また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1828499 全員に公開 無雪期ピークハント/縦走 丹沢

大タギリ〜東沢乗越〜向山丸南尾根(仮称)

情報量の目安: S
-拍手
日程 2019年05月04日(土) [日帰り]
メンバー
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
玄倉無料駐車場
経路を調べる(Google Transit)

地図/標高グラフ


標高グラフを読み込み中です...
Web Services by Yahoo! JAPAN
表示切替:

コースタイム [注]

日帰り
山行
7時間43分
休憩
51分
合計
8時間34分
S玄倉駐車場05:0605:37小川谷出合(白井平)05:4706:43敷地山(シキヂ山ノ頭・敷地山ノ丸)07:16芋ノ沢ノ頭07:40ワナバノ頭07:55小タギリ08:08大タギリ(大ダルミ・クドレ)08:1508:39大タル丸(大樽丸)08:4108:41女郎小屋乗越(女郎小屋ブッコシ)09:07女郎小屋ノ頭09:1509:55モチコシノ頭10:0510:14東沢乗越(東沢打越)10:1610:28モチコシの頭10:32裸山ノ丸10:40向山ノ頭(向山ノ丸)11:33玄倉川河原(ダム下流)10:4111:42玄倉川渡渉(対岸へ)11:4911:51新青崩隧道11:5612:39玄倉林道ゲート12:48小川谷出合(白井平)12:48玄倉駐車場12:48ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
 現在、石崩隧道が完全に閉鎖されています。そのことを知らずに玄倉川へ下山してきたのですが、石崩隧道にきて通行止めを知ることになり、これでは.皀船灰靴瞭へ戻る玄倉川を川下りする1山峠経由で帰るの3つの選択しかありませんでした。しかしながら、これらの案は体力的に厳しく、かえって遭難のリスクがあると判断し、閉鎖フェンスを乗り越えてしまいました。やむを得ず不適切な行動をしてしまったことを猛反省しています。ですので、モチコシの頭からは、東沢乗越〜小川谷右岸経路で下山してください。(神奈川県庁のHPで通行止めについての確認ができます)
 ルートについては、経験と体力と技術を要求され、リスクに備えた装備の携行も望ましいので、安易な気持ちでは踏み込んではいけないルートだと思います。なお赤テープなどは皆無です。道標も東沢乗越にあるだけなので、顕著な地形の大タギリ以外は、現在位置は読図していかないと分かりません。ところどころで両側が切れ落ちているので、慎重な歩行が求められます。また尾根筋は分かりやすいので稜線上を忠実(時に迂回)に辿って行けばルートを外さないと思いますが、各ピークでは枝尾根に迷い込まないように、コンパスと地図(国土地理院)でこまめに進む方向を確認することが肝要であると思います。
 大タギリの通過はやはり緊張しました。設置してあるロープに全体重を懸けたくないので、スタンス(足場)を確実にしながらの下降と登行を心掛けました。大タギリ西側からの下降では、最後の数メートルがスタンス確保が難しく細心の注意が必要です。反対側の東側の登りでは上部数メートルがのっぺりした岩で嫌な感じがして、その部分はロープは使わず右手の泥壁を登りました。(よりリスクがあったかもしれませんので、人には勧められません)どちらかというと、危なそうな部分が上部にある東側から辿る方が、よりリスキーに思われます。向山丸南尾根(仮称)は、ほぼ南方向(下部では南西)に派生しているので、地図とコンパスで適時確認をして進めばルートを外れることはなさそうです。玄倉川に近づくと長い鉄梯子がありますがステップ間隔が大きいところもあるのでゆっくり注意して降りました。玄倉川に降り立つと、本流の渡渉をしないと対岸の林道に上れません。今回最も浅い箇所を探しましたが、膝上になり10メートル位の渡渉でした。
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図 [pdf]

