複雑な気持ちです。
こんばんは、yasioさん。
予定していた浅間山外輪山へ行ってきました。
前橋から見る浅間山は雪が少なくなり、白馬の帰りに高速から見た浅間山はさらに雪が少ないです。残雪期が早目に訪れていて、花の時期も早まると思われます。
草すべりは、サンクラストしてましたが、残雪量が少なく気温が高いと踏み抜き地獄です。
九十九折の登山道の中途半端な残雪を歩くより、残雪のある急斜面を歩いたほうが良いと判断しました。距離が短いので疲労度や危険度は度外視です。草すべりを直登したのは初めてでしたが、この間の阿弥陀岳や俎嵒の経験が役に立ちました。
今日は雨が降りましたが、山間部でも標高が高くないと雪にならないようです。聞いた話ですが、丸沼高原はみぞれだったそうです。日曜も平野部は雨予報ですが水上は雪予報です。ただ月曜は気温も上昇し山間部でも雨予報です。
季節の移ろいを感じられるようになりはじめ、明日から弥生三月です。
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