東赤石系 銅山川 瀬場谷
yamapipi
その他3人 
体力度について
- GPS
- 10:41
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 848m
- 下り
- 829m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
滝直登にラバーソールが有効な箇所あり |
| その他周辺情報 | 登山口から新居浜方面に山道を４０分ほど車で下ると、マイントピア別子別子温泉〜天空の湯〜あり。利用料500円（浴槽8種類） |
写真
まずは右岸側にある大岩を右側から回って突破しようと、リーダーが行ってみる。ビレイ側は大岩の向こうに行ってしまうと状況が見えず、心配しながら待っていたけど、しばらくするとハングで無理と戻ってくる。
そのあとを私が行くも、足がつかなくなったところで、スマホを落としてしまい、2回潜っても拾えず、見かねたリーダーが潜って取れるも落とし、呼吸を整えて3回目をトライするもやはりとれず、リーダーが2回目のトライで回収してくれた！写真は潜った後に死にそうな顔してゼーゼー呼吸しているところ。
1
写真は潜った後に死にそうな顔してゼーゼー呼吸しているところ。
直登で一番の核心であった2段10mの滝がでてきた。まずはYさんが滝の右側から取り付こうとするが、なかなか岩に乗ることができない。
まずはYさんが滝の右側から取り付こうとするが、なかなか岩に乗ることができない。
今度は滝の左側から取り付き、今度は上手くいった。Yさん、果敢挑み、かっこい〜。
しかしぬめってこれ以上は行けず、リーダーと残念ながら交代
Yさん、果敢挑み、かっこい〜。
しかしぬめってこれ以上は行けず、リーダーと残念ながら交代
装備
| 個人装備 |
沢靴
沢スパッツ
膝サポーター
沢靴下
グローブ
タイツ
短パン
長そでシャツ
登山靴
靴下
雨具
着替え
沢ザック
防水バッグ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地形図
トポ
コンパス
笛
計画書
ココヘリ
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
ハーネス
ヘルメット
確保器
環付きカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
アッセンダー
お助けロープ10ｍ×6ｍｍ
シャワーよけバイザー
スマホケース
昼下がりのジョニー
防虫スプレー
ストック
レジャーシート
ロープ8ｍｍ×30ｍ
カム0.4〜2番
フローティングロープ
ハンマー
ハーケン
|
|---|---|
| 共同装備 |
ロープ8ｍｍ×30ｍ
カム0.4〜2番
フローティングロープ
ハンマー
ハーケン
|
| 備考 | 水没した時用に水中メガネが必要。 今年買ったモンベルのライフジャケットは分厚くて重すぎるため、リーダーから前の沢でアドバイスをもらい子供用をわざわざ購入したが、車に置いたまま忘れる。結果的には必要なかった。 |
感想
前日は床鍋谷を遡行し、瀬場登山口近くの空き地でテント＆車中泊。
夜中に雨が降り出したけど、翌朝は前日に引き続き素晴らしい快晴。
瀬場谷は吉岡本に「まるで沢登り用にできたような谷でほとんどの滝で直登が楽しめる」と書いてある。
昨日の疲れもほとんど感じず、期待にわくわくしながら、瀬場谷川に架かる橋の袂のガードレールから懸垂下降で入渓。
すぐに3段10mの滝がでてくる。ここは右岸を高巻くもガレ場の上りでかなり不安定な斜面を落石に気をつけながら登り、最初から緊張を強いられた。
またすぐに上品な美しさの4段15mの滝がでてくるが、ここも難しいので遡行図通り右岸から高巻いた。
まずはあえて難しそうな大岩の右側から高巻こうと、リードでリーダーがチャレンジするも、しばらくすると「撤退！」と戻ってきた。ハングして無理と。
今度は大岩の左側から私が先頭で行くも、ボロボロの急峻なルンゼ状になったガレ場で、登っているそばから岩が落ち、かなり神経を使って冷や冷やしながら登った。
ガレ場を抜けると草付きへ、散立する木を伝って高度を上げたあと沢に復帰。
この2つの高巻きで時間をかなりロスし神経もすり減らしたが、さらなる試練がこの後に待っていた。
大きな丸い釜をもった直登できそうな滝がでてきた。右側からへつって滝へ移動中、首まで浸かったところで、首からぶら下げていたスマホケースからスマホが浮き出て、釜の底に落としてしまうという大失態をしでかしてしまった。
透明度が良く水面からはっきり見えているが、水深2m以上ありなんとか自分で潜って取ろうとトライするも、水中ではぼんやりとしか見えずもう少しが届かない。
死にそうな顔をして水面に出てきて呼吸を荒らげている私を、見かねたリーダーが潜って拾ってくれた。
スマホは20分以上水没していたが無事だった。
今晩のごはんはおごり決定！
しかし時間を無駄にしてしまった。
この後すぐに、この谷最大の50m八間滝が姿を現す。
滝前は広くて明るく、沢登りでしか見ることのできない滝下からのアングルは豪快で素晴らしい。
