東山☆三葉躑躅のトンネルに
- GPS
- 00:39
- 距離
- 1.8km
- 登り
- 97m
- 下り
- 102m
コースタイム
- 山行
- 0:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:39
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
京都の碁盤の目の市街の北、妙法の送り火の山と云えば、いまさらそれ以上の説明は不要であろう。妙と法の字を南斜面に有する低い山はそれぞれ西山、東山と命名されている。西山には一般登山道はないが、東山は宝ヶ池の駐車場から遊歩道が整備されている。この遊歩道は1月下旬に負った膝蓋骨骨折の受傷以来、リハビリのための格好のウォーキング・コースとなり、トレッキング・ボールで負傷した脚を庇いながら幾度か歩いたのだった。
この東山は秘かな小葉の三葉躑躅の名所とも云える。折しも桜の見頃が終わり、宝ヶ池の周りでは新緑の中に三葉躑躅の赤紫色が目を惹く季節となった。家内のリクエストにより、東山の躑躅のトンネルを見に行くことにした。そういえばすっかり普通に歩けるようになってからは訪れるのは初めてである。
宝ヶ池に入ると比叡山を背景に、池の水面には萌える新緑が色鮮やかに映る。駐車場からは公園の南の芝生広場に入ると、広場の入口ではこぶりながらも桜の樹がまだ満開の花をつけている。広場の奥へと進むとイロハカエデの若緑色も鮮やかである。広場の左手に沿って歩くと、早速にも斜面には多数の満開の小葉の三葉躑躅がお出迎えである。
芝生広場から躑躅の花咲く斜面を登って、東山の西尾根を辿るようになると、フェンスが設けられている。小葉の三葉躑躅のトンネルを保護するためのものらしい。フェンスの扉を開けて中に入ると、いよいよ満開の躑躅のトンネルである。若緑色の新緑と三葉躑躅の赤紫のコントラストは補色の関係にあるのだが、お互いの色鮮やかさを引き立てるようだ。あまりにも身近な山の身近な花なのだが、だからといって山の魅力が損なわれる訳ではないということを改めて思い知らされる。
トンネルのピークの南斜面からは京都の市街とその彼方に西山を望む。トンネルの東側に設けられたフェンスの扉を開いてトンネルを後にすると、樹にテープがつけられているのは法の字の火床への下降点の目印である。法の字の火床にはチェーンが張られ、立ち入り禁止のプレートが懸けられているので中には入らないが、火床の上からが最も展望がよい。
火床から東に向かうとすぐにも東山の山頂である。下からは見えないのだが、白いこじんまりした電波塔が山頂を示す。ここからは北尾根へと入る。躑躅の枝越しに宝ヶ池プリンスホテルやその向こうの岩倉の街並み、西側には間もなく沈んでゆくであろう太陽を望む。東側には展望が開け、比叡山の山容が目の前に大きく展開する。
尾根を北端まで歩くと西側の斜面につけられたジグザグ道を下り、人気のなくなった公園に出る。国際会館駅の南側の公園へと続く橋を渡ると、橋の袂では落日の黄金色の光に包まれて、制服姿の若い二人が熱く抱擁を交わしている。恋も萌える季節のようだ。
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