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Yamareco

記録ID: 2077622
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

大普賢岳…秋盛る 普賢の山で 闇修業🏔

1998年10月25日(日) [日帰り]
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tomoyamasyan その他1人
GPS
08:31
距離
10.0km
登り
1,175m
下り
1,163m

コースタイム

日帰り
山行
6:31
休憩
2:00
合計
8:31
9:32
9:34
35
10:09
10:11
10
10:21
10:22
6
10:28
10:31
3
10:34
10:34
8
10:42
10:47
15
日本岳のコル
11:02
11:12
8
11:20
11:22
43
12:05
12:05
5
和佐又分岐(大峰奥駆道合流地点)
12:10
13:00
18
13:18
13:35
29
14:04
14:05
1
14:07
14:07
10
稚児泊り
14:17
14:19
4
14:23
14:25
30
七つ池
14:55
15:05
4
15:09
15:09
41
15:50
16:03
2
16:05
16:05
45
16:50
16:50
45
17:35
17:35
25
天候 快晴
アクセス
利用交通機関:
自家用車
《アクセス》
<往路>
【道路】
・藤井寺市🏠⇒国道170号線⇒国道309号線⇒国道370号線⇒国道169号線⇒和佐又林道⇒和佐又ヒュッテ👣
 [走行距離]81.4km…2時間?

<復路>
【道路】
・和佐又ヒュッテ👣⇒和佐又林道⇒国道169号線⇒餃子の王将 吉野店🍴⇒国道169号線⇒国道370号線⇒国道309号線⇒国道170号線⇒藤井寺市🏠
 [走行距離]81.4km…3時間?(うち食事1回…?分)

