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Yamareco

記録ID: 189756
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

茅ヶ岳(金ヶ岳)須玉ルート / 3度目でコンプリート !

2012年05月11日(金) [日帰り]
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pasocom その他1人
GPS
07:00
距離
8.2km
登り
978m
下り
978m

コースタイム

08:40 登山開始。(標高930m)
09:10 林道出合。
11:00 兎藪山頂。(標高1449m)
12:40 金ヶ岳山頂(標高1764m) 以上登り所要4時間00分。(標高差834m)
 (山頂滞在 約10分)
14:20 兎藪横通過。
15:40 駐車場所に帰着。 以上下り所要2時間50分。 合計登山時間7時間00分。
天候 天気/ 快晴→曇り→快晴
気温/ 17〜20℃
風 / ほぼ無風。山中にて一時強風(10m/s程度)
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
甲府方面から茅ヶ岳広域農道を北上。塩川を渡る「孫女橋」の手前で右折して根古屋の集落に入る。
すぐに道の右側に根古屋神社。その先、道なりに進むと右にヘアピンカーブして山に登る。
途中の分岐を左「家族楽園」方面に進む。家族楽園の右を過ぎると砂利道に変わる。
砂利道を約100mで右に分岐し、その先約500mの材木切り出し場(?)横に駐車スペースあり。
コース状況/
危険箇所等
[根古屋神社(ねごやじんじゃ)駐車場]
神社鳥居の先約20m、道の左側に大きな神社用駐車場がある。
境内の大ケヤキ(樹齢1000年!)二本は国の天然記念物。

[登山駐車スペース]
今回は砂利道に侵入したが、この道は悪路のため車底の低い車は家族楽園前の空き地に停める方が良い。場所は施設建物の手前約50m、道の右側(農園側)。

[コンビニ・トイレ]
周辺にコンビニはまったくありません。須玉IC付近または韮崎IC付近のものをご利用下さい。
ただし下記の「明野ふるさと太陽館」
または、さらに南500mほどにある「農村公園直売所サンヒル」(水曜日定休)
http://www.himawaribatake.info/nouson.html
を利用できます。

[日帰り入浴]
茅ヶ岳広域農道途中の「明野ふるさと太陽館」
定休日は下記。
■3月中旬〜11月:毎週火曜日(祝祭日にあたる日はその翌日)
■年末年始
■12月〜3月中旬の平日(土日祝日は営業)
ここでは「薬膳料理」も食べられます。
http://www.panorama-resort.jp/page/taiyo_spa.html

[家族楽園]
体験農園施設とのこと。近くのゴルフ場と同じ経営の民間施設です。
http://www.kazoku-rakuen.com/

[ハイジの村]
茅ヶ岳広域農道脇のテーマパーク。正式には「山梨県立フラワーパーク」。
トイレくらい借りられるかも。食事もできます。
http://www.haiji-no-mura.com/

