蝶ヶ岳 三股〜 蝶槍手前のケルンまで
- GPS
- 08:52
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,531m
- 下り
- 1,515m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:50
5:38 三股駐車場到着 11℃
5:59 三股駐車場出発
6:08 三股登山口出発
6:25 吊り橋到着
6:39 ゴジラみたいな木到着
7:31 まめうち平到着
9:46 蝶ヶ岳山頂到着
10:19 蝶ヶ岳山頂出発
11:18 蝶槍手前のケルン到着
11:39 蝶槍手前のケルン出発
12:15 蝶ヶ岳ヒュッテ到着
12:20 蝶ヶ岳山頂到着
12:54 蝶ヶ岳山頂出発
13:36 蝶沢到着
13:56 まめうち平到着
14:37 三股登山口到着
14:48 三股駐車場到着
◆蝶槍手前のケルンのある場所〜蝶ヶ岳三角点手前まではGPSトラッキングを一時停止したまま再開していなかったため記録がありません。
天候 | 標高1400m付近から2300m付近:霧、小雨 2300m以上晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の降雨および当日の小雨により登山道に流水あり 階段および岩の上は少し滑りやすいが歩行に問題なし 台風による倒木等、歩行を妨げる物なし |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
このところ連休の度に悪天候となり、好天の週末は用事があってなかなか山行出来ない状態。
天気予報では久しぶりに週末好天となるようだ。
各地に甚大な被害をもたらした台風19号の影響は各所に出ていて、北部の妙高山通行不可、八ヶ岳方面もアプローチ出来なかったり倒木等の被害も多数ある様子。
さらに麓では前日多量の降雨があった。
雨飾山の紅葉は見頃のようだが、前日の降水が気になる。
年に1度は一ノ沢からの常念岳も行きたいが、渡渉が複数あり、山小屋関係者が増水で亡くなられる事故も起きている。
行き先に迷った時は安全・安心の蝶ヶ岳だ。
蝶ヶ岳は渡渉やザレ場等の危険箇所もなく、登山道に台風の影響も無かったようだ。
問題は自身の体力のみ、前回の山行から既に3週間も空いている。
今年の北アルプス納めになるかも知れない。
昨年のちょうどこの時期10月21日に蝶ヶ岳を訪れたが、前日の降雪でやや難儀したのを覚えている。昨年の教訓を生かし、チェーンスパイクを持参することにしたが、今年は台風の影響もあって気温の高い日が続いており降雪の心配はなさそうだ。
昨年の自身のレコを参考に出発時刻、持ち物を決めて出発。
自宅を出る時は月がきれいに見えていたが、安曇野の山麓まで来ると霧雨になった。今日の天気予報は、「晴れ時々くもり」を信じ登山口に到着。
かみさんからは「誰もいないようなら帰って来て」と念を押されていた。
自身も台風や前日の降雨を考えると駐車場がガラガラなんてこともあり得ると思っていたが、ほぼ満車で入り口近くに4台分の空きがあったのみ。くるりと一周してからそこに車を駐め、朝食をとる。
外にはトレラン装備の10名くらいの方達が集まってミーティングをしている様子。他にも複数の出発準備中の方々が見える。
霧雨は降っているが、これから好天になる予報だし問題なしと判断し、レインウェアーを来て出発した。
林道を抜けて登山口まで来ると霧雨が小雨になっていたので、ザックのレインカバーを付けた。これで雨が強まっても心配ない。
常念岳への分岐を過ぎるとすぐに降雨の影響で登山道に水が流れている箇所がいくつか出てくるが、水量はさほど多くなく石の上に足を置けば靴を濡らすこともない状態だ。
吊り橋から見る川の流れは過去に見た最大の水量で、力水の下も多くの水が流れていた。
しばらく歩くと暑くなり、半袖Tシャツの上にレインウェアーを着て腕まくりで歩いた。
まめうち平のベンチを過ぎると霧雨もあがり青空が見え、時おり強い日差しもあたるようになった。
まめうち平を抜けて再び急登になると常念岳の脇腹が見え元気をもらうが、しんどさも増してきた。
木の階段は年々整備されて増え、より歩きやすくなっているが一歩いっぽが足にくる。
