八方尾根~唐松岳~五竜岳~遠見尾根
- GPS
- 11:39
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,677m
- 下り
- 1,961m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:31
天候 | 1日目:午前10時ぐらいまでは霧雨、その後低層雲はあるものの稜線上は晴れ 2日目:稜線上は晴れていたが稜線からくだると低層雲の下にでて曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
北ア登山はシーズンオフに入ったため駐車場はガラガラで前夜0時過ぎ到着時点で1台のみ。朝は6:00には10~15台ぐらい居た。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは特になんということはない尾根道と稜線ですが、唐松岳~五竜岳の間の岩場(牛首)は人によっては怖く感じることやヘルメットをしている方もいるそうです。(私が歩いた日は3人しかすれ違わなかったので混んでいる時期の情報です) 落石があるような場所ではないのでヘルメットは不要でしょう。 感想欄に詳細を記載しますが、遠見尾根の降りで熊に遭遇しました。 五竜岳の中腹(五竜山荘の下)から遠見尾根にかけては熊がよく出る場所のようですので、人が少ない時期に歩く方は要注意です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
・小屋の営業期間と飲用水の分量について
唐松岳頂上山荘に到着した時点で小屋仕舞い作業をしていて、そこから先の牛首に向かうのが私一人だった時点でうすうす感づいてはいたが、五竜山荘に到着すると五竜山荘も10/14で小屋じまいで無人だった。
(五竜山荘付近は携帯の電波が入らず、小屋じまい日程は下山後に調べて判明)
北ア北部はあまりこないので北ア南部の感覚で冠雪するまではやっているだろうと思って調べずに来たが、もしこれが飲用水は小屋で調達という山行だったらその時点でアウトだろう。
五竜山荘到着時点で飲用水の手持ちは残り1.5Lはあったため、残り1日で五竜岳の頂上にいき遠見尾根を下る分にはなんとかなるだろうとテン泊を決行。
私はいつも登山開始時点で水場や小屋での調達をせずとも日帰りできるだけの分量(この日も2L)はもっているので、なんとかなったが、これが飲用水は小屋で調達する予定で手持ちの分量が少なかったら遠見尾根を4時間かけて下山することもできずアウトであっただろう。水場は枯渇することもあるものだし、小屋での水の調達がかならずしもできるとは限らない。登山を始めたころに涸沢からパノラマコースを歩いたときに涸沢出発時点で水の残量確認を怠り炎天下のパノラマコースで水に飢えて以来習慣的に水を多くもつようになったことに救われた。
まあ小屋の営業期間も調べろっていう話ではあるが。
ちなみにテン泊は私含めて2名であった。
・遠見尾根での熊との遭遇について
中遠見手前の登りで消耗したために中遠見で10分ほど休憩して、出発して最初の角を回り込んだときパッと登山道上に黒い塊が見えた。なにかいるなと認識した瞬間その黒い塊はすごい勢いで笹薮に突っ込んですごい音をたてながら道の無い斜面を降っていった。さながら重機で笹薮を払うかのような物音で、ああ、あれは熊だったんだ、距離があったことと、向こうが先に気づいて逃げてくれたから命拾いをしたんだと思った。もし中遠見で休憩せずにそのまま歩いていたら、もし角を曲がってすぐのことだったら、もし向こうが気づくのが遅れて危険な距離まで接近してしまっていたら.... と考えて足に震えがきたが、まずはなんとかこの場を切り抜けて下山しなければと一歩が踏み出せない足に喝を入れてあるき出した。残りの水に余裕があったならば、体力的には辛い選択だが、ここから登り返して牛首、唐松岳、八方尾根経由で下山するのが安全だろう。だが水に余裕はないのでここから引き返すことはできない。ならば少なくとも先程の個体は安全距離まで離れただろうと判断して、なんとか小遠見経由でアルプス平まで下山しなければいけない。紅葉も終わり、小屋も閉じてしまったこの時期は人が極端に少ない(遠見尾根を降り始めてから中遠見まで一人としかすれ違わなかった)のと冬眠前でさかんに餌を探している時期なので他の個体もこの山域にいて登山道まで出てくる蓋然性は高いが、小遠見までいけば観光の人もいるので、そこまでは知床のガイドから教わった掛け声(先が見通せない場所では手を叩き鋭い声でオイ!と叫ぶ)を繰り出しながら慎重に下山。途中、小遠見の少し上でハイキングにきていた若い女性に中遠見で熊と遭遇したからこの先はやめた方がよいと伝えて一緒にアルプス平まで下山した。山行はほとんど一人なので人と話しながら歩くのは楽しかった。
※熊鈴は携行はしていたものの、北アのメジャー山域だから大丈夫だろうと思ってつけていなかった。
※下山後に調べたところ、この山域は熊の目撃報告が相次いでいて、五竜山荘直下の雪渓を走り回っていたとか、小屋のすぐ上の遠見尾根への分岐まで駆け上がっていったとか、そのようなレポートを何件か見た。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する