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Yamareco

記録ID: 2069141 全員に公開 無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜

八方尾根~唐松岳~五竜岳~遠見尾根

情報量の目安: S
-拍手
日程 2019年10月20日(日) 〜 2019年10月21日(月)
メンバー
天候1日目:午前10時ぐらいまでは霧雨、その後低層雲はあるものの稜線上は晴れ
2日目:稜線上は晴れていたが稜線からくだると低層雲の下にでて曇り
アクセス
利用交通機関
車・バイク
下山地点のエスカルプラザ(五竜スキー場)で前夜泊し、登山1日目の朝に八方ゴンドラ乗り場までタクシー移動(2310円)。6時過ぎにアルピコタクシー白馬営業所に配車依頼し、7:15にタクシー乗車、7:30には八方ゴンドラ着。
北ア登山はシーズンオフに入ったため駐車場はガラガラで前夜0時過ぎ到着時点で1台のみ。朝は6:00には10~15台ぐらい居た。
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地図/標高グラフ


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歩くペース 0.8〜0.9(速い)
※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち52%の区間で比較) [注意事項]
表示切替:

コースタイム [注]

1日目
山行
5時間0分
休憩
31分
合計
5時間31分
S八方池山荘08:3808:56石神井ケルン08:5709:05第2ケルン09:11八方ケルン09:1209:26第三ケルン10:07扇雪渓10:0910:24丸山10:2511:09唐松岳頂上山荘11:24唐松岳11:4411:56唐松岳頂上山荘12:01牛首12:0412:59大黒岳13:0114:04白岳14:0514:09五竜山荘
2日目
山行
5時間34分
休憩
31分
合計
6時間5分
五竜山荘05:3806:32五竜岳06:4308:27五竜山荘08:2808:31遠見尾根分岐08:3409:30西遠見山09:58大遠見山09:5910:23中遠見山10:3810:53小遠見山11:31地蔵の頭11:43白馬五竜アルプス平G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
コースは特になんということはない尾根道と稜線ですが、唐松岳~五竜岳の間の岩場(牛首)は人によっては怖く感じることやヘルメットをしている方もいるそうです。(私が歩いた日は3人しかすれ違わなかったので混んでいる時期の情報です)
落石があるような場所ではないのでヘルメットは不要でしょう。
感想欄に詳細を記載しますが、遠見尾根の降りで熊に遭遇しました。
五竜岳の中腹(五竜山荘の下)から遠見尾根にかけては熊がよく出る場所のようですので、人が少ない時期に歩く方は要注意です。
過去天気図(気象庁) 2019年10月の天気図 [pdf]

装備

個人装備 長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック ポール テント テントマット シェラフ

写真

霧雨のスタート
2019年10月20日 08:16撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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霧雨のスタート
季節は秋
2019年10月20日 08:26撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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季節は秋
顔があるケルンですかね?よく見ずに進んでしまった
2019年10月20日 09:11撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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顔があるケルンですかね?よく見ずに進んでしまった
1
9時過ぎに早くも青空がみえてきた。
2019年10月20日 09:16撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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9時過ぎに早くも青空がみえてきた。
ケルン多い
2019年10月20日 09:27撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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ケルン多い
中層の霧?がとれて高層雲と中層雲の間を歩いていく。天国かな?
2019年10月20日 10:26撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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中層の霧?がとれて高層雲と中層雲の間を歩いていく。天国かな?
随分前から通行止めのようだ。
2019年10月20日 10:58撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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随分前から通行止めのようだ。
五竜岳かな?
2019年10月20日 11:27撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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五竜岳かな?
1
剱岳から立山にかけて。右側は北方稜線かな?
2019年10月20日 11:27撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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剱岳から立山にかけて。右側は北方稜線かな?
1
唐松岳頂上山荘への分岐に到着。小屋はスルーしてまずは山頂へ。
2019年10月20日 11:33撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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唐松岳頂上山荘への分岐に到着。小屋はスルーしてまずは山頂へ。
白馬岳方面。くっきり見えてますね〜
2019年10月20日 11:34撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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白馬岳方面。くっきり見えてますね〜
1
不帰の嶮。この字で合ってますかね?大キレットよりは簡単そうに見えますね。
2019年10月20日 11:36撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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不帰の嶮。この字で合ってますかね?大キレットよりは簡単そうに見えますね。
誰もいない五竜岳への縦走路を歩いていると天候的にあまり期待していなかった雷鳥殿に遭遇。剱岳方面を警戒中。
2019年10月20日 12:25撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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誰もいない五竜岳への縦走路を歩いていると天候的にあまり期待していなかった雷鳥殿に遭遇。剱岳方面を警戒中。
2
立山や槍穂の雷鳥さん程人馴れしていないようで写真をとっているとこちらをチラチラ見ながらハイマツ帯の中に撤収していきました(笑)吊尾根の途中にいた雷鳥一家は登山道の真ん中に居座って登山者がゆっくり高巻きして通るほどなのに。
2019年10月20日 12:26撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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立山や槍穂の雷鳥さん程人馴れしていないようで写真をとっているとこちらをチラチラ見ながらハイマツ帯の中に撤収していきました(笑)吊尾根の途中にいた雷鳥一家は登山道の真ん中に居座って登山者がゆっくり高巻きして通るほどなのに。
1
ハイマツ帯からも警戒を怠りません。
2019年10月20日 12:27撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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ハイマツ帯からも警戒を怠りません。
絵になる木。と五竜岳。
2019年10月20日 12:29撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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絵になる木。と五竜岳。
こじんまりとした屏風岩的な岩。クライマーにとってはなかなか良さそうな岩。※想像です。
2019年10月20日 12:52撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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こじんまりとした屏風岩的な岩。クライマーにとってはなかなか良さそうな岩。※想像です。
白馬の街の上の雲はとれませんね〜
2019年10月20日 13:10撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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白馬の街の上の雲はとれませんね〜
なぜここに?と思うような場所に標識が。1本道の縦走路で五竜岳と唐松岳の方向が分からなくなる人はいるのかな??
2019年10月20日 13:32撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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なぜここに?と思うような場所に標識が。1本道の縦走路で五竜岳と唐松岳の方向が分からなくなる人はいるのかな??
iPhone 11 Pro のポトレ(という名の背景電子ボカシ機能)
2019年10月20日 13:33撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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iPhone 11 Pro のポトレ(という名の背景電子ボカシ機能)
あと500mが辛かった。
2019年10月20日 13:57撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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あと500mが辛かった。
今宵の我が家。他に一張のみでとっても静か。
2019年10月20日 14:46撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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今宵の我が家。他に一張のみでとっても静か。
2
五竜岳の奥に沈んでいく夕陽。まだ14:45ですけどね。陽が沈むと激寒でしたのでシュラフにくるまって15:00就寝(笑)
2019年10月20日 14:46撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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五竜岳の奥に沈んでいく夕陽。まだ14:45ですけどね。陽が沈むと激寒でしたのでシュラフにくるまって15:00就寝(笑)
2
朝起きると霧の中、月の周りに日輪が。月輪?
2019年10月21日 04:52撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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朝起きると霧の中、月の周りに日輪が。月輪?
3
立山側は全面的に雲海ですね〜
2019年10月21日 05:39撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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立山側は全面的に雲海ですね〜
五竜岳の9.8合目ぐらいからの白馬岳方面。この先が栂海新道で親不知方面でしたかね?いつか通しで歩きたい。
2019年10月21日 06:14撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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五竜岳の9.8合目ぐらいからの白馬岳方面。この先が栂海新道で親不知方面でしたかね?いつか通しで歩きたい。
1
ちなみに信州側も全面的に雲海で、火打や八ツ、中ア、富士山、南アが雲の上に出ていた。
2019年10月21日 06:14撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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ちなみに信州側も全面的に雲海で、火打や八ツ、中ア、富士山、南アが雲の上に出ていた。
2
剱岳をバックに。
2019年10月21日 06:31撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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剱岳をバックに。
Panoramic 北ア北部。左端から鹿島槍や槍穂、裏銀座からの立山・劔で右側は後立山連峰北部。
2019年10月21日 06:33撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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Panoramic 北ア北部。左端から鹿島槍や槍穂、裏銀座からの立山・劔で右側は後立山連峰北部。
五竜岳ピークからテン場に戻るときも雷鳥殿のツガイがいました。足が冬山仕様になってて、彼ら流の象足ですかね。
2019年10月21日 06:54撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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五竜岳ピークからテン場に戻るときも雷鳥殿のツガイがいました。足が冬山仕様になってて、彼ら流の象足ですかね。
1
足がキリっとしててカコイイ!
2019年10月21日 06:55撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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足がキリっとしててカコイイ!
1
やはり警戒感が強くて逃げていきますね。(追っかけてはいませんよ。登山道をまっすぐ歩いてるだけです。念のために。)
2019年10月21日 06:55撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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やはり警戒感が強くて逃げていきますね。(追っかけてはいませんよ。登山道をまっすぐ歩いてるだけです。念のために。)
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モフ足仕様
2019年10月21日 06:55撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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モフ足仕様
2
盛夏にみる雷鳥殿よりも、心なしか顔もキリっとしてて冬山の準備ですかね。
2019年10月21日 06:56撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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盛夏にみる雷鳥殿よりも、心なしか顔もキリっとしてて冬山の準備ですかね。
4
五竜から下山中の五竜山荘とテン場。テントが一張ポッツーン。
2019年10月21日 07:08撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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五竜から下山中の五竜山荘とテン場。テントが一張ポッツーン。
1
昨日歩いた全景
2019年10月21日 07:08撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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昨日歩いた全景
富山湾まで見通せますね。夜は富山市街の街明かりがきれいでした。
2019年10月21日 07:08撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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富山湾まで見通せますね。夜は富山市街の街明かりがきれいでした。
1
遠見尾根。見る分には美しいが帰りはなかなか危険な道でした(意味深)
2019年10月21日 07:21撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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遠見尾根。見る分には美しいが帰りはなかなか危険な道でした(意味深)
1
小屋が閉まっているとは知らなかった(真顔)
2019年10月21日 07:22撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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小屋が閉まっているとは知らなかった(真顔)
一晩お世話になったVB20の勇姿。これは良いテント(断言)
2019年10月21日 07:25撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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一晩お世話になったVB20の勇姿。これは良いテント(断言)
小屋(テン場)からちょっと戻って遠見尾根への分岐へ。
2019年10月21日 08:31撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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小屋(テン場)からちょっと戻って遠見尾根への分岐へ。
見納めの縦走路。
2019年10月21日 08:33撮影 by iPhone 11 Pro, Apple
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見納めの縦走路。
1

