また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 195146
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

薮尾根を辿って「葡萄鼻山」(下越)へ

2012年05月24日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:00
距離
7.4km
登り
669m
下り
653m

コースタイム

(登り)登山口 9:00 → 10:05 山小屋 → 11:10 立烏帽子 11:25 → 12:30 葡萄鼻山(所要 3:30)
(下り)山頂 12:50 → 14:35 立烏帽子 → 15:05 山小屋 → 15:50 登山口(所要 3:00)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
日本海東北道「荒川胎内IC」→関川村(国113号)→大石ダム(県272号)→林道登山口
コース状況/
危険箇所等
1 大石ダム管理事務所数キロ先の左手に林道入口ゲートがあり、其所が登山口。付近の路傍に駐車。
2 ゲート前に「立烏帽子」の標柱と登山ポストあり。
3 林道入口(登山口)〜山小屋(作業小屋?)間はなだらかな道。山小屋〜立烏帽子間は荒れた急登
(ロープあり)。
4 立烏帽子〜葡萄鼻山間は地理院破線のない完全な薮の細尾根。(所々薄い踏み跡あるが、目印テープ
 なく、左右への滑落にも要注意。初心者は進入されない方がベター)

葡萄鼻山遠望
国道113号線から本日目指す薮の「葡萄鼻山」(798.3M)を遠望。(右端の突起は「立烏帽子」)中々の存在感で、ここを通る度に魅かれる山だった。
1
葡萄鼻山遠望
国道113号線から本日目指す薮の「葡萄鼻山」(798.3M)を遠望。(右端の突起は「立烏帽子」)中々の存在感で、ここを通る度に魅かれる山だった。
入山口
国道113号線から県道272号線を大石川右岸沿いに進み、左手の大石ダム方面に向かう。
1
入山口
国道113号線から県道272号線を大石川右岸沿いに進み、左手の大石ダム方面に向かう。
登山口
大石ダム管理事務所を過ぎて1.5キロ程先の左手にゲート付きの林道入口が現れる。ゲート前に立烏帽子の標柱と登山ポストあり。
1
登山口
大石ダム管理事務所を過ぎて1.5キロ程先の左手にゲート付きの林道入口が現れる。ゲート前に立烏帽子の標柱と登山ポストあり。
作業道
林道を進み終点から杉植林帯の作業道に入る。
1
作業道
林道を進み終点から杉植林帯の作業道に入る。
登山道
植林作業道を拝借するなだらかな登山道。
1
登山道
植林作業道を拝借するなだらかな登山道。
山小屋
しばらくすると樹林内に立派な山小屋が現れる。
1
山小屋
しばらくすると樹林内に立派な山小屋が現れる。
看板
山小屋には由緒ありそうな「梁山泊」の看板が掲げられている。屋内にはストーブ等が常備され、他ブログでは毎年積雪期に投泊するグループもおられるようだ。 
1
看板
山小屋には由緒ありそうな「梁山泊」の看板が掲げられている。屋内にはストーブ等が常備され、他ブログでは毎年積雪期に投泊するグループもおられるようだ。 
水場
山小屋の数メートル先に水場の渓流が流れ徒渉して進む。
1
水場
山小屋の数メートル先に水場の渓流が流れ徒渉して進む。
キクザキイチゲ
渓流付近にはキクザキイチゲが群生。他にエンレイソウやヤマエンゴグサ、ミヤマカタバミ等も咲く。
1
キクザキイチゲ
渓流付近にはキクザキイチゲが群生。他にエンレイソウやヤマエンゴグサ、ミヤマカタバミ等も咲く。
岩峰
渓流から間もなく樹間に切り立った立烏帽子の岩峰が覗く。
1
岩峰
渓流から間もなく樹間に切り立った立烏帽子の岩峰が覗く。
ユキツバキ(1)
鬱蒼としたブナ樹林内にツバキの赤い花が際立つ。
1
ユキツバキ(1)
鬱蒼としたブナ樹林内にツバキの赤い花が際立つ。
急登
主稜線まで荒れた急坂が続き、ロープを頼りによじ登る。登山道は地理院破線より少し北寄りを通るようだ。
1
急登
主稜線まで荒れた急坂が続き、ロープを頼りによじ登る。登山道は地理院破線より少し北寄りを通るようだ。
立烏帽子
主稜線に這い上がると左右分岐が現れ、左手直ぐに「立烏帽子」(標柱は696Mだが地形図は692M、GPSは697.6Mだった)の山頂がある。
1
立烏帽子
主稜線に這い上がると左右分岐が現れ、左手直ぐに「立烏帽子」(標柱は696Mだが地形図は692M、GPSは697.6Mだった)の山頂がある。
