錫杖ケ岳 ~加太駅から平維盛ゆかりの寺周回~

2019年04月04日(木) [日帰り]

• GPS: 05:20
• 距離: 15.3km
• 登り: 1,234m
• 下り: 1,230m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:37
• 休憩: 0:43
• 合計: 5:20

9:24 スタート地点
10:00 10:00 加太登山口
10:25 10:26 柚之木峠
11:07 11:46 錫杖ヶ岳
12:30 12:30 本法寺登山口
13:20 13:20 北畑コース登山口
14:00 14:02 柚之木峠
14:18 14:19 加太登山口
14:44 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

電車

コース状況／危険箇所等

頂上直下の鎖場は、ホールドもスタンスもしっかりしているので、注意して登れば大丈夫です。
北畑登山口から柚之木峠の間は、峠に道標があるだけです。北畑登山口の取っ付きの徒渉点がピンクテープのみで少しわかりにくい。また、途中数回流れを渡りますが、レッドテープをしっかり確認して進めば、問題ありません。

写真

4/4 9:25

加太駅。近在には、中在家信号場など鉄道遺産が多くあるそうだ。

4/4 9:26

駅前のコブシの花は咲き終わり。

4/4 9:27

桜はほころぶといったところか。

4/4 9:42

名阪国道を越えて、柚之木林道を登山口へ向かう。

4/4 9:54

彩がない杉林の中、椿を発見。ほっとするね。

4/4 9:59

登山口に到着。クルマは4台とまっていた。昔は河内地区の人びとが関西本線加太駅に出る生活の道であった。

4/4 10:05

沢筋の道をたどる。

4/4 10:11

杉林の中に、可憐な花を発見。ピントが甘いのがおしい。ミヤマカタバミだそうです。

4/4 10:23

峠が見えてきた。

4/4 10:24

柚之木峠。

4/4 10:38

木の根が張る細い尾根道を登っていく。

4/4 10:53

春浅い時期ならではの景色。こういうのもいいね。

4/4 10:54

錫杖ヶ岳の頂が見えてきた。

4/4 11:06

最後に、頂上までちょっとした鎖場が始まる。

4/4 11:16

馬酔木の花が満開。対面の山、風力発電の塔を建設中らしい。

4/4 11:20

頂上からみる錫杖湖。安濃ダムは、昭和61年の完成、治水・灌漑用などの多目的ダム。

4/4 11:43

錫杖が岳山頂。独特のデザインの標識だ。

4/4 11:53

激下りの道。

4/4 12:10

沢筋にでると、後は比較的なだらかな道だ。

4/4 12:31

本法寺登山口に到着。

4/4 12:32

椿もあでやかにお出迎え。安濃ダムの下、梅が畑の浄得寺には五色椿があるそうだ。

4/4 12:32

ここでは、コブシの花が満開。

4/4 12:33

安濃川は、暴れ川でもあり、恵みの川でもあった。17世紀後半には雲林院地区に井堰、灌漑用水路がつくられた。

4/4 12:39

落合の郷公園。

4/4 12:46

成覚寺本堂。

4/4 12:48

境内には、三椏の花が盛り。

4/4 12:48

平維盛の墓。維盛は、屋島の合戦後に高野山で出家、那智沖で入水と平家物語にはあるが、この落合の地まで逃げ延びたという。

4/4 12:50

熊野速玉神社の御神木である梛の木が伊勢平氏の会によって墓の両脇に植えられていた。葉脈がなく、横には裂けない。

4/4 12:52

維盛の木造の写真が本殿の山号額の隣に掲げてあった。美貌の貴公子で、光源氏の再来といわれたこともあったという。

4/4 13:20

柚之木林道から川を渡り、登山道へ。林道にピンクテープのみ。（向こう側が林道）

4/4 13:34

杉林の中、沢沿いに赤いテープを目印に峠へ。

4/4 13:55

最後は、明るく開けてくる。

4/4 14:01

再び柚之木峠に。よくみると、北畑・河内への道標もみえる。

4/4 14:43

辿り来た錫杖ヶ岳が見える。

4/4 14:45

加太駅に到着。朝より桜が心もちほころんだようだ。

4/4 14:47

駅の架橋から錫杖ヶ岳を望む。

撮影機器：

PowerShot SX700 HS CANON

感想

fengsan

　雨乞いの霊山、錫杖が岳（標高676m）を加太駅から登り、平家落人伝説の芸濃町河内（こうち）地区と鉄道の通る加太地区とを結ぶ柚之木峠越えをたどる旅である。
　幸い、河内・落合の成覚寺のご住職のお話を聞くことができた。成覚寺は平清盛の孫の維盛の開基の寺という。本堂裏手に維盛のお墓がある。
　寺は現在、真宗高田派に属し、住職は鹿児島の出ながら65年間寺を守ってきた。その間忘れられないのは、伊勢湾台風（1959年）で、寺もこの地区も甚大な被害を受けたそうだ。このあたりの材は質もよく、地元で一本30円の木が名古屋まで運ぶと100円になった時代もあったというが、伊勢湾台風を境に林業は衰退した。かつては、2000人を超える人が住んだ地区も、今は30数軒。
　暴れ川だった安濃川も安濃ダムができておとなしくなった。11軒の家が湖底に沈んだそうだ。