足尾・松木川黒沢 アイスクライミング事始め
- GPS
- 07:50
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 515m
- 下り
- 515m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:50
天候 | 雪 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
−東浦和と南浦和−
前夜の待ち合わせ場所である東浦和駅に車で向かう。予定通り9時頃着くが、それらしい人影がない。
「まてよ、Tさんは、南浦和って言っていたような気もするな。もしかして、Yさんの言ういつもの場所というのは、変わったのかな?‥‥」20分ほどして急にそんな気がしてきた。そこで、Yさんの所に電話をかけて、「いつもの場所ってどこですか?」と、聞こうとしたが、山スキーに出かけてしまって家には居なかったので、南浦和駅に行ってみることにした。
東浦和と南浦和とは、1駅違いであるが、まっすぐ結んでいる道もなく、焦りながら車を走らせた。改札口に駆け上がると2人の姿が見え、ほっと一安心。駅前の酒屋で日本酒を買い込み、寒い夜に備えて出発した。
−足尾に向かって−
浦和I.Cから佐野I.Cまで、高速に乗って、あとは、国道50号・122号経由で足尾に入る。寝られそうな駅を順に見ていこうということになり、まず通洞駅に行ってみる。快適な一夜を過ごせることが確認でき、荷物を降ろすが、そこでアクシデントが判明。Iさんの靴とアイゼンがない‥!まったく気づかなかった‥‥が、話をしているうちに、「たぶん南浦和の酒屋に置いてきたのではないか?」という可能性が高まってきた。
ちょっとした重さのなか、それでも3時頃まで酒を飲んでシュラフに入った。
−わたらせ渓谷鉄道−
朝、6時02分の1番列車で帰るといっていたIさんであったが、その1番列車でみんな目を覚ました。6時33分の2番列車でIさんを見送った。1人の講師を失って残念である。支度をして、我々も車を走らせた。
−松木川へ−
足尾の谷は、夏でも岩肌むき出しの茶色い死の谷である。それゆえに「日本離れした」とはちょっとオーバーだが、それに近い感じのする景観を持っている。冬は、初めてなのだが、山が雪をつけてさらに迫力を持っていた。
林道を進み、ゲートの手前で車を止める。同じような人たちが何パーティーかいて、自分たちの車の脇にテントを張っている。
−黒沢へ−
ゲートのすぐ先の河原にも4WD車が止まっているが、その奥は土砂崩れで車の通行は不能である。やがて、左手に目的の黒沢が見える。林道からも凍った滝が連なっているのがわかり、なかなかいいものである。取り付いているパーティーも見える。
飛石をつたって対岸に渡るとそこは出合。装備をつけて午前9時、記念すべきセミチューブの一振り目、アイスクライミング事始めがなされたのである。
−F1−
傾斜の緩いF1は、「適当に上がってきなさい。」といわれ、まさに適当に上がる。
2本の手(バイル)と2本の足(アイゼン)の動きが 実にぎこちない。
−F2−
Tさんの有難い講座がここから始まった。「なるほどなるほど、そうですか、そうでしたか‥‥」とうなずく。理論と実践!Tさんのザイルに確保されたなかで、考えながら上がっていく。
しかし、先ほどとはうって変わって難かしい。滝の左手出だしの凹角状は、凍っている所も限られていて傾斜もある。相当に困難な展開となってしまった。力ばかりが入って動けず、早くも "腕がパンパンコース"に近づいていく。"ザイルにぶら下がってしまうコース" になりかけたが、それでは "滝郷沢引っ張りあげてもらった事件" に続く汚点になるので頑張った。
−F3−
幅の広い大きな滝で実に快適だったが左手が疲れてきてフラフラと打ち込みが定まらなくなってくる。他パーティーで、トップが落ちたようだ。アイスハーケンの回収は難しかった。F3から上には人が入っていなかった。雪の谷を30分ほどいくと次の滝が出てくる。
−F4−
アイスハーケン打ち込みの練習をするが、氷というのはなかなか言うことを聞いてくれない。両側に岸壁が迫り、なかなかいい滝だと思う。
−アイスクライミングは楽しい−
「初めての感動」が少なくなってきた最近での久しぶりの「初めて」。アイスクライミングは楽しい。そう純粋に思ってしまって「これは、やめられない」と心から思ってしまった。セカンドに終始した今日であったが、いつかトップで登ってやるのだというささやかな闘志まで涌かせてしまう魅力的な世界がここにはあった。
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