二口山塊 磐司尾根〜糸岳 翠雲荘泊
- GPS
- 08:32
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,286m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
天候 | 22日 曇り後晴れ 23日 風雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
例年ならこの時期は二口ビジターセンターから先は雪で車は入っていけないが、今年は林道に雪はなし。 降雪状況によりますが、この日は美味しい湧水が出てる辺りまで車で入れたっぽいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
磐司尾根は夏道のないバリエーションルート。 二口キャンプ場の奥にある尾根の末端から取り付く。初っ端から急登。例年なら雪で覆われているのであろうが、雪は全くない。藪漕ぎを覚悟していたが、序盤は踏み跡っぽい道があり藪漕ぎは免れた。 雪が出始めてからも急登は続き、場所によっては直登出来ないような所もあったので若干ルーファイも必要。 一ヶ所、どうやって越えようかと悩んだ場所があった。 標高はうろ覚えだが、おそらく700m手前辺り。岩場を乗っ越す箇所があり、両側は崖なので巻く事は出来ない。高さは2m程の垂直の岩場で、ホールドも細かいがある事はあるのだが、雪が付いており冬靴のツボだとかなり怖い。たかだか一歩二歩なのだが、スリップしたら崖下に滑落の可能性もある。それに加え、今回は薪を背負っておりかなり重荷である。 ここだけアイゼンを履いて爪を岩場に引っ掛けて登ろうかと思ったが、両腕を目一杯伸ばすと、なんとか両手共ガッチリホールドを掴む事が出来たので、腕力をフルに使ってなんとか乗り越える事が出来た。 空身で登ってザックはロープで引き上げようかとも思ったが、無事に通過出来てよかった。場合によっては、セルフをとったり後続がいるならロープを出してもいいかと思う。 その後も尾根伝いに進むが、とにかく踏み抜きと枝がうるさかった。跳ね返った枝で何回顔を打ち付けられたかわからない。頭に乗せてたサングラスが気付いたらどこかに吹き飛んでしまっていた。 ようやく歩きやすくなったのは950mを過ぎた辺り、もう少しで望洋平の稜線に乗る手前からだった。 稜線に乗ってから糸岳までは快適。 糸岳から二口峠までの下りは藪が若干うるさい上にかなりの激下りなので、あまり足早には下りれなかった。 二口林道は所々雪崩れの危険があるが、いつもデブリがある場所もデブリが無いどころか、斜面には雪崩れるくらいの雪がなかった。 翠雲荘は薪のストックは豊富でしたが、薪ストーブを使うつもりで訪れるなら荷揚げした方がいいでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
テントマット
シェラフ
ワカン
|
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感想
あっという間に2月も最後の休みです。
せっかくの連休なのに山の天気は荒れ模様。
こうゆう時はお気に入りの翠雲荘でのんびりしようかと考えてたが、土曜日はまずまずの天気なので、以前から目を付けてた磐司尾根を絡めての山行を計画しました。
例年なら、3月に入った辺りが1番歩きやすそうな感じかと思ってましたが、今シーズンはもはや歩き易い時期など無いと諦めてるので、藪漕ぎ、踏み抜き覚悟で登って来ました。
予想通りの悪路ではありましたが、藪を漕ぎ、踏み抜きに悪態を付き、急登を登り、雪の岩場を乗り越え、細尾根を通過したりと、これぞバリエーションと言える素晴らしいルートだったと思います。
人の好みによりますが、私にはとても登り甲斐のあるタフで楽しめるルートだと思いました。
もっと雪が多くて藪が埋まれば歩きやすいのはわかりますが、そうなるともしかしたらあっさり歩けてしまって物足りなさを感じてしまうかもしれません。
この少雪と高温の今シーズンだからこそ、歩きごたえのあるバリエーションルートとしてとても印象深く心に残りました。
二口はとても興味深い山域です。雪も沢も、一年中ここで遊べるんじゃないかと思えるくらい魅力がいっぱいです。
磐司尾根を登りながら、二口沢を挟んだ対岸の険しい尾根をずっと見てました。また地形図と睨めっこして家でも楽しみたいと思います。
それにしても、毎回冬に二口に入ると、必ずと言っていい程アイスクライマーの方々と遭遇します。二口でアイスをやる場所があるのは知ってましたが、あの方達は一体どこの氷瀑を登ってるんでしょうか。
謎です。
コメント
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昔あそこ行って核心部分で越えられなくてスゴスゴ帰ってきたのを思い出しました。
あそこは自分には無理なので、貴重なルートログありがとうございます。
あの核心部分の南面に作業道か何かでヘツリの迂回ルートがあると聞いたことがあったのでいずれ雪のない時期に覗きに行ってみようかと思います。
それにしても薪におでんにビールまで詰まったザックで藪漕ぎ、光景を想像してニヤニヤします(笑
chicken_manさん、こんにちは!
やっぱり作業道の迂回路あるんですね。序盤はその作業道を少し利用しましたが、そのうち作業道のピンクテープは尾根から外れていってる感じでした。難所を迂回してまた尾根に復帰出来るように続いてれば利用出来るかもしれませんが、果たしてどうでしょうか。
藪こぎマニアのchicken_manさんには是非オススメのルートですよ😁
もしかしたら物足りないかもしれないので、chicken_manさんは薪2束担いでください(笑)
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