船形山・大倉川・鬼口沢下降〜笹木沢遡行_2012/8/25-26
porchan
その他1人 
体力度について
- GPS
- 26:58
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,251m
- 下り
- 1,250m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
06:15 柳沢小屋を車で出発
06:30 沢支度で観音寺登山口を出発
06:57 栗畑
07:08 仙台カゴ水場
07:38 仙交小屋跡（ここからも鬼口沢に下降可。本流出合いまで水なし。）
08:24 1,254m先鞍部から下降開始
09:01 1,130m二俣
09:55 870m・15m滝・懸垂下降
10:18 �校�渓谷広がる
11:13 730m二俣
11:22 708m二俣・沢から川に変わる
12:18 笹木沢出合い手前ゴルジュ＋15m（？）滝
12:30 右岸を高巻いて笹木沢に下降することを決定
12:50 笹木沢に下・懸垂下降なし＋大休止
14:17 最初の難関8m滝・右岸高巻き
14:41 8m滝・右岸直登
15:08 鎧滝・右岸直登・最上段ザイル使用
16:00 870m二俣でテン泊
8月26日
05:15 起床
07:13 出発
08:41 登山道合流（仙台カゴ水場の少し西）
08:53 栗畑
09:13 観音寺登山口に下山
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
観音寺登山口には車15台は駐車可 登山口にトイレはないので、柳沢小屋で用を済ませること 柳沢小屋に水場あり |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道は昨年刈り払いされたみたいで快適でした。 下山後は作並温泉・都の湯で汗を流しました。 http://www.miyako-yu.co.jp/ |
写真
拍手
船形からの帰りはずっと登りになりますねえ〜
ここはフェルトが滑って、アクアステルスは滑りませんでした
木の枝にすがって左岸を下りました
右岸の木に残置シュリンゲがありました
そこで右岸を高巻いて、そのまま笹木沢に下降することにしました
それもキチンと手入れされていました
笹木沢で水に浸かってクールダウンです
焚火跡も発見
ということで、今夜の宿は決定です
ブナの林がいいですね
感想
ゲスト
当初、笹木沢には、お盆休みの後半を利用して出かける予定でした。
しかし、前線の動きが読みきれないものの、全国的に上空の大気が不安定な状態でゲリラ豪雨や雷の心配が高いのは間違いない！ということで、出発予定日の午前中に中止決定したのでした。
鉄は熱いうちに打て！ということもあり、急遽計画を翌週にスライドしたところ、当初の参加メンバーの予定が確保できたので、当初計画から1週遅れの笹木沢遡行になりました。
盛岡から登山口まではかなり遠いことから、観音寺登山口手前にある柳沢小屋に前泊することにして、19時に盛岡を出発しました。
夜のドライブは涼しくて快適で、22時30分に柳沢小屋に到着し、軽く1杯飲んでから就寝しました。
5時に起床し、各自朝食を済ませて、6時15分に柳沢小屋を車で出発。
柳沢小屋から観音寺登山口は車だとあっという間です。
6時30分、沢支度をして出発しました。
栗畑まで、朝日差し込む美しいブナ林を見ながら、登山道を歩きます。
昨年刈り払いされたのか、登山道は快適です。
チョロチョロと水が流れる仙台カゴの水場を過ぎると、登山道は仙交小屋跡までなだらかな下りになります。
船形山に向かってなだらかな下りということは、船形山からの下山時はダラダラとした登りが続くことになります。
これなら、仙台カゴの水場は貴重ですね！
仙交小屋跡前に鬼口沢に下りていると思われる顕著な踏み跡がありましたが、今回はここから下降せずに、まず1,254mピークを目指し、その先の鞍部から沢に下降します。
ただ、仙交小屋跡から1,254mピークまでの登りは、結構なアルバイトでした。
暑い中、藪漕ぎがない登山道の登りで汗を流すか、藪漕ぎしながら水がない沢の下降で汗を流すか…。
この日の暑さなら登山道で汗を流すのが正解だったかもしれませんが、涼しくなる秋であれば仙交小屋跡から下降するのが正解かもしれません。
1,254mピークの先の鞍部から笹薮を分け入ると、すぐに沢形態が現れました。
藪もさほど濃くはなく、ほどなく水の流れが現れます。
ほどなく現れた3mほどの小滝を慎重に降りると、しばらくは問題なく下降できます。
下降開始から1時間30分ほどで15mの滝が現れました。
鬼口沢下降中、唯一の懸垂下降となりました。
この先、見事な�校�渓谷となり、さらに下降を続けると右に左にスラブ滝が現れます。
ただ、雨が少なくそして暑さの影響か、スラブ滝を流れる水はかなり少なめです。
708mの二俣を過ぎると川幅が広くなり、渓相はすっかり沢から川に変わりました。
途中にトロッコ軌道の残骸（！？）を見ながら下降しますが、この残骸がなんとも痛々しい・・・。
下降中、後ろで雷が鳴りました。
振り返ると船形山方面には黒い雲がかかっていましたが、雨は降ったのかな！？
沢での増水の兆しはありませんでした。
しばらく広い河原歩きが続きますは、川原がゴルジュ状に狭くなってくると笹木沢との出合いが間近です。
ゴルジュに入って行くと辺りはうっすら暗くなりとなり、正面だけが明るくなります。
明るくなったところまで進むと、その下には15mはあるだろう滝になっていました。
