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Yamareco

記録ID: 2027888 全員に公開 ハイキング 鳥海山

鳥海山(二ノ滝口から千畳ヶ原・七高山経由万助道下山)

情報量の目安: S
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日程 2019年09月13日(金) 〜 2019年09月14日(土)
メンバー
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク

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地図/標高グラフ


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歩くペース 1.2〜1.3(ゆっくり)
※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち53%の区間で比較) [注意事項]
表示切替:

コースタイム [注]

1日目
山行
9時間0分
休憩
0分
合計
9時間0分
S二ノ滝登山口08:0010:10仙龍滝14:50丁字路16:20月山森分岐16:30月山森17:00河原宿小屋跡
2日目
山行
11時間50分
休憩
50分
合計
12時間40分
河原宿小屋跡05:3008:30伏拝岳09:30七高山09:5012:30御田ヶ原(万助道)分岐14:50万助小屋15:2016:30渡戸17:10三ノ滝分岐18:10二ノ滝登山口G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
小休憩含む
その他周辺情報アポン西浜(日帰り温泉施設)¥300円
道の駅 鳥海
過去天気図(気象庁) 2019年09月の天気図 [pdf]

写真

二ノ滝登山口(駐車場)
2019年09月13日 07:31撮影 by Canon IXY 640, Canon
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二ノ滝登山口(駐車場)
1
駐車場の案内板
2019年09月13日 08:02撮影 by Canon IXY 640, Canon
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駐車場の案内板
モグラの死骸(-_-;)
2019年09月13日 08:23撮影 by Canon IXY 640, Canon
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モグラの死骸(-_-;)
一ノ滝展望台への入り口
二ノ滝へは直進
2019年09月13日 08:42撮影 by Canon IXY 640, Canon
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一ノ滝展望台への入り口
二ノ滝へは直進
一ノ滝?
2019年09月13日 08:43撮影 by Canon IXY 640, Canon
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一ノ滝?
2
二ノ滝神社
2019年09月13日 09:02撮影 by Canon IXY 640, Canon
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二ノ滝神社
二ノ滝アップ
2019年09月13日 09:06撮影 by Canon IXY 640, Canon
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二ノ滝アップ
5
三ノ滝
以下、上手く写真を撮ることが出来ず滝の写真は不掲載(-_-;)
2019年09月13日 09:05撮影 by Canon IXY 640, Canon
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三ノ滝
以下、上手く写真を撮ることが出来ず滝の写真は不掲載(-_-;)
1
ブナ林が始まる
2019年09月13日 10:35撮影 by Canon IXY 640, Canon
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ブナ林が始まる
小沢をいくつか越える
2019年09月13日 10:40撮影 by Canon IXY 640, Canon
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小沢をいくつか越える
道の足元に天然ナメコ
撮るだけにしました
2019年09月13日 11:27撮影 by Canon IXY 640, Canon
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道の足元に天然ナメコ
撮るだけにしました
4
笙ヶ岳が見えてきた
2019年09月13日 12:27撮影 by Canon IXY 640, Canon
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笙ヶ岳が見えてきた
4
左手方向に見えた二段の滝
2019年09月13日 12:32撮影 by Canon IXY 640, Canon
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左手方向に見えた二段の滝
2
月山沢
石跳びで難なく渡る
2019年09月13日 12:39撮影 by Canon IXY 640, Canon
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月山沢
石跳びで難なく渡る
千畳ヶ原が近くなって振り返ると日本海
2019年09月13日 13:07撮影 by Canon IXY 640, Canon
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千畳ヶ原が近くなって振り返ると日本海
心なし紅葉の始まりを感じさせる
2019年09月13日 13:09撮影 by Canon IXY 640, Canon
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心なし紅葉の始まりを感じさせる
2
赤色は良く映える
2019年09月13日 13:16撮影 by Canon IXY 640, Canon
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赤色は良く映える
1
千畳ヶ原が近くなった
2019年09月13日 13:53撮影 by Canon IXY 640, Canon
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千畳ヶ原が近くなった
1
一叢のリンドウ
2019年09月13日 13:59撮影 by Canon IXY 640, Canon
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一叢のリンドウ
2
紅葉の兆しを感じさせる千畳ヶ原に達した(^^;)
2019年09月13日 14:03撮影 by Canon IXY 640, Canon
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紅葉の兆しを感じさせる千畳ヶ原に達した(^^;)
3
笙ヶ岳を望む
2019年09月13日 14:08撮影 by Canon IXY 640, Canon
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笙ヶ岳を望む
3
草叢を貫き空へと向かう木道
2019年09月13日 14:24撮影 by Canon IXY 640, Canon
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草叢を貫き空へと向かう木道
1
外輪山が見えてきた
2019年09月13日 14:29撮影 by Canon IXY 640, Canon
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外輪山が見えてきた
3
風にたなびき光輝く草原
2019年09月13日 14:33撮影 by Canon IXY 640, Canon
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風にたなびき光輝く草原
4
扇子森へと延びる木道
2019年09月13日 14:34撮影 by Canon IXY 640, Canon
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扇子森へと延びる木道
2
千畳ヶ原の要 丁字路 
2019年09月13日 14:47撮影 by Canon IXY 640, Canon
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千畳ヶ原の要 丁字路 
2
幸次郎沢(影の部分)大きな石が積み重なっている
2019年09月13日 15:16撮影 by Canon IXY 640, Canon
