また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2119803
全員に公開
アイスクライミング
日光・那須・筑波

足尾・松木川黒沢 アイスクライミング事始め

1992年01月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
usubashiro その他1人
GPS
07:50
距離
7.2km
登り
515m
下り
515m

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
1:10
合計
7:50
8:00
50
車止ゲート
8:50
9:20
160
黒沢出合
12:00
12:30
30
F3上
13:00
13:00
50
F4下
13:50
14:00
80
F4上
15:20
15:20
30
黒沢出合
15:50
車止
天候
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道から見上げる黒沢。一番下の滝に人が見えます。
1
林道から見上げる黒沢。一番下の滝に人が見えます。
F3から上には踏み跡がなくなりました。
F3から上には踏み跡がなくなりました。
F3から30分ほどでF4を見上げる所へ・・・。
F3から30分ほどでF4を見上げる所へ・・・。
F4を登り切り、休憩ののち懸垂下降。
F4を登り切り、休憩ののち懸垂下降。
岩を蹴ると火花が出ます。
1
岩を蹴ると火花が出ます。
このF4に続いてF3も懸垂下降で出合に戻りました。
1
このF4に続いてF3も懸垂下降で出合に戻りました。

感想

−東浦和と南浦和−
 前夜の待ち合わせ場所である東浦和駅に車で向かう。予定通り9時頃着くが、それらしい人影がない。
「まてよ、Tさんは、南浦和って言っていたような気もするな。もしかして、Yさんの言ういつもの場所というのは、変わったのかな?‥‥」20分ほどして急にそんな気がしてきた。そこで、Yさんの所に電話をかけて、「いつもの場所ってどこですか?」と、聞こうとしたが、山スキーに出かけてしまって家には居なかったので、南浦和駅に行ってみることにした。
 東浦和と南浦和とは、1駅違いであるが、まっすぐ結んでいる道もなく、焦りながら車を走らせた。改札口に駆け上がると2人の姿が見え、ほっと一安心。駅前の酒屋で日本酒を買い込み、寒い夜に備えて出発した。
−足尾に向かって−
浦和I.Cから佐野I.Cまで、高速に乗って、あとは、国道50号・122号経由で足尾に入る。寝られそうな駅を順に見ていこうということになり、まず通洞駅に行ってみる。快適な一夜を過ごせることが確認でき、荷物を降ろすが、そこでアクシデントが判明。Iさんの靴とアイゼンがない‥!まったく気づかなかった‥‥が、話をしているうちに、「たぶん南浦和の酒屋に置いてきたのではないか?」という可能性が高まってきた。
 ちょっとした重さのなか、それでも3時頃まで酒を飲んでシュラフに入った。
−わたらせ渓谷鉄道−
 朝、6時02分の1番列車で帰るといっていたIさんであったが、その1番列車でみんな目を覚ました。6時33分の2番列車でIさんを見送った。1人の講師を失って残念である。支度をして、我々も車を走らせた。
−松木川へ−
 足尾の谷は、夏でも岩肌むき出しの茶色い死の谷である。それゆえに「日本離れした」とはちょっとオーバーだが、それに近い感じのする景観を持っている。冬は、初めてなのだが、山が雪をつけてさらに迫力を持っていた。
 林道を進み、ゲートの手前で車を止める。同じような人たちが何パーティーかいて、自分たちの車の脇にテントを張っている。
−黒沢へ−
 ゲートのすぐ先の河原にも4WD車が止まっているが、その奥は土砂崩れで車の通行は不能である。やがて、左手に目的の黒沢が見える。林道からも凍った滝が連なっているのがわかり、なかなかいいものである。取り付いているパーティーも見える。
 飛石をつたって対岸に渡るとそこは出合。装備をつけて午前9時、記念すべきセミチューブの一振り目、アイスクライミング事始めがなされたのである。
−F1−
 傾斜の緩いF1は、「適当に上がってきなさい。」といわれ、まさに適当に上がる。
 2本の手(バイル)と2本の足(アイゼン)の動きが 実にぎこちない。
−F2−
 Tさんの有難い講座がここから始まった。「なるほどなるほど、そうですか、そうでしたか‥‥」とうなずく。理論と実践!Tさんのザイルに確保されたなかで、考えながら上がっていく。
 しかし、先ほどとはうって変わって難かしい。滝の左手出だしの凹角状は、凍っている所も限られていて傾斜もある。相当に困難な展開となってしまった。力ばかりが入って動けず、早くも "腕がパンパンコース"に近づいていく。"ザイルにぶら下がってしまうコース" になりかけたが、それでは "滝郷沢引っ張りあげてもらった事件" に続く汚点になるので頑張った。
−F3−
幅の広い大きな滝で実に快適だったが左手が疲れてきてフラフラと打ち込みが定まらなくなってくる。他パーティーで、トップが落ちたようだ。アイスハーケンの回収は難しかった。F3から上には人が入っていなかった。雪の谷を30分ほどいくと次の滝が出てくる。
−F4−
アイスハーケン打ち込みの練習をするが、氷というのはなかなか言うことを聞いてくれない。両側に岸壁が迫り、なかなかいい滝だと思う。
−アイスクライミングは楽しい−
 「初めての感動」が少なくなってきた最近での久しぶりの「初めて」。アイスクライミングは楽しい。そう純粋に思ってしまって「これは、やめられない」と心から思ってしまった。セカンドに終始した今日であったが、いつかトップで登ってやるのだというささやかな闘志まで涌かせてしまう魅力的な世界がここにはあった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:179人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら