羊蹄山(148号の沢)
コースタイム
09:40 雲泉岳
11:00 Co1540
12:50 駐車地点
15.3km+1886m
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
下部の森は笹の海と藪 800〜1000mは激藪の四面楚歌 1300mからはまぁまぁ自由に歩ける 148号の沢は810mと760mの2箇所に滝あり |
写真
感想
今年は羊蹄一極集中でメジャールートの興隆にはもう辟易なので、我々は最後の聖域である北面調査へ向かうことにした。
広大な羊蹄山麓の森は想定通りの笹の海と藪だが、今日は登りと下りのルートが違うので帰りトレースを気にすることなく、藪の薄い所を狙って目的の尾根の乗る。北面は久しぶりだがメジャールートに比べて山体に取り付くまでやはり長い。
あとは脳筋で尾根を上げるだけと思っていたが800くらいから藪が濃くなる。最初は初陣に比べたらマシだな、なんて言っていたが徐々に酷くなり激藪の四面楚歌。多分初陣羊蹄より酷かったと思う。北面行こうぜ!って言い出したの誰だ!?なんてボヤキながら登っていくが右に左に移動するのでGPSを見てもちっとも高度が上がっていかない。それでも枝にしがみ付き唸りながら登って1000辺りからやっと薄くなった。
倶知安は降ったようで出だしからフルラッセルだったが高度を上げるとどんどんと深くなる。今年はまともにラッセルしてないので、やっとラッセルしてる気になるとタカは嬉しそうだった。ギアを上げて雪を蹴散らしハイマツのボコボコが煩くなった1450mで雪崩の沢に突入。
沢の左は硬くて右はパックされた重くて深い雪だし、雪で埋まってないので急な壁だし、まぁ楽ではない。それでも2人でラッセルを回して雪が無くなったらクトーを履き、最後はガリガリのシュカブラを砕きながら急斜面で直登合戦。
北山に登った瞬間やっと太陽の光を浴びた。北面なので日の出後もずっと日陰だったので嬉しい。外輪は無風快晴のbig day。真狩ピークには大勢のYOU達がいたがガッツあるJapaneseは居ないようで残念だ。
のんびりハムでも食べようかと思っていたが、タカがイキって早く148に飛び込みたくて仕方ない様子なので急いで準備して、いざ初めてのfunkyな148号へGO!
上はガリガリで酷い目に逢って登ってきたのにこれかいっ!と怒りが込み上げてきたが少し落とせば、パックされて重たいなりに雪がたっぷりと溜まっており、中盤からフワっフワのパウダーでシーズンベストとまでいかないものの今日もタマランチ会長!1240まで落としたら登り返して1番良かった1540から2度目のタマランチー。
沢は徐々に細くなり1つ目の滝はタカ先生が覚えているので問題なく巻く。しかし雪が少な過ぎるため例年には無い滝があってヒヤリハット。ここを巻くための崖スキーにはシビれたぜ。本来なら下まで楽チンに帰ってこれるらしいが今年はやはり異常だ。
林道に戻ってきたらシールを貼って笹の海を泳いで車まで戻ってきた。
楽しみにしていた初めての148号の沢は雪が少なすぎて残念だったが、メジャールートでは経験できないアドベンチャー羊蹄はとても楽しかったし、改めて羊蹄の懐の深さを感じた。しかし今後持続的な降雪がないのであれば、今シーズン2度目の北面はないであろう。
以上調査報告としておく。
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