懸垂下降で下りた記録もありましたが、今回の目的は笹木沢の遡行が目的なので、安全第一で右岸を高巻いて笹木沢に下降することにしました。
ただ、ここでは高巻きできないので、少し戻って右岸に取り付きました。
取り付いた尾根には、きちんと手入れされた杉林が広がっていました。
その昔、植林されたのでしょう。
でも、ここまで手入れされている杉林はそうは多くないような気がします。
う〜ん、トロッコ軌道がなくなった今、木を切り出すときはどうするのだろうか…。
笹木沢には、懸垂下降なしで降り立つことができました。
定義林道から入山して鬼口沢下降で戻るときも、この方が楽かもしれませんね。
笹木沢に降りたときに、出合いに戻って巻いた鬼口沢最後の滝を下から眺めたい気持ちに一瞬刈られましたが、あまりの暑さに気持ちはあっという間に萎え、みんなで笹木沢の深みに入水してクールダウンタイムとなりました。
笹木沢の水は、いつまでも浸かっていられるくらいぬるかったです。
ここで今後の行動を再確認です。
当初は690m付近でテン泊する予定でしたが、ゲリラ豪雨を警戒して、少なくとも鎧滝まで登ってしまおう！ということで話がまとまりました。
そうとなれば、ここでゆっくりはしていられません。
笹木沢の遡行開始です。
登り始めに倒木帯が続きますが、そのあとはさすがに東北の美渓といった美しいナメや小滝が続きます。
自分の数少ない沢の経験からすると、葛根田川と桃洞沢を足して2で割ったような感じの美しさかな！？
お手軽のナメ歩きと小滝登りも、最初の難関の8m滝で終了です。
最初の難関8m滝は、右岸を直登している記録もありますが、取り付いてみると結構ヌメっていました。
ここはセオリー通り右岸を高巻きました。
ただ、高く登りすぎると懸垂下降の必要があるとのことで、途中からトラバースして懸垂下降なしで沢に下りました。
ただ、最後はちょっと微妙だったので、女性が小柄な方がいる場合は、もう少し登ってから懸垂下降したほうが安全かもしれません。
続いて現れた上段8m下段4mの2段滝は、右岸際を登りました。
さらに続く8m滝は、酔いどれ師匠は左岸を登っていましたが、水量が少ないことが幸いしたのか、自分はザイルを出して右岸から登りました。
そして、このあとすぐに鎧滝が現れます。
鎧滝は、一見難しそうにみえますが、上段直下まで右岸を直登できます。
ただ、思っていたよりも立っていました。
で、最後の1段がよくないです。
ここはメンバー最高齢の千葉さんが、トップで支点を確保しながら、登ってくれました。
このあとも小滝やナメが続きますが、そろそろテン場を見つかないといけません。
沢が穏やかな小沢になったところで、テン場候補地を物色しながら進むと、河原に焚火跡を発見です！
辺りを見渡すと、すぐ上に快適なテン場がありました♪
これで決まり！と、早速テントを広げ、薪集めです。
ほどなく薪が集まったところで、火おこしはふたりに任せ、自分は夜食の準備です。
ちなみにこの日のメニューは、まずは定番の「鯖の冷燻」と玉ねぎタップリの「十和田バラ焼」、最後に山の新メニュー「海鮮チヂミ」でした。
今日の行動時間は、10時間30分。
さすがに全員お疲れモードで、19時過ぎに就寝となりました。
翌朝、P君が5時に起床し火を起こしてくれて、遅れて5時15分にふたりが起床しました。
まずは湯を沸かして、コーヒータイムです。
朝食のミートソーススパゲッティをあっという間に平らげ、再びコーヒータイムです。
食事が済んだら、焚き火の後片付けとテントを撤収し、沢支度をして出発です。
小滝とナメを楽しみながらの遡行します。
辺りは広がりを見せ始め、ブナの林がホントいい感じです。
遡行中、こんな上流にも岩魚がいるの！？と思うくらい、結構上まで岩魚の影を見ることができました！
こんな上流で釣りをする人もいないだろうし、意外に狙い目かもです。
詰めに入ると二俣が多く現れますが、基本的に水が多い沢に登れば間違い無しです。
最後に水量が1：1の二俣を左俣に進み、藪漕ぎなしで登山道に出ることができました。
仙台カゴの水場のすぐ西寄りに突き上げたので、仙台カゴの水場を目指すなら、1：1の二俣は右俣だったかもしれません。
登山道に出てしまえば、観音寺の登山口はすぐそこです。
栗畑までのちょっとした登りのあとは、平らか下りの道を行くだけです。
ブナ林を抜け、無事、観音寺登山口に下山です。
登山口で着替えたのち、柳沢小屋で水分補給をして、帰路につきます。
10時頃作並温泉に到着です。
温泉に入るにはちょっと早い時間で、温泉に入れるか心配でしたが、丁度10時オープンの温泉に入ることができ、無事汗を流すことができました。
あとは、高速に乗り、ゆっくりと盛岡を目指しました。
行こうと思いながらもなかなか行く事が出来なかった笹木沢。
アプローチの大倉川本流（鬼口沢）下降も含め、天気にも恵まれて非常に充実した遡行が出来たと思います。
詰めがブナの森というのも個人的には最高でした。
又、泊まりの会山行という事もあり、年下の自分としては皆さんとより親睦を深める事が出来て良かったと思いました。
“ちょっと心残り”は、疲れて早く就寝してしまいましたが、焚火好きの自分としてはもっと焚火を楽しみたかったです(笑）
またヨロシクお願いします。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
仙台カゴの最新記録
楠峰の最新記録
yadoook-z さん
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する