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Yamareco

記録ID: 2182167
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ハイキング
丹沢

黍殻山/下山途中の松茸山で日没

2020年01月16日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
13.4km
登り
1,214m
下り
1,223m

コースタイム

出発6:35−崩壊地6:40−林道ゲート6:50−枝林道分岐6:55−音見沢橋7:30−左岸尾根取付き7:35〜8:10−尾根上8:15−600m圏コブ8:35−鹿柵8:55−820m圏コブ9:45〜10:05−1109m峰(音見沢の頭)11:00〜11:30−平丸分岐11:50−黍殻山頂上分岐12:00−黍殻山頂上12:15〜13:00−縦走路合流13:10−東尾根下降点13:15−1150m圏右折点13:30〜13:45−1101mコブ13:55−860m圏平坦地14:25−830m圏鞍部14:30−860m峰(ガタクリ峰)14:35〜14:55−860m圏峰15:15−813m峰15:30−大岩上15:40−640m圏鞍部15:55〜16:05−奥野林道16:10−松茸山散策路入口16:30−東屋16:50〜17:00−三角点17:05−水沢川下降点17:20〜17:35−水沢川堰堤17:55−奥野林道18:00−ゴール18:05
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2020年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道64号線で宮ケ瀬湖の西岸を通って鳥屋地区に入る。鳥屋バス停で左折して平戸集落から早戸川林道へ。トンネルを抜けた直後に右折して奥野林道に入り、水沢橋を渡った直後、ゲート前の広場に駐車できる。しかし、昨年の台風19号の被害でトンネルの7, 800m先で道路崩落のため、現在は通行止め。
コース状況/
危険箇所等
詳細は写真説明および感想欄に記載
昨年の台風19号で林道が崩落。迂回路が並設されているが、一般車は通行止め
2020年01月16日 06:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 6:39
昨年の台風19号で林道が崩落。迂回路が並設されているが、一般車は通行止め
水沢橋を渡ると左:奥野林道と右:水沢林道の分岐。標高350m圏。いつもはこのゲート前広場まで車で来られるのに
2020年01月16日 06:47撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 6:47
水沢橋を渡ると左:奥野林道と右:水沢林道の分岐。標高350m圏。いつもはこのゲート前広場まで車で来られるのに
水沢林道を延々と歩く。音見沢を渡った直後、焼小屋沢左岸尾根の末端を回り込むと、右に斜上する獣道があったので、ここから取付く
2020年01月16日 07:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 7:36
水沢林道を延々と歩く。音見沢を渡った直後、焼小屋沢左岸尾根の末端を回り込むと、右に斜上する獣道があったので、ここから取付く
標高差で25mほど斜上すると標高550m圏で左岸尾根に乗った
2020年01月16日 08:15撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 8:15
標高差で25mほど斜上すると標高550m圏で左岸尾根に乗った
600m圏コブに登ると平坦な痩尾根になる。尾根上は馬酔木が茂っているので、側面をトラバースするが急斜面で緊張する
2020年01月16日 08:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 8:36
600m圏コブに登ると平坦な痩尾根になる。尾根上は馬酔木が茂っているので、側面をトラバースするが急斜面で緊張する
650m圏で左から鹿柵が上がって来た。柵の外側を少し歩いたが藪が濃いので戻り、鹿柵に開いた穴をくぐって南側へ
2020年01月16日 08:55撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 8:55
650m圏で左から鹿柵が上がって来た。柵の外側を少し歩いたが藪が濃いので戻り、鹿柵に開いた穴をくぐって南側へ
古い鹿柵の南側は植林帯となっていて明瞭な踏跡が続いている
2020年01月16日 09:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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古い鹿柵の南側は植林帯となっていて明瞭な踏跡が続いている
標高700m辺りは巨木が多い。幹回り3m以上の大木が門の如くに並んでいた
2020年01月16日 09:10撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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標高700m辺りは巨木が多い。幹回り3m以上の大木が門の如くに並んでいた
この尾根で唯一の案内板が820m圏コブの木に下がっていた
2020年01月16日 10:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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この尾根で唯一の案内板が820m圏コブの木に下がっていた
木の隙間から宮ケ瀬湖が望めた
2020年01月16日 10:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 10:23
木の隙間から宮ケ瀬湖が望めた
標高1050m辺りから一昨日降った雪がちらほら現れて来た
2020年01月16日 10:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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標高1050m辺りから一昨日降った雪がちらほら現れて来た
丹沢主脈縦走路に出た。これを突っ切ってほんの僅か上ると、1109m峰の平坦な頂上に着く
2020年01月16日 11:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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丹沢主脈縦走路に出た。これを突っ切ってほんの僅か上ると、1109m峰の平坦な頂上に着く
この頂上は音見沢の頭と呼ばれている様で、山名板が木に括りつけられていた
2020年01月16日 11:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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この頂上は音見沢の頭と呼ばれている様で、山名板が木に括りつけられていた