感想/記録
by mobits

・小屋の営業期間と飲用水の分量について
唐松岳頂上山荘に到着した時点で小屋仕舞い作業をしていて、そこから先の牛首に向かうのが私一人だった時点でうすうす感づいてはいたが、五竜山荘に到着すると五竜山荘も10/14で小屋じまいで無人だった。
(五竜山荘付近は携帯の電波が入らず、小屋じまい日程は下山後に調べて判明)
北ア北部はあまりこないので北ア南部の感覚で冠雪するまではやっているだろうと思って調べずに来たが、もしこれが飲用水は小屋で調達という山行だったらその時点でアウトだろう。
五竜山荘到着時点で飲用水の手持ちは残り1.5Lはあったため、残り1日で五竜岳の頂上にいき遠見尾根を下る分にはなんとかなるだろうとテン泊を決行。
私はいつも登山開始時点で水場や小屋での調達をせずとも日帰りできるだけの分量(この日も2L)はもっているので、なんとかなったが、これが飲用水は小屋で調達する予定で手持ちの分量が少なかったら遠見尾根を4時間かけて下山することもできずアウトであっただろう。水場は枯渇することもあるものだし、小屋での水の調達がかならずしもできるとは限らない。登山を始めたころに涸沢からパノラマコースを歩いたときに涸沢出発時点で水の残量確認を怠り炎天下のパノラマコースで水に飢えて以来習慣的に水を多くもつようになったことに救われた。
まあ小屋の営業期間も調べろっていう話ではあるが。
ちなみにテン泊は私含めて2名であった。

・遠見尾根での熊との遭遇について
中遠見手前の登りで消耗したために中遠見で10分ほど休憩して、出発して最初の角を回り込んだときパッと登山道上に黒い塊が見えた。なにかいるなと認識した瞬間その黒い塊はすごい勢いで笹薮に突っ込んですごい音をたてながら道の無い斜面を降っていった。さながら重機で笹薮を払うかのような物音で、ああ、あれは熊だったんだ、距離があったことと、向こうが先に気づいて逃げてくれたから命拾いをしたんだと思った。もし中遠見で休憩せずにそのまま歩いていたら、もし角を曲がってすぐのことだったら、もし向こうが気づくのが遅れて危険な距離まで接近してしまっていたら.... と考えて足に震えがきたが、まずはなんとかこの場を切り抜けて下山しなければと一歩が踏み出せない足に喝を入れてあるき出した。残りの水に余裕があったならば、体力的には辛い選択だが、ここから登り返して牛首、唐松岳、八方尾根経由で下山するのが安全だろう。だが水に余裕はないのでここから引き返すことはできない。ならば少なくとも先程の個体は安全距離まで離れただろうと判断して、なんとか小遠見経由でアルプス平まで下山しなければいけない。紅葉も終わり、小屋も閉じてしまったこの時期は人が極端に少ない(遠見尾根を降り始めてから中遠見まで一人としかすれ違わなかった)のと冬眠前でさかんに餌を探している時期なので他の個体もこの山域にいて登山道まで出てくる蓋然性は高いが、小遠見までいけば観光の人もいるので、そこまでは知床のガイドから教わった掛け声(先が見通せない場所では手を叩き鋭い声でオイ!と叫ぶ)を繰り出しながら慎重に下山。途中、小遠見の少し上でハイキングにきていた若い女性に中遠見で熊と遭遇したからこの先はやめた方がよいと伝えて一緒にアルプス平まで下山した。山行はほとんど一人なので人と話しながら歩くのは楽しかった。
※熊鈴は携行はしていたものの、北アのメジャー山域だから大丈夫だろうと思ってつけていなかった。
※下山後に調べたところ、この山域は熊の目撃報告が相次いでいて、五竜山荘直下の雪渓を走り回っていたとか、小屋のすぐ上の遠見尾根への分岐まで駆け上がっていったとか、そのようなレポートを何件か見た。
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