ここで一服したあと吉岡本の通り右岸から高巻く。
右上すると本に書いてある通りクラックの岩場が出てきた。
ここはYさんが「リード行きます！」と滑る沢靴で突破してくれた。
2番手に私、3番手にNさん、最後リーダーで行くも、苦戦していた後続を私が肩がらみでビレイするという初体験も面白かった。
しかしここも落石が酷く、危険きわまりなかった。
ランニングビレイにザックがひっかかるトラブルや、クラック突破後もいやらしい斜面が出てきたりで、八間滝を突破するのに2時間半もかかってしまった。
帰宅後調べると左岸からあっさり巻いたり、右岸から一度登山道にでるなどもっと簡単に巻く方法もあったようだが、私的には冒険しているようでとても面白かった。
ただこの時点で時間は12時前、遡行図の1/5しか進めていない衝撃の事実もあり、この後どこで撤退するかお昼ご飯を食べながら相談。
この先、登山道との交差点が3カ所でてくるので、1カ所目に遅くとも13時半にたどり着かなければ撤退と決めて進む。
直登できる滝が多く快適に超えていく。
途中、落差5m程の“裏見の滝”があり、滝の裏側を通れるお楽しみポイントとなっていて、横切った後に右岸側の岩壁を登る。
ここも岩がもろく滑りやすくお助けヒモを出してもらうが、ヒモをもつと登りにくく、結局なしで登る。
そして1カ所目の登山道分岐点に13時に到着。
リミット前なので次の登山道分岐点まで進むことに。
すぐに今回の滝直登で一番の核心であった2段10mの滝がでてきた。
ここは滝の左側から右上しながら登る。
Yさんがトライするもヌメリで断念。
ラバーソールのリーダーがリードを交代し突破してくれた。
次に私がアッセンダーにて確保し進むも、上段の滝で初心者の私は何を勘違いしたのか、あえて流れの激しい滝の真下に突っ込み、あまりの水の勢いに立っていられずに、突っ込んだ瞬間押しつぶされて四つ這いになってしまった。
後方で見ていたYさんはヤバいと思ったようで、思わずリーダーに向かって「ロープ引いて」と叫んだらしい。
自分でも一瞬焦り、ここから抜け出れなかったどうしようと思ったが、ハイハイしてすぐに脱出できた。
しかも前回沢で一緒になった時に、Nさんからのアドバイスでかぶっていたサンバイザーが、この時最も威力を発揮した。
滝頭まで移動後、次に登るNさんを見ていると、岩壁とシャワーの間にちゃんと隙間があり、そこを難なく通過していたのであった。
そしてこの滝を突破後、またすぐに大岩壁がでてきて、その裏側を割るように水が流れるセリ割の滝がでてくる。
ここも直登は難しそうなので、大岩を右上しながら登攀。水無しクライミング�教蕕�らいも高度感があり慎重に登る。
そして最後のYさんはまだ登っていたが、時間短縮のために私とNさんがリーダー指示で先に進むことに。
サイコロ滝など独特の景観の滝などもでてきて面白く、ほぼ直登でシャワークライミングを楽しみながら進んで行った。
ただまだまだ思いっきり足を上げて超えていかなければならないところが続き、昨日の沢登りの影響もあり、徐々にみんな疲労し足取りが重くなってきた。
途中先頭をリーダーと交代しながら、16時にやっと2つ目の登山道分岐点に到着。
なんとここまでの遡行に9時間もかかってしまった。遡行終了点まであと1時間程であったが、今回はここでおしまい。
ここまで4つの連爆帯を超えてきたが、ここからは美しいナメ床が続くらしい。
またもし来ることができたら、最後まで遡行し東赤石山の山頂まで行きたいな。
下山後は昨日も利用した温泉に入り、新居浜のとんかつ屋さんで食事をしてから、神戸へと戻る。
食堂をでてから2名が最終電車に間に合うかどうかギリギリであることに気づき、半ば無理かなとあきらめていたが、間に合いそうとなり後部座席で寝ていた2人を叩き起こし、大急ぎで駅に向かってもらった。滑り込みギリギリセーフで間に合い、最初から最後までドタバタの山行だった。
瀬場谷は吉岡本で「2級上」のレベルと書いてあった。勝手に勘違いしてやさしいレベルかと思っていたら、中級レベルだった。吉岡本に掲載されている沢で瀬場谷は私にとって5つ目の沢だったけど、中級の沢は初めて。途中に3度、一般登山道が横切っていて「2級上」という難易度であるということは、いやらしい箇所があるに違いないと書いている人がいたけど、その通りだった。
カムやアッセンダーが大活躍する沢は初めてで、初心者の私にとって厳しい沢だったけど、リーダーやYさんがたくさんの難所を突破してくれたおかげで遡行することができた。見どころが多く、スリルも味わえ、思いっきりシャワークライミングできるこの沢はめちゃめちゃ面白かった。
そういえば床鍋谷・瀬場谷ともだれとも会わず、完全プライベートなぜいたくな時間・空間でもあった。
沢にはまってしまいそう、やばい、、、。
あと一番心配していた寒さは、結果的には一度もレインウェアを着ることなく、上下ともスキンメッシュとフラッドラッシュにTシャツのみで、快適に過ごせたので良かった。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する