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Yamareco

記録ID: 2298195
全員に公開
山滑走
北陸

白峰〜三ツ谷〜杉峠〜赤兎山避難小屋(泊)〜赤兎山〜小原峠〜越前禅定道〜三ツ谷〜白峰 #29,30

2020年04月11日(土) 〜 2020年04月12日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
14:41
距離
39.0km
登り
1,839m
下り
1,843m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:18
休憩
0:47
合計
9:05
7:13
56
8:09
8:20
69
9:29
9:32
72
10:44
10:44
59
11:43
12:14
208
15:42
15:44
34
2日目
山行
4:54
休憩
0:20
合計
5:14
5:14
30
5:44
5:50
8
5:58
5:58
16
6:14
6:14
95
7:49
7:49
29
8:18
8:26
71
9:37
9:43
44
10:27
10:27
1
10:28
ゴール地点
天候 1日目 : 晴れのち曇り 2日目 : くもり時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
風嵐ゲート前 10台以上停まってたかと
コース状況/
危険箇所等
川上御前社〜小原峠は残雪多く、谷割れ多く急な雪の斜面をトラバース歩き、枝沢の横断があり難易度高いです。
風嵐ゲートをスタート
2020年04月11日 07:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 7:21
風嵐ゲートをスタート
御前峰と大汝峰チラ見え
2020年04月11日 08:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 8:02
御前峰と大汝峰チラ見え
三ツ谷への林道ゲート(紐?)は開いてました
2020年04月11日 08:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 8:03
三ツ谷への林道ゲート(紐?)は開いてました
GPSの地図が古く、一度戻りましたが登山口のここにチャリデポ。
2020年04月11日 08:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
4/11 8:38
GPSの地図が古く、一度戻りましたが登山口のここにチャリデポ。
少しずつ雪が出てきます
2020年04月11日 09:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 9:04
少しずつ雪が出てきます
別山展望台
2020年04月11日 09:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 9:23
別山展望台
ガスってました
2020年04月11日 09:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 9:23
ガスってました
大長山はクリアーです
2020年04月11日 09:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 9:24
大長山はクリアーです
そろそろスキー履きたくなる感じ(笑)
2020年04月11日 09:48撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 9:48
そろそろスキー履きたくなる感じ(笑)
で、ここからスキー。いきなりクトー。
2020年04月11日 10:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 10:00
で、ここからスキー。いきなりクトー。
尾根筋に行くと薮でした
2020年04月11日 10:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 10:25
尾根筋に行くと薮でした
ついでにキノコも
2020年04月11日 10:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 10:34
ついでにキノコも
さすがに薮が濃すぎるので下って登山道に合流することに。またアプローチシューズに履き替えます。
2020年04月11日 10:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 10:36
さすがに薮が濃すぎるので下って登山道に合流することに。またアプローチシューズに履き替えます。
白山展望台。白山もガスってたので省略。
2020年04月11日 10:47撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 10:47
白山展望台。白山もガスってたので省略。
で、また雪が出てきたので今度こそスキー履きます
2020年04月11日 10:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 10:59
で、また雪が出てきたので今度こそスキー履きます
杉峠に近づいてきます
2020年04月11日 11:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 11:39
杉峠に近づいてきます
杉峠に到着
2020年04月11日 11:47撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 11:47
杉峠に到着
こんな季節の杉峠は初めてです
2020年04月11日 11:47撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 11:47
こんな季節の杉峠は初めてです
三ノ峰方面を眺めながらお昼にします。ここまで5時間。ここから赤兎山避難小屋も三ノ峰も同じ4kmと知ってショックを受けました。
2020年04月11日 12:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 12:09
三ノ峰方面を眺めながらお昼にします。ここまで5時間。ここから赤兎山避難小屋も三ノ峰も同じ4kmと知ってショックを受けました。
この尾根筋を歩いて赤兎山避難小屋を目指します。遠い…
2020年04月11日 13:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 13:46
この尾根筋を歩いて赤兎山避難小屋を目指します。遠い…
赤兎山避難小屋ズーム
2020年04月11日 13:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 13:46
赤兎山避難小屋ズーム
細かなアップダウンを繰り返す尾根筋
2020年04月11日 13:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 13:56
細かなアップダウンを繰り返す尾根筋
微妙に雪切れしてるところも
2020年04月11日 14:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 14:11
微妙に雪切れしてるところも
ここも切れてます
2020年04月11日 14:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 14:26
ここも切れてます
だいぶ近くに感じられます
2020年04月11日 14:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 14:57
だいぶ近くに感じられます
登ってきたルート。さすがに三ノ峰は遠ざかりました。
2020年04月11日 15:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 15:15
登ってきたルート。さすがに三ノ峰は遠ざかりました。
裏赤兎山への登り
2020年04月11日 15:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:25
裏赤兎山への登り
左手には先週の下山ルートが
2020年04月11日 15:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 15:33
左手には先週の下山ルートが
また気温が下がって表面が薄氷に
2020年04月11日 15:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:38
また気温が下がって表面が薄氷に
振り返って三ノ峰からよも太郎
2020年04月11日 15:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:42
振り返って三ノ峰からよも太郎
裏赤兎山に到着〜
2020年04月11日 15:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:44
裏赤兎山に到着〜
小屋が近い
2020年04月11日 15:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:44
小屋が近い
急斜面を滑り下りてまた登り返し。登山道沿いは滑落するとヤバいので左手の谷筋まで下って登ります。
2020年04月11日 15:48撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:48
急斜面を滑り下りてまた登り返し。登山道沿いは滑落するとヤバいので左手の谷筋まで下って登ります。
滑った後のバウムクーヘン
2020年04月11日 15:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 15:59
滑った後のバウムクーヘン
薄っぺらいバウムクーヘン軍団
2020年04月11日 15:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 15:59
薄っぺらいバウムクーヘン軍団
登る谷筋はこれです
2020年04月11日 16:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/11 16:00
登る谷筋はこれです
1/3くらい登って
2020年04月11日 16:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:04
1/3くらい登って
2/3まで来て
2020年04月11日 16:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:15
2/3まで来て
登ってきたルートを振り返り
2020年04月11日 16:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:21
登ってきたルートを振り返り
避難小屋の裏に届きます
2020年04月11日 16:22撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:22
避難小屋の裏に届きます
向こうには赤兎山。今日はもう遅いのでアタックなしです。
2020年04月11日 16:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:23
向こうには赤兎山。今日はもう遅いのでアタックなしです。
おっとトレースが!小屋は貸切ではなかったか?!
2020年04月11日 16:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:23
おっとトレースが!小屋は貸切ではなかったか?!
と思ったら小屋の中には入られてませんでした
2020年04月11日 16:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 16:25
と思ったら小屋の中には入られてませんでした
到着後にまずはチキンラーメン。先週は具を入れるのを忘れてましたので今日はダブル具。
2020年04月11日 17:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 17:03
到着後にまずはチキンラーメン。先週は具を入れるのを忘れてましたので今日はダブル具。
さすがにお雑煮にも飽きてきたので(笑)、餅入り餃子の皮を使ったピザもどき。
2020年04月11日 18:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/11 18:23
さすがにお雑煮にも飽きてきたので(笑)、餅入り餃子の皮を使ったピザもどき。
翌朝は3時半起きの5時過ぎ出発。今回はまたマイホウキで掃除しました。
2020年04月12日 05:05撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:05
翌朝は3時半起きの5時過ぎ出発。今回はまたマイホウキで掃除しました。
今朝は白山方面バッチリ
2020年04月12日 05:18撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:18
今朝は白山方面バッチリ
小屋と赤兎山と月。気温は低いですが極めて穏やかな朝。
2020年04月12日 05:18撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:18
小屋と赤兎山と月。気温は低いですが極めて穏やかな朝。
小屋を後にします
2020年04月12日 05:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:20
