地蔵峠から南下縦走ハイク 青笹山〜竜爪山 女神降臨

2020年04月10日(金) [日帰り]

• GPS: 11:55
• 距離: 31.7km
• 登り: 2,680m
• 下り: 2,943m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:02
• 休憩: 0:42
• 合計: 11:44

7:01 スタート地点
7:04 7:05 有東木バス停
7:25 7:25 葵高原
7:53 7:53 正木峠
8:31 8:40 地蔵峠分岐
8:50 8:51 仏谷山
9:05 9:07 細島峠
9:27 9:28 稜線出合い
9:47 9:47 うつろぎ山
10:05 10:06 青笹山
10:15 10:15 大平山
10:41 10:41 浅間原
11:04 11:04 湯ノ岳
11:58 11:58 第二真富士山
12:32 12:32 真富士峠
12:47 12:52 真富士山
14:02 14:17 富士見岳
14:50 14:50 富士見峠
15:11 15:12 駒引峠
15:51 15:51 竜爪山
16:05 16:10 文珠岳
17:03 17:04 若山
18:45 ゴール地点

GPSデータを無修正で登録しています。
実際の出発点は有東木バス停になります。
有東木集落の外れから葵高原まで標高差にして300m近くを車に便乗させていただきました。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

平日ですと有東木7:04着のバスがあります。
標高550mまでバスが運んでくれます。
https://transfer.navitime.biz/justline/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00250081&course=0004700111&stopNo=45
ただし安倍川中流の相渕発なので、駅前からではありません。
静岡駅発相渕行きのバスは遅い時間までありますので、相渕まで車を使って周回登山が組めます。
今回は相渕まで家人に送ってもらいました。相渕-有東木 570円

コース状況／危険箇所等

◇わさび田脇標高980m点-正木峠(標高点1,143m)
林道をショートカットする沢沿いの道で、一部に補助ロープあり。
やや笹がうるさいですが、沢に転落さえしなければ問題無し。
◇正木峠-青笹山
非常によく踏まれトレランも可能な良い道です。
ライオンズクラブの道標もあり南アルプス展覧会も開催中です。
◇青笹山-浅間原(標高点1,414m南の送電線横断部)
今回の尾根で最も歩かれていない印象です。
青笹山までのコースとは一転し、背丈くらいの笹薮を分けて進みます。
笹の下側は踏跡があるのですが、視界が悪くなると道迷いしそうです。
青笹山南面は顕著な尾根ではありません。
1,498.6m三角点ピークの南部1,440m付近、ガレが発達し登山道を喰い破りそうです。大雨の後は注意が必要でしょう。
◇浅間原-真富士山-竜爪山-牛妻
かねがね良い道ですが一部注意が必要な場所もあります。
第一第二真富士山の鞍部から第二真富士山の登りにロープ場三か所有り。
確実に行動すれば問題ありません。
俵峰東方、標高点891m付近から林道の枝道が出てきます。
林道と並行する登山道部分は杉の枯れ枝や落ち葉などで不明瞭なところがあります。
竜爪山文珠岳南側、若山(標高点844m)から牛妻の林道に出るまで、林道枝道の伸延により登山道が仮道のようになっています。矢印に従って歩けば正規の登山道に復帰します。