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幸次郎沢(影の部分)大きな石が積み重なっている
3
チョウカイアザミは至るところにある
2019年09月13日 15:28撮影 by Canon IXY 640, Canon
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チョウカイアザミは至るところにある
1
幸次郎沢
石が積み重なっているが比較的登りやすい
というより楽しい登り
2019年09月13日 15:46撮影 by Canon IXY 640, Canon
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幸次郎沢
石が積み重なっているが比較的登りやすい
というより楽しい登り
2
月山森より千畳ヶ原を望む
奥は笙ヶ岳の連なり
2019年09月13日 16:32撮影 by Canon IXY 640, Canon
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月山森より千畳ヶ原を望む
奥は笙ヶ岳の連なり
4
日本海に太陽が傾き始める
2019年09月13日 16:36撮影 by Canon IXY 640, Canon
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日本海に太陽が傾き始める
4
河原宿小屋跡手前で17時 
小屋跡でビバークを決断
2019年09月13日 16:56撮影 by Canon IXY 640, Canon
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河原宿小屋跡手前で17時 
小屋跡でビバークを決断
2
外輪山方面 明日も快晴を期待させる
2019年09月13日 16:59撮影 by Canon IXY 640, Canon
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外輪山方面 明日も快晴を期待させる
3
木道を歩いて行くと
2019年09月13日 17:00撮影 by Canon IXY 640, Canon
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木道を歩いて行くと
1
河原宿小屋(使用不可)が見えた
2019年09月13日 17:09撮影 by Canon IXY 640, Canon
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河原宿小屋(使用不可)が見えた
2
小屋前でビバーク
2019年09月13日 17:11撮影 by Canon IXY 640, Canon
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小屋前でビバーク
1
ツェルトをテント仕様で使ったがテントにはかなわない
2019年09月14日 04:55撮影 by Canon IXY 640, Canon
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ツェルトをテント仕様で使ったがテントにはかなわない
6
大雪路と小雪路(上部雪渓)
2019年09月14日 05:28撮影 by Canon IXY 640, Canon
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大雪路と小雪路(上部雪渓)
4
大雪路
雪面は凍っていてツルツル状態
2019年09月14日 06:12撮影 by Canon IXY 640, Canon
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大雪路
雪面は凍っていてツルツル状態
3
大雪路渡って小雪路へ進む
2019年09月14日 06:31撮影 by Canon IXY 640, Canon
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大雪路渡って小雪路へ進む
1
小雪路の中間部は地肌が出ていた
そちらを渡ろう
2019年09月14日 07:22撮影 by Canon IXY 640, Canon
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小雪路の中間部は地肌が出ていた
そちらを渡ろう
1
外輪山に向かって一気に登れず亀足状態(-_-;)
2019年09月14日 08:00撮影 by Canon IXY 640, Canon
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外輪山に向かって一気に登れず亀足状態(-_-;)
1
やっとこ伏拝岳についた
左前方の山が鳥海山頂(新山)
2019年09月14日 08:28撮影 by Canon IXY 640, Canon
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やっとこ伏拝岳についた
左前方の山が鳥海山頂(新山)
3
新山右手に御浜神社が見える
2019年09月14日 08:29撮影 by Canon IXY 640, Canon
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新山右手に御浜神社が見える
1
雲海上にうっすらと月山が浮かんでいた
2019年09月14日 08:38撮影 by Canon IXY 640, Canon
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雲海上にうっすらと月山が浮かんでいた
3
七高山への道
2019年09月14日 08:50撮影 by Canon IXY 640, Canon
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七高山への道
2
噴石が山腹を埋める新山
2019年09月14日 08:57撮影 by Canon IXY 640, Canon
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噴石が山腹を埋める新山
2
七高山も瓦礫の山
2019年09月14日 09:18撮影 by Canon IXY 640, Canon
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七高山も瓦礫の山
2
すっきり秋の空
2019年09月14日 09:19撮影 by Canon IXY 640, Canon
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すっきり秋の空
3
山頂を後にする
2019年09月14日 09:31撮影 by Canon IXY 640, Canon
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山頂を後にする
4
御田ヶ原分岐
2019年09月14日 11:43撮影 by Canon IXY 640, Canon
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御田ヶ原分岐
1
急斜面のトラバース
2019年09月14日 11:51撮影 by Canon IXY 640, Canon
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急斜面のトラバース
1
山頂を振り返る
2019年09月14日 12:23撮影 by Canon IXY 640, Canon
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山頂を振り返る
1
仙人平
長い下りの始まり
2019年09月14日 12:49撮影 by Canon IXY 640, Canon
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仙人平
長い下りの始まり
ブナ林の道となる
ここよりカメラ充電切れ予備カメラ使用
2015年01月01日 04:24撮影 by DSC880D, Kenk
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ブナ林の道となる
ここよりカメラ充電切れ予備カメラ使用
沢中に甌穴が見られた
2015年01月01日 04:37撮影 by DSC880D, Kenk
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沢中に甌穴が見られた
1
駐車場への分岐
2015年01月01日 04:56撮影 by DSC880D, Kenk
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駐車場への分岐
陽が陰る
2015年01月01日 05:00撮影 by DSC880D, Kenk
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陽が陰る
何とか懐電使わずに駐車場に着いた
長い一日である
2015年01月01日 05:50撮影 by DSC880D, Kenk
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何とか懐電使わずに駐車場に着いた
長い一日である
撮影機材:

