浅間山外輪山周回しゃくなげ園から〜アサマコザクラ咲く花の草すべり
- GPS
- 07:52
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:49
天候 | 曇りのち晴れ 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・地図に表記のないルートを歩いています。 ・浅間高原シャクナゲ園からカモシカコースで尾根山頂。そこからバカ尾根で鋸岳へ。一部不明瞭な箇所があるが、明瞭な踏み跡、リボン、ケルンあり。 ・下山時は広い尾根のため、見えているしゃくなげ園の西方向へ行きやすい。私も藪に突入してショートカットした。 |
写真
感想
未だ低気圧の影響が残る山間部。日曜の予想では四阿山から県境伝いに日光白根山まできれいにガスがかかり雨模様。三人登山部の方々とLINEで情報交換する。仙人庵のクリンソウか浅間山のアサマコザクラか悩む。
自宅からどちらへ行っても同じ距離と時間なので、朝の天候状態を判断してから決める事にした。ただ中禅寺湖畔や戦場ヶ原はほぼ平坦で、ピークハンター、登り返しの鬼軍曹としては、ソロで行く気はあまりない。
3時半に起床してSCW局地予想を確認。午後から晴れ間が見られる。ただ午前中は20m/s近い強風。風が強くても浅間山へ、可愛らしいユキワリソウを見るために、行く気持ちは前夜からすでに固まっていた。
軽井沢から山麓が見えていた浅間山。高峰VCへ到着するが、ガスと強風で逡巡。西にある湯の丸山篭の登山で、風の影響が薄らぐ浅間高原しゃくなげ園から行くことにした。
車坂林道群馬坂林道を爆走してしゃくなげ園へ。当然誰もおらず、イベント非開催なので入園無料。かもしかコースから尾根山頂に向けて歩いていく。やはり風は微風となりこちらに来て良かった。ただ気温は4℃、やや寒い。
園内はレンゲツツジやコマクサが咲いているが、下山時の晴天時に撮影することにして観賞するだけ。カラマツ林を歩んでいくと尾根山頂。ここもコマクサが植生されている。ロープを跨いで地図表記のない道へ。そうは言っても踏み跡明瞭でリボンもあるので問題ない。
ミネズオウ、イワカガミ彩る樹林帯を歩いていく。シャクナゲも咲いていた。やや急な登りになると森林限界を超える。ザレた斜面が現れ、登り上げるとバカ尾根に到達。稜線上にケルンが積んであるから分かりやすい。
視界も無い火山岩の道を登って行く。見上げる浅間山鋸岳方面はガスガス。標高を上げた影響で西からの強風がもろに吹き付ける。ソフトシェル、オーバーパンツ、グローブを着用。
東側には溶岩流跡、正面には鋸岳の岩稜がうっすら見え、西側はシャクナゲとハイマツの低木が見える。鋸岳に到着するが、目前の浅間山すら見えない。
強烈な向かい風を受けながらJバンドへ向かう。気温0℃、15m/s以上の強風で体感温度は−5℃以下。稜線上は寒い。賽の河原なら強風の影響を受けにくいだろう。
ガスで幻想的なJバンドの岩稜帯を下って行く。今度は吹き上げる風を浴びる。風に向かって歩くのは、上州からっ風で慣れている。足元にはアカモノ、ミネズオウが咲いており、殺伐とした風景の中でも心が和む。
賽の河原に下りても浅間山は見えず、湯の平へ向かう。前掛山はガスと強風で行く気にもならない。はっと気配を察して見ると二ホンジカ。成獣のメス。樹林帯を通して2分くらいお互いを見つめ続けていた。シカは興味をなくしたのか、走り去って行った。
湯の平分岐に到着。ガスガスのトーミの頭と黒斑山を見上げる。火山館で晴れ待ちしようか考えたが、黒斑山で昼食待機することにした。今日は草すべりを2回登らないし、花観賞をゆったりとしたいので、ぶらぶらと余裕で歩いていく。
九十九折を過ぎ、岩稜が現れ出すとハクサンイチゲ、アサマコザクラのお花畑。斜面に小さな花がいくつも咲いている。天気は悪いが可愛い花々で気分が癒される。風の影響で花が絡み合っている物もあった。
草すべりを通常の1.5倍の時間をかけて黒斑山に到着。先行者が2名休憩していた。先ほどまで見えていた浅間山が見事にガスガス。やる気も無く記念撮影して昼食。賞味期限切れの冷やし中華と助六寿司を食べながら、天候の回復を待つ。
予定通り11時30分には山頂を出発。ガスが薄くなりつつある浅間山を眺めながら外輪山を時計周りで歩いていく。蛇骨岳から解放的な稜線となるが、風も弱くなりつつあり安堵。西の空から青空が見えてきた。四阿山もガスが飛んでいく。
再び鋸岳山頂に。目前には、青空と火口も露わになった浅間山。しばらく眺めてバカ尾根を下って行く。溶岩流跡をまじまじ眺めていたら、尾根を西に寄り過ぎて、低木帯に突き当たる。スマホの地形図を確認し、藪漕ぎして登山道までショートカット。
