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Yamareco

記録ID: 2432179
全員に公開
ハイキング
関東

奥久慈 西金−つつじヶ丘往復 ホタル観察

2020年07月12日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:23
距離
11.5km
登り
280m
下り
268m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:11
休憩
0:12
合計
3:23
17:38
16
17:54
17:54
38
湯沢分岐
18:32
18:32
12
奥久慈パノラマ林道入り口
18:44
18:44
6
つつじヶ丘入り口
18:50
19:00
14
19:14
19:14
7
佐中分岐
19:21
19:23
9
19:32
19:32
53
佐中分岐
20:25
20:25
11
往路合流点
20:36
20:36
24
湯沢分岐
21:00
21:00
0
旧道分岐
20:59
20:59
1
国道118号交差点
21:00
西金駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
恒例により西金駅駐車場から歩きました。
コース状況/
危険箇所等
日没後なので足許には十分ご注意ください。ヘッデンを点けていても濡れていると地面の状態がよくわからず、よくて水溜りに足を突っ込み、悪いと転倒・滑落します。

佐中分岐−不動の滝間の木道が腐って崩落寸前です。また安定している部分も苔で滑りやすくなっているので慎重に通ったり、場所によっては巻かなければなりません。
幻の滝の音を聞いてスタートした。
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幻の滝の音を聞いてスタートした。
往路の自動車運転中、このピークがすごく格好良く見える(この写真の反対の角度からだと見事なピラミッドピークに見える)。
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往路の自動車運転中、このピークがすごく格好良く見える(この写真の反対の角度からだと見事なピラミッドピークに見える)。
そして118号を渡れば、奥久慈岩稜に狂喜する。
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そして118号を渡れば、奥久慈岩稜に狂喜する。
歩を進める毎に迫ってくる。夕日は岩壁に当るので午後のほうが格好いい。
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歩を進める毎に迫ってくる。夕日は岩壁に当るので午後のほうが格好いい。
濡れた草むらの匂いは忘れていた子供時代の夏の匂い。
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濡れた草むらの匂いは忘れていた子供時代の夏の匂い。
ニッコウキスゲではなくてヤブカンゾウだった。
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ニッコウキスゲではなくてヤブカンゾウだった。
今日も湯沢分岐を右折してつつじヶ丘へ、
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今日も湯沢分岐を右折してつつじヶ丘へ、
じめじめしているが、夕暮れであまり暑くはない。
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じめじめしているが、夕暮れであまり暑くはない。
ネムノキのふわふわした花をあちこちで見ることができた。
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ネムノキのふわふわした花をあちこちで見ることができた。
林道脇の流れを覗き込んでも、ホタルの気配はなかった。途中川トンボを一匹目撃した。
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林道脇の流れを覗き込んでも、ホタルの気配はなかった。途中川トンボを一匹目撃した。
なぜか途中おなかがすいて力が入らなくなり、アミノサプリと水で乗り切った。
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なぜか途中おなかがすいて力が入らなくなり、アミノサプリと水で乗り切った。
奥久慈パノラマライン入り口。
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奥久慈パノラマライン入り口。
まだまだ日は残っている。
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まだまだ日は残っている。
つつじヶ丘入り口と夕日
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つつじヶ丘入り口と夕日
奥久慈の盟主男体山(右)と寄り添う長福山(左)
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奥久慈の盟主男体山(右)と寄り添う長福山(左)
男体山から伸びる奥久慈岩稜。この日は天気が良かった。
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男体山から伸びる奥久慈岩稜。この日は天気が良かった。
湯沢源流。空気の状態が穏やかだったので、静かな峡谷だった。
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湯沢源流。空気の状態が穏やかだったので、静かな峡谷だった。
つつじヶ丘を少し登れることに初めて気がついた。
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つつじヶ丘を少し登れることに初めて気がついた。
八溝山、那須方面の夕焼け
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八溝山、那須方面の夕焼け
ホタル観察に時間調整をして、夕焼けを楽しんでから佐中分岐へと下った。林道が切り分けた森の間から篭岩岩稜が迫った。
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ホタル観察に時間調整をして、夕焼けを楽しんでから佐中分岐へと下った。林道が切り分けた森の間から篭岩岩稜が迫った。
佐中分岐。まだ多少明るかったので、不動滝を見物。
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佐中分岐。まだ多少明るかったので、不動滝を見物。
不動滝は峡谷の中なので写真には写らず。ほとんど闇夜の中の轟音は恐ろしかった。さなか分岐に戻ってきたところ。さてホタルには会えるだろうか?
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不動滝は峡谷の中なので写真には写らず。ほとんど闇夜の中の轟音は恐ろしかった。さなか分岐に戻ってきたところ。さてホタルには会えるだろうか?
山田にも小川にもホタルの気配はなく、意気消沈して林道を下ると、道端に光るものを発見した。
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山田にも小川にもホタルの気配はなく、意気消沈して林道を下ると、道端に光るものを発見した。
生まれて初めて見る、ホタルの幼虫。幼虫は水中でタニシ食べて暮らしていものだとばかり思っていたのだが。
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生まれて初めて見る、ホタルの幼虫。幼虫は水中でタニシ食べて暮らしていものだとばかり思っていたのだが。
ヘッドランプだけが頼りなので、どうしてもピンボケになってしまう。
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ヘッドランプだけが頼りなので、どうしてもピンボケになってしまう。
往路まで戻ってきた。
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往路まで戻ってきた。
夜だったが、恒例により、旧道で清水をペットボトルにつめてきたら、清水のそばの水溜りでも幼虫を確認した。今回観察した唯一の水中の幼虫だった。
118号を渡ってホタル観察は不完全燃焼ながらも完敗は免れた感じだ。
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夜だったが、恒例により、旧道で清水をペットボトルにつめてきたら、清水のそばの水溜りでも幼虫を確認した。今回観察した唯一の水中の幼虫だった。
118号を渡ってホタル観察は不完全燃焼ながらも完敗は免れた感じだ。

