記録ID: 24045
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山滑走
志賀・草津・四阿山・浅間
根子岳スキー、360度の展望
2000年12月30日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 833m
- 下り
- 807m
コースタイム
東京・西多摩の自宅(4時32分発)→圏央道・青梅インター経由→関越道・鶴ヶ島ジャンクション(5時03分)→ 上信越道・上田インター(6時46分)→菅平・奥ダボススキー場の駐車場・標高1430メートルくらい(7時26分着、8時17分発)登高開始→奥ダボス・3人乗り高速リフトの終点・標高1546メートル(8時44分通過)→避難小屋→途中、山頂部の手前で風をよけて食事→根子岳山頂(11時28分着、同52分発)→シールをつけて下降→2117メートルでシールを外す(12時19分)→滑走と転倒→奥ダボスの駐車場(13時38分着、同47分発)車→ 自宅(16時22分)
天候 | 晴れ、強風 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
年もおしせまって、12月30日、上信国境の根子岳(2207メートル)へ、今シーズン初めてのスキー登山ででかけてきました。 2年前に四阿山へ、今年の晩冬には湯ノ丸山へ、登っていらいの、この地域への山行でした。 北アはほぼ全山が姿を見せ、御岳や富士山、武尊山、日光の山々、身近には奥志賀の山々、頚城の山々も、心ゆくまで眺めることができました。 GPSも視界が悪い場合も考えて、しっかり準備していったのですが、好天で記録の役目だけに。行動の軌跡をとることでは活躍してくれました。 3日続いた晴天も明日の大晦日には崩れるとの予報があったので、今年最後のチャンスと早立ちで菅平をめざした。上信越道は軽井沢の手前から路面に氷が残っている場所が出始め、上田インターで下りて菅平への山道に入ると、圧雪状態の道となった。 午前7時半まえに、奥ダボスのスキー場に着く。ありがたいことに、駐車料金はタダ。根子岳と四阿山が、朝日を背に浮かび上がっている。根子岳はずいぶん近い。 8時15分にはリフトが動くとの話だったが、動き出したのは西側の短いリフトだけで、根子岳から張り出した尾根に向かう3人乗りリフトは8時45分から調整を始める、という。展望がいいうちに上部へ上がりたいので、ゲレンデの隅をまっすぐに登り始めた。(8時17分発) カベ状の急なスロープを上がりきって、ふり返ったら、おおっ! 意外にすごい展望日よりではないか。北アの白い山々がずらりと姿を現し始めた。上信越道の佐久あたりからは鹿島槍の双耳峰ももやにかすんでいたくらいだったのに、高度を少し上げただけで、ずいぶん条件が良くなってきた。リフトの終点、高度1545メートルまで上がると、妙高、火打山、雨飾山なども、間近に、くっきりと姿を現してきた。焼山の噴煙が、斜めに、ゆっくりと昇っていく。いまのところ、風もない。 先行者はおらず、リフト終点からはラッセルを覚悟してきた。けれど、根子岳はヘリ・スキーにも使われていて、滑走コースをつくるために圧雪車か、キャタピラつきの車両で、雪面をつき固めている。それが、見渡すはるか上方、根子岳の山頂近くまで延びている。まだ60〜70センチほどしかない雪を押しつぶしたために、雪の上には笹や潅木が頭をもたげている。 スキー登高では、キャタピラのあとをたどるのは、でこぼこがひどくて、固くて、気持ちがいま一つ。それで、ルートをそれて粉雪の上をすすもうとするが、こんどは雪がすくなくて、雪面がスキーごとその下の笹薮の中へ落ち込んでしまう。 これはたまらん。あと50センチも雪が積もって、自然にしまってくれれば、ずっと歩きやすくなるのに。 避難小屋近くからの、北アルプス 避難小屋(1810メートル)まで登って、そばで北アと妙高を撮影していたら、真上を低空でヘリコプターが飛びぬけていった。操縦士と目が合う。30分くらいしてもう一度、飛んできたので、今度は様子をよく観察した。山頂下の雪原まで行って、ホバリングし、また帰って行く。風が出てきたので、着陸できるかどうか、確かめにきたらしい。 なんだか、騒々しいスキーツアーのコースだなあ。でも、私の山友達の一人は、この上部で、下降中にギャップに落ちて骨折し、下から救助隊に迎えにきてもらったことがある。「携帯電話で連絡して、手を振ったら、下から見えるという。すぐに、スノーモビルが上がってきて、助けてもらった。いや、恥ずかしい、恥ずかしい」とのこと。 この山は、普通の条件のときならば、他の山にない「安全性」があるということか。 山頂部から妙高・火打方面 風が強くなってきた。高度があがり、笹原の雪も、表面がクラストし始めて、のっても落ち込まないところも出てきた。ヘリポートの手前、2128メートルの小ピークを左に見るあたりから、夏道の赤い鉄板の標識を頼りに、雪の原を山頂をめざす。この鉄板の標識は、スキー場の上部から山頂まで、30〜50メートルに1本ずつ、間をおかずに立てられていて、視界が悪いときには目印になる。 樹氷がびっしり付いた針葉樹の木立をぬけて南東に回りこむと、山頂部の直下に出た。高度差10メートルほどの、短いが急な細いルートが最後の登り。スキーを横にして、階段登りでいくしかない。急坂の上の尾根は地吹雪のように、細かい雪が風にあおられていた。 風をよけながら腹ごしらえをする。今日は、800ミリリットルの魔法瓶に熱い甘酒を入れてきた。風が吹き付けるなかでは、これが最高のごちそうで、甘くて、温まって、元気が出る。 上から粉雪を浴びながら、急坂を一気に登り、山頂部に出た。 記録の続きは以下に。 http://trace.kinokoyama.net/josinetu/nekodake2000-12.htm |
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