奥丸山 左俣谷〜右俣谷周回
- GPS
- 09:16
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,500m
- 下り
- 1,499m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 9:17
4:48 新穂高登山者用無料駐車場到着 11℃
4:56 新穂高登山者用無料駐車場出発
5:08 新穂高登山指導センター到着
6:00 笠新道登山口到着
6:29 小池新道入口到着
7:29 小池新道・奥丸山分岐点到着
7:41 小池新道・奥丸山分岐点出発
9:25 奥丸山山頂到着
10:30 奥丸山山頂出発
11:13 槍平小屋到着
11:21 槍平小屋出発
11:54 藤木レリーフ到着
12:06 滝谷避難小屋到着
12:59 白出沢出合到着
13:28 穂高平小屋到着
14:02 新穂高登山指導センター到着 22℃
14:13 新穂高登山者用無料駐車場到着
平面距離 19.6km
沿面距離 20km
記録時間 09:16:20
最低高度 1,051m
最高高度 2,445m
累計高度(+) 1,473m
累計高度(-) 1,463m
平均速度 2.2km/h
最高速度 7.4km/h
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新穂高登山者用無料駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高〜小池新道入口の林道 群発地震による落石に注意 小池新道入口〜奥丸山 特に問題ないが、湿った木の根が滑りやすいので注意 奥丸山〜槍平小屋 槍平小屋手前で丸太での渡渉が必要 ルートも不明瞭 槍平小屋〜藤木レリーフ 複数の倒木で登山道が塞がれているので木の下または上を通過 谷にある残雪のトラバースあり 滝谷 渡渉用の橋がないので少し遡上して渡渉可能箇所を見つけて渡る必要あり 滝谷避難小屋〜白出沢出合 特に問題なし 白出沢出合〜穂高平小屋 林道上への落石は除去され道路整備済み 穂高平小屋からのショートカット登山道 ロープ箇所あり |
その他周辺情報 | 新穂高登山指導センター 洗面所、トイレ利用可能 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
笛
計画書
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
全国における移動自粛要請解除により、針ノ木岳、弓折岳、奥丸山の候補から最も難易度の低そうな所を要望して飛騨の山友さんに奥丸山を選択していただいた。
久しぶりの山行であり、いつも足を引っ張ってしまうので、少しでも楽そうな所に。
飛騨の山友さんはコロナ禍と群発地震の影響を配慮して、前日に下見登山を済ませていた。
左俣林道に地震による少しの崩れはあるが、登山道に問題なしとのこと。
2日連続で同じ山に行ってもらうことに申し訳なさもあったが、360度の絶好展望である奥丸山への期待も大きかった。
問題はいつもの自分の体力のみと思いつつ、前日の曇天で涼しい中、田んぼの畦草刈りや自宅裏の雑草退治を済ませたのだが、田んぼの中を見ると昨年酷い目にあったホソバヒメミソハギがまた大量発生していることに気付いた。
1度で退治出来るものではないが、今のうちから何度か除草しないと昨年の二の舞になってしまうと思い、夕方まで田んぼの中で作業した。
作業中、「明日奥丸山に行けるのかな?迷惑を掛けるようなことにならないかな?でも行きたいな」と頭の中がグルグル。
山友さんから無理せずにという旨の連絡をもらったが、「大丈夫です。」とは言い切れず、「大丈夫だと思います。」と返事をした。
遠足前日の小学生のようなもので、さっぱり熟睡は出来なかったが、体は休めたはず。
Google Mapで自宅から新穂高登山指導センターまで1時間40分とのことで、2時半前に起床して3時過ぎに自宅を出発。
新穂高登山者用無料駐車場の駐車台数は1割にも満たない程度で一番上のスペースに駐車した。
例年なら激混なのだろうが、ロープウェイの運休も重なってたぶん奇跡的な空き状況だ。
恥ずかしながら北アルプスの西の玄関口新穂高を訪れるのはこれが初めて。
見る景色がすべてはじめてのものでワクワクする。
新穂高登山指導センターは洗面所の水が飲め、トイレもとてもきれい。
出発して2時間半くらいは林道歩きなので、寝不足、体力不足の心配はない。林道は上高地から横尾への遊歩道歩きより傾斜はあるが、アップダウンがないし足下も平らで歩きやすい。