装備

備考 長袖上下、タオル(頭に巻いて汗よけ)、スマホ(GPS)、ファーストエイド、デジカメ、行動食(アミノサプリ、救われました)、水

感想

ホタルの成虫が飛ぶ様子は見られなかったが、運よく幼虫の発光を観察した。

−−以下自分のためのメモ 長文注意ーー

前回のつつじヶ丘ハイキングの帰り道、山田沿いの小川にカワトンボを見つけた。カワトンボがいるということは水がきれい、ということは、ホタルがいるかも知れない。となると気になって仕方がない。今日は蒸し暑いし、あまり季節が進むとホタルのシーズンを過ぎてしまう。つつじヶ丘で夕暮れの男体山を見物してから、ホタル探しをしてこようと決めた。

国道118号を北上すると右前方に奥久慈岩稜が見えていつものように興奮しながら、西金駅駐車場を目指した。雨続きで西金駅脇の久慈川(視界には入らない)の向こうに幻の滝がとどろいている。お天気は割りと良い。国道118号を横断して林道へ入ると、鷹取岩か、奥久慈岩稜が西日を浴びて輝いている。歩く毎に大きく見えてくる。まるで3000mクラスの岩稜を見ているような高揚感に背中を押されるようにして、湯沢分岐を目指した。今回も湯沢分岐は大円地方面は目指さず、つつじヶ丘方面へと右折した。

雨続きでじめじめしているけれども、山間部の林道はそれほど暑くはなかった。雑草の匂い、腐葉土の匂い、どこかにいるのかわからないがカブトムシの匂いなどが鼻を刺激し、子供のころは夕方まで裏山の雑木林で虫探ししていたことを思い出した。夜間に山に入ることなど、そのころは夢にも思わなかったが、40年以上の歳月を経てより過激な野山遊びに飛び込むようになった。

ホタルの成虫が光れば、日は完全に落ちていなくても発光する様子は見て取れるはずである。林道に沿って、時には右手、時には左手に川が流れている。いかにもホタルがすんでいそうな清流なのだが、覗いてみてもホタルの気配はまるでなかった。唯一カワトンボを一匹発見したことが望みをつないだ感じだった。