[写真]
下の写真はすべて地図上に撮影ポイントが落としてあります。写真番号と合わせてご覧下さい。
根古屋神社の鳥居。
境内には巨大な二本のケヤキが立っている。
根古屋神社の鳥居。
境内には巨大な二本のケヤキが立っている。
鳥居に向かって右側のケヤキ。
幹周りは10m以上で日本有数の大きさだとか。
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鳥居に向かって右側のケヤキ。
幹周りは10m以上で日本有数の大きさだとか。
「家族楽園」の右を抜けて進む。
「家族楽園」の右を抜けて進む。
家族楽園から約600mほどで樹木の切り出し場のような所に到着。
車はここに停めておく。
家族楽園から約600mほどで樹木の切り出し場のような所に到着。
車はここに停めておく。
歩き出してすぐのようす。
この辺はまだ「林道」らしい雰囲気。
歩き出してすぐのようす。
この辺はまだ「林道」らしい雰囲気。
上を仰げば青空!。
この時点では最高の山歩きが出来そうだったのだが・・・。
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上を仰げば青空!。
この時点では最高の山歩きが出来そうだったのだが・・・。
林道がヘアピンで曲がる角を直進で進む。
かすかな踏み跡があるようだ。
林道がヘアピンで曲がる角を直進で進む。
かすかな踏み跡があるようだ。
林の中に踏み跡が続いている。
林の中に踏み跡が続いている。
新しい林道に出た所で振り返る。
樹木の苗育成場所みたいな平らな場所だ。
新しい林道に出た所で振り返る。
樹木の苗育成場所みたいな平らな場所だ。
林道の左を望む。
カーブミラーの手前、右斜面が山への入口だ。
林道の左を望む。
カーブミラーの手前、右斜面が山への入口だ。
入口を正面から見る。
目印に赤いテープを付けておいた。
入口を正面から見る。
目印に赤いテープを付けておいた。
登り始めたところ。
意外とはっきりした踏み跡がある。
登り始めたところ。
意外とはっきりした踏み跡がある。
中腹まで登ったあたりで鹿の角をゲット!!。
リュックに入れたが倒木を潜るときに邪魔なこと。
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中腹まで登ったあたりで鹿の角をゲット!!。
リュックに入れたが倒木を潜るときに邪魔なこと。
尾根の踏み跡が薄くなり左の平坦部にトラバース。
気のせいか踏み跡があるような・・・。
尾根の踏み跡が薄くなり左の平坦部にトラバース。
気のせいか踏み跡があるような・・・。
こういう石積みは古道のなごりではないだろうか。
こういう石積みは古道のなごりではないだろうか。
標高が上がり尾根が近づくと白樺も目に付くようになる。
標高が上がり尾根が近づくと白樺も目に付くようになる。
尾根に上がった。
ここから左を目指す。尾根道は緩い傾斜の歩きやすい道だ。
尾根に上がった。
ここから左を目指す。尾根道は緩い傾斜の歩きやすい道だ。
尾根筋だから迷わないが、ありがたいことに先人のテープなどが残っている。
尾根筋だから迷わないが、ありがたいことに先人のテープなどが残っている。
こんな盛大な「吹き流し」のような目印も。
こんな盛大な「吹き流し」のような目印も。
左から別の尾根が合流した先にピークがある。
その名も「兎藪(うさぎやぶ)」だ。
標札に「Mas-Aの百酩山クラブ」とあるが・・。
左から別の尾根が合流した先にピークがある。
その名も「兎藪(うさぎやぶ)」だ。
標札に「Mas-Aの百酩山クラブ」とあるが・・。
兎藪山頂脇にあったミツバツツジ。
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兎藪山頂脇にあったミツバツツジ。
兎藪からは進路は90度右折して、正面に金ヶ岳が現れる。
兎藪からは進路は90度右折して、正面に金ヶ岳が現れる。
金ヶ岳との間は大きな鞍部だ。
こんなに降りるのか!、と思いきやヤセ尾根でつながっていた。
金ヶ岳との間は大きな鞍部だ。
こんなに降りるのか!、と思いきやヤセ尾根でつながっていた。
それでも急勾配な下りで連れが滑落。
幸いケガはなかったが要注意だ。
それでも急勾配な下りで連れが滑落。
幸いケガはなかったが要注意だ。
兎藪から25分で絵に描いたような鞍部に到着。
すぐに登り返しになっている。
兎藪から25分で絵に描いたような鞍部に到着。
すぐに登り返しになっている。
樹木には赤ペンキあり。
ここは大岩を乗り越えるのが正解だ。
樹木には赤ペンキあり。
ここは大岩を乗り越えるのが正解だ。
倒木も多い。片付けながら歩くがこんな大きいのは無理だ。
倒木も多い。片付けながら歩くがこんな大きいのは無理だ。
こんな倒木は跨いで通るしかない。
こんな倒木は跨いで通るしかない。
平坦なヤセ尾根の上を走る部分が多い。
平坦なヤセ尾根の上を走る部分が多い。
正面に急斜面が見えて来た。針葉樹林の中に突入。
正面に急斜面が見えて来た。針葉樹林の中に突入。
苔むした岩だらけの斜面。
赤マークあるが、どこを歩いても同じようなもの。
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苔むした岩だらけの斜面。
赤マークあるが、どこを歩いても同じようなもの。
苔岩の森は15分で通過。
斜面を登り切るとまた別の尾根道になる。
今度は左折。正面にピークが見えるがこれはまだ金ヶ岳ではない。
苔岩の森は15分で通過。
斜面を登り切るとまた別の尾根道になる。
今度は左折。正面にピークが見えるがこれはまだ金ヶ岳ではない。
コースはヤセ尾根を急上昇・急降下する「ジェットコースタールート」だ。
コースはヤセ尾根を急上昇・急降下する「ジェットコースタールート」だ。
大岩に突き当たる。一瞬「行き止まりか?」。
でもここは右を巻いて先に進める。
大岩に突き当たる。一瞬「行き止まりか?」。
でもここは右を巻いて先に進める。
無名ピークの手前で緩やかに右カーブ。
無名ピークの手前で緩やかに右カーブ。
ピークを越えてさらに進むと前方が明るくなる。
頂上の予感だ!!。
ピークを越えてさらに進むと前方が明るくなる。
頂上の予感だ!!。
金ヶ岳山頂に到着。
二回目の登頂だが、別ルートのため感激あらた。
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金ヶ岳山頂に到着。
二回目の登頂だが、別ルートのため感激あらた。
山頂の北側が須玉に降りるルート。
入口にピンクテープを結び付けた。
山頂の北側が須玉に降りるルート。
入口にピンクテープを結び付けた。
南西側韮崎方面を望む。
手前の尾根は茅ヶ岳から明野千本桜に降りるルートだ。
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南西側韮崎方面を望む。
手前の尾根は茅ヶ岳から明野千本桜に降りるルートだ。
頂上の端からはチラっと茅ヶ岳が見える。
頂上の端からはチラっと茅ヶ岳が見える。
帰途見かけたつぼみ。
アカヤシオ?。
帰途見かけたつぼみ。
アカヤシオ?。
駐車場所に帰着。
天気はいつの間にかピーカンに戻っていた。
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駐車場所に帰着。
天気はいつの間にかピーカンに戻っていた。

