金山岩 平湯スキー場アクセス
- GPS
- 08:35
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,300m
- 下り
- 1,302m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:36
天候 | ガス曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ほとんど登山道通りだが、時折はずれる。藪が濃く難儀する。 2300mほどからようやく藪から開放される。 2350mから登山道を離れ直接ピーク方向に向かい、2450mでスキーをデポ。アイゼンで登行するが、踏み抜き多数。 滑走は絶賛モナカ祭り、湿雪。これまた難儀する。 |
その他周辺情報 | 平湯の森600円 |
写真
感想
この一週間ほど本州中部山岳には殆どまともに雪は降ってないだろう。山スキーとしてどこが良いかな、と言うよりどこがよりましか、と悩む。やはり飛騨乗鞍方面で、四ッ岳か、金山岩かと案が出て金山岩になった。当初計画では十石山への縦走も考えていた。
僕は金山岩には過去2回スキーで登っている。単独で金山岩からワサビ谷に滑り、さんちゃんと2人で十石山へ縦走の後ワサビ谷に滑った。今回後の2人は初登とのこと。では今回経験者の僕が先導あるいは合理的なルートを指示していたかと言うと全くそうではなかった。出発時、GPSをオンすると衛星の補足はするが、現在地の地形図が出てこない。目的地の設定が、そのボタンがなくて設定できない。地形図データのあるメモリーカードのロックを、電池交換の際に触って外してしまうとこの症状になることは経験しており、それを確認するが、治らない。結局地形図の読みはお二人に全面的に頼り、従っていくだけの存在になった。帰ってからもう一度カードを入れなおすと正常に戻った。おそらく現地では、蓋を開けたときに雪が舞い込んだりして接触不良だったのではと思う。
過去2回はいずれも新雪ラッセルとパウダー滑降を楽しんだが、今回は全く違った。登りはワカンの3人パーティーが先行しており、彼らに追いついてからも古いトレースがあり、トレースない所を進んでも殆ど沈まない。これで今日は楽勝かとこの時は思った。
金山岩の肩まで来て、残りの急斜面はカチカチなのでアイゼンに換装して登る。ここだけはこれまでと同じ。天気は、過去2回とも初めのゲレンデ登り段階では四ッ岳方面の朝焼けが見えたのに、稜線はガス、吹雪もあった。今回は登り始めに雪、登りはずっとガスの中、今までと逆に山頂で晴れると良いなと願っていたが、それが本当になった。アイゼン換装中に空が明るくなり、雲の隙間に青空が見え、登るごとに「四ッ岳が見えた!」「笠ヶ岳が見えた!」「穂高が見えた!」「乗鞍本峰が見えた!」、そして青空一杯の頂上。この劇的展開と絶景とで今日は来て良かったと思える。この後の試練の分を差し引いても。
山頂に居合わせた、スズケンさん、macoさん、o36さんには、僕はいずれも初対面。面識のあるシンモンさんに教えてもらった。お三方とも山スキーのレコでは皆よく拝見してます。
これだけ試練が長く続く下り滑降はなかなか記憶にない。焼岳下堀沢が前面モナカだったとき以来か。下堀沢のときは、モナカ状態がひたすら長く続いたが、今回はモナカ、モナカと藪のミックス、藪、登り返しと場面を変えて試練が続いた。
帰り道で大変だったことの中には、1921m標高点回りのルートがある。行きでは標高点近くの標高差で10m以下の部分だけを巻き、殆ど尾根を越えて来たのだが、帰りは登り返しを避けて巻いてみようと、標高1900mで西側へと回った。ここで樹木に阻まれたりして、思うように水平に進めずカニ登りが多くなり、僕は足が攣り出して遅れる羽目になった。後からGPSログで分析すると、1921mピークを挟んで等高線の1900mから1900mの区間を、概ね稜線の行きは12分以内だったのに、戻りは標高1880mと1910mの間を上がり下がりして26分かかった(遅れた僕の場合)。帰りの車の中の話題で、片足シールなるテクニックがあって緩いアップダウンの行程で有効だと言う。このルートで有効だったかは未経験の僕にはわからないが、普通に両足シールにして行きと同じ稜線ルートを越すのが一番楽だったろうと今のところ思っている。
藪漕ぎにモナカ滑走。Back country skiとして考えれば楽しいことはかけらもない。
下りですれ違ったスプリットボーダーさんは楽しめただろうか?
