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記録ID: 189221
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ハイキング
甲信越

戸谷峰 

2012年05月08日(火) [日帰り]
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nobou その他1人

コースタイム

8:35野間沢登山口8:45‐9:50第1鉄塔9:55‐10:10第2鉄塔‐10:20第3鉄塔(エンゴサク撮影等)10:25‐10:45山頂・昼食休憩12:00‐13:05野間沢登山口・13:15解散
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅‐野間沢登山口 往復
コース状況/
危険箇所等
2つ目の鉄塔から先の道が整備された跡があり、全体としてしっかりしていて問題はない。
駐車は野間沢橋を渡った先に3〜4台分のスペースあり。
※帯所のスペースは道路工事の関係車両で満杯。

8:59 シマリス発見
1
8:59 シマリス発見
9:01 シマリス
9:05 ヒトリシズ
9:11 カツラの木
9:49 1つ目の鉄塔
9:49 1つ目の鉄塔
10:18 3つ目の鉄塔
10:18 3つ目の鉄塔
10:19 ヤマエンゴサク(?)
10:19 ヤマエンゴサク(?)
10:11 獣の食害
10:43 サル?
10:45 登頂
同 ヘビイチゴ?
12:44 イチリンソウ
12:44 イチリンソウ
13:03 ?菌
13:04 菌根

感想

 大町労山・前月の月例山行をドタキャンした際に誘いを受けていたので何としてもと日程を調整して参加する。多数が参加するものと思っていたが、2人だけの山行となる。無理して参加したが、半日の行程で13時に下山して畑に行くことができたのは想定外でラッキーだった。
 戸谷峰は昨年1月以来で通算10回目(多分)。同峰には三才山からのコースを除いて3つのアプローチがあり、初回は保福寺から登ったが、登山口までの道が猛烈な草だったので事前に草刈りをして臨んだことがある。保福寺からのコースははっきりしてはいるが道が狭く、斜面でズルズル滑る所がある。かなり高い所で萌芽更新されたと思われる樹木が見られ興味深かった。
 稲倉峠から松本市と旧四賀村の境界線を歩くコースは、旧四賀村一周境界線ハイキングを企画した際に開拓した(踏み跡はあった)コースで何ヶ所か迷いやすい所があり、また登りの連続で5時間くらいかかるが、薮山歩きの面白さを堪能できる。
 今回の野間沢からのコースは最短で道もよく登りやすい。

 鉄製の階段を登って登山道に入り、右手に枯れ沢を見ながらやや急な道を100mほど登った時、岩の上にいるシマリスを発見。写真を撮っているともう1尾が岩の上を走るのが目に入り、さらに道の左手に3尾目を見る。普通に見かける黒っぽいニホンリス(ホンドリス)が木の幹をまっすぐ駆け上って高い所に行ってしまうのに対して、シマリスは岩や倒木の上を自在に軽快に走り廻るが、高い所には行かないようだ。
 日本に住むシマリスには北海道に分布するエゾシマリスと本州から北海道にかけて大陸から移動してきたと思われるチョウセンシマリスがあり、またペットとして飼われていたチョウセンシマリスが野生化したものも多いと考えられている。この他,鎌倉市周辺ではタイワンリスが野生化して問題になっているようだ。
 足元にはヒトリシズカやイチリンソウ,エイザンスミレ,ハシリドコロ等の花を見るが、全体として林床の草の生育は遅く花も少ない。30分あまり登った所に立派なカツラの木があり、赤い花を期待したがすでに花は終わって丸い葉が展開していた。
 9:50,最初の鉄塔に到着して小休止。10:10に2つ目の鉄塔を通過してから先行し、10:20に3つ目の鉄塔に着いてエンゴサクの花の写真を撮る。 
 エンゴサクの仲間にはエゾエンゴサク,キンキエンゴサク,ミチノクエンゴサク,ヤマエンゴサク,ジロボウエンゴサク等の地方種があって特定しにくいが、消去法ではヤマエンゴサクが残り、色も最も近い。路辺によく見られるムラサキケマンもケシ科の同類。
 3つ目の鉄塔からは稜線歩きとなり、ニリンソウの大群落が見られるのだがまだその時期ではなく、足元に見られるのはセリ科と思われる白い小さな花,アブラナ科と思われる十字架弁の白い小花,ヘビイチゴと思われる黄色い花等々で寂しい限りだ。

 10:40過ぎに保福寺からのコースを合わせて直上し、5分弱で山頂に着く。晴れてはいるが花曇りと言うか、霞がかかったような眠い景色でアルプス方面の展望もハッキリしないので『あゝだ,こうだ』と景観を楽しむ気にもならず、早目の昼食を摂る。
 ジュルジュルと言う鳴き声,ブルッと言う羽音と共に不意にシジュウカラが現れる。例のようにせわしく動きまわらず、同じ場所にしばらくいてついといなくなったと思うとすぐにまた現れると言う行動を繰り返す。カラ類のこう言う動きはあまり見たことがない。他にはウグイスの谷渡り,アオゲラの鳴き声とドラミングを聞くくらいで、繁殖期に入っている筈なのに野鳥も少ない。
 期待のヒメギフチョウは花が少ないせいか1頭が2〜3回旋回して消えただけだった。この蝶は少しもジッとしてくれないので撮るのが難しい。

 食べながら喋り、喋りながら食べて12:00発,道中も歩きながら喋り、喋りながら歩いて13:05下山。同行の女史とは勿論初めての山行だが、花の話題,山の話題,旅の話題,食の話題,職の話題等々話しが弾み、楽しく歩かせてもらった。中でも食の話し,旅の話しが一番盛り上がる。
 わずか半日だったが、久々の山行で心身爽快。


 写真15〜17は山頂下で見られた食痕〜,幹に対して横向きに歯でこそぎ取った跡(歯型)がついている。また幹の一部分でなく、樹皮をぐるりと全部齧り取られている。
 こう言う食べ方は手を使わないと出来ないのでサルと言うことになるのだが・・。
 熊棚やクマの爪痕,イノシシのヌタ場,鹿の糞等を見かけることはよくあるが、サルに出会ったり気配を感じたことは一度もなかったのでちょっと意外な気がした。
 もちろんいても不思議ではない。



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