写真

玄倉無料駐車場
2019年05月04日 05:06撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
玄倉無料駐車場
小川谷渡渉
(右岸→左岸)
2019年05月04日 05:47撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
小川谷渡渉
(右岸→左岸)
大室山遠望
2019年05月04日 07:42撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大室山遠望
白ザレのピーク
2019年05月04日 08:02撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
白ザレのピーク
大タギリ西側
下降開始地点
2019年05月04日 08:04撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ西側
下降開始地点
大タギリ西側から下降
鞍部底部の手前数メートル
足場確保が難しい
2019年05月04日 08:08撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ西側から下降
鞍部底部の手前数メートル
足場確保が難しい
1
大タギリ東側
上部に一枚岩があり
ロープを使わず右手の泥壁を登る
(かえってリスキーだった)
2019年05月04日 08:08撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ東側
上部に一枚岩があり
ロープを使わず右手の泥壁を登る
(かえってリスキーだった)
4
大タギリ東側への登りで
2019年05月04日 08:19撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ東側への登りで
大タギリ東側の登りで
2019年05月04日 08:20撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ東側の登りで
大タギリ東側上部数メートル
ロープに全面的に頼らないで
足場を確保するのは難しそう
2019年05月04日 08:18撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ東側上部数メートル
ロープに全面的に頼らないで
足場を確保するのは難しそう
2
大タギリ東側上部
ロープから離れ泥壁を登る
(かえってリスキーだった)
2019年05月04日 08:24撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
大タギリ東側上部
ロープから離れ泥壁を登る
(かえってリスキーだった)
マダニがいます
2019年05月04日 08:40撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
マダニがいます
スミレかな?
2019年05月04日 09:03撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
スミレかな?
”ツルキンバイ”というみたいです
2019年05月04日 09:04撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
”ツルキンバイ”というみたいです
稜線は細いので
ルートは明瞭
2019年05月04日 09:37撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
稜線は細いので
ルートは明瞭
1
モチコシの頭にて休憩
2019年05月04日 09:55撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
モチコシの頭にて休憩
2
東沢乗越道標
2019年05月04日 10:14撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
東沢乗越道標
東沢乗越から東沢を見る
当時中学2年の私にはルートとは見えなかった
2019年05月04日 10:14撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
東沢乗越から東沢を見る
当時中学2年の私にはルートとは見えなかった
丹沢湖方面遠望
2019年05月04日 10:45撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
丹沢湖方面遠望
美しいキノコには
毒がありそう
2019年05月04日 11:08撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
美しいキノコには
毒がありそう
鉄塔下を通過
2019年05月04日 11:26撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
鉄塔下を通過
長い鉄梯子の降り
2019年05月04日 11:27撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
長い鉄梯子の降り
玄倉川に降り立つ
2019年05月04日 11:33撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
玄倉川に降り立つ
上流にダムが見える
2019年05月04日 11:33撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
上流にダムが見える
玄倉川渡渉箇所
最も浅いところで膝上
2019年05月04日 11:41撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
玄倉川渡渉箇所
最も浅いところで膝上
ダムのゲートが開いている
閉まっていると水位が低いかも?
2019年05月04日 11:41撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ダムのゲートが開いている
閉まっていると水位が低いかも?
丹沢黒部の面影
2019年05月04日 11:41撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
丹沢黒部の面影
真っ暗闇の隧道
前方に光明
2019年05月04日 11:51撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
真っ暗闇の隧道
前方に光明
閉鎖中の石崩隧道
2019年05月04日 11:55撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
閉鎖中の石崩隧道
雷雲が発生中
2019年05月04日 12:49撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
雷雲が発生中
熊注意喚起
ルート上には
糞が沢山あった
2019年05月04日 12:50撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
熊注意喚起
ルート上には
糞が沢山あった
今日も無事に帰ってきた
2019年05月04日 13:15撮影 by COOLPIX P310, NIKON
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
今日も無事に帰ってきた
撮影機材:

感想/記録

今回の山行ルートには、再訪したい思い出がありました。
私が中学2年であった1967年4月30日(日曜日)、玄倉川同角沢を単独遡行した時のこと。前日の最終バスで玄倉に入り、出合まで歩きツエルトを被り夜明けを待って遡行を開始しました。最後の滝・遺言棚を登攀し東沢乗越まで来た時には危険地帯を超えたことで安心・安堵したと思います。下山は東沢乗越から小川谷右岸経路の予定でしたが、乗越で道迷い(実際の東沢を見て下降路ではないと思い)することになりました。猛烈に密集したスズタケを進んでいくと、現在位置が分からなくなってしまいました。飲み水があり、里にも通ずると思い、名も知らない沢を安易に下降することになりました。その沢を3つ4つと滝を懸垂下降すると、対岸に玄倉林道が見えてきました。『助かった』と喜んだのは束の間、その沢の出会いには、40〜50mほどの滝が掛かっておりました。8mmx30mロープで3回下降をすればよいと考えました。2回目を下降していた時、支点の立木が折れ、最悪の姿勢(頭を下に、背中が滝に面し)で落下してしまいました。少年ゆえの身軽さであったのか?先ず肩に立木が当たり体が反転し頭が上になった。次にまた立木があり、お尻に当たって折れてしまいましたが、落下速度が一気に下がり、とっさに体を捩じって右手で背面にある岩を掴んで落下を止めることができました。まさに九死に一生でした。その後、その顛末は深く脳裏に刻まれ、『なぜ死ななかったのかな?ご先祖様が助けてくれたのかな?』と自らに問うことになりました。『いつか現場を再訪してみたい』と思いながら年月が経ち、年とともに体力が低下していく中、『今でしょ』と再訪を思い立ちました。
そこで、今回は次の3つに目的がありました。
  |安瑤糧根ルートで最難関と評される大タギリを通過し
  東沢乗越に再訪する
  F嗣造い靴晋山丸南尾根を降り、なぜ沢に踏み込んだかを探る