<渋滞状況>
・なし

《駐車場》
【和佐又ヒュッテ】
・当時は無料。10台?程度の駐車あり。
・昭和59年の「わかくさ国体」をきっかけに和佐又山の麓に建てられた小屋。大普賢岳のへの登山口にある。
・昔はヒュッテのみであったと思われるが、現在は、ヒュッテの他に大型のオートキャンプ場や1棟建てのロッジも併設してある。
・標高1,150mに位置。冬はスキー場としても利用されている。
https://www.wasamata.com/
コース状況/
危険箇所等
・ロングコースであり、標高差も大きく時間がかかる。早朝早出をした方が良い。
・シタンの窟(指弾ノ窟)から鷲の窟にかけては、絶壁の真下を通る。落石に注意。
・石の鼻から大普賢岳にかけては、急なハシゴや鎖、桟橋が連発する。
・水太覗は、200m以上はある断崖絶壁上の展望台である。展望を求めるあまり、踏み込み過ぎるのは危険。転落すれば確実に生きては帰れない。
・サツマコロビ(内侍落し)から七曜岳にかけては、細い尾根上の道。鎖や桟橋もあり、通行は慎重に。
・七曜岳からは尾根を下るが、30分程で左側に折れる。尾根はそのまま真っすぐに続いており、また直進している踏み跡もあるため注意が必要。5分程下って誤りに気が付き、バックを余儀なくされた。
・水簾滝からは、鎖やアングルを使っての登りに転じる。体力をかなり搾り出され、下山には辛い。体力は残しておくように。
その他周辺情報 【餃子の王将 吉野店】
・奈良県吉野郡大淀町桧垣本1399-1にあった店舗。現在は店がなくなり、薬のキリン堂になっている。お決まりの生大(ビール)はもちろん、餃子、天津飯、鳥の味噌炒め、豚キムチ、ライスが最高に美味かった。
和佐又のコルより振り返ると台高の山並みが見える。
和佐又のコルより振り返ると台高の山並みが見える。
ゆるやかな尾根を気持ちよく進む。
ゆるやかな尾根を気持ちよく進む。
シタンの窟(指弾ノ窟)に到着。岩が今にも襲い掛かってきそうだ。
シタンの窟(指弾ノ窟)に到着。岩が今にも襲い掛かってきそうだ。
和佐又山が端正な三角形をしている。
和佐又山が端正な三角形をしている。
北側には日本岳の崖が迫る。
北側には日本岳の崖が迫る。
笙の窟に到着。不動明王の石像が安置されている。ここは役行者の冬籠りの旧跡で、多くの高僧が修行したと伝えられている。
笙の窟に到着。不動明王の石像が安置されている。ここは役行者の冬籠りの旧跡で、多くの高僧が修行したと伝えられている。
日本岳のコル近くで、一本の真っ赤な木に目が留まる。
日本岳のコル近くで、一本の真っ赤な木に目が留まる。
日本岳のコルの付近は、いい感じの笹原が広がる。
日本岳のコルの付近は、いい感じの笹原が広がる。
木々も立派だ。
日本岳がそそり立っている。向こうの裏側からは登れるらしい。
日本岳がそそり立っている。向こうの裏側からは登れるらしい。
至る所に絶壁が。
至る所に絶壁が。
石の鼻からは大峰山脈の展望が開ける。弥山から八経ヶ岳に続く山塊が大きい。
石の鼻からは大峰山脈の展望が開ける。弥山から八経ヶ岳に続く山塊が大きい。
弥山から釈迦ヶ岳まで勢揃い。
弥山から釈迦ヶ岳まで勢揃い。
北側にある小普賢岳も見え、大峰奥駆道の稜線が近い。
北側にある小普賢岳も見え、大峰奥駆道の稜線が近い。
これから歩く奥駆道の稜線が弥山・八経ヶ岳、仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳に続いている。いい眺めだ。
これから歩く奥駆道の稜線が弥山・八経ヶ岳、仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳に続いている。いい眺めだ。
小普賢岳はなだらかそうで優しく見える。
小普賢岳はなだらかそうで優しく見える。
南東側には、台高の山々が波々と続いている。
南東側には、台高の山々が波々と続いている。
大普賢岳が迫ってきた。真正面に登っていくのだろう。
大普賢岳が迫ってきた。真正面に登っていくのだろう。
下山後に歩く斜面が左手に下っている。
下山後に歩く斜面が左手に下っている。
水太覗辺りの稜線は絶壁だ。落ちたら完全に命はなさそう。
水太覗辺りの稜線は絶壁だ。落ちたら完全に命はなさそう。
大普賢岳の山頂直下に真っ赤な紅葉。
大普賢岳の山頂直下に真っ赤な紅葉。
大普賢岳の山頂標識。少し灌木がうるさい。
大普賢岳の山頂標識。少し灌木がうるさい。
稲村ヶ岳に
山上ヶ岳もよく見える。
山上ヶ岳もよく見える。
先月に登った山上ヶ岳。歩いた稜線がよく分かる。
先月に登った山上ヶ岳。歩いた稜線がよく分かる。
葉が散った灌木越しに山上ヶ岳。
葉が散った灌木越しに山上ヶ岳。
こちらは大台ヶ原。
こちらは大台ヶ原。
これから歩く稜線。なかなかアップダウンが激しそう。
これから歩く稜線。なかなかアップダウンが激しそう。
大普賢岳を振り返る。
大普賢岳を振り返る。
きれいな三角形をしている。
きれいな三角形をしている。
周りは倒木もチラホラ。
周りは倒木もチラホラ。
水太覗から谷を見下ろす。すごい落ち込み。
水太覗から谷を見下ろす。すごい落ち込み。
日本岳の鋭峰。それにしても険しい。
日本岳の鋭峰。それにしても険しい。
奥には大台ヶ原。テーブルマウンテンのような姿をしている。
奥には大台ヶ原。テーブルマウンテンのような姿をしている。
この稜線を登ってきた。厳しい登りには見えないが、かなりきつかった。
この稜線を登ってきた。厳しい登りには見えないが、かなりきつかった。
ちょっと向こうは崖っぷち。恐くて覗き混むのはここまでにしておこう。
ちょっと向こうは崖っぷち。恐くて覗き混むのはここまでにしておこう。
大普賢岳と登ってきた峰々。
大普賢岳と登ってきた峰々。
大普賢岳から崖縁を歩いてきたのがよく分かる。
大普賢岳から崖縁を歩いてきたのがよく分かる。
この辺りからの大普賢岳は素晴らしい姿をしている。
この辺りからの大普賢岳は素晴らしい姿をしている。
山裾は大絶壁だ。
山裾は大絶壁だ。
コブのように連なる稜線が独特な雰囲気である。
コブのように連なる稜線が独特な雰囲気である。
七ツ池跡は、
二重山稜になっている。
二重山稜になっている。
バリゴヤの頭。特徴的な山容をしている。
バリゴヤの頭。特徴的な山容をしている。
七曜岳からの大普賢岳の雄姿
七曜岳からの大普賢岳の雄姿
一気に陽が傾き出した。
一気に陽が傾き出した。
水簾滝。水流が多い。
水簾滝。水流が多い。
陽が落ちていく中で和佐又山を眺める。
陽が落ちていく中で和佐又山を眺める。