東海自然歩道にもなっている縦走路を黍殻山に向かう。幅広い緩やかな道が続く。2, 3cmの積雪に先行者の足跡が付いていた
2020年01月16日 11:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 11:33
東海自然歩道にもなっている縦走路を黍殻山に向かう。幅広い緩やかな道が続く。2, 3cmの積雪に先行者の足跡が付いていた
北西の道志川に降りる平丸分岐に来た。ここに通行止のロープが縦走路に張ってあった
2020年01月16日 11:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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北西の道志川に降りる平丸分岐に来た。ここに通行止のロープが縦走路に張ってあった
ロープをくぐって振り返ると、今来た道は土砂崩れのため通行不能とのこと。足跡の主はどこから来たのだろうか
2020年01月16日 11:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 11:50
ロープをくぐって振り返ると、今来た道は土砂崩れのため通行不能とのこと。足跡の主はどこから来たのだろうか
縦走路は黍殻山の頂上の東側を巻いている。道標に従って尾根沿いに頂上へ向かう
2020年01月16日 11:58撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 11:58
縦走路は黍殻山の頂上の東側を巻いている。道標に従って尾根沿いに頂上へ向かう
一部分、木の根が絡まった痩尾根を登って行く
2020年01月16日 12:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 12:02
一部分、木の根が絡まった痩尾根を登って行く
黍殻山の広い頂上に着いた。無人雨量計が占領し、フェンス脇に山名板とその下に1272.8mの三角点が埋められていた
2020年01月16日 12:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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黍殻山の広い頂上に着いた。無人雨量計が占領し、フェンス脇に山名板とその下に1272.8mの三角点が埋められていた
尾根筋をそのまま南に降りて縦走路と合流する
2020年01月16日 13:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 13:08
尾根筋をそのまま南に降りて縦走路と合流する
山頂の東側を巻いている縦走路を少し北に戻る。壊れた鹿柵の切れ間から、緩やかな東尾根を降り始める
2020年01月16日 13:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 13:14
山頂の東側を巻いている縦走路を少し北に戻る。壊れた鹿柵の切れ間から、緩やかな東尾根を降り始める
尾根筋には明瞭な踏跡が続き、赤テープも多い。一部分には木の階段まで設置されていた
2020年01月16日 13:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 13:24
尾根筋には明瞭な踏跡が続き、赤テープも多い。一部分には木の階段まで設置されていた
尾根筋を直進すると伊勢沢に降りてしまうので、1150m圏の小さなコブ手前で右折し、尾根から離れて南東斜面へ降りる
2020年01月16日 13:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 13:31
尾根筋を直進すると伊勢沢に降りてしまうので、1150m圏の小さなコブ手前で右折し、尾根から離れて南東斜面へ降りる
この下降点は要注意地点だが、明瞭な踏跡がジグザグに降りている上、テープが頻繁に付けられている
2020年01月16日 13:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 13:42
この下降点は要注意地点だが、明瞭な踏跡がジグザグに降りている上、テープが頻繁に付けられている
1090m圏の緩やかな鞍部で東尾根に乗り移り、直ぐになだらかな1101mコブに着いた。これで一安心
2020年01月16日 13:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 13:54
1090m圏の緩やかな鞍部で東尾根に乗り移り、直ぐになだらかな1101mコブに着いた。これで一安心
後は東南東から東に向かって急角度で落ちる尾根を下れば良い。尾根筋の構成は単純で、分岐も無いのでルート探索は容易だ
2020年01月16日 14:07撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 14:07
後は東南東から東に向かって急角度で落ちる尾根を下れば良い。尾根筋の構成は単純で、分岐も無いのでルート探索は容易だ
910m圏から尾根は緩やかになり、860m圏平坦地を過ぎると830m圏鞍部に降り立つ。木の隙間からガタクリ峰が覗ける
2020年01月16日 14:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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910m圏から尾根は緩やかになり、860m圏平坦地を過ぎると830m圏鞍部に降り立つ。木の隙間からガタクリ峰が覗ける
鞍部から5, 6分も登ると、地形図の860m地点であるガタクリ峰に着いた
2020年01月16日 14:55撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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鞍部から5, 6分も登ると、地形図の860m地点であるガタクリ峰に着いた
ここから800m台の3連峰を辿る。小さなアップダウンが続く上、痩尾根上には倒木や馬酔木の藪が多いので手間取る
2020年01月16日 15:03撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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ここから800m台の3連峰を辿る。小さなアップダウンが続く上、痩尾根上には倒木や馬酔木の藪が多いので手間取る
一時、障害物が多い尾根上を避けて北側を巻いたが、急斜面で足場が不安定なため尾根筋に戻る。ますます藪や倒木が酷い
2020年01月16日 15:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 15:08
一時、障害物が多い尾根上を避けて北側を巻いたが、急斜面で足場が不安定なため尾根筋に戻る。ますます藪や倒木が酷い
3連峰で一番高い860m圏に着いた。丸い山頂だ。ガタクリ峰から僅か300mほどの距離なのに20分近くかかった
2020年01月16日 15:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 15:14
3連峰で一番高い860m圏に着いた。丸い山頂だ。ガタクリ峰から僅か300mほどの距離なのに20分近くかかった
860m圏峰から急下降した後、813m峰への上りとなる。灌木に掴まりながら攀じ登るが先程よりは楽だ
2020年01月16日 15:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 15:24
860m圏峰から急下降した後、813m峰への上りとなる。灌木に掴まりながら攀じ登るが先程よりは楽だ
狭い頂の813m峰に着いた。これで3連峰の悪場は終わりだ
2020年01月16日 15:27撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 15:27
狭い頂の813m峰に着いた。これで3連峰の悪場は終わりだ
ここから東の鞍部に向かう。降り始めは幅広い緩やかな尾根で気持ちが和む
2020年01月16日 15:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 15:33
ここから東の鞍部に向かう。降り始めは幅広い緩やかな尾根で気持ちが和む
813m峰頂上から5, 6分も下ると大岩の上に出た。ここの直進は無理で、左の北側の窪みを巻き気味に下る
2020年01月16日 15:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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813m峰頂上から5, 6分も下ると大岩の上に出た。ここの直進は無理で、左の北側の窪みを巻き気味に下る
下り終わって大岩を振り仰ぐ。写真の右側の急な窪みを降りて来た
2020年01月16日 15:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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下り終わって大岩を振り仰ぐ。写真の右側の急な窪みを降りて来た
この先も急下降が続く。傾斜が50度近い急斜面で、踏跡も不明瞭。落ち葉に覆われ滑りやすいので慎重に降りる
2020年01月16日 15:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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この先も急下降が続く。傾斜が50度近い急斜面で、踏跡も不明瞭。落ち葉に覆われ滑りやすいので慎重に降りる
640m圏鞍部まで降りて来た。東尾根の続きの702m峰に登る予定だったが、林道が造成中だったので止め、ここから降りることにした
2020年01月16日 15:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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640m圏鞍部まで降りて来た。東尾根の続きの702m峰に登る予定だったが、林道が造成中だったので止め、ここから降りることにした
ジグザグの林道を降りて行くと、5分も掛からずに奥野林道に降り立った。後はひたすらこの林道を歩けば車まで戻れるはず
2020年01月16日 16:07撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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1/16 16:07
ジグザグの林道を降りて行くと、5分も掛からずに奥野林道に降り立った。後はひたすらこの林道を歩けば車まで戻れるはず
東尾根の末端を過ぎ、林道が馬の背を過ぎた先に松茸山自然の森公園があった。広場に案内図が掲示されていた
2020年01月16日 16:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 16:30
東尾根の末端を過ぎ、林道が馬の背を過ぎた先に松茸山自然の森公園があった。広場に案内図が掲示されていた
単調な林道歩きに飽きてきたので、ここ奥野口から松茸山経由で降りることにした。途中で日没となるが散策路なので夜道でも分かり易いはず
2020年01月16日 16:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 16:31
単調な林道歩きに飽きてきたので、ここ奥野口から松茸山経由で降りることにした。途中で日没となるが散策路なので夜道でも分かり易いはず
階段が設けられ、手摺が新しくなっていた
2020年01月16日 16:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 16:46
階段が設けられ、手摺が新しくなっていた
階段を上り切ると東屋があった
2020年01月16日 16:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 16:51
階段を上り切ると東屋があった
東屋の柱に「松茸山570.5m」の山名板が打ち付けられていた。でも、登り口の案内図と地形図には標高584mと表示されていた
2020年01月16日 16:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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東屋の柱に「松茸山570.5m」の山名板が打ち付けられていた。でも、登り口の案内図と地形図には標高584mと表示されていた
地形図に従って尾根筋を南東に進んで隣のコブに着いた。570.6mの三角点らしき石柱か埋められていた。でも何も案内は無い
2020年01月16日 17:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 17:02
地形図に従って尾根筋を南東に進んで隣のコブに着いた。570.6mの三角点らしき石柱か埋められていた。でも何も案内は無い
東屋の手前まで戻り、北東へ降りる道に入る。案内は無い。すっかり日が暮れたのでライトを点ける。標高510mで北側への降り口を確認
2020年01月16日 17:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 17:35
東屋の手前まで戻り、北東へ降りる道に入る。案内は無い。すっかり日が暮れたのでライトを点ける。標高510mで北側への降り口を確認
ここから階段で標高差170mを一気に降りて、水沢川の堰堤の上に出た。堰堤から河原に降り、林道に上がれば5分でゴール
2020年01月16日 17:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1/16 17:57
ここから階段で標高差170mを一気に降りて、水沢川の堰堤の上に出た。堰堤から河原に降り、林道に上がれば5分でゴール
撮影機器:

感想

丹沢主脈縦走路の途中にある黍殻山から東に伸びる尾根(東尾根と仮称)は標高1100m圏から800m圏まで一気に落ちてから、800m台の峰が3つ連なっている。この尾根が前々から気になっていたので、今回、ここに登ることにした。
ただし、この尾根は降りた方が面白そうだ。そこで、地形図を読み、黍殻山と焼山の中間にある1109m峰(音見沢の頭)から東に伸びる尾根(焼小屋沢左岸尾根)なら登れる、と判断した。従って、この左岸尾根を登って黍殻山東尾根を降りる周回ルートを設定した。

焼小屋沢左岸尾根は危険個所は無く、ルートに迷うことも無く、順調に登れた。
黍殻山の東尾根も問題なく下れた。1150m圏の小さなコブの手前で、尾根筋から南斜面に折れる個所はルート探索に気を遣う地点だが、ミスコースも無く順調に下れた。ただ、800m台の3連峰は痩尾根に倒木や馬酔木の灌木が多くて、通過に手間取った。

この3連峰を抜けて640m圏の鞍部に着いたのは16時に近かった。予定では、さらに東尾根を辿る積りだった。しかし、この鞍部に真新しい林道が南側から上がって来ていて、さらに東の尾根に伸びている。これで、すっかり気力が削がれてしまった。しかも、まだ一山越えるので、途中で陽が暮れるだろう。このため、この先の東尾根は断念して奥野林道を辿って下山することにした。

しかし、林道歩きに飽きた頃に松茸山自然の森公園の奥野登山口に着いた。この公園を抜けても車に戻れるので、松茸山を越えて下山することにした。登り始める時点で既に日没寸前であり、当然、途中でライトを点けることになった。しかし、幅広い明瞭な散策路が通じているので、夜道でも全く問題は無く、無事にゴール出来た。

今回は複数のルートを辿ったが、それぞれに変化があって充実した楽しい山行だった。長時間の行動を覚悟していたのでペースを落とし、上りはいつもよりゆっくりペースで歩いた。でも、上りの左岸尾根は3時間程で主脈縦走路に抜けられた。まあまあかな。
むしろ下りが予想以上に手間取った。縦走路から奥野林道に降り立つまで同じく3時間近くもかかっている。バランスが悪くなったので、滑落しそうな個所では慎重にゆっくりと下るためであった。

これら踏跡程度のバリエーション・ルートだけでなく、整備された主脈縦走路を1109m峰から黍殻山まで縦走した上、上りも下りも林道歩きが長かったので、長時間の行動を強いられた。さらに、順当に奥野林道を辿って降りて来れば、陽があるうちにゴール出来たはずだった。それなのに、夜道になることを承知の上で、最後に松茸山越えをした。

この結果、朝、日が出る少し前、まだ薄暗い6時半過ぎから歩き出したが、車に戻ったのは日も暮れて真っ暗になった18時を過ぎていた。結局、行動時間は11時間半にも及んだ。
これだけ長時間の行動をしたのは久しぶりである。
数日前に喜寿を迎えたばかりである。選んだルートと言い、行動時間と言い、とても77歳の年寄りがやることではない、と批判されそう。でも、まだまだ体は動くし、気力も充実しているから、楽しめる内が花でしょう。

江戸時代の葛飾北斎は90歳まで画を描き続け、晩年「画」に「狂」っている「老」人をもじって「画狂老」と称した。これにあやかって、私も「岳」に「狂」っている「老」人として「岳狂老」(gakukyourou)と名乗っているので、今回のような歳不相応な山行を時には実践したいものである。でも、いつまで続くかな?

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