感想

手元にあった「山梨百名山」という本の茅ヶ岳の項を眺めていたところ「須玉町の根古屋神社から登る古い道もある。」という記述を見つけました。
「須玉からのルート・・・?」。
須玉からのルートなどほとんど誰も知らないでしょう。
古道好きの私としては、これは放っておけません。

しかし、とにかくどの地図上にもそんなルートは載っていません。
さっそく現地調査に、と乗り出したのは雪山シーズンが終わりかけた4月のことでした。

1度目) ネットで調べたところ、根古屋神社の東に「テラス」と呼ばれるような台地状の部分があり、ここがルートの起点になるようでした。
そこで、このテラスに向かう道を車で走行し、駐車場所、登山道らしき取り付きはないか、などを探索しました。

2度目) 駐車場所に車を置き、歩いて探索。新しめの林道や登山道らしきものを発見。
登ってみれば恐ろしいほどのイバラのヤブで行く手を阻まれます。
持参したはさみでイバラを切ったり、散乱している枯れ枝も整理して道を整備しました。とても手間がかかったので中間のピーク「兎藪」までしか行けなかった。

そして満を持して3度目の今回はピークハントです。頂上まで行けそうなので嫁さんも同行。
新しい林道はおよそ標高1050mラインにあります。
駐車スペースから狭い踏み跡をトレースしてこの林道に上がり、前回整備した入口から速攻で登山道に駆け上がります。
登山道は尾根道で急傾斜ですが整備しておいたので迷うこともなく上がっていけます。
しかし、やがてトレースが薄くなり、斜面全体が腐葉土のような柔らかい地面で踏み跡らしきものが散在。「道」は見えません。
適当に九十九折れしながら上部を目指して行くと右から上がってくる目標の尾根に出てしまいました。
この尾根道になると再び道は明瞭。テープやスプレーのマーキングも充実しており、古道とは思えないほどです。
傾斜も緩いので散歩道のように気持ちよく歩き、三角点のある「兎藪」というピークに到着しました。
兎藪の山頂は正確には金ヶ岳への登山道上ではありません。
寄る必要がなければ兎藪の手前から等高線にそって右へ右へと曲がっていけば自然と金ヶ岳が正面に見えてきます。

