将軍塚~円山公園☆夜桜を愛でにナイトハイク
- GPS
- 01:43
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 196m
- 下り
- 191m
コースタイム
- 山行
- 1:16
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 1:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東山〜清水寺への道は倒木により通行止め |
写真
感想
昨日から暖かい日が続き、さすがに京都でも桜が一気に開花したようだ。出張のついでの山口での山行からの帰りではあるが、京都の夜桜を見に行く唯一の機会でもある。地下鉄の駅で家内と待ち合わせ、東山の駅から歩き始めることにした。
まずは粟田山荘の前から将軍塚へと上がる。粟田神社の脇を抜けると小さな寺がある。尊勝院と思われる。境内で咲き誇る満開の桜に見送られて、その奥の杉林へと入ってゆく。
市街と山が隣接するいわゆる都市山では、街から山道に入った瞬間の空気の違いが半端ではない。あたかも緞帳を潜って舞台裏に踏み込んだがかのようである。急速に薄暗くなりつつある山道をジグザグと上がる。このあたりは杉の樹高が高く、独特の壮麗な雰囲気に包まれる。
尾根の上に上がると途端に平坦な道になる。まだ空には薄く蒼色が残っており、ライトがなくとも歩くことが出来る。薄暗がりの中に照明が見えると青蓮殿の大舞台のあかりだ。西側をまわりこんで山門の前に辿り着く。青蓮殿の中に入ると桜はこの二三日で一気に開花したのだろう。七分咲きからほぼ満開に近い。大舞台からは京都市街の大展望が広がる。京都の夜景のスポットは多々あるが、大文字山を除けば最も展望が開けているのがここだろう。
桜の樹が多くみられる庭園を回遊して外に出ると、東山山頂公園であり、ここでも多くの人が夜景を楽しんでいる。青蓮殿の東側の駐車場では桜の樹の下のテーブルでカセットコンロで鍋を楽しまれる母子連れがおられる。鍋からはかすかにカレーの香りが漂ってくるように思われた。子供は小学生のようだが、父親の姿が見当たらないのが気になるところではあったが、トイレにでも行っていたのかもしれない。
青蓮院を後にすると、清水寺に向かうべく、京都一周トレイルを南下する。夜の帳が完全におりているが、街のあかりのせいでライトを付けなくても足元がなんとか見える。京都一周トレイルから清水寺へ下る道の分岐に来ると、ロープが張られている。倒木により通行禁止となっている。昨年の台風による被害の処理がまだすんでいないのだろう。
谷筋の林道まで戻ると、林道は国土地理院の地図では谷筋に沿って高台寺の裏手に降りていくようだ。林道を下ると、まもなく林道は終点となり、そこから先は沢沿いの急な坂道となっている。果たしてこの道も倒木で荒れていたら・・・と危惧するが、ライトで照らす限り、細い踏み跡は最近、人が歩いた気配を感じる。
傾斜が急であるのは最初の箇所のみで、間もなく道はなだらかになる。意外と踏み跡は明瞭で、かつ通行の支障となるような倒木も見当たらない。既に処理がされたのかもしれない。踏み跡に導かれるままに進んでゆくと、突然、開けた箇所に出た。なんとそこは広大な墓地である。大谷本廟の上に出たらしい。
後はこの墓地の中を下ればよいと思うところであるが、事はそう簡単ではなかった。斜面に作られた墓地の敷地は細かく区画され、それぞれの区画は石垣で境界されているのだが、それらの間を下る階段がどこにあるのか上からは判らない。まるで迷路である。区画の縁まで辿り着いては行き止まりを戻るということを繰り返しながら、墓地の下に辿り着くと、そこは老舗の料亭、菊乃井の前であった。
道なりに下ると、ねねの道を歩く多くの人通りが目に入る。ねねの道を右折すると、円山公園の先には枝垂れ桜とその周りの数多くの人である。円山公園を抜けると知恩院の前である。こちらもライトアップされた境内に夜間拝観が可能であるが、あまりに多くの人に参拝を思わず躊躇してしまった。
華頂短大の前を下り、白川疎水にかかる古川町橋を渡る。通称の一本橋と呼んだ方がわかりやすいだろう。最後は古川町商店街に入ると、既に殆どの店がシャッターを下ろした後ではあるが、異次元的な雰囲気が漂うアーケードの中を歩いて東山三条に戻り、このスリルの富んだ夜桜鑑賞を終えて、ようやく家路につくのだった。
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