山頂パノラマ
立烏帽子山頂は360°の大パノラマ。南西遠方には残雪の二王子岳(1,420.3M)が遠望出来る。
2
山頂パノラマ
立烏帽子山頂は360°の大パノラマ。南西遠方には残雪の二王子岳(1,420.3M)が遠望出来る。
朳差岳(1)
南方には権内尾根と朳差岳(エブリサシダケ、1,636.4M)が聳える。
2
朳差岳(1)
南方には権内尾根と朳差岳(エブリサシダケ、1,636.4M)が聳える。
大石ダム
山頂直下には大石ダムや山小屋の青い屋根が見下ろせる。
1
大石ダム
山頂直下には大石ダムや山小屋の青い屋根が見下ろせる。
薮尾根確認
さて、本日はここから薮の葡萄鼻山アタックだ。右側から山頂に繋がる薮の山稜線を確認する。
1
薮尾根確認
さて、本日はここから薮の葡萄鼻山アタックだ。右側から山頂に繋がる薮の山稜線を確認する。
薮尾根進入
一旦分岐点に戻り、ここからいよいよ薮尾根に入る。薮は結構荒れている。計画では山頂まで1時間10分程だが果たしてどうか。
1
薮尾根進入
一旦分岐点に戻り、ここからいよいよ薮尾根に入る。薮は結構荒れている。計画では山頂まで1時間10分程だが果たしてどうか。
ツクバネウツギ
稜線の薮に咲くツクバネウツギ。小さな花弁の黄斑が美しい。
1
ツクバネウツギ
稜線の薮に咲くツクバネウツギ。小さな花弁の黄斑が美しい。
密薮
所々薄い踏み跡が見えるが、薮は濃く足元が見えず歩き難い。
1
密薮
所々薄い踏み跡が見えるが、薮は濃く足元が見えず歩き難い。
イワカガミ
踏み跡の真ん中に咲くイワカガミ。入山者も少ないようだ。
1
イワカガミ
踏み跡の真ん中に咲くイワカガミ。入山者も少ないようだ。
山頂遠望
稜線樹間から葡萄鼻山頂を遠望。中間付近まで来たか?
1
山頂遠望
稜線樹間から葡萄鼻山頂を遠望。中間付近まで来たか?
湿地
740m付近の稜線上に突如雪に埋もれた湿地が現る。右手のピンクのテープの先には下る道筋もあるが、無視して左手稜線を忠実に進む。
1
湿地
740m付近の稜線上に突如雪に埋もれた湿地が現る。右手のピンクのテープの先には下る道筋もあるが、無視して左手稜線を忠実に進む。
山頂
遂に山頂到達、立烏帽子から所要約1時間10分で、計画通りだ。刈り払いされた狭い山頂には看板も眺望もなく、ブヨと暑さを避け少し戻って休憩。
1
山頂
遂に山頂到達、立烏帽子から所要約1時間10分で、計画通りだ。刈り払いされた狭い山頂には看板も眺望もなく、ブヨと暑さを避け少し戻って休憩。
朳差岳(2)
山頂樹間から朳差岳山頂をアップ。南東には大境山や枯松山も見えて、この絶景が人気の理由か。
2
朳差岳(2)
山頂樹間から朳差岳山頂をアップ。南東には大境山や枯松山も見えて、この絶景が人気の理由か。
雪渓
山稜線東側の雪渓。涼風を求め雪渓に降りる。
1
雪渓
山稜線東側の雪渓。涼風を求め雪渓に降りる。
ユキツバキ(2)
尾根に咲くユキツバキの大輪。
1
ユキツバキ(2)
尾根に咲くユキツバキの大輪。
立烏帽子俯瞰
帰路の山稜線から立烏帽子を見下ろす。鞍部からの薮の登り返しが待っている。
1
立烏帽子俯瞰
帰路の山稜線から立烏帽子を見下ろす。鞍部からの薮の登り返しが待っている。
北壁
帰路樹間から葡萄鼻の北壁を望む。ほぼ終期のタムシバの残り花。
1
北壁
帰路樹間から葡萄鼻の北壁を望む。ほぼ終期のタムシバの残り花。
ヤマフジ
林道の山肌には今が旬のヤマフジが満開。微かに甘い香りも漂う。
1
ヤマフジ
林道の山肌には今が旬のヤマフジが満開。微かに甘い香りも漂う。

感想

1 新潟県下越に以前から気になる「葡萄鼻山」と言うが薮山が残っていました。
2 他ブログでは本来残雪期の山のようですが、地形図で見る限り尾根筋が比較的明確で、標高800M弱の中高
 山でもあるため、新緑期のこの時期に訪ねました。
3 アイゼンを携帯しましたが、結局登山路には残雪がありませんでした。
4 葡萄鼻山頂放射線量「0.06μsv/h」(地表)
5 特異な山名、入山者の少ない静山、樹林内に佇む雰囲気良い山小屋、ガレの急登、立烏帽子の絶景、そして
 左右に景色広がる細尾根と美しい花々・・・幾つもの魅力に包まれたこの藪山はやはり想像以上の名山でし
 た。(終日他登山者クロスなし)
6 ただし、この山も単独行や藪山には特有のリスクがありますので、初心者は充分ご留意下さい。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1465人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら