焼山 2100m地点で撤退 笹倉温泉から
- GPS
- 09:19
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,773m
- 下り
- 1,759m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
取付きの林道はショートカット出来るところはしながら高度を上げる 1100mの台地までは前日緩んだ雪が固まり急斜面トラバースではクトー使用 1250m〜1650mまでは快適な斜面だけど視界がないときは方角を見失いそう P2260mまでの斜面は急傾斜なので一つ西側の岩をはさんだ斜面に取りつく 2000m地点からアイゼンピッケルに換装。そこからほぼ無木立なのでクラスト時は滑落注意。 滑降は上部はクラストで滑りづらいが、下部は雪が適度に緩んで快適。 |
その他周辺情報 | 龍雲荘800円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ウィペット
ヘルメット
カラビナスリング等
ピッケル
アイゼン
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感想
今回は僕のへまが重なり、皆が登頂を果たせなかった一因ともなりましたが、優しい仲間の心遣いと支援によって無事下りてくることができました。
標高2000m、スキーとクトーで登るのが難しくなってアイゼンに換装するが、ここでピッケルを持っていないのが僕。焼山をなめていました。アイゼン着けてもウィペットで大概大丈夫だろうと。慎重に時間かけて行けば行けたかとは思いますが、出発時間遅れと相まって引き返そうと言うことになりました。
いざ滑降というところでスキー板を外し、流してしまいました。外してしまった原因は、ビンディングが確実に靴をホールドしていることの確認を怠って堅い急斜面に出てしまったことです。流してしまったのは、板と靴を結んでいるリーシュのワイヤーが引っ張られて切れてしまったためです。これ以前に転倒したり引っ掛けたりの間に傷んでいたと予想され、丁度ここで切れたのが不運であったと言いたいところですが、事前に良く点検していれば、予兆を見つけられていたのかも知れません。
流した板は、斜面上をあっと言う間に加速し、遥か下に、水無谷の底までも行ってしまうと思われましたが、見えなくなったと思ったら跳ね上がり、雪面に突き刺さって止まりました。再びアイゼンに換装してその場所まで下りて行き、とてもスキーを履ける斜面ではないのでトラバースして樹林帯の緩いところに入り、細引きを出して臨時リーシュをこさえ、やっとスキーを履いて恐る恐る木の間から出て行くまで30分皆を待たせました。板の落下停止地点は、外した地点より標高差で50m下、水平距離で90mでした。これは不幸中の幸いだったんでしょうね。
これ以降は、雪質もこの時期としては望むべき以上に良く、空も晴れて快適なロングクルーズになりました。スキーフィールドとして最高の部類に挙げられる場所だと感じます。また来るしかないでしょう。
放山から見た焼山がおいらを呼んでいた。行くしかないと思っていたら、ラッキーにも四名で挑戦することになった。笹倉温泉からはこれまで何回か南下したことがあるが、今回はその中でもロングなので、自分なりに気合を入れて臨む。
長い長い林道が終わると北面台地に出る。ここから火打や焼山、また烏帽子や阿弥陀、はたまた鉢山などがその姿を現し、最高の雰囲気だ。この辺りはヤマスキーエリアとすれば白山東面台地と並んで北信越地区では双璧のステージだろう。
最終的に焼山北西斜面2000mあたりでアイゼンに換装し、上部に進むが、タイムアップで下山することになる。弱層もあるので、スキーデポ地まで慎重にクライムダウンで戻った。早速スキーをはいて、滑走タイムだ。上部はターンが厳しかったが、標高を落とすと滑りやすくなり、マンダム連発で、(ざくざく炸裂の)ニュー板ヘリオ95で滑走を楽しんだ。
林道滑走も四人の阿吽の呼吸でさらりとこなし、あっという間に笹倉温泉に到着、風呂で疲れを癒した。みなさん、今日は楽しかったですね。お疲れさまでした。また焼山行きましょう。今日もブラボーヤマスキーだ!