 歩いた感想は:
‖腑織リを筆頭に、ドーガク山稜は危険地帯でした。また同山稜は全体的にとても複雑な地形をしておりました。半世紀前では大タギリなどの鞍部にはロープなど無かったことでしょうから、当時モチコシの頭から西方向に進んでいたら、生きて帰れなかっただろうと思います。
東沢乗越に再訪し、現前した東沢の景観は見覚えのある、半世紀前の姿とそれほどの変化はないように思いました。ただ当時は、東沢を下るものとは見えず、東沢は他の場所だろうと考えたのが道迷いの始まりでした。
また、現在の同山域にはスズタケは全く見当たりませんでしたが、当時は背丈以上のスズタケの密生に覆われていて、見通しが利かず、一度道(獣道)を見失うと何処にいるのか分からなくなりました。密生したスズタケの藪漕ぎは、下りはまだましなのですが、登り(引き返す)では密生が大変な障害となり、・経験・体力・知力の不足した少年には引き返しはできませんでした。
8什澆慮山丸南尾根(仮称)にもスズタケは無く、見通しの良い尾根となっていました。当時、向山丸のあたりからスズタケの密生から逃げるように知らない沢(最近調ると小梅沢と知りました)に進んだのだと思われます。さらに『沢は里に至る』と安易な考えもあったと思います。

まとめ:
 東沢乗越に再訪し、”当時(中学2年)は、東沢乗越に立ちながら東沢乗越と思わず、東沢を東沢と思わなかったのが道迷いの始まりだった”と改めて思いました。当時の私は、グループや団体に所属していなかったので情報やアドバイスを得ることがありませんでした。それまでの経験といえば、表丹沢の沢を8本登っただけでしたから、”沢登り後の下山路(帰路)というものは、道としてちゃんとあるもの(踏まれているもの)”と思っていて、目の前にある東沢を下山路としての東沢には見えなかったのでした。また地図といえば登山地図しか持っていなかったので地形を細かく理解できませんでした。たとえ詳細な地図があっても読図力がありませんでした。

今の思い:
 登山経験が浅く体力的にも強くない当時の私が、道迷いと未知の沢の下降そして懸垂下降時に落下事故起こしながらも奇跡的に自力で帰還できたのは、とても幸運であったと思います。落下事故で即死も当然のような事態だったにもかかわらず、大した怪我もしないで済んだのは不思議でなりません。
 その後の登山で危ない経験も何度かありましたが、生き残ってきました。岩壁を20mほど落下した際は、何秒かの間に今までの人生が凝縮され頭の中を走馬灯のように駆け巡る臨死体験もありました。その時は幸いにザイル仲間だったS氏が最後の支点(ハーケン)で落下を止めてくれました。下山後から1週間ほどは生きているだけで言葉に表せないほどの幸福感が溢れていました。
 登山以外の人生では、歓喜することもありましたが、とても辛く苦しんだことや思い通りにならないことが沢山ありました。また現在進行形で苦悩していることもありますが、九死に一生を体験してきたことで、『いくら辛く苦しいことがあっても、死ぬことより生きることの方が、やはりいいではないか。ほんの小さな些細なことにも喜びと幸せがある。生きているだけで幸せなんじゃないだろうか』ということを学んだように思います。また、何故か喜びより苦しみからの方が、後からじわっと得がたい心境になれたような気がします。きっと、転んで起きてすったもんだを繰り返して生き続けていたら、誰にでもやがて訪れる死を穏やかに受容できるものかもしれません。

訂正➀:記憶違いで中学3年11月だったと思いこんでいましたが、中学2年次の4月に遡行したとのメモがありました。
(2020年6月12日)
お気に入り登録-
拍手した人-
訪問者数:748人

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

まだコメントはありません

この記録に関連する本

この記録に関連する登山ルート

登山 登山用品 山ごはん ウェア トレイルラン
トレッキング クライミング 富士山 高尾山 日本百名山
この記録は登山者向けのシステムヤマレコの記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら
ページの先頭へ