【丹生山系】無動寺周辺散策

2020年06月27日(土) [日帰り]

• GPS: 02:15
• 距離: 7.3km
• 登り: 234m
• 下り: 174m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:15
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:15

10:49 スタート地点
13:03 13:03 神戸電鉄箕谷駅
13:04 ゴール地点

【無動寺新四国八十八か所巡り】
無動寺入口より左手の小径が一番札所になっていました。祠ごとにスポンサーの名前が刻まれているのはご一興。
【無動寺奥の院】
何気に弘法大師のお名前が刻まれていました。空海とのつながりはわかりませんが、真言宗なのでよしとしましょう。
【太陽と緑の道〜八幡神社】
無動寺奥の院の先の林道から案内標識に従い八幡神社方面へ進むと、黄色い岩のザレ場に出会いました。帰って調べてみたら、流紋岩が熱変性を受けると脆くザレることがわかりました。丹生山系で過去に出会った黄色い地層のほとんどがこれに該当するのではないかと思いました。

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：神戸市バス111系統福地バス停
帰り：神鉄箕谷

コース状況／危険箇所等

無動寺周辺の太陽と緑の道は標識も整備され歩きやすかったです。

その他周辺情報

北神急行の神戸市営地下鉄化に伴い、市バス111系統は一部谷上始発になっていました。（1.5時間に一本なので注意です）
今回はいつもの箕谷から利用しました。

写真

6/27 10:49

今回は神戸市バス111系統福地バス停から出発です。

6/27 10:49

帰りのバスの時間をチェック。箕谷行きは一時間に一本程度でしょうか。

6/27 10:58

無動寺入口にとうちゃこ。

6/27 10:59

入口直後から新四国八十八か所巡りが始まります。

6/27 11:01

参道入口。

6/27 11:03

参道の途中から八十八か所巡りは左手に逸れます。

6/27 11:07

八十八か所巡りを辿っていくと、奥の院に到着します。

6/27 11:11

さらに進むと無動寺本堂に至りました。

6/27 11:11

君王子神社を再訪。

6/27 11:13

本殿への坂道を形成する岩石。
地質図ナビより泥岩と推測。

6/27 11:19

本殿。前回訪れた2年前より傷んでいるように見えました。

6/27 11:21

2年前に赤い石を拾った参道脇の露頭。

6/27 11:24

今から思えば、この土壌も脆く崩れた流紋岩と理解できます。

6/27 11:24

熱水に含まれる鉱物の色が石の表面を彩っています。

6/27 11:25

もしかしたら、鉱物の中にかつて追い求めた硫化水銀を含むものがまだあるかもしれません。

6/27 11:27

奥の院から逆順に参道を巡りました。
苔むした参道（通行禁止になっていました）

6/27 11:39

奥の院の先の林道を北へ進みました。

6/27 11:40

太陽と緑の道を八幡神社方面へ進みました。

6/27 11:43

脆く崩れた黄色の地層。不動滝南側のサンドガーデンや東ノ峰南側尾根のバウムクーヘンのような地層を思い出しました。

6/27 11:45

衝撃の展開。
黒く風化した岩の割れ目からあの黄色の岩石が顔をのぞかせていました。

6/27 11:45

白く脆い石を観察していると、あるアイディアが湧いてきました。

6/27 11:47

日本海側の山地で観察した変成岩はどれも地下で熱水にさらされてできたものでした。この山域の流紋岩ももしかしたら熱水で変性されたものかもと思い始めました。

6/27 11:47

茶色と黄色が斑模様になった台地を見た時、それは確信に変わりました。不動滝のサンドガーデンも、東ノ峰のバウムクーヘンも熱水の変性を受けた流紋岩だったのではないか。

6/27 11:49

そう考えると、全てのパズルのピースが音を立てて組み合わされる気がしました。それは今までの自分の理解を全て否定するものでした。

6/27 12:00

疑問を抱き続ける限り、答えを持った人や場所には必ず巡り合えるのだと再認識した瞬間でした。

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

ヤマレコMAP 水500ml カロリーメイト2ブロック タオル 着替え 汗止め ヘッドライト 物理コンパス

感想

tadawasabi

丹生山系で過去に出会った黄色い地層のほとんどが熱変性を受けた流紋岩に該当するのではないかと思ったので、まとめてみました。

【丹生山系】丹生山〜シビレ山〜衝原湖〜木津
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1386892.html
北山西側尾根の黄色い地層やバウムクーヘンのような石

【丹生山系】丹生山〜シビレ山〜不動滝
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1452034.html
不動滝南側尾根のサンドガーデン

【丹生山系】東ノ峰（敗退）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1651618.html
東ノ峰南側尾根のザレ場やバウムクーヘンのような地層

丹生山系で散見されるバウムクーヘンのような地層は今まで古神戸湖で生成された凝灰岩と思っていましたが、今回観察した脆く黄色い地層が固く黒い火山岩の内部に観察されたことから、流紋岩が熱水で変性を受ける際にしみ込んだ鉱物が縞々の模様を描いたと考えた方が妥当だと思い始めました。
日本海側で見た変成岩が熱水の影響で形成されたと知ってから、岩に与える熱水の影響について特別な印象を得ていたからです。
ネットで調べたら、案の定流紋岩が熱水変性を受けると脆く白くなることがわかりました。
丹生山系で観察される緑やコバルトブルーの美しい地層も同じように鉱物を含んだ熱水によって形成されたと想像すると何だか楽しくなります。