南アルプス深南部縦走〜光岳から池口岳の原生自然環境保全地域を歩く〜
- GPS
- 22:56
- 距離
- 38.7km
- 登り
- 3,229m
- 下り
- 3,757m
コースタイム
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:40
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:59
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 4:57
天候 | 9月6日(金)晴 7日(土)快晴 8日(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
6日0:15の京王八王子発の毎日あるぺん号で沼平入り ¥11,000 帰り 8日かぐらの湯(12:47)→平岡駅のバス(乗り合いワゴン) ¥600 飯田線 平岡(13:39)→飯田(14:44)¥670 高速バス 飯田(16:20)→横浜(21:00)\4,850 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【沼平〜茶臼岳】 沼平から30分ほどで左手に畑薙大吊橋。高所恐怖症の人はこれを渡るのも一苦労か。 ヤレヤレ峠まではさほどヤレヤレせず到着。登った標高を削るように徒渉点まで下る。 3か所の徒渉があるが仮設の木橋がある。3か所目の徒渉から茶臼岳までは本格的な登りの開始。危険個所はないがとにかく登る。 【茶臼岳〜光岳】 気持ちの良い稜線歩きと深南部らしいシラビソ等の枯木や倒木のトレイル。光小屋手前のガレ登りは堪える。 【光岳〜池口岳北峰】 ここからバリエーションルートだが、正直拍子抜けするぐらい踏み跡とテープはある。最初の窪地は少々わかりにくいが、尾根沿いを突破可能。池口の登り返し手前のやせ尾根が一番の難所か。 【池口岳北峰〜鶏冠山北峰】 池口の北峰から南峰から踏み跡はかなり薄くなる。池口南峰まで行かず、崩壊地を巻くように鶏冠山方面へ。テープや踏み跡はあるが、ルートファイティング必須。笹の平は膝丈ほどなので藪漕ぎというほどでもない。 【鶏冠山〜和田宿(犬切尾根)】 犬切尾根をシャクナゲルートを下らずに和田宿へ。ほとんどレコードのない犬切尾根だがシカ柵やテープがある。ただ何度か支尾根に入り込んで主尾根を外す。こまめな地形確認が必要。激下り、最後は植林地を突き抜けるように小池集落の林道に合流。 |
その他周辺情報 | 遠山温泉かぐらの湯 620円 |
写真
装備
MYアイテム |
da-yoshi
重量:-kg
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感想
原生自然環境保全地域という「人の活動の影響を受けることなく原生の状態を維持している地域」に設定されている地域が日本には5か所あります。大井川源流部にあたる光岳から池口岳の南は本州唯一の原生自然環境保全地域であり、アクセスも困難でまさに秘境という雰囲気を醸し出します。
今回憧れの光岳→加加森山→池口岳を歩くために夏季休暇を使い、畑薙ダムから遠山郷へ抜ける縦走を決行しました。
畑薙から光岳は百名山ということもあり、比較的整備されたトレイルですが、光岳以西は人のあまり入らないバリエーションルートになります。単独で山に行く場合、もうその魅力にしか食いつかなくなっています。
周辺の聖岳や赤石岳に比べると地味百名山の光岳ですが、さすが百名山だけあって光小屋は賑わっていました。
そして、地味だと思っていましたが、小屋周辺からの景色は素晴らしく、聖岳・上河内岳、寸又峡方面に奥深さ、さらには富士山も見えます。
山頂は樹林に囲まれていますが、その先のテカリ岩からはお目当ての原生自然環境保全地域を見下ろす素晴らしい景色。好天にも恵まれて苦労して沼平から9時間かけて光岳に来た甲斐がありました。
テカリ岩から西はバリエーションルート。憧れのトレイルになります。
しかし、拍子抜けするぐらい踏み跡は明瞭で、テープも豊富。電波もある(笑)
すれ違ったのは1組でしたが、夏山シーズンに合わせてそれなりに整備されている印象でした。
細かいアップダウンを繰り返し、加加森山から池口岳へ。池口は5年前に一度登っていますが、北峰から南峰がこんなにも厳しいルートだったかと感じるぐらい踏み跡は薄く、急な下り。意外な難ルートでした。
さらに当初台風の影響で悪天が予想された3日目でしたが、思いのほか天気が好転の状況になっていたので、さらに温めていた、南アルプス深南部でもなかなか手の付けにくい鶏冠山を通って犬切尾根を下って遠山郷に出る、ほとんどレポートのないルートを選びました。
池口から鶏冠山は笹の平と呼ばれる深南部らしい藪道。ただ膝丈ほどのため、中ノ尾根や不動岳のように藪をかき分けて、というほどではなかったです。
鶏冠山北峰(南峰はめんどくさくてパス)を経由して犬切尾根を下り始めます。
2日目は適地を見つけて、1,900mあたりでフォーカストビバーグ。
夜は一人で怖いので、夜更けとともに就寝(笑)
3日目。とにかく温泉に入ることだけを目的にひたすら下る。
通常池口の集落から周回で鶏冠山に登る人が多いので、シャクナゲルートを使うと思いますが、今回のように遠山郷をゴールとするなら、尾根を下るのが理想的でした。
レポートはないけど、必ず使われているという予想通り、シカ柵や植林地がある地元の人たちには比較的使われている尾根だと思います。しかし、このルートが全行程を通して一番難しく、いつのまにか支尾根に何度か入り込んでいました。こまめなヤマレ…もとい地図の確認が必要ですね。
(ヤマレコを起動しているのに甘え、何度もGPSを頼りにしてしまった情けない自分)
ヘロヘロで和田宿について、お目当てのかぐらの湯。このために重い荷物を背負って40kmも山を歩いたといっても過言ではありません。
かぐらの湯は3回目ですが、何回来てもお風呂・雰囲気ともに最高。バスの関係で1時間弱しかいられなかったですが、また来たい温泉です。というかいつか遠山に住みたい。
コメント
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こんばんは。
出発の時に挨拶させてもらった者です。
お天気が良い方に転がり予定通りのルート歩けて良かったですね。
光以南は何度か歩いていますが年々入る人が増えてきてる気がします。
それでも静かな森が美しくて良い地域だと思います。
人が殆どいないのは池口以南の深南部とこの日自分達が歩いた東河内辺りでしょうかね。
長いルート楽しめて良かったですね
思った以上に時間を短縮できていたのと天気がよかったので従来通りの行程で行けました。僕も元々浜松にいたので主要な深南部の山は歩いてます。雑誌等に紹介されているので年々入山してる人は多そうですね。
レポ読みました。さすがの狙い目ですね。次は青薙や青笹、笊の一帯の踏査も興味深いです。
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