小屋を後にします
小屋よ、また来るよ(笑)
2020年04月12日 05:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:28
小屋よ、また来るよ(笑)
赤兎山も少しずつ雪が減ってきました
2020年04月12日 05:37撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:37
赤兎山も少しずつ雪が減ってきました
中途半端なご来光ですが
2020年04月12日 05:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:39
中途半端なご来光ですが
雲の向こうにご来光ということで
2020年04月12日 05:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:40
雲の向こうにご来光ということで
ニノ峰ご来光
2020年04月12日 05:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:45
ニノ峰ご来光
赤兎山の山頂も輝きます
2020年04月12日 05:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:46
赤兎山の山頂も輝きます
山頂より
2020年04月12日 05:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:46
山頂より
経ヶ岳と足長おじさん
2020年04月12日 05:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:46
経ヶ岳と足長おじさん
逆光のため真っ黒です(笑)
2020年04月12日 05:48撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 5:48
逆光のため真っ黒です(笑)
赤兎山を振り返ります
2020年04月12日 05:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 5:57
赤兎山を振り返ります
山頂付近から滑ります
2020年04月12日 15:44撮影
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4/12 15:44
山頂付近から滑ります
もう一発
2020年04月12日 15:44撮影
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4/12 15:44
もう一発
小原峠まで滑ります。雪は固く、慎重に。
2020年04月12日 06:16撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 6:16
小原峠まで滑ります。雪は固く、慎重に。
この辺りから谷筋を下山します。結構雪が多い。
2020年04月12日 06:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 6:24
この辺りから谷筋を下山します。結構雪が多い。
沢が割れ始めました。
2020年04月12日 06:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 6:29
沢が割れ始めました。
そして思いっきり沢が割れてます。沢付近は進めないのでスキーは諦めアイゼンを装着し、左岸を登ってトラバースすることに。
2020年04月12日 06:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 6:55
そして思いっきり沢が割れてます。沢付近は進めないのでスキーは諦めアイゼンを装着し、左岸を登ってトラバースすることに。
トラバース中
2020年04月12日 07:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 7:13
トラバース中
苅安山からの尾根筋にある登山道と合流。苅安山から尾根を下山した方がいいでしょう。
2020年04月12日 07:19撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
4/12 7:19
苅安山からの尾根筋にある登山道と合流。苅安山から尾根を下山した方がいいでしょう。
奥に聳える赤兎山。ここまで下ってきました。
2020年04月12日 07:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 7:24
奥に聳える赤兎山。ここまで下ってきました。
苅安山の南からの尾根筋はこんな感じ
2020年04月12日 07:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 7:25
苅安山の南からの尾根筋はこんな感じ
イノシシの足跡
2020年04月12日 07:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 7:29
イノシシの足跡
尾根筋からこの急斜面をアイゼンで。スキーにしても良かったのですが脱着でかえって時間かかるので。
2020年04月12日 07:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 7:40
尾根筋からこの急斜面をアイゼンで。スキーにしても良かったのですが脱着でかえって時間かかるので。
雪は割れてますが谷が浅いのでまだマシ
2020年04月12日 07:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 7:57
雪は割れてますが谷が浅いのでまだマシ
ヤマドリ発見。沢の音でこちらに気づかなかった様子。
2020年04月12日 08:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 8:08
ヤマドリ発見。沢の音でこちらに気づかなかった様子。
越前禅定道の道標とシートラのピンクヘルメットという異様な組み合わせ。
2020年04月12日 08:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 8:15
越前禅定道の道標とシートラのピンクヘルメットという異様な組み合わせ。
工事現場、林道終点の渡渉ポイントに帰ってきました。やれやれです。
2020年04月12日 08:18撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 8:18
工事現場、林道終点の渡渉ポイントに帰ってきました。やれやれです。
と、安心して油断した隙にスキーが流れて沢にドボン!
2020年04月12日 08:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 8:26
と、安心して油断した隙にスキーが流れて沢にドボン!
