記録ID: 2426187
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
聖岳東尾根 (登り)
2017年08月13日(日) 〜
2017年08月14日(月)
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:45
6:00
360分
林道取り付き点
12:00
12:00
165分
ジャンクション
14:45
白蓬ノ頭
2日目
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:45
6:00
285分
白蓬ノ頭
10:45
奥聖岳
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
本記事は、南アルプス南部調査人のブログ「聖岳東尾根ルート案内 2017年8月13日現在」の、登り方向(2017年8月13日)の移行です。 トレース等はありません。別記事「聖岳東尾根 (下り)」も合わせて参照してください。本解説に写真はありません。 なお一般的に迷ったら必ず登れと言われていて、それは迷った時は正しいですが、ヴァリエーションルートを歩く場合は迷う迄は、ルートを見渡せる下りの方がやや優しいです。本ルートも下りの方が優しいです。 入山口で道を失ったと言う話を聞きましたが、その様は登山者が入山すべきルートでは全くありません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 聖岳東尾根を久し振りに調査しました。今回は登りです。 結論的に、本ルートは体力を必要とし、ルートファィンディングが困難な南アルプス南部最難ルートです。ルートファィンディング能力に長けたエキスパート以外立ち入り禁止です。 以下登り時のポイントを述べます。 1.登山口は電柱番号225番、28番鉄塔の巡視道の登り口を示す黄色い矢印がある所です。 2.10メートルも登ると小さな窪地で道が消えますが、右上を探せば簡単に道が見つかります。鉄塔28番迄は非常に明瞭です。 3.水平な巡視道から28番鉄塔に登ります。鉄塔周辺には直登を示すピンクリボンと鉄塔上部斜面におびただしい数のピンクリボンがありますが、直登します。(上部斜面のピンクリボンが何を示しているのか、調査しましたが不明です。) なお鉄塔(送電線)の位置はウオッちずは正しいですが、紙版の地形図の位置は間違っています。標高1310mが正しいです。 4.ここから上部は大小の石がザレ場状態になり落ち葉が覆う全く特徴の無い斜面で、踏み跡は完全に消えており、またリボン、ペンキ等も非常にわずかしか残っていない、最も難しい区間です。基本的にはジグザグを切りながら直登です。少し登って非常にユッタリとした窪地を右に見ながら200m登り、最終的に標高1500mで左のおおらかな尾根に乗ります。(上記3番に関連し見つかりませんでしたが、鉄塔上部のピンクリボンから直登するルートがあるのかも知れません。前回下った時には鉄塔に直接出た様な記憶もあります) 5.ここで踏み跡見つかりますので、忠実にそれを追います。倒木等で迂回しても直ちに踏み跡を探し復帰します。 6.標高2260mで出会所跡からのルートと合流します。 7.白蓬ノ頭手前では、赤色チャートと苔、シラビソの非常に美しい森を通過します。 8.更に白蓬ノ頭直前では大きなお花畑があります。 9.白蓬ノ頭は緩い稜線部分を歩き、標高2620mに少し下ってから、右方向へ更に降ります。2590mの最低部では2本の巨木のダケカンバの倒木が完全にルートを塞いでいますので、乗り越えてルートに復帰します。ここは初めて通過する場合復帰するのが非常に難しいです。 10.尾根筋を捉えれば、あとは忠実に稜線を登って行きます。但しここから奥聖岳間の3/4は非常に背丈の高いハイマツと格闘しながらの登りになります。 11.奥聖手前の鞍部で、草付をトラバースし、ガレ場は上端のハイマツの境に沿って斜めに登り、最終的にルンゼ状の草付を踏み跡をたどりながら、南東尾根迄登り、以降は尾根筋を奥聖迄登り詰めます。 12.東俣林道から奥聖岳迄標高差約1850m、迷わず但しルートファィンディングを慎重にして、13時間半掛かります。前版の「健脚以外は」と言う記述に対し、「健脚でも1日では無理」と訂正します。 13.幕営は白蓬ノ頭です。それより上は国立公園内になり、かつ幕営可能場所は殆どありません。 14.前2009年版に比較して、ハイマツが更にに繁茂しています。登りは非常に体力を消耗します。 15.聖平小屋のご主人の話では、出会所跡からの登山者が最近は多いとの事です。但し筆者は未調査です。 |
写真
撮影機器:
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:84人
いいねした人