再びザレた斜面を下り樹林帯を抜けると尾根山頂に到着。今朝眺めていただけだった植生のコマクサを撮影。やはり晴れていた時の方がきれいに写る。そのまま尾根伝いを樹林帯内へ入ると、イワカガミの大群生が現れる。
藪漕ぎして園内のコースへ復帰。カラマツ林を下りしゃくなげ園へ。コマクサとシャクナゲ、レンゲツツジを観賞撮影して下山。駐車場の斜面にもコマクサがあった、シロバナコマクサも間近で見られる。
着替えて帰路へ。再び林道を走り高峰に戻る。高原ホテルから眺める景色。未だに八ヶ岳はガスに覆われていた。来た道を戻り前橋市へ。下界は蒸し暑く26℃。0℃の鋸岳に戻りたいと本気で思っていた。
コメント
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growmonoさん こんばんは。
浅間山も外見ではわからない花の宝庫ですね、
綺麗な花たちが迎えてくれ、しかも、今回は日本鹿とお見合いでしたか。
シャクナゲ園よりの登り、ちょっと怖そうですが、(GPSもない、行ったことがない、登山口さがそうともしない・・・これではだめですね)
気にかけていたコマクサ咲きだしていますね、そろそろ湯の丸山山塊のコマクサ見物に行かないと。
こんにちは、yasioさん。
行く前から強風なのは分かっておりましたが、高峰の駐車場に吹き荒れる風とガスガスの黒斑山を見て、北から行こうと決めました。
しゃくなげ園でもカモシカと会いましたが、遠くて撮影は出来ませんでした。尾根山頂からの登りは踏み跡も明瞭で、リボンもケルンあり問題なく行けると思います。ただ下りは広い尾根で、しゃくなげ園が下に見えていますから、どうしても西へ行きがちです。
私も鬼押し出しと四阿山方面をよそ見ばかりしていたので、低木の藪になりショートカットしました。正規ルートは尾根のザレている東寄りを歩いていくとケルンが現れますので、そこを西へ下ります。分かりやすい地形ですので、地図が読めれば行けますよ。ただ別の尾根が東西にもありますので、そちらへは行かないようにしてください。
篭の登、湯の丸のレンゲツツジはまだのようです、コマクサは7月上旬ですね。
growmonoさん こんばんは
自分も、時々レコに登場するシャクナゲ園コース?で登って
みたいと思っていますが、ルートが分かりにくそうなので、
いまだに躊躇しています。実際のところ迷いやすいルートな
のでしょうか?コマクサも咲いているし、他にもたくさんの
花が見られそうだし、ぜひ登ってみたコースの1つではある
のですが…。
埼玉のchii
こんにちは、chiiさん。
レンゲツツジとヤクシマシャクナゲが満開でしたね。コマクサも咲き始めて良い時に行けました。強風を避けたルート選択が功を奏しました。
尾根山頂から踏み跡明瞭でリボンやケルンもありますので、登りは問題なく行けると思います。ただ下りは見えているしゃくなげ園を目指す心理が働き、西へ寄りがちになります。
ザレた尾根を東寄りに直進すると、行きにも通ったケルンがありますので、そこを西へ下ります。東西にも似た尾根がいくつかありますので、それさえ注意すれば大丈夫ですね。
growmonoさん
おはようございます。
このコースはステキな花が所々に咲きいいですね。
私もこれらの花の咲き具合が気になっていたので
有難いレコになりました。
有難う御座います。
こんにちは、iiyuさん。
赤城山も楽しまれてきましたね。平地から見るとガスガスでしたので、気にしておりました。浅間山外輪山も、荒々しい溶岩群や岩稜帯の他にきれいなお花畑が存在します。
今週辺りがアサマコザクラの見ごろですので、お出かけになって下さい。ハクサンイチゲ、マイズルソウなど小さな花たちが迎えてくれます。
こんにちわ
growmonoさん、浅間山方面行ってると思ったらやっぱり行ってましたね。
シャクナゲ園、まだシャクナゲが咲いているのには驚きです。コマクサも咲き魅力満載の尾根になっていたのですね。
私は翌日18日に車坂峠から行ってきました。目的はもちろん”アサマコザクラ”
ちょうど見頃で綺麗でしたね。
こんばんは、yasubeさん。
天気がいまいちでしたからね、午後から良くなる西へ行きました。日光方面と迷いましたが、やはり群馬県から出るつもりがあまりないようです。
しゃくなげ園はレンゲツツジとヤクシマシャクナゲが満開でしたよ。イベントも終わっていたので貸切無料です。コマクサも咲き始めて良かったですね。駐車場の斜面にもシロバナコマクサがあります。
アサマコザクラ良かったですね。ハクサンイチゲも一緒に群生しており、可愛らしかったです。そういえば、林道はキリンソウがもう咲いてましたよ。夏を感じる黄色い並木です。
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