山の日の常念岳〜蝶ヶ岳周回時は水音が聞こえるだけで水を汲むことが出来なかった蝶沢も大きな音を立てて大量の水が流れ、小さな渡渉になっていた。今回は暑くもなく行き帰りこの水のお世話になることはなかった。
大滝山との分岐点まで心にムチ打ってなんとかたどり着き、樹林帯を抜けると大雲海の広がりを目にした。おおよそ2300mくらいより高い山々だけが頭を出している。
ここまで何度か足を止め、行動食をとったりしながら「大滝山との分岐点まで行ったら休憩しよう」と思いつつ来たが、ここまで来ればあと少し、景色も変わって少しリフレッシュでき、一気に槍ヶ岳の見える稜線まで行き着いた。
山頂は日差しがあり風も弱く絶好の状態だったが、ザックを下ろすと登りでかいた汗で一気に体が冷えたので防寒したが、指先がかじかんでレインウェアーのファスナーがなかなか上がらない。
指先も硫黄岳の時と同じように少ししびれて、カメラのシャッターさえ押し辛い。
いつものように穂高連峰から槍ヶ岳さらに野口五郎岳まで、少しガスのかかった部分はあるが絶景が広がっている。
後ろを振り返れば、前常念岳の少し下あたりから広がる雲海の上に四阿山、浅間山、八ヶ岳連峰、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、焼岳と高い山々だけが顔を出している。焼岳の奥(西側)にも雲海が広がっている。
梓川を中心にした北アルプス一帯だけが好天の少し不思議な世界だ。
急登を登っている間は、「今日は蝶槍まで行くのは無理だろう、いや止めておいたほうがいい」などと考えていたが、のど元過ぎると何とやらってやつで、山頂でのんびりし過ぎたにもかかわらずライチョウに会えるかも知れないなどと考え蝶槍まで向かうことにした。
時々立ち止まって周囲を見渡すなどしたがライチョウに会うことなく蝶槍手前のケルンのある広い場所に着いた。蝶槍が賑わっている様子も見えたが、目的がライチョウ探しだったのでここで軽く昼食を摂ることにした。
食べ終わって、本日最も近寄った槍ヶ岳をカメラに納め、そろそろ戻ろうかと思っていたら、声を掛けながら近付いてくる男性が。
一瞬、自分に向かって来ているのではないと思ったが、思い当たる人が浮かんだ。
昨年のちょうど今頃に蝶ヶ岳で一緒にライチョウを見て、今年5月に燕岳で声を掛けていただいた、飛騨市に住む方だ。
「もしかして飛騨の方ですか?」サングラスをしているし、自分からは目の前にいても気づけそうにない。いつも声を掛けてもらうばかり。
3度も偶然に山で会うなんて、何かのご縁。早速LINE交換をした。
いつもはご夫婦一緒だが、今日は奥様が仕事ということで富山からの方と一緒に常念岳から周回して来たところだそう。
偶然の出会いに驚き、PauseしていたGPSトラッキングを再開しないまま一緒に蝶ヶ岳山頂まで戻った。
まだ12時を少し過ぎたところで蝶ヶ岳ヒュッテに到着とは、なんとも高速ハイク。たぶんコースタイムの0.4倍程かな?
自分は14時にヒュッテ到着がやっとだ。
山頂であらためてのんびりと昼食を摂り、自分はひと足先に下山を開始することにした。一緒に下山したら膝がもちそうになく、足を引っ張ってしまいそうだからだ。
今日は朝からレインウェアーを欠かさなかったが、樹林帯に入ると下りでも暑くなったので半袖Tシャツのみにした。
マイペースで多くの方に道をゆずってもらいながら小走りで下山。
木の階段は濡れていて、霧の中に入ると途中から小雨になった。ザックに再びレインカバーをつけて歩くが、さほど滑りやすさは感じなかった。
まめうち平を過ぎて急坂を下っている途中、後ろに気配を感じると思ったら飛騨の方だった。シューズもザックも普通の登山者だが、まさにペースはトレイルランナー。
自分の小走りとは遙かに違うペースで駆け抜けて行った。急な坂道を重力に任せて走るのは楽だが、体力も必要なので、自分は戸谷峰、美ヶ原くらいでしか体力が持たない。さすがです。
たぶん遅れること30分で、いつもより少し早めの2時間弱で駐車場に到着した。
駐車場では小雨が降り山頂方向を見上げても、あの晴れた絶景の世界はとても想像がつかない。天候が悪いから止めておこうもありだけれど、たまたま行ったら大雲海なんてのもあるのが醍醐味ですかね。
飛騨の方と知り合うことが出来、これからの親交がたのしみだ。
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