あとは林道を雪が続くまでスキーで滑ります
2020年04月12日 08:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 8:33
あとは林道を雪が続くまでスキーで滑ります
橋は雪がないですね
2020年04月12日 08:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 8:41
橋は雪がないですね
何度も何度もスキーを脱いだり履いたりを繰り返し、ここでもう完全に雪切れ。ゲームオーバー。まだ登山口まで2kmあります。
2020年04月12日 08:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 8:52
何度も何度もスキーを脱いだり履いたりを繰り返し、ここでもう完全に雪切れ。ゲームオーバー。まだ登山口まで2kmあります。
フキノトウと林道
2020年04月12日 09:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 9:21
フキノトウと林道
堰堤の水流がすごい
2020年04月12日 09:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 9:31
堰堤の水流がすごい
登山口からはダートをチャリで。ようやく白山公園線に合流。
2020年04月12日 10:03撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/12 10:03
登山口からはダートをチャリで。ようやく白山公園線に合流。
あとはチャリで下り基調、ようやくゴール。
2020年04月12日 10:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/12 10:30
あとはチャリで下り基調、ようやくゴール。

感想

さて徐々にコロナウイルスが忍び寄るこの頃、赤兎山避難小屋への最後のルートである三ツ谷から杉峠、そして小原峠を周回するルートに行ってきました。このルートを残雪期に入るのは初めてで、今回もロープ持参です。
先週末は鳩ヶ湯から赤兎山避難小屋でしたが、その時裏赤兎山から避難小屋のアプローチができると分かり、今回は三ツ谷から杉峠を経由して赤兎山避難小屋を目指すことにしました。
白峰の風嵐ゲートはまだ閉まってますから、三ツ谷の登山口まではチャリになります。斜度は強くないのですが距離があり、踏ん張らないといけません。三ツ谷への林道はダートなので慎重に走らせます。パンクしたら後が大変なので。
三ツ谷の登山口までは雪はまったくありません。標高1100mくらいまでは普通の登山道で、重い荷物とスキーが肩に食い込みます。
徐々に雪が出始め、いよいよ繋がったのでスキーを履いて歩きます。いきなり急登なのでクトー装着します。ピークまで詰めたのはいいのですがそこから薮で、GPSを見るとどうも登山道は右に巻いてました。残雪があると登山道を見失ってしまう好例です。
スキーは脱いでアプローチシューズに履き替え、無理やり薮を降りて登山道に合流します。雪のない登山道を歩き、またしばらくすると雪がつながってきました。
もうさすがにずっと雪がありそうなので、またスキーに履き替えます。杉峠はもうすぐな感じです。杉峠にはトラバースになるので尾根筋を歩き、県境稜線に入ってから右に折れて杉峠に到着です。ここでもう12時過ぎなのでお昼にします。ルートを探したりスキーを履いたり脱いだりと時間がかかります。ここから三ノ峰が近いですが、GPSを見ると4kmほど。そして赤兎山避難小屋までも4km。え、三ノ峰と同じ距離って知って愕然とします。もっとも三ノ峰の方が標高400mほど高いですが。
赤兎山避難小屋までのルートは細かなアップダウンが続きます。尾根筋の下りは枝尾根に入り込みやすく、2回ほど無駄に下ってまた戻りました。下りもシールつけたまま滑ります。
尾根筋を90度近く右に転回したところで大きく斜度を下げ、また登り返します。雪は硬めで急斜面でしたが、シールのまま滑りました。シールはスキー板より両幅2mmずつ細くカットするのですが、これはシールのまま滑る時に有効です。エッジをシールで覆うと、シールのまま滑る時にエッジがすっぽ抜けてとても危険です。
杉峠からの4kmはなかなか縮まりません。時速1kmちょいくらいでしょうか。雪切れがあればスキーを脱ぎ、また履き、クトーを表向けたり裏返したり、薮を回避し、枝尾根に悩まされたりと時間を浪費します。
そしてようやく裏赤兎山への最後の登り。それほど急ではないので左手の先週下山に使った尾根筋や、三ノ峰を振り返りながら登ります。気温が下がってきたのか雪の表面に薄い氷が張ってます。最後は広い山頂で、対峙する赤兎山避難小屋への斜面が目に入ります。
そこに至る鞍部へは急な下りです。ここもシール装着したまま滑ります。もう最近シール剥がして滑るということを忘れたかのようです。鞍部に届けばあとは左手に少し滑って、谷筋の出合から登り返します。
