雨と雪の小桜平避難小屋泊まり
- GPS
- 12:33
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,887m
- 下り
- 1,913m
コースタイム
天候 | 1日目 : 霧雨のち曇りのち雨 2日目 : 雪のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
岩間一里野線に雪はありません。チャリで通行可能です。 ただし細かい落石が多いのでロードで行くことはお勧めしません。 |
写真
感想
先週の赤兎山避難小屋泊まりに続いて小桜平避難小屋泊まりで山スキーしてきました。しかし今週末もまたもや微妙な天気。もはや小雨や小雪はあまり気にしなくなったのかも知れません。泊まり山行ですよ…
さて早朝の道中は雨で予報通り。一里野に着く頃には雨も止む予報でしたが、いざ着いてみると霧雨。うーん、ここまで来たけどやっぱり止めようかなぁ…と思っていると霧雨はほぼ止んだので雨具着てスタートします。まずはチャリで。
岩間一里野線には全く雪は残ってません。あるのは小さな落石くらい。時々落石の多いところがあってそこは足をついて石を避けてゆっくり進みます。ちょっとチャリで頑張り過ぎた感がありますが、あっという間に山崎旅館に到着します。この辺りまだ残雪が多いです。
楽々新道行きの林道ゲートは珍しく開いていました。もっともすぐに雪が出ているので、ここから先チャリで進んでも意味がありません。まだスキー履くほどでもなく、アプローチシューズで登山口まで歩きます。
登山口にもしっかり雪があります。ここはいきなり急な登りなのですが、微妙に雪が残っていて登りにくそう。仕方なく左側の雪のある斜面をスキーで登ることにしました。基本は登山道を歩きます。それ以外は大抵薮が繁ってますので。登山道はところどころ雪が切れていて、スキーを脱いで兼用靴で歩くか、シールのまま落ち葉の上を歩きます。
標高1100mくらいからはほぼ雪がつながっており、帰りもここまではスキーで滑ってこれそうです。痩せ尾根の急登が続きスキーでの登りは苦労します。
標高1350mまで登るとようやく急登が終わり、広くなって好きなルートを歩けるようになります。帰りの登り返しを最小にしようとルート取りしてみましたが、細かな谷筋の横断が多く、結局帰りには使いませんでした。
しばらく登るとダケカンバ林に入ります。ここはやや急ですが、登るのに苦労するほどでもありません。スキーの食いつきは良くもなく悪くもなく、ずっとクトーを装着していましたがクトーの隙間に重い雪がこびりついて重しになってました。
チャリで頑張りすぎたのかそろそろ足が棒のようになってきました。緩やかな痩せ尾根を通り抜け、帰りに登り返しになる鞍部を通り抜ければ3回ほど登りを繰り返してようやく小桜平に到着です。
小桜平では早々に小屋が見えるかと思えば最後の登りをクリアするまでは見えてきません。もし完全に埋もれていると探すのに大変なので心配していましたが、まだ1mくらいは大丈夫でした。ただし1階からの入場は無理で、はしごを4段ほど登って2階からの入場となります。
2階から入るのは初めてです。この時期にここに来たのも初めてです。2階から大きくて重いザックやスキーなどを中に入れるのはかなり大変で、重い荷物を持って屋内のはしごを登り降りしないといけません。なんとか無事に入れば、キレイな小屋が待っています。
ここの小屋、というか北部白山の小屋は管理人の乾さんの心意気で、小道具が色々揃っています。ここには防寒シートや箒とチリトリ、トイレのブラシに今回はトイレットペーパーまで揃っていました。
まずはマットを敷いて疲れ果てた体を横たえて休憩します。去年は4/28に訪れたのですが、その時は見返坂までスキーで行く余裕がありましたが今回はもう燃料切れです。少し休憩したら水作り用の雪を取りに行き、今夜と明日の水を作ります。
水とお湯を作れば後は定番のお餅を焼いてお雑煮にします。もうずっとこればっかりですが、食器洗いが簡単でお腹も満足できます。ラジオでコロナウイルス情報も聴いて、まだまだ感染が増えるなぁと感じました。
夜7時過ぎにはもう片付いて、軽く歯磨きしておやすみします。外はすでに雪が降り始めています。明日は4時にアラームで起きることにします。
赤兎山避難小屋ではescape viviを使いましたが、やはり結露が激しく朝にはviviの内側とシュラフの外側がびしょ濡れになります。それを避けて今回はGOREのシュラフカバーにしました。暖かさは似たようなもので、GOREはさすがに結露はまったくありませんでした。違いはやはりお値段でしょうか。
朝起きるとまだ雪が降っています。積雪は10cmは増えたようです。朝食もまたお雑煮。食事を終えたらパッキングし、小屋の中を箒で2回掃除してまたキレイにしておきます。
雪の中のスタートなのでまた雨具を着用します。今回はゴーグルを置いてきたので、降雪の中裸眼スキーです。雪は真っ白で凹凸が分からず、慎重に進めます。
途中、同行者の姿が見えなくなりました。ほんの少し進んだ積りでしたが、動画撮影でもしているのか?待っていても来ないので、無線で呼びかけるも応答なし。仕方なくシールを貼って登り返すことにします。すると無線が入り、向こうも私の姿が見えないとのこと、谷に向かっているところで、どうやら私よりも左手に降りていったようです。とにかくこれ以上下らず、登り返すよう指示します。そして私は左手のトレースを探しながら登り返すと、ほどなくしてトレースを発見。そちらに向かってトレースを追っかけて滑り込むと無事に姿を発見しました。
この瞬間の後、未来というのは予想もしない何かが起こるかも知れません。どこかで怪我して動けなくなった、体調が悪くなった、滑落した、雪崩に巻き込まれた・・・と想像しただけで恐ろしいシーンはたくさん考えられます。そんな時には絶対に自分の都合のいい方向に勝手に判断してはいけません。きっと自力でこっちに向かってきてくれる、なんてことは考えないように。とにかく姿を見つけるまで、どんな急斜面でも登り返して相手のトレースを追いかけます。
夏山でもそうですが雪山は特に下山時にどんどん下に向かっていきがちです。そしてそれが間違っていたルートだとして、登り返しに大変な労力を要します。なのでおかしいと思ったら下には進まないように。元のルートに戻るようにしましょう。
その後はトラバースして元のルートに無事に戻りました。降雪も徐々に回復し、視界も開けて痩せ尾根急斜面のルートをスキーで苦労して下山し、時に兼用靴で歩き、無事に登山口に戻りました。
そこから山崎旅館までは少しだけスキーして、アプローチシューズに履き替えて歩きます。それからは雪の積もったチャリに跨って岩間一里野線を走るのでした。
結局天気は良くありませんでした。なのによくこんな山行したと思います。
それにしてもやはり楽な山スキーを繰り返していたので体力は落ちているような感じがします。またシートラ山スキーを繰り返して体力を戻して行けということでしょうか。
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