「プチざく」ことシンモンです。
今回はプチざくの証ってことで、人柱的にイリジウム衛星回線網を使うGarmin in reach miniを携えて参加しました。
何が出来るかと言うと、
・何分か毎に自分のGPS位置を衛星回線経由でウェブ上にアップ(無料、以下自分の契約内容の場合)
・予め指定した内容の英語メール(自分の場合は、1.出発した、2.登頂した、3.車に戻った)を送る(無料)
・任意の内容のメールを送る、受ける(1通毎に有料)
・GPSログをとる(無料)
・簡易GPSナビゲーション(無料)
・衛星経由で契約レスキューにSOS可能、もちろん位置情報付き(連絡を取り合うことまでは無料、捜索費用保証は別契約必要、年20ドル弱)
試してみました。
衛星回線を捕まえるのはどこでも問題ないようでした。イリジウムは全方位対応です。
ちなみにこの山域はどこでも携帯が通じると思うのであまり意味はありませんが。
メール、位置情報の載った地図での視認性、問題ありません。
帰ってみると心なしか妻のご機嫌は良く、どうやらある程度の安心感を与えられたようです。
機能的にはココヘリは不要になりました。解約の予定です。
ランニングコストです。
本体は税込で40000円程。月30ドル弱のコースに加入。SOS発生時の捜索費用補償年20ドル弱。
5年で償還として、自分は年70日ほど山にいるので1日につき711円程となりました。
安いと思うか高いと思うかは人それぞれですが、少なくともイリジウム衛星電話を契約するよりは格安ですし、何よりも自動で位置情報が発信され続けるということが重要です。衛星電話は能動的なものですから意識がなくなるような状態では意味がありません。
撤退は、緩んで崩れやすい斜面を登行しつつ「危ないと思うわー、怖いわー」とつぶやいた自分の言葉がきっかけでした。時間が押していたことも関係なくはないですが、長さ2-3km、高度差6-700mの巨大滑り台に少々恐れてしまいました。
緊張感のない部分では、「ざくざく」ネタとか「サブ」ネタとかアホなことを言いながら楽しく行き来しました。
個人的には中国のトイレでの一コマを再現する写真が撮れなかったことが心残りです。
ぜひ次回はチカさんと581さんに実演してもらいたいものです。
それはそうとして、この山域の宿題がさらに残ってしまいました。
近いうちにリベンジですね。
一週間前は雨予報だったが低気圧が南に逸れてくれたおかげで、北陸は晴れ予報に変わった。規制が解除になったということで焼山に登る計画となった。上部は岩場もあり急斜面ということと、ここ最近は晴れの日が続き標高の高いところは氷化しているところもあるのでアイゼン、ピッケルも準備してメンテナンスもバッチリで久しぶりに適度な緊張感をもって万全の態勢で臨んだ。
トレースはいくつもあり、前日緩んだものが放射冷却で固まり、急斜面のトラバースではクトーも装着して台地まで長い林道を歩く。台地まで出ると一気に景色は変わり、素晴らしいロケーションが広がっていた。焼山までの緩い斜面が近くて遠い。ザックのウエストベルトの位置が悪く足が調子悪かったが、位置を変えると回復してきて急斜面に差し掛かるところで調子が出てきた。先行者の方が降りてこられ、ルートについて色々アドバイスを頂いた。この方はツエルトを張り前日から来られていたようだ。羨ましい。
2000m地点まで溶岩溝を超えて行こうとしたが、かなり深く通過は厳しいのでそのまま溝が浅くなるところまでスキーで登り上げた。ちょうど2000m地点でスキーからアイゼンに換装してピッケルに持ち替えてアタック開始。ところにより吹き溜まりは弱層があるので注意しながら進む。急斜面で兼用靴ということもあり滑落しないようにジグを切りながら高度を上げる。2100m地点で最終撤退時間など協議していたが、いろいろ話し合った末、撤退となる。そうなったらあとは怪我しないように安全に下るのみ。
スキーに換装し、大休止。上部はまだクラストなので滑りづらく、柔らかいところと固いところが目まぐるしく変わるので板がとられ転倒することもあった。広いゲレンデのような斜面なのでつい気持ちが先走り、上手く滑りたいという気持ちもあったのだろう。しかし雪面状態に応じて的確な滑り方をしないと危険だと反省した。
台地まで標高を落とすと雪は落ち着き、快適な滑りを楽しむことが出来た。火打、焼山を見ながらコーヒーとパンでまったりして贅沢な時間を過ごした。あとは緩んだ林道をそれほど苦労することもなく滑り降りることが出来て無事帰還。温泉で疲れを癒した。今回、撤退はしたが色々経験することが出来たので有意義だった。しかし次回は必ずこの4人でピークを獲りたい。皆さんありがとうございます。
コメント
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今年は雪が少ないのでここはどうなんだろうと思ってましたが十分ありますね。皆さん、気持ちよさそうに滑ってますねぇ〜、いいですねぇ〜、うらやましいですねぇ〜。
今月の21~24日の天気と相談してテント担いでいこうかなと思ってます。あの景色をもう一度堪能したくてうずうずしています。
redsさん、こんにちは
北陸の我々から容易に手が届くところではこの界隈と小谷あたりはまだまだ山スキーできそうです。
明日あさってでまた降雪ありそうですし(雪崩は怖いですが)、まだまだ場所を選べばプチパウダーくらいは楽しめるのではないでしょうか?
redsさん、まいどです。まだ一か月は大丈夫でしょう。ぜひいらしてください。
ボクもまだしばらくこの辺りをウロチョロしますね。
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