金ヶ岳方向に進むと兎藪との間に深い谷が見えて来ました。
こんなアップダウンするのか・・・、とウンザリしながら下っていくと谷の中に細い尾根がつながっており、さほど下ることもなく鞍部に到着。
直ぐに登り返しが始まります。

道は再び緩傾斜の尾根道になり伸びています。
このあたりもマーキングが充実していました。
やがて目の前に深い森の登り斜面が現れました。連れはこれを見てギブアップ。ここで待つことにし、以降は私の単独行となりました。
この部分は密な針葉樹林帯になっており地面には日が当たりにくいためか苔むした大岩がゴロゴロしています。
落ち葉が一面に積もっていますが大岩の隙間を踏み抜くと怖いので慎重に岩の上を選んで歩きます。

15分ほどでこの森を抜け、また別の尾根に上がりました。
ここからは細い尾根道でしかもアップダウン激しいアスレチックコースでした。
やがて道が大岩に突き当たり、行き止まり?と一瞬思いましたが、巻き道がありその先の急降下を降りて進めました。(この岩の周囲は絶壁なので注意が必要です。)

尾根は金ヶ岳の直ぐ北にある無名小ピークを通って右に向きを変え金ヶ岳に近づいていきます。
そこから少し歩いて金ヶ岳に到着しました。歩き始めからちょうど4時間かかりました。
登山道は南の茅ヶ岳まで続いており、「茅ヶ岳登山道」としてはまだ途中点かもしれませんが、その昔の古道であれば、茅ヶ岳よりも標高が高い金ヶ岳が目的地だったかもしれません。
疲れたせいをそんな言い訳にしてここで帰途につくことにしました。
金ヶ岳に登頂したのは昨年の秋以来ですが、いにしえのルートを辿っての登頂とあって、喜びもまた格別。
なんだか久しぶりの達成感を味わいながら下山したことでした。

所要時間は、今回も倒木や落ち枝の片付けをしながらだったので、普通に登れば往路3時間、帰路2時間半程度のコースと思われます。

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コメント

こんばんは
新ルートご開拓おめでとうございます。
昔の踏み跡あったんですね
里山ムズカシイのにさすがです。
地図読みにたけたpasocomさまならでは

奥さまは残念でしたが、、
御無事で何よりでした
2012/5/14 20:13
古道でも歩いている人がいるらしい
nori3様、こんばんわ。
今回、自分では珍しい古登山道を復活させる勢いで歩いてみたのですが、ところどころに赤テープなどあり、また踏み跡もそこそこあったので、こんな道でも歩いている人がいるんだなあ、と感心した次第です。
取り付きの尾根に入るまでがわかりにくいですが、それは人里に近すぎて開発されてしまったからではないでしょうか。
上に登るほど明瞭な道が見えてくると言う不思議な体験でした。
レコに書いたように所要時間もさほどかかるでもなく、標高差もちょうど深田公園から茅ヶ岳程度(830m程度)。また全行程のほとんどが尾根道なので展望が良く、谷底を歩くような深田公園ルートより断然気持ちいいですので、入口ルートさえ整備されれば良い登山ルートになりそうなのですが。
少なくとも「アスレチックすぎ」の東ルート(観音峠ルート)より歩きやすいと感じました^^)。
深田先生のおかげで茅ヶ岳の方がすっかり人気者ですが、金ヶ岳から茅ヶ岳を見下ろすと、ちょっとした優越感も感じられ、けっこういい登山道でした。
お暇があったらぜひ歩いてみて下さい。
2012/5/14 20:56
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