しかし登山として考えれば、先行するワカン隊を行程の半分ほどで追い抜き、帰りもそれなりの機動性で行動できたことを考えると、skiの登山道具としての価値は高い。
下りで片方シール貼りなどを実践したらもっと楽に行動出来たかもしれない。
個人的には今日はウロコ板の日だった。
劇的な展開で晴れのピークをゲット出来たことがとにかく嬉しい。
いい登山になった。
やっぱりピークのいい景色が見れないと!
ピークでお会いした3人は、o36氏とは乗鞍ツアーコースで一度スライド、スズケン氏とは大滝山で最後の1ピッチをラッセル。maco氏は初めましてでした。
リスペクトしている3人なので、毎日のようにブログを見ているし、ヤマレコ記録も全て見ている。
そんなわけで初めてちゃんとお話するのによく知ったお仲間って感じの和気藹々の雑談になりました。
端から見たら元気なオジサン6人ってことですか(笑)
またお会いしましたらよろしくお願いします。
日曜日に予定を合わすことが出来たので皆さんで金山岩、十石山を目指すことになった。
天気は週末にかけて荒れる予報が一転晴れが続いた。今年の傾向として雪が少ないのと気温が高いので標高の高いところでもガチガチになっている。登山道沿いに進んでいくが雪が少ないので起伏が多く、木も密になっているので自由なルート取りが出来なかった。
2400mからカチカチ斜面になり、最後はアイゼンに換装し、山頂を目指す。スキーでは固いけど、アイゼンでは踏み抜き、所によっては膝まで沈む。斜面は急なのでバランスを崩さないように注意を払った。
山頂ではスズケンさん、036さん、macoさんが到着されていたので、しばらくお話しさせていただいた。快晴微風で厳冬期とは思えないような天気で、360度の景色を楽しんだ。スキーデポ地点までは慎重に足を運び、スキーに履き替え下山。
滑走はカリカリ、激モナカと大変だったけど、無事に帰還出来た。下山後、皆さんと風呂に入り、色んな話題で盛り上がった。またよろしくお願いします。
コメント
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スキーとスプリットボードの2人組で登った者です。レコを拝見して思い出したのですが、Nishidenさんとは以前赤岳でお会いしていたと思います。
あの後、苦労して何とかワサビ谷を降りました。
仕方がないですが雪が降ってくれないと大変ですね。でもトレースのおかげでだいぶ時間を短縮できたと思います。
ありがとうございました。
oecさん、こんばんは。
時折レコ覗かせてもらっています。
前日にもスノーシューの方が入っていたようですし、我々の前にワカン3人が先行していて、2060mのナイフリッジくらいまでの登山道沿いのトレースはすっかり出来上がっていました。
一部スキーの登行の難しいところだけ別ルートになっていますが、それにしても藪が多くて綺麗なルートというわけにはいかなかったですね。
お連れの方には意欲を無くすような声かけをしてしまったのではないかと気にしておりました。申し訳ありません。
しかしピークをしっかりとっていらっしゃって流石です。
我々はすれ違った後もアップダウンで苦労しました。
ツボっても同じではないかと思うくらい…
またどこかでお会いしたらよろしくお願いします。
赤岳で? そう言えばこの可愛いシンボルイラストも見覚えがある...
2016年12月3日に美濃戸口から登った時で、頂上で一緒でoecさんにシャッター押してもらっていましたね。
ワサビ谷下りるのも楽ではなかったようですね。我々は平湯尾根で戻ることにしましたが、どっちが良かったか分からんです。
お互い無事でなにより。
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