ここは登山道の尾根筋とは異なり案外穏やかです。特に沢があるわけではないので雪も割れていません。ただ急斜面が全層雪崩した跡もあるので、確実に安全というわけではありません。最初は直登、上部1/3は少しジグを切って登り、最後の二股を左手に進めば避難小屋の裏にひっそりと出ます。
すると赤兎山からこちらに向かって複数のトレースがありました。もしかして小屋に先客が?と思い入り口に近づくと、トレースは小屋には入ってませんでした。この先の急な登山道の手前で終わっていました。
もう夕刻、水作りの雪を集めて小屋に入ります。雪には雪虫の卵か幼虫が時々入ってますので、浮いたそれを箸で外に出します。
夕飯は6時くらいに済ませ、満腹になったら歯磨きしてもう寝るだけです。

翌朝は3時半起きです。昨日作った水からお湯を沸かし、お雑煮のお餅を焼いていただきます。片付けてパッキングし、小屋の中を掃除して荷物を外に出します。5時前ですがもう外は明るく、ヘッデンは片付けました。
昨日のルートはアップダウンも多く長かったので、今日は小原峠から谷筋を下山することにしました。心配なのは残雪期の谷筋がどうなっているか?標高は1200m以下ですが北向きの谷筋なので結構雪が残っているかも知れません。
赤兎山までの登り返しはいつの通り、背後に朝日を浴びながらです。赤兎山に着く頃にご来光もどきが現れます。昨日のトレースは3名くらいのトレースが鳩ヶ湯から、単独のは小原林道からのようです。小原峠までスキーで慎重に滑ります。雪は固くガリガリ言わせながら、重いザックに揺られながらの滑りです。
小原峠から先は無雪期しか歩いたことがありません。しかも一度だけ。果たしてどうなっているか、GPSを見ながら慎重に谷筋を進みます。最初は十分な雪で谷も埋まっていました。
しばらくすると谷筋が割れ出し、左岸と右岸を使い分けながら滑って行きましたが、ついにそれも困難になり、雪が割れたりそこに至るところが切り立っていることが出てきます。ここは安全優先でスキーを諦めて兼用靴にアイゼンにします。そして薮を掴みながら降りたり登ったりを繰り返し、このまま谷筋を歩くのは難しいので斜面を登り返してトラバースしながら歩くことにしました。
トラバースと言ってもどこでどう急斜面になるか分かりません。少しずつ標高を下げ、苅安山の南から伸びる尾根筋に乗ったところで少し安堵、休憩することにします。
苅安山の南への尾根筋は安定して伸びているようで、分かっていればここから下ってくればスキーで快調に行けたと思います。休憩を終えて、ここからは尾根筋よりも左の安定した斜面をアイゼンのまま下ります。スキーに履き替えたかったのですが、実際アイゼンのままの方が履き替え時間がないので速かったでしょう。そこから谷筋を渡るところが急で、45度くらいの雪の斜面をバックステップでアイゼンで下りました。ここもスキーならサッと滑れるのですが。
谷には雪がないので沢をアイゼンのまま歩いて渡ります。そしてまた雪に乗り、左岸を歩きます。この辺りまでくれば谷も浅くなり、左岸をほぼ安定して歩けるようになります。
そしてようやく越前禅定道の道標が現れたと思えば、もう林道終点が見えてきました。もうこれで際どい沢沿いの歩行から解放されました。渡渉はアイゼンのまま終えて、ここから林道を滑れるとスキーに履き替えている途中、スキーのブレーキが下りてなくてそのまま雪の面をサーっと滑り落ち、沢の中にスキーがドボンしました。
幸いスキーはストックを使いながら釜の中から拾い上げ、改めてスキーを履きます。これが深い谷に落ちていったら大変なことになりますが、そんなところでは決して油断しないものの、こういう平凡なところで緊張の糸が切れた感じです。
あとは雪が切れるたびにスキーを脱ぎ、雪が出ればスキーを履きの繰り返し。雪が完全になくなってから2kmほど歩いてチャリを取りに300mほど登山口まで戻りました。ここからはダートな林道を慎重にチャリで走って、あとは快適なチャリ下山で無事に風嵐ゲートに帰還できました。

巷では不要不急の外出に登山は含まれるのか?という議論が賑やかですが、人は誰しも自分の考えや行動を肯定する論理が好き、自分を肯定することで生きることができるものです。なのでそれぞれに多種多様な考えや行動がある以上、その議論は自分を肯定するためにやはり多種多様になります。
目的は感染防止なので、同居する家族でのパーティーあるいは単独での登山で、できるだけ他に登山者がいなくて、小屋に入るとすれば他に誰もいない、道中どこにも立ち寄らないのであればパーフェクトでしょう。安全の観点から言えば力量の揃ったパーティーで行くのがベストですが、それは感染リスクを高めることになるので、とても難しいところです。
あと健脚さんは体力があるので感染しても無症状なことが多いでしょう。そうすると無意識のうちに感染を広げてしまっているかも知れません。そういうところにも気をつけないといけないので、自分が元気でも自ら隔離生活を送った方がいいかも知れません。

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