そのうちに身体の力が抜けてきた。お腹が空いたようだ。そんなシャリばてするような行程ではないから特別な食料は用意していない。幸い、行動食代わりにアミノサプリをもってきていた。一袋口に入れると、水で流し込んだ。これで何とか最後まで持ってくれることを祈りつつ、パノラマ林道入り口にたどり着いた。1ヶ月足らずの間に草が伸びて、つつじヶ丘界隈の案内板は読むことが難しいほどだった。

日はまだ残っていた。見上げれば青空。ところどころネムノキのピンクとクリーム色の綿毛の花があちこちで満開だった。周りの薮を見れば、ヤブカンゾウのオレンジ色が燃えている。梅雨はまだ空けていないが、アジサイはそろそろ盛りを過ぎたようであった。やがてつつじヶ丘分岐点に到着。標識の左脇の茂みの隙間から、最後の夕陽が差し込んでいた。

薄暗くなるまでつつじヶ丘で男体山、長福山、奥久慈の山々、湯沢源流、篭岩山といった奥久慈の屋根のような峰峰を楽しんだ。前回はわきあがる雲に巻かれながらダイナミックでいかめしい表情を見せていた奥久慈岩稜だが、今日は弱弱しい夕日を浴びて、特に雲もなく、人気もない静かなたたずまいを見せていた。日没まで間がありそうだったので、つつじヶ丘駐車場から背後の峰へ続いている細道を少したどってみると、一段高いところにあずまやを見つけたりと、今後のピクニックのお楽しみを増やすことができた。つつじヶ丘は季節ごとに楽しめそうだ。

真っ暗になるにはまだ少しかかるようだが、佐中分岐へ下りることにした。最後の時間調整は不動滝ですることにしよう。佐中分岐からの登山道は完全な闇だった。ヘッドランプでも足元の状態がはっきりしないので思い切り水溜りに足を突っ込んだことさえあった。が、それにも増して危険だったのは木道だ。濡れていて滑りやすいし、一部腐って崩落しかかっている。大円地の木道の状態よりもこちらのほうが悪いくらいだ。いずれ崩落して通行止めになってしまうのだろうか。

不動滝はほとんど轟音だけが聞こえる状態だった。落水による風は今回も発生していたが、前回ほどではなかったようだ。それでも闇夜の滝は一段と恐ろしいということで早々に退散し、危険な木道を慎重に通って、時には巻いて、佐中分岐まで戻ってきた。夕焼け空の最後の薄明かりが星空に置き換わろうとしていた。

いよいよ今回の主目的であるところのホタル探しなのだが、一番期待していた佐中の山田でまず肩透かしを食った。いれば日没を待たずに発光を見られそうなものなのだが、見つからない。カワトンボが飛び交っていた小川を覗いても、何も光らなかった。結局山田と小川のエリアでは光るものを何も観察できなかった。これだけ人里離れていて、カワトンボが飛ぶような水がきれいなところでも、ホタルは難しいのかと、林道を下っていった。林道脇が光った。

「いるじゃん」を思わず声を出して、光の主を探しに行った。自分がイメージしているようなしっかりした点滅ではなかった。弱弱しく光り、消灯すると次はなかなか光らない。根気よく場所を特定してヘッドランプのスイッチを入れた。いたのはホタルではなくて、芋虫を少しごつくしたような、しかし大きさは1cm程度の、這う虫であった。どうやらホタルの幼虫のようである。

幼虫も光ることは知っていたが、幼虫は川の中にいてタニシなど食べていると思っていたので、湿っているとはいえ、川から多少離れた草むらで観察されるとは思わなかった。ともあれ自分にとっては生まれて始めてみるホタルの幼虫である。光は弱いが気持ちは明るい。幼虫がいるかもしれないと注意しながら林道を下っていくと、林道沿いの草の葉の上などに広く分布していた。絶対数は少ないので、用心して右左ときょろきょろしないと光を目にすることはできなかった。

ホタルの乱舞はお預けとなったが、幼虫観察という初体験もあって上機嫌になり、旧道へ回ってコーヒーを沸かす水を汲んで帰ることにした。なんと、その清水の脇の水溜りに本日最後の幼虫を発見した。今回水中で観察した唯一の幼虫だった。

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