群発地震の影響で落石が危険なのでなるべく右の山側を避けて歩いた。
予定通り約2時間半で小池新道入口との分岐に到着。
橋の上で弓折岳方面の景色を楽しみながら、この後の急登に備えて軽く腹ごしらえをする。
立派なコンクリートの橋を渡るといよいよ登山道となるが、開通してまだ15年程の新しいルートとのこと。このルートによって新穂高から槍ヶ岳へのルート上の山に仲間入りしたそうだが、山友さんの経験からもレコの数からも訪れる人は少いようだ。
急登であるのは確かだが、体力に応じて足を止め、抜戸岳方面の景色を振り返って楽しむのも良いと思う。
道中湿った箇所が多く、ギンリョウソウがたくさん見られた。
所々段差が大きく木の根が湿っていて滑り、息が上がりっぱなしで稜線に出た。
稜線に出ると日差しがあり、東側の景色が見られるようになるので、気分転換になる。稜線上の笹はコロナ禍のためか笹刈りされてない場所もあり、ルートが少し不明瞭だったり、倒木通過もあった。
北アルプスでは見られない、イワカガミと笹が隣り合って生えている様子も新鮮に見えた。
一度だけ下って登り返す箇所はあったが、思った程の高低差ではなく、ほどなくして山頂に到着した。
山頂には先行者が1人おられたが、早くに登頂されていたのかしばらくして下山されて行った。
山頂直下には僅かに残雪があった。
円錐形の山頂は、正に360度のパノラマ眺望だ。
槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳、焼岳、笠ヶ岳、抜戸岳、弓折岳、野口五郎岳、双六岳、鏡平、西鎌尾根ととても豪華な面々。
槍ヶ岳を南西から望むのは初めてで、笠ヶ岳、抜戸岳の雪景色がとてもきれいだ。
少し早い昼食をとりながらのんびりしていると、『ゴー』という地響きのような音が聞こえてきた。
どこかで雪崩が発生したようだが、見える範囲でそれらしき様子はない。間違いなく南東の方角から聞こえていて、長く続いている。
やがて滝谷の雄滝右に白い雪煙が上がって来た。雪崩の発生した谷は直接見えないが、雪煙からその規模が想像出来る。恐ろしいものを見てしまったが、正に高見の見物で良かった。
山友さんの下見では左俣林道の往復だったが、急坂の下りで木の根で滑って4度のコケてしまったとのことで、距離は長いが緩やかな右俣ルートを下って周回することとなった。
槍平小屋までの下りは日当たりが良く空気はモヤとするが、日陰は涼しい。こちらも急坂ではあるが、登って来たルートのように湿っていないのでとても歩きやすい。
槍平小屋手前の祠のある場所ではサンカヨウの群生が見られた。
川沿いにある槍平小屋まで下れば後は楽勝なのかと、無知な初級者として思ってしまったのだが、右俣ルートは群発地震の影響もあって初級者には向かない状態となっていた。
まず、槍平小屋到着までに2度の渡渉が必要で丸太の上を渡った。
・雪解けで水量の多いこの時期には渡渉用の橋は架かっていない
・コロナ禍で山小屋が営業していないので、ルート案内等が十分にされていない
・地震により大きな木の倒木が複数ありルートを塞いでいるが、まだ整備されていない
下りにもかかわらず、倒木通過、残雪のトラバース、渡渉とイベントの度に息が上がり、ヘロヘロの状態で本日最大の難所である滝谷に入った。
滝谷の水量は多く、この時期は橋を架けても流されてしまうため、橋は架けられていない。
沢に行き着いた場所の周辺を見渡しても渡れそうな箇所はないため、山友さんが50m以上遡上して渡渉可能な場所を見つけてくれた。
自分はと言えば、協力しなければと思いつつも、この息の上がった状態で渡渉中にバランスでも崩したらまずいことになってしまうと思い、大きな岩にもたれ掛かって休憩。
良い場所を見つけてもらえたので渡渉は問題なく出来たが、すぐ先にも難所があり、細い木の枝に身を預けながら足を滑らさないよう慎重にヒヤヒヤしながら通過した。
滝谷避難小屋の先は多くが岩の上を歩く登山道だが、少し下っては少し登返しの繰り返しで、下山している感が少なく、とても長く感じた。
右俣谷の沢も遙か下に見えるので、この標高差をいずれうめないとならないはずだが、いつになるんだろうとばかり考えていた。
白出沢出合で林道に入って一安心。
だが沢との標高差はまだ大きく、穂高平小屋の先にある林道をショートカットする登山道を通過して、ようやく沢のレベルまで下山できた。
準備が足りず山頂でやり残したことがあるので、左俣林道ルートのピストンで今年中に再度訪れてみたい。
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