装備

個人装備
行動着(Tシャツ / ワイシャツ / ジージャン / ジーンズ / 登山靴下 / 登山靴 / キャップ) 防寒着(Logos釣り用雨具(上・下)) ザック(サブリュック) 食事(おにぎり×2 / パン) 行動食(ハイチュウ / チョコレート) 飲料(モモの天然水500ml / ジャワティー500ml) 登山道具(アルペンガイド / 方位磁石 / タオル) 緊急道具(ヘッドランプ / トイレットペーパー) 救急用具(テーピング) その他(腕時計 / 携帯電話 / APSカメラ / カメラフィルム / 三脚 / たばこ / ライター / 携帯灰皿 / 財布 / 免許証・健康保険証) 【計5kg?】
備考 【反省点】
・出発時間が遅かったため、下山途中に暗闇になってしまった。秋の日は、まさに鶴瓶落とし。ヘッドランプでの下山は精神的にこたえた。

【思い出の曲】
 The Goo Goo Dolls "Slide"
 R.E.M. "Lotus"
 U2 "I Will Follow"

感想

【感想】
 今回の山旅は、大岩峰を持つ大普賢岳。八経ヶ岳、山上ヶ岳と大峰の横綱たちに匹敵する山である。この山の見所を一巡できる和佐又ヒュッテからの周回コースを辿ってみた。

 和佐又ヒュッテに駐車し、ススキが茂る草原を進む。背後には大台ヶ原が見守っている。30分程歩き、最初の修行場の“指弾ノ窟”に出る。その後も“朝日窟“”笙の窟“”鷲の窟“と役行者の古跡が現れる。どれも日本岳の絶壁を利用した窪地で、見上げると今にも大きな石が落ちてきそうである。決して気持ちの良い場所ではない。ここから先は梯子や鎖・ロープが次々と続く修行の道である。高度感で緊張を強いられるところもある。だが、何度も難所を越えると、アスレチックのような楽しみに変わってしまう。
 長い鉄梯子を登りきり“石の鼻”に出る。西には大峰山脈が一直線に連なり、東には台高の山並み続いている。最高の展望台である。釈迦、仏生、八経、弥山と大峰の名立たる山が勢揃い。難所を越えてきた御褒美としては申し分のないものである。 
 その後も行は続くが、何のことはなく、あっさりと大普賢岳の山頂に飛び出す。山上ヶ岳や稲村ヶ岳が目の前に、大台ヶ原もくっきりと見えている。爽やかな青い空とポカポカな陽気。コンビニのおにぎりでさえも御馳走に思えてしまうほどの気持ちの良さである。

 1時間近くの休憩後、大峰奥駆道を南下する。ここからの稜線漫歩は展望が抜群である。  
 途中に絶壁上の“水太覗”を通る。恐いもの見たさで崖下を覗くと、あまりの高さに背筋が凍る。足を滑らせると一巻の終わり。夢にも出てきそうなくらいの強烈な光景である。
 七曜岳では、バリゴヤの頭と大普賢岳の稜線が印象的だ。コブ衛兵に囲まれた大普賢岳は圧巻の風格である。八経ヶ岳や山上ヶ岳より立派に思える。15時を過ぎているにも関わらず、今日一番の眺めに見とれてしまう。

 しかし、ここからが本当の修行の始まりになる。一気に急斜面を駆け下りる。明らかにスピード違反で、地図の確認もおろそかに…。ツケは返ってくるもので、道が消え、斜面を右往左往するはめに。来た道を登り返し正しい道を見つけるも体力の消耗は甚だしい。
  “無双洞”まで下りて一安心するも、そこからは想定外の登り返しになる。悪いことは重なるもので陽の沈みも早い。一瞬で闇の世界と化し、ヘッドランプを点灯。体力、精神、電池の全てを擦り減らし、限りの速さで下山する。ヒュッテについた頃には、修行を終えた安堵感と満足感でクタクタになっていた。

 修行の山である大普賢岳。妙な修行をすることとなったが、その印象は強烈なものである。山の風格も十分であり、まさに“my百名山”。「これぞ山」だと言える山旅であった。

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ハイキング 大峰山脈 [日帰り]
水太覗きから大普賢岳七曜岳周遊
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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