赤城山覚満淵・地蔵岳〜夏を告げる花をたずねて
- GPS
- 02:05
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 181m
- 下り
- 172m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
降雨で滑りやすく、水たまりが多数あった。傘を差して長靴で歩いた。 |
写真
感想
梅雨前線が停滞。九州地方に甚大な被害をもたらしている。線状降水帯により積乱雲が連続して発生するからだ。特に九州と四国に発生しやすい。海から近く、雲が溜まりやすい地形で、そこに湿った空気が流入し続ければ、次々に積乱雲が出来る。
日本は、狭い国土に急峻な山稜と、そこから近い平野部。川の流れは急となり、降水量が増えれば氾濫しやすい。その増水した濁流は、あっという間に街を飲み込む。こういう時は逃げるに限る。それしかない。明日も降り続ける、備えあれば憂いなし、ハザードマップと避難場所を再確認しておいた。
旧白樺牧場に放牧されている羊を観賞。雨の中でも元気に草を食んでいた。平地で降っていた雨が、大沼に来たら止んでいた。青木旅館前のライブカメラにお約束通り映り、沼尻から黒檜山を眺める。ガスガス。
キャンプ場に停めてクリンソウの残りを見に行く。長靴を履いてズボンはファイントラックの撥水仕様だから濡れにくい。沢を藪漕ぎしていく直登。日陰に何本か残っていた。山荘付近には、ニッコウキスゲやヤマオダマキが花開いていた。
テント場から下り沢を直下していると、工事中の人たちが作業を止めて訝しげにこちらを見ていた。クマの目撃情報が先日あったばかりなのだが・・・。黒い帽子とグレーのTシャツなのでクマに見えたか? カメラを持ったクマなどいる訳ない。
雨でも赤城神社には参拝客が多かった。神頼みに来るのなら、そもそも参拝する日を晴天にしてくれと、神通力を使って頼めばいいのだが・・。そう思う私の前では、スニーカーで来た観光客が足元を濡らして、水たまりに怒っていた。そのうち、引いたおみくじに怒り出すだろう。
砂利しか見えない黒檜山駐車場を過ぎ、おのこ駐車場にはキャンピングカーが一台だけ。雨でも赤城山来るような、物好きな登山者は一人もいなかった。私以外は。
誰もいないことを良いことに、覚満淵入り口前に路駐。風の庵は土日しか営業しない。念のため傘を持って覚満淵へ。散策路には水たまりが多数あるが、私は長靴なので怒りもせずに歩く。
道端にはウマノアシガタ、ケナツノタムラソウ、コメツツジ、ノイバラなどが咲いていた。ガスってはいるが、雨は降っていないので、チョウやハチも飛んで吸蜜していた。食害対策のネット内にはニッコウキスゲが咲いていた。以前より増えた印象。
ニッコウキスゲは一日花で、開花期間が約10日から2週間と短いので、満開時期はさらに短い。短命で儚い花なのだ。木道を時計回りに歩いて幻想的な湿地を眺める。
移動してBBQホールで昼食。正式名称は「赤城山頂駅記念館サントリービア・バーベキューホール」客はおらず、店主の塩原さんだけいた。金がないので、駅舎バーガーとアイスコーヒーで昼食。食後は店内を観光して楽しんだ。
ガスガスの鳥居峠で記念撮影しているインプレッサがいた。コロナ禍で自動車メーカーもガスの中だ。特にスバルは群馬製作所が国内主工場なので、群馬県や太田市も税収が減り、まさしく火の車だ。官民両輪でかんばってもらいたい。
私の家計も火の車で、乗るのは廃の車、ロードバイクにも乗っており、銀行口座は自転車操業。地蔵岳へ。
小沼周辺も誰もいない。八丁峠駐車場に乗り入れて出発。雨が降ってきたので、傘を差しながら木階段を歩く。ニシキウツギが白色と桃色を咲かせていた。木道脇にいくつも木があった。
沢には白いクサタチバナが点在していた。ガスで薄暗くても、純白の星は目立つ。土の登山道となり、ウスユキソウとヤマサギソウが藪の中に2輪あった。ウグイスが樹木の中に雨宿りして、カエルと鳴き声対決していた。
ケルンを過ぎ、小沼が見渡せる場所へ到着。ちょうど雲の切れ間が出来て、雲海と雨雲の微妙な境目を見ることが出来た。少し藪漕ぎして山頂へ。景色も何も見えないので、電波塔の花壇、お花畑へ。
NHKは例年通りニッコウキスゲ、ハクサンフウロをたくさん咲かせていた。周りを歩いて観賞。国土交通省や群馬県防災無線局はきれいに草刈りされて全滅。さすが国や県は予算とヒマがあるのでやることが早い。
その他携帯電波局も草刈りされダメだったが、南端の一つにニッコウキスゲが満開で素晴らしかった。金網越しに観賞した。カメラや赤外線が付いているので下手なことはしたくない。李下瓜田。
雨水を飛ばしながら藪を直下して登山道へ復帰。傘を持って急下りしていると、クマではなく、次はトトロに間違われるかもしれない。コマ回しは得意だ。
駐車場に戻り、移動して大沼湖畔を流す。さっきのインプレッサが懲りずに湖畔でも撮影していた。湖畔の店先でもニッコウキスゲ、シモツケソウが咲いていた。着替えて帰路へ。
私はふくらはぎが太いので、脚を強引に長靴に入れ、何とか履いたのは良いが、なかなか抜けなくて困った。靴に栓をしたようになったので、あれほど藪漕ぎしたにも関わらず、中には水やゴミが全くはいらなかった。
明日は七夕。七夕の物語は、結婚したら仕事もせず、遊んでばかりいたら神の怒りに触れ、二人は引き離されたが、神の慈悲心のような形で年に一回会うことを許されたという逸話。
根本的な要因が自分たちにあるにも関わらず、臭いものには蓋をしてロマンチックな話にすり替えたのだ。現代にも通じる胡散臭さ。詐称。都合の悪い事は隠ぺい。せめて見上げる天の川の美しさだけは、偽りなく本物であり続けてほしい。
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