飯豊連峰・地蔵岳…初見!ヘビの雪渓トラバース
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 943m
- 下り
- 929m
コースタイム
天候 | 快晴、 5℃ 、 弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地図やGPSの登山道はスタートから尾根に着いていますが、それは旧道で現在は薮化して廃道です。地図通りに登り始めると、藪に阻まれ大変だったと出会った登山者が言っていました。現在は、斜面のトラバースから沢筋を詰めて尾根に乗り上げるように登山道が着いています。 尾根に上がるといったん雪が切れますが、標高900m付近から雪が繋がりました。ここまではスタートからシートラした方が速いですね。滑走はそれなりに楽しめますが、山頂直下の雪面には見事なまでの縦溝が刻まれていて、板を引っかけやすく、尾根上を滑走した方が安全でした。 |
写真
感想
当初は飯豊本山を目指す予定でしたが、3月の雨飾山スキーで痛めた足の小指の骨が腫れたままで、両ひざも痛いまま。とても登り標高差2300mに耐えられないので、来年の下見を兼ね地蔵岳へ。ここも、標高差900mの尾根を直登するので、軽い気持ちでは登れません。飯豊はどの山も厳しいです。
スタートから雪が繋がっていたので、シール歩行しましたがこれが間違い。急斜面でスピードが上がらず、おまけに尾根上は雪切れしているので、雪が繋がる場所まではシートラした方が断然速いと思います。
装備としてはウイペッドかピッケルは必須。尾根に上がる急な沢筋もそうですが、尾根にも急斜面があり、また通過に厄介な雪面もあるので、雪が固い場合の備えは必要です。また、飲み物は800mlで足りるだろうと甘く見ていましたが、気温が高く急な尾根登りなので大量に水を消費。雪を足して何とか水をもたせました。
山頂に着くと驚速で登って行った先行者が休息中。沢筋まで滑って様子を見てきたが、沢が大きく口を開けていて、デブリもあり通過は危険だと判断して戻ってきたとのことでした。貴重な情報でした。
山頂からの眺めは素晴らしく、特に飯豊本山はじめ御西岳や大日岳の白い巨人たちが眼前に迫り、とても標高2100mほどの山とは思えない大迫力でした。これを見るだけでも来る価値があります。
滑走は山頂から南東斜面に飛び込みましたが、斜度があるうえ縦溝が思った以上にきつく、スキーを溝に引っかけて転倒。危ないので尾根上を滑走することにしました。やや狭いですがこちらの方が安全ですね。
標高900m地点まで滑走して、いったんスキーを担ぎますが、急な沢筋で再びスキーを履き滑走準備。そして滑走しようとしたら、なんとすぐ下でヘビが雪渓をトラバース中。幅2mほどの狭い雪面なので、ヘビがどかないと滑走できません。雪を投げてヘビを追い払おうとしますが、変温動物のため雪面上では動きは緩慢。7分ほど待ってようやく滑走出来ました。まあ、びっくりして迷惑を被ったのはヘビの方なんですけどね〜。
その下も2度ほどスキーを外して登山口まで滑走。雪の状態も良くないのでシートラで降りた方が速いのですが、雪があるのに滑らないのはモッタイない。春の滑走を満喫しました。
昨日の月山は初心者でも入れますが、この山域にスキーで入るのは経験と体力、技術と知識などが不足していると非常に危険だと感じました。来年、飯豊本山を日帰りする予定ですが、天気・体調・雪の状態すべてが完璧じゃないと自分には達成できないと実感できたのが今回の大きな収穫でした。
コメント
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こんにちは
お久しぶりです。
コメントを書くのにユーザー登録しちゃいました(^^ゞ
小指の腫れも痛いのに更に両膝痛でスキー板担いで滑る
akiさんは凄過ぎ!
こんばんは。
ここでnadesikoさんにお会いできるとはビックリ!
登録までしていただいてありがとうございます。
通常ならyahooのコメント欄を開けているのですが、閉鎖が決まっているのでなかなか開けられません。
山スキーはいつまで出来るか分からないので、出来るうちにと多少無理しても頑張っています。
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