写真

相渕発有東木行き始発バス。
乗客は私一人の貸切り。

4/10 7:34

わさび田脇から林道のショートカット道へ入ります。
ここまで別の登山者の方の車に便乗させていただきました。
感謝！

4/10 7:53

正木峠へ到着。
ここから少しだけ林道を歩きます。
林道へ出るところになぜかトラロープが張ってありました。

4/10 7:55

林道1,150m点にある最上部の登山口。
ここまで車で来れば青笹山まで標高差400m。

4/10 7:57

登山口には数台分の駐車スペースがあります。

4/10 8:25

登山道の状態は極めて良好！

4/10 8:28

地蔵峠に到着。

4/10 9:29

青笹山へ向かいます。
見えているピークは青笹山のジャンダルム(前衛峰)。
本峰は裏側にあって見えません。
標高もこちらの方が高いです。

4/10 9:43

振り返ると！
南アルプス展覧会。

4/10 9:44

雪山は右から荒川岳・赤石岳・聖岳・上河内岳。
右端に笊と布引山。

4/10 9:44

笊ヶ岳・布引山・荒川岳のアップ。
手前は先月行った八紘嶺。

4/10 9:45

赤石岳と聖岳。

4/10 9:45

右から聖岳・上河内岳・茶臼岳。

4/10 9:45

仁田岳と光岳？

4/10 9:46

大無間山塊。

4/10 9:48

青笹山本峰手前のプロムナード道。

4/10 9:51

青笹山に到着。本日の富士山。
この後曇ってしまい、富士山はお出ましになられませんでした。

4/10 9:51

山頂標識です。

4/10 10:05

青笹山から南進しようとすると一転笹薮になります。
遥か遠くは真富士山か？

4/10 10:15

こんな開けた場所もありました。

4/10 10:25

標高1,440m付近のガレ。
山梨側が切れ落ちており、登山道の下も空洞かもしれません。
大雨の後は気を付けた方がいいでしょう。
写真右角が上になります。

4/10 10:30

赤テープが無ければ登山道がどこにあるのか分かり難いです。

4/10 10:36

突然前が開けて送電塔に出ます。

4/10 10:36

東側の視界が一気に開けました。

4/10 10:38

浅間原からは登山道の状態が良くなります。
写っている道は渡へ下る登山道で稜線道ではありません。

4/10 10:50

湯ノ岳へ向かいますが鞍部まではやや笹がうるさい道。

4/10 11:02

鞍部からの登りで様相は一転、笹が無くなります。

4/10 11:04

見晴らしは無いものの明るい湯ノ岳山頂。

4/10 11:23

真富士山が近付きましたが、かなり標高差が感じられます。

4/10 11:58

第二真富士山に到着。
もう富士山は見えませんでした。

4/10 12:16

鞍部である真富士峠へ下ります。
真新しいお助けロープが張られていました。

4/10 12:21

二つ目の難所には迂回路があります。
ほんの十数メートルで短い区間です。

4/10 12:25

一番下のロープ場が最も神経を使います。
が、確実に進めば問題ありません。

4/10 12:46

第一真富士山への登りで熟年カップルとすれ違いました。

4/10 12:47

真富士山から西方の視界。

4/10 12:54

東側には中部横断道が見えます。

4/10 12:56

まだまだ先が長い。

4/10 12:57

どこへ行ってもバイケイソウの群落があります。
毒があって鹿に食べられない種族なので繁栄を極めています。

4/10 13:45

杉の巨木がありました。

4/10 14:02

富士見岳にて、ラスボスの竜爪山が聳えています。

4/10 14:48

まずは駒引峠。

4/10 14:50

林道が現れ、暫く登山道と並行します。

4/10 15:02

二度目の送電線下を横切ります。

4/10 15:11

「高野」と言うらしいですが、以前はここが駒引峠だと思っていました。

4/10 16:04

ようやく竜爪山に到着。
まだ登山者が居ましたが、下って行かれました。

4/10 16:10

私も早々に下山を始めます。

4/10 16:54

時間的に桜峠は無理そうなので牛妻へ向かいます。

4/10 17:00

ところが、この若山へ一旦登らねばなりません。
疲れた体には堪えます。

4/10 17:32

痛い足をだましだまし林道へ出ました。
ここから林道を下ることにします。

4/10 17:53

夕刻の静岡市。
正面の半島が身延山塊の終点、賎機山です。
その左の島は谷津山。

4/10 18:58

バス停に着いたときは、とっぷりと日が暮れました。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough オリンパス

感想

JA12V

コロナの影響を受けて社員旅行が中止になり、ぽっかり時間が空きました。
本来なら自宅待機なのですが、感染対策をして人との接触を避け、県内で日帰りなら行動可能と判断して出掛けました。
幕営や避難小屋泊も考えましたが、やはり本来は行動を慎むべきと忖度が働いてしまい最小限の日程にしました。
有東木行きのバスは平日だと早い便があり、そこそこ標高を稼いでくれますので、地蔵峠から時間の許す限り南下する計画にしました。
危険個所も少なく、丹沢ほどの解放感はありませんが要所で視界が開けて退屈しません。
安倍街道に沿った縦走路になりますので、いくつものエスケープルートが設定でき、日没前ならバス便も使える安心度の高いコースです。

有東木バス停から歩き始め集落を抜けたあたりで「乗られます？」と車の単独女性の方に声を掛けていただきました。
まさに辺境で仏、女神の降臨です！　ご厚意に甘えさせていただきました。
これで行動一時間は優に節約出来ました。まことに有難かったです。
彼女は葵高原を起点に周回登山を予定とのこと。
単独で幕営もする山女(失礼な言い方で済みません)らしいです。
思わぬ機会に山談義が出来、コロナの沈滞ムードが吹っ飛ぶ楽しい時間でした。
ありがとうございました！

竜爪山に到着したのが午後四時で、桜峠へ行くのは断念し牛妻へ下ることにしました。
長距離を歩いたためか膝の両脇の腱が痛く思うほど下りのスピードが上がりません。
そこで遠回りを承知で林道を歩くことにしました。
林道の傾斜なら脚が痛くならず、暗くなってもヘッドランプで歩けるからです。
県道へ出てからはどこにも寄らずバスで直帰しました。
コロナ対策でバスの窓が開いており、山中より体感温度は低かったです。

静岡ではまだ緊急事態宣言は出されていません。
しかし感染者が増えることは避けられない状況なので、ますます山へ行き難い環境になると思われます。
今年は四連休が二度もあると浮かれていましたが、それどころでは無くなってしまいました。
本業ですら継続が可能かどうか、確たる希望が持てません。