感想/記録

鳥海山は海岸近くまで、長くなだらかな山裾を引く東北を代表する秀麗な山だ。私は二度登っている。最初はスカイラインの鉾立から家族旅行。二度目は矢島口からだが、山頂近くで遭難死した山友の追悼登山であった。初冬、山頂付近で遭難死したとのことだった。その方は、私達にとってまったくの他人だ。その追悼登山の経緯をかいつまんで話せば、神さんが海外山岳ツアーに参加したときのメンバーだったことの縁だ。以後、互いに行き来があり自宅に泊めていただいたことも有る。鳥海山は、因縁の山なのである。本来ならば、神さんがメインになるべきだが私の単独登山となる。

鳥海山登山のルートは沢山あるが、鳥海山で検索すると登る人の少ないのは二ノ滝コースである。滝を見ながら登るのだから魅力的だと思うのだが、何か原因が有るに違いない。地図上で検討してみると、急登で距離が長い。途中に小屋も無い。残雪の心配もある。ヤマレコのメッセージを利用して先人に意見を乞うと雪は遅くまで残っているようだ。私にとっては、ちょっと荷が重そう。しかし、実はその先の千畳ヶ原探訪がメインの計画なのである。せんじ詰めれば鉾立から下って原を散策して戻るだけでもいいのだ。しかし、それでは余りにも軟弱すぎる。私にも山を趣味とする者としての矜持がすこしは残っているのだ。正確にいうと矜持というよりは、ちょっとは他人様に自慢もしたいのである。時期は9月中旬と決め早々と計画は出来上がった。

山行前日出発。道の駅「鳥海」で車中泊の計画である。天気予報に一喜一憂の日々を過ごし、13日決行と決まる。第一日目は、のんびり出発して山麓の滝巡りとし、二日目登山開始の計画だったが、一日目未明に目が覚めたので、そのまま出発する。二度寝して寝過ごしたことは一度ならずあるのですぐに出発する。未明の道路は空いていてスムーズに走る。自動車専用道路やバイパスの設置も進んでいて順調に進む。今日は鳥海山麓の滝巡りの計画だが、予定よりかなり早く着いたのでそのまま山に入ることに変更する。

7時過ぎ、駐車場着。他に一台駐車あり。二ノ滝を示す看板が出ている。当たり前だが一ノ滝は二ノ滝の下流だ。ところが下流に歩いて行っても一ノ滝の案内標識がない。事前に調べた時は確かに道は有ったはずなのだが標識を見たのは幻想だったのか、と戻っても道は無い。もう一度地図で確認するかと思ったら車がやって来た。車を停めていただいて事情を話すと登山口は、やっぱり駐車場の看板の表示で良いらしい。恥も外聞もなく駐車場まで乗せていただいたが、小一時間のロス。彼は、沢登りだという。聞いた沢の名前は忘れてしまった。きっと気が焦っていたのであろう。何をやっているんだろう俺は、と気を引き締め、気合を入れなおす。

「一ノ滝・二ノ滝案内図」の看板をよくよく見れば、一ノ滝への道は無い。こちら側の遊歩道から眺めるようだ。道路の端に何とモグラの死体が横たわっている。縁起が悪い。出足からこれじゃ先がおもいやられる。神社があって直ぐに二ノ滝。水量は豊富だが細身の滝である。滝つぼの底が見えるのではないかと思うほど透き通った水である。一ノ滝は枝葉が邪魔になって見えないが滝は有るようだ。階段を降りて行けば見えるようだが、先を急ぐ。橋を渡って対岸を登る。次が三ノ滝。その手前に狭霧(さぎり)橋があり周回して駐車場へ戻ることができる。ここまでが一般的な観光コースで、ここから先が登山の範疇に入るようだ。

ゴーゴーと響く沢音を聞きながら進む。谷は深く木々も繁茂しているが沢身を覗き込むと川底が見えるほど透き通った水が流れている。仙龍滝脇に立つと、落下する水の振動が足元から伝わってくる。うまく表現できないが、ズンズンズンと来る感じである。楽器にたとえれば、コントラバスかベースの響きである。切り立った断崖の下を流れる仙人滝は、はっきりとは見えないが、その音は凄い迫力で豊富な水量と激流を感じさせる。やがて沢から離れ、ブナの林を行く道となる。小さな沢を渡りながら進む。左手には黄色に染まり始めた山が見えた。笙ヶ岳に違いない。すでに紅葉が始まっているのだ。雨が降ると渡れないという月山沢はなかなか現れない。

登り基調だった道が下って行くと月山沢だ。確かに雨が降ると一気に雨が集中するのだから渡れそうにない、と思う。しかし、今は飛び石で難なく渡る。ここから千畳ヶ原への登りとなる。いわゆる沢源頭への登りだ。これが厳しい。たまらず途中で大休止。エネルギー補給で一息ついて出発。天気は快晴。絶好の山行日和。しかし、気温もうなぎ登り。千畳ヶ原はすぐそこなのにたまらず灌木の陰で休む。仰向けになりながら考える。このペースでは唐獅子平避難小屋泊は、夢のまた夢。河原宿小屋跡辺りでビバークに追い込まれるに違いない。ここまで来れば、引くに引けず。気を引き締めて出発。

一歩一歩進んで行くと草地となり道は木製に変わり一気に展望が開ける。「ウワ―!!スッゲー!!」と心で叫ぶ。これが見たかったのだ。紅葉が始まりかけた草原が広がる。前面が鳥海山の外輪山斜面。左へ鍋森、笙ヶ岳。後ろを振り返れば日本海。さらに回れば月山森。風になびく草が、陽の光を浴びてキラキラと輝く。実にいい風景だ。私は、紅葉真っ盛りの風景も好きだが、これから紅葉へ向かわんとするその一瞬も好きである。今まで青々と伸びることに全精力を傾け、最後の輝きを放ちながら終焉を迎える。その一瞬の輝きに感情移入してしまうのである。

原を突っ切って岩の積み重なる幸次郎沢を登る。遠くから見た時は、急な階段状の登りかと思ったが、それほどでもなく快調に登れた。時間は押していたので河原宿小屋跡でのビバークは確定的になった。幸次郎沢を登り切ったところは鞍部になっていて風がビュービューと吹き抜けて行く。たまらず長袖を羽織る。ちょっと迷ったが計画通り月山森を目指した。大した登りではないが疲れもたまっているのか一歩一歩の登りである。360度の眺望は得られるが、日本海からまともに受ける風は半端じゃない。早々に下って河原宿小屋跡に出る。誰もいない。

小屋は残っているが古いもので少し傾いている。戸は開かない。釘が打付けられているようだ。小屋は古いが、厚労省の補助で作られたトイレは段違いに立派である。地面から石が飛び出していて良いサイトは無いが、ちょうど人一人分くらいの平地が確保出来た。河原の名が付くだけあって、近くに石はいくらでもある。適当に石を持って来てアンカーとする。まあ、何とか寝るスペースは確保できた。晩のメニューはインスタントラーメン。カレーもあるのだが、やっぱり汁ものへと走ってしまう。ラーメンは塩分も取れて水分も取れる優れものである。

夜零時過ぎ、目が覚めると風が強い。雨もパラついている。今日は厳しいアルバイトになりそうだ、と思いながら眠り込む。朝方目を覚ますと予想は覆され風は無い。外を見ると快晴。いい一日になりそうである。朝もラーメン。昼は行動食だから御飯は二食分の残。ツェルト撤収。5時半出発。まずは雪渓横断。表面はツルツルに凍っている。4本爪アイゼンは持っているが張られたロープとスプ-ンカットの縁を足がかりに突破。イワイチョウ・アオノツガザクラ・チョウカイアザミ等が咲く。

黄色のペンキマークに従って進むと二つ目の雪渓の上部に出てしまった。雪渓横断部は距離は短いが先ほどの雪渓よりは急だ。下を見ると雪渓の真ん中あたりに雪の消えた登路が見えた。しかし、戻るのも面倒なのでそのまま渡った。一度片足が滑ったがスプーンカットの縁で止まった。油断大敵である。やれやれ。後続の人も上部まで上がってきた。思うに、雪渓が消えるのに合わせてペンキを塗り替えているのであろう。黄色はシーズン初め。赤はその後、というように。いずれにしろ漫然と歩いていてはいけないという事であろう。後は、九十九折の道を進んで文殊岳に出る。360度の展望だ。しかし、雲海が広がっていて頭を出している月山くらいしか認識出来なかった。

伏拝岳から左回りに七高山を目指す。急に賑やかになった。といっても人の姿は疎らだ。もう降りてくる人もいて「こんにちは〜」の挨拶を交わしながらの歩行となる。東斜面に唐獅子避難小屋が見える。昨日そこに泊まれれば完璧だったのだが、牛の歩みでは鼻から無理であった。七高山頂はプチ混雑。新山を見れば登山者が列になっている。明日からの三連休は大賑わいに違いない。新山には行かず外輪山を戻って下る。

数珠つなぎでは無いが途切れ無く登山者がやってくる。さすがは東北有数の山である。それも千畳ヶ原との分岐までで後は一人旅。10人位のグループとすれ違うが、千畳ヶ原を歩く人は少ない。蛇石流分岐から万助道を下る。千畳ヶ原ともお別れだ。千畳ヶ原は掛け値なしに良いところであった。しかし、一つ疑問が。千畳といえば、畳を千畳ならべたほど広いということであろう。畳千畳は、1,620平方メートル。およそ40m×40mである。現地と比べてあまりにも狭すぎる。と言って一万畳や十万畳でも語呂が悪い。やっぱり千畳でなければならないのだ。納得。

仙人平を過ぎるとスカッとした見晴らしは無く、道は荒れ気味になる。道は一本道だから迷う事は無い。ただただ歩くのみ。ただただ歩いて行くと、突然、赤白の瀟洒な万助小屋が現れる。小屋脇の沢を冷たい水が流れる。沢底までくっきり見える透き通った水だ。小屋の入口の戸は閉まっていて開けることは出来なかった。ハクサンフウロの薄紅色の花びらが心を癒してくれる。大休止30分。いよいよ終わりは近い。

何の根拠も無く終わりは近いと思ったがブナ林の道は続いた。地図には尾根渡りとあるが、比高が低いので尾根と言えば尾根、そうで無いといえばただの山道を進む。長い尾根で途中大休止する。後はひたすら歩く。渡戸を過ぎ二ノ滝駐車場の標識に従い左折して進む。ここから少し登って緩やかに下って行く。もう一般観光道路だから問題は無いが夕闇が迫ってくる。今日の行程も長かったなあ、と思い始めたころようやく駐車場が見えた。車が一台停まっていた。洞腹の滝観賞は割愛してアポン西浜へ急行。道の駅鳥海で車中泊。